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〔体〕 リアルなイメージをする方法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は“イマジネーション・ターゲット”を使って
ドローダウン時の精神的ダメージを軽減させよう、
という話をしたね。

君がリアルに想像できる、
「将来欲しいもの」を決めて、
ドローダウン時には

「このドローダウン、損切りも、
 欲しいものを手に入れるための、1プロセスだ」

「欲しいものを手に入れるために苦労することで、
 手に入れたときの喜びが倍増するぞ」

と、焦点を将来に持って行きやすくする方法だったね。

そして、
リアルに想像することによって

「欲しいものが手に入ったのも、
 あの時の苦労があったからだなぁ」

と、現在起きているドローダウンを、
想像上で「過去の出来事」にしてしまうことで、
さらに心理的負荷を少なくするという効果も期待できる、
という話だったね。


「空也さん、そんなにうまく
 精神的ダメージが軽くなるんですか?」

と、君は思っているかもしれない。

たしかに、半信半疑のまま試してみても、
「やっぱり、ドローダウンは現実に起きているわけだし」
と、我に返ってしまう人もいるだろう。

はっきり言ってしまえば、これは、
“自分とのコミュニケーション”の中でも
“自分を騙す”テクニックだ。

だから、自分自身が
「騙されないぞ!」
と、心をかたくなにしている限り、
効果は薄いかもしれない。

だって、自分自身がやっていることだから、
「今、騙されようとしている」
ってことが、ハッキリ分かっちゃうからね。

ただ、
この“自分騙し”のテクニックは、
他ならぬ君自身を楽にして、
次の行動に向かえるようにしている行為だ。

自分自身がハッピーになるためにやっている事なので、
そんなに かたくなにならなくてもいいんじゃないかな?
と私は思うけれど、君はどう思うだろうか?

自分自身が騙している中で、
「騙されてたまるか!」と思いながら
精神的ダメージでボロボロになるのを選ぶか?

それとも、
「自分がやってることだから、コントロールできるし」
と思いながら、素直に自分の
“騙しのテクニック”に、あえて乗って
精神的な負荷を軽くするのを選ぶか?

どちらでも、君の好きなほうを選ぶといいと思うよ。


さて今回は、その“自分騙しのテクニック”である
“イマジネーション・ターゲット”を、
より強固にする方法を君に伝えたいと思う。

今回の話を読むことで、
君が君自身を幸せにする、想像力の達人になることを
願っているよ。

では、さっそくはじめよう。



前回も話したとおり、
ドローダウンを受け入れて損切りをするのに、
「将来、自分のほしいもの」をイメージするのは
非常に有効だ。

ただ、
「将来、自分の欲しいもの」である
“イマジネーション・ターゲット”は、
頭の中だけでリアルにイメージをしようと思っても、
けっこう限界があるだろう。

人が何かをリアルにイメージをするためには、
なんらかのきっかけになるもの、
引き金(=トリガー)が必要になる。

たとえば、
頭の中だけで「豪邸に住んでいる私」をイメージするよりも、
豪邸の写真を見ながらイメージするほうが、
よりリアルにイメージできるだろう?

頭の中だけで
「大自然に囲まれて、のんびりしている自分」
をイメージするよりも、
川のせせらぎ、小鳥のさえずりのCDを流したほうが、
リアルにイメージできるはずだ。

なので、

“イマジネーション・ターゲット”を
より上手に使いこなすためには、
自分の欲しいものを、よりリアルに想像するための
“トリガー”を用意しておくと良いわけだ。


この“トリガー”は、君が欲しいものを
リアルに想像できさえすれば、何でもいい。

何でもいいんだけれど、
よりオススメなのは、
「同時に、複数の感覚を刺激するもの」
であるのが望ましい。

「複数の感覚」というのは、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感のうちの、
2つ以上の感覚だ。

ひとつの“トリガー”だけで、
複数の感覚を刺激するのが難しいようなら、
複数の“トリガー”を用意するのも、効果的だ。

複数の感覚を刺激する“トリガー”は、
君の「将来欲しいもの」を、よりリアルに
感じさせてくれるだろう。


例えば、
「将来、フェラーリに乗りたい」
と思っているのであれば、
フェラーリに関する、複数の感覚を
刺激するようにする。

私なら、まず
自分が乗りたいフェラーリの写真を用意するだろう。

そして、ちょっと奮発して、
フェラーリの正規のキーホルダーを買う。
そのキーホルダーを見れば、
「自分はフェラーリのオーナーになるんじゃね?」
と思えるし、
そのキーホルダーの手触りが、さらに
リアルなイメージを助けてくれるだろうからね。

さらに、フェラーリが走っているDVDとかで、
実際に走っているフェラーリの姿や、
フェラーリのエンジン音を聞くだろう。

いくつもの感覚を刺激することによって、
「よし!フェラーリはすぐそこにある!」
とリアルにイメージをする。

そして、その感覚を
自分のモチベーションにするわけだ。


欲しいものが物質的なモノならば、
商品が売っているのを見に行ってもいいだろう。

実際にモノが見られるという視覚の他に、
欲しいモノ自体の手触りも楽しめるかもしれない。

さらに、モノが売られているお店に流れている
音楽が、君の新しい“トリガー”になることも
充分あり得る。

「あの店で聞いた音楽」ということで、
リアルなイメージを助けてくれるということも
考えられるからだ。

とにかく、リアルにイメージをするために、
「複数の感覚」を“トリガー”にすることを
意識してみよう。

今まで あいまいだったイメージが、
強烈にハッキリとしたイメージになっていくことを
実感することだろう。


複数の感覚を刺激する材料は何でもかまわない。

ヒントとしては、

・写真などの画像
・動画、映像
・欲しいものと君の中でリンクできる音楽
・特定の場所
・欲しいものとリンクしている、特定の物品
・欲しいものをすでに得ている、特定の人

などが、私がよく“トリガー”として
愛用しているものたちだね。

「特定の香り」とか、「特定の言葉、声」とか、
他にも色々あるだろうから、
君自身がしっくりくる“トリガー”を
作ってみるといいだろう。



ちなみに、この

“イマジネーション・ターゲット”

そして、イメージを助ける

“トリガー”

は、ドローダウン時の精神的負荷を
軽減させること以外にも、効果を発揮する。


たとえば、ダイエット。

どうしても痩せたい、といった場合は、

私なら、まず自分が痩せられたときに得られる
ハッピーな結果をイメージする。

「健康的に痩せた自分を見て、街行く異性が振り返る」
とか、

「ダイエットに成功したことで、友達の注目の的になる」
とかだね。


そのあと、実際に食事をコントロールしたり、
運動することになるんだろうけれど、

たぶん途中でモチベーションがダウンすることもあるだろう。

なので、ダイエットスタートと同時に、自分で
“トリガー”を作っちゃうだろうね。

“トリガー”は、例えば、
今の自分がはいているジーンズの、
2サイズ小さいものを、あえて買っちゃうとか。

そして、その2サイズ小さいジーンズを
「見ながら」
「触りながら」
必要ならば、ちょっと無理して
はいてみたりしながら、

近い将来、自分がそのジーンズを着こなしたときのことを
リアルに想像するだろうね。


応用はいくらでも利く。

どんな“イマジネーション・ターゲット”でも、
どんな“トリガー”でもかまわない。

君にもっともフィットするものを
探してみてくれるとうれしいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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