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〔雑記〕 3つしかない、トラブルの原因

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人とのコミュニケーションの
基礎中の基礎を君に伝えることが出来た。

話をする人が、話を聞く人に求めているもの。
それは、“共感”か“解決”しかない。

人は、
相手に分かって欲しい、共感して欲しいというニーズか、
相手に自分の問題を解決して欲しいというニーズか、
どちらかでしか話をしない。

今も昔も、その本質は変わらないし、
国籍が違おうが、性別が違おうが、
同じ原理が働いている。

そして、この“共感”“解決”の原理を知らないために、
不必要な人間関係のトラブルが多発しているのが
全般的な現状だと思う。

なので、今回は、この“共感”“解決”の原則を
破ることによって起きてしまっている、
さまざまなトラブルを具体的に見て行きたいと思う。

たぶん君自身も
「あー、だから あの時、
 あの人とギクシャクしちゃったんだ」
とか、

「あの時、あの人が○○だったから、
 私はムカっとしちゃったんだ」
という事例も出てくるだろう。

まずはトラブルの原因となることを整理して、
よりよい人間関係を作る基礎にしていこう。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

コミュニケーションのトラブルは、
整理すると、実は3つしか存在しない。

「え?空也さん、人間関係は複雑なんだから、
 3つしか存在しないってことは、ないでしょう?」
と思ったかもしれないけれど、
整理すると、本当に3つだけなんだ。

相手が欲しがっている反応は、
“共感”か“解決”だけなんだから、
それを基準に考えると、トラブルもシンプルに
整理できる、ということなんだよね。


で、

コミュニケーショントラブルの
3つというのは、

1.“共感”“解決”以外の反応をした。

2.“共感”して欲しいときに“解決”した。
  または、“解決”して欲しいときに“共感”した。

3.“共感”“解決”のポイントがズレていた。
  または、“共感”“解決”のレベルが浅い。


という、3つ。
簡単だろ?

では、ひとつひとつを具体的に見ていこう。


まずひとつ目。
「“共感”“解決”以外の反応をした。」

誰かが、君に何かを話したとする。
(伝達方法は、直接話すこともあるだろうし、
 電話、メール、手紙など、さまざまだ)

その時、相手は間違いなく
“共感”か、“解決”の反応を、君に期待している。

だから、
君が“共感”“解決”以外の反応をすると、
たいていの場合相手の気分を損ねて、
最悪の場合はトラブルに発展する。

“共感”“解決”以外の反応というのは、
具体的に言うと、否定とか、無反応とか、
まったく違う話題をする、とかだね。


例えば、誰かが君に

「この前、サイフを落としちゃったんだよね。
 クレジットカードとか申請しなおしたりして
 大変だったよ」

なんて話をしたとする。

こんな時、相手が求めているのは、
言うまでもなく“共感”だ。

「大変だったということを、分かって欲しい」
「大変だった自分を、ねぎらって欲しい」
という欲求があるから、君にその話をしているんだ。

そこで、いくら君が心の中で思っても、

「いや、それはアンタがボーっとしているのが悪いよね」
とか言って相手を否定したり、

「ふーん。で?」
と、まるで無反応だったり、

「そんなことより、聞いて聞いて!この前ね・・・」
なんて、自分の話をしだしたら、
相手の気分は悪くなるに決まっているだろう?


こうやって例を出すと、
「当たり前じゃないですか!?
 こんな失礼な態度、とるわけないですよ」
と、思うかもしれないけれど、
けっこう、知らず知らずのうちにやっていることも多い。

特に、親子間とか、夫婦間とか、親友の間とか
相当親しい間柄で、つい相手に対する甘えが出て
“共感”“解決”以外の反応をしてしまうことがある。

その中でも、親は子供に、ついつい
「私がしつけをしなくちゃ」
とか、
「世の中の常識を教えてあげなくちゃ」
と、傲慢に思っているので、
“共感”“解決”以外の反応をしてしまうことが多い。

気をつけたいものだよね。


この“共感”“解決”以外の反応をしてしまう失敗は、
気をつけていれば、大して難しくないポイントだ。

なので、
「この人とは、円滑にコミュニケーションしたいな」
と思ったら、
否定、無反応、違う話題をふるなどの行動は
慎むだけで、まずはスムーズになるだろう。



さて、ふたつ目。

「“共感”して欲しいときに“解決”した。
 または、“解決”して欲しいときに“共感”した。」

これは、相当ミスコミュニケーションが多い事例だ。

例えば、
「今度の週末は、忙しいからデートできない」
なんて状況のときに、
女性のほうは「寂しい」という気持ちを分かって欲しい、
共感して欲しいと思っている。

なのに、男性のほうが
「デートできない分、このお金で買い物でも
 行って来れば?」
なんて言って、お金を渡して“解決”しようとする。

そこで、ケンカ勃発。

お金は出すわ、彼女は怒るわ、
踏んだりけったりのケースだね(笑)


逆に、
「パソコンの調子が悪いから、直して欲しい」
なんていう時に、

「あー、これは困ったねー。
 どうしようかねー。
 本当に困ったよねー」
なんて言っているだけで、全然解決しようと
行動してくれない。

なんていうときも、トラブルになりやすいね。


この“共感”と“解決”の取り違えは、
相当気をつけていても、ついやってしまいがちな
間違いだ。

特に、プライベートの男女間で起こることが多い。

基本的に、男性は男性同士の会話の中では、
“解決”をベースに話していることが多い。

だから、仕事でもないのに
「これは○○した方がいいね」
とか、
「これを○○して、次に○○しよう」
みたいな話し方が多くなる。


対して、女性は、女性同士の会話の中では、
“共感”をベースに話をしていることが多い。

女性同士の会話を聞いていると、例えば
「ウチの旦那が、○○で困っちゃって・・・」
みたいな、一見“解決”を求めているような話題でも、

「あー、わかるわかる。ウチもそうよ」
「そうよねー」
みたいな、共感だけでずーっと話が続いていくことが
よくあるよね。

そこに男性が入っていって
「その問題は、旦那さんに○○するように
 お願いしてみたらどう?」
なんていう“解決”を提示しても、シラーっとなるだけだ。

「旦那が困っちゃって・・・」
という話題を振った人は、“解決”なんて
求めちゃいないからだ。


言葉だけでは、
話した人が“共感”を求めているのか?
それとも“解決”を求めているのか
わからないことも多い。

相手が、
「○○の事なんだけれど、
 どうしたらいいと思う?」
なんて話してきたとしても、
相手が“解決”を求めているとは、限らない。

相手が求めている反応は、
「んー、君が考えても分からない問題なんだー。
 それは難しい!
 本当に、どうしようかねぇー??」
という“共感”かもしれないのだ。

もちろん、逆のケースも、ありうるしね。


なので、
もし相手とのコミュニケーションが
ギクシャクしていると感じたならば、
自分が“共感”モードだったら“解決”モードに。
“解決”モードだったら、“共感”モードに
スイッチを切り替えてみるといいだろう。

ちなみに、原則として
人は充分“共感”されていないと、
どんなにすばらしい“解決”方法も
採用してくれないので、

「今は、“共感”“解決”、どっちなんだ?」
と迷ったら、
心から“共感”すれば、まずはオッケーだろう。



そして、みっつ目。
「“共感”“解決”のポイントがズレていた。
 または、“共感”“解決”のレベルが浅い。」

いわゆる、
「そこじゃないんだよ」
「そうじゃないんだよ」
という、相手が求めている反応が
満足レベルに達していない場合だ。


たとえば、さっきの
「この前、サイフを落としちゃったんだよね。
 クレジットカードとか申請しなおしたりして
 大変だったよ」
なんて話された場合。

相手は
「サイフをなくしたあとの処理が大変だった」ことに
共感して欲しいのに、

「あー、いくらくらい入ってたの?
 今、給料少ないから、大変だよねー」
とか、
「何?サイフは誰かからのプレゼントだったの?
 恋人からもらったものとかだと、
 怒られちゃうし、大変だよねー」
といったように、

「そこじゃない」ポイントに共感してしまったりして。


あと、きちんと
「財布をなくしたあとの処理が大変だった」ことに
共感はしているんだけれど、

「あー、大変だったねー」
だけのひと言で済ませてしまうと、

「もう少し分かって欲しい」
という気持ちが、相手に不満を与えてしまったりする。


相手が求めているのが“解決”の場合でも同じだ。

「去年まで履いていたズボンが履けなくなっちゃった。
 だから、いいダイエット方法を教えて」
なんて話をしているのに、

「それなら、もう履かなくなった私のズボンをあげるよ。
 私のほうが、あなたよりサイズが大きいから」
なんていうのも、“解決”がズレている例だよね。

下手すると、
「アンタみたいになりたくないから、
 相談しているのよ!!」
なんて言われて、こっちも傷ついてしまいかねない。


また、
「そう、それなら、1ヶ月断食道場に通って、
 フルマラソン走りきってみたらどう?」
なんていう“解決”も、相手は求めていない。

相手は、言葉には出していなくても

「できるだけ楽に、快適に
 サイズダウンをしたい」

という問題を解決したいわけだから、
相手のニーズを捉えるレベルが違うと言えるよね。


この、
「“共感”“解決”のポイントがズレていた。
 または、“共感”“解決”のレベルが浅い。」
というのは、相手との話の中で修正していくことが
できる場合が多い。

相手が求めている、本当の
“共感”ポイント、“共感”レベルは、どこなのか?
“解決”ポイント、“解決”レベルは、どこなのか?

ちゃんと聞く耳を持てば、大きなトラブルは未然に防げるだろう。



さてさて、
3つのコミュニケーショントラブルの
具体例を見てきたけれど、理解は深まったかな?

コミュニケーションのトラブルは、

1.“共感”“解決”以外の反応をした。

2.“共感”して欲しいときに“解決”した。
  または、“解決”して欲しいときに“共感”した。

3.“共感”“解決”のポイントがズレていた。
  または、“共感”“解決”のレベルが浅い。


ということでしか、発生しない。
シンプルだよね。


人間関係は、実に様々なので、
一見すると、この3つにあてはまらないような
ものもあるかもしれない。

でも、
実際は、整理していくとこの3つしかない。


そして、自分が犯している間違いが、
どれなのかが分かれば、トラブル改善に
行動することが出来る。

“共感”“解決”以外の反応をしていたのならば
その反応をやめればいい。

“共感”“解決”を取り違えていたのならば、
逆の反応をすればいい。

“共感”“解決”のポイントやレベルが
ずれていたのならば、修正していけばいい。


人間関係は、ほうっておくと どんどん複雑になる。

なので、まず1回シンプルに整理して、
自分の行動を見直すと、驚くほどスッキリと
相手との関係が良くなったりするもんだ。

ぜひ、君の日常生活の中で
活用してくれると、うれしいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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〔雑記〕 相手に伝わる秘儀

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、誰かと話すときに起こってしまう
ミスコミュニケーションの種類と、その対策について
君と勉強してきたね。

相手が君に求めているものと、
君が相手に対してしてしまった反応が違うから、
コミュニケーションのトラブルは発生してしまう。

相手が話をしているときは、
“共感”か“解決”以外、求めているものはないんだから、

否定とかせずに、
“共感”と“解決”、どちらを求めているのかを見極め、
そのポイントにフィットするように
返事をすればいい。

シンプルに考えれば、相当人間関係のトラブルが減ると
思うんだけれど、君は どう感じたかな?


「空也さん。前回までの話は、わかりました。
 でも、相手に調子よく合わせてばかりじゃ、
 自分の言いたいことが言えないじゃないですか」
と、頭のいい君は感じたかもしれない。

相手のニーズに合わせているだけでは、
自分の考えを相手に伝えることは出来ないから
相手に自分のことを分かってもらえないんじゃないか?
ってね。

たしかに、相手に調子を合わせて
「YESマン」になるだけでは、
本当の意味で理解しあうコミュニケーションには
発展しにくい。

なので、

今回は、前回までの話を前提にした上で、
どうやって相手と深く理解しあうか?
そして、自分の伝えたいことを伝えるかを
見て行きたいと思う。

実は、根底では、トレードの奥義とも繋がっている話なので、
今回の話は、レベルが高いかもしれない。

でも、君なら「なんとなくのニュアンス」を
つかんでくれると思うので、慎重に話を進めていこう。



さて。

今までは、相手の話にどう反応すれば、
相手は気持ちよくコミュニケーションできるか?
と言う話だった。

そして、次は
どうすれば、相手に自分の思っていることを
うまく伝えることが出来るか?
という話になる。

とはいっても、
まったく別のアプローチが必要になるわけじゃない。
というか、今までと使う「ツール」は、全く変わらない。

使う「ツール」というのは。そう。
“共感”と“解決”だ。


ただ、

単に“共感”したり、“解決”したりするだけでは、
相手との距離は縮まりにくい。


ここから、やや抽象的な説明が入ってしまうが、
君なら理解をしてくれると思うので、
できるかぎり分かりやすく、丁寧に説明をしていこう。


まず、

会話がスタートするときは、
必ず誰かが誰かに話し始めるところからスタートするよね。

図で示すと、こんな感じだ。


  話し手 → 聞き手


例えば、君が聞き手で会話がスタートしたら、
こんな感じになる。


  相手 → 君


そこで、君は相手の話に反応をするわけだ。

  相手 ← 君


こうやって、会話は続いていく。
当たり前の流れだよね。


で、
どんな会話でも相手が求めているのは
“共感”か“解決”なので、そのポイントを外さなければ
相手の君に対する「信頼」が上がっていくわけだ。

  相手☆☆ ← 君


そして、君が本気で相手に“共感”し、
相手の欲しがっている“解決”を探し続けると、
君は、相手に対する“信頼残高”を上げることができる。

  相手☆☆☆☆☆ ← 君

すると、
相手は、君の話にも耳を傾ける準備ができるので、
そこで君の意見とかを言う準備ができたことになる。
という順序だ。


でも、ここで
「信頼残高が増えたから、もう大丈夫」
なんて思って、好き勝手に言ってもいいわけではない。

「相手との立ち位置」を、考える必要がある。

「立ち位置」と言っても、実際の立ち位置ではなく、
心情的、イメージ的な立ち位置だ。


相手と会話をしていると、
つい相手と「向き合っている」感じになりやすい。

さっきの図だと、

  相手 → ← 君

こんな感じだね。


でも、相手と深いコミュニケーションをするためには、
イメージ的に「向き合う」のではなく、
「共に進む」「寄り添う」立ち位置になったほうがいい。

図で言うと、

  相手 →
  君 

こんな感じ?


そして、これから進む方向の「選択肢」として、
君の意見を言う、というスタンスだと、
君の話を受け入れてもらいやすい。

  相手 →   「君の意見」
  君


あくまでも、君の意見は「選択肢」で、
決めるのは、相手の自由意志だよ。
というスタンスだ。

相手は、“信頼残高”の高い君からの提案なので、
好意的に受け止め、行動に移しやすい。

これが「向き合う」立ち位置だと、
「命令」「強制」を相手が感じることもあるので、
「共に進む」「寄り添う」立ち位置で提案するのが
スマートな方法だ。


ちょっと、抽象的な説明だったから、
分かりにくかったかな?

人間関係の微妙なニュアンスなので、
手紙で全てを一気に伝えるのは難しいかもしれない。

でも、今までの私の手紙を読んできている君なら、
なんとなくのイメージはつかんでくれたんじゃないかな?


言葉にすると、

相手と「向き合っている」“共感”は、
「あなたの思っていること、よく分かるよ」
という感じで、

相手に「寄り添っている」“共感”は、
「私たちの思っていることは、同じだ」
という感じ。


相手と「向き合っている」“解決”は、
「あなたは、○○をするといいよ」
という感じで、

相手に「寄り添っている」“解決”は、
「私たちの問題解決には、こんな方法もあるかもしれない」
という感じ。


んー、なかなか伝わりにくいかもね。

今回の手紙では、「なんとなくのニュアンス」を
分かってくれれば、充分だ。


この感覚がバッチリ分かると、
人と人とのコミュニケーションだけでなく、
トレードにおいても利益が出しやすくなる。

「自分は買いだと思う」
「自分は売りだと思う」
ではなく、

株価全体の流れが、自分の流れ。

と、自然に思えるようになり、
無理なポジションを取ったり、
変に執着して塩漬け株を作ったりすることが
なくなる。

「流れに寄り添う」感覚だね。


たぶん、君も分かりかけてきてくれていると思う。

今回の話がバッチリ腹に落ちて、
トレードとの関連性もクリアになったのであれば、
もう私のレッスンは必要ないくらいの話だ。

また、時間をかけてゆっくり説明もしていこう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 相手をコントロールする具体例

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、誰かに君の意見を話すときに、
相手に伝わりやすい「立ち位置」の取り方を
解説したね。

会話をしていると、つい
「相手と向き合って」
話してしまうことが多いし、
「ちゃんと相手と向き合いましょう」
みたいなアドバイスをする人も多い。

でも、相手と向き合って話しても、
コミュニケーションがうまくいかないことが多い。

なぜならば、ずっと言ってきたとおり
相手は“共感”か“解決”しか望んでいない中で、
君が「向き合う」スタンスを取ってしまうと、
意見がぶつかり合ってしまうことも多いからだ。

図で示すと、こんな感じだったね。

  相手 → ← 君


実際に必要なのは、相手と向き合うことではなく、
相手に「寄り添う」スタンスだ。

相手に寄り添って、相手の問題を
一緒に解決しようとするスタンスを取れば、
意見がぶつかり合うことは、ない。

こんな感じだね。

  相手 →
  君


ちょっと抽象的な表現だったので、
分かりにくかったかもしれないね。

ただ、このスタンスの基本を体得できると、
どんな人とのコミュニケーションでも
楽に出来るようになる。

本質とはちょっとずれるけれど、
テクニック論としても、充分有効だ。

実際に、
この「相手に寄り添う」ということを
テクニックとして使えば、
自分の思うように相手をコントロールすることも
不可能ではない。

テクニックとして使っている人は、
ビジネスにおいて使っていたり、
恋愛に使っていたり、
大きくは国家戦略に使っていたりする。

君が、この「相手に寄り添う」ということを
本質的に理解しても、
相手をコントロールするテクニックとして
使っても、それはどちらでもかまわない。

君のインスピレーションになれば、幸いだ。


なので今回は、「相手に寄り添う」ということを
テクニックとして使うと、どうなるか?
ということを、具体的に話して行きたいと思う。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

まず最初の例は、金銭的な交渉にしようか。

たとえば、
君が家電量販店に、パソコンを買いに行ったとしよう。

そして、たくさんの品物がある中で、
気に入ったパソコンを見つけたとする。

でも、値段が少し高い。
もう少し安くならないのか?

と言った場合、お店の人と値引きの交渉を
することになるよね?

そこで、普通の人は
「あと2万円価格を下げてくれ」
なんて言って、店員さんに
「いやぁ、それは無理です」
みたいな流れになってしまう。

君は値段を下げて欲しい。
相手は値段を下げたくない。

完全に利害が対立してしまっている構図だ。

これは、あまりうまい交渉方法ではない。


人が求めているのは、“共感”と“解決”。
これは常に変わらない。

もちろん、家電量販店の店員さんも同じだ。

なので、
店員さんと対立するのではなく、
店員さんに「寄り添う」形で、交渉をすれば
もう少しスムーズになる。


「は?
 店員さんに寄り添う?って、どうするんですか?」

と思ったかもしれないけれど、簡単だ。


「値段を下げたくない」という店員さんの
ニーズに向けて
「値段を下げて」というのは、良くない。

店員さんの別のニーズに寄り添う形にすればいい。

具体的な店員さんの別のニーズは、
「お店の商品を、売りたい」
だよね?

そこで、君は
「値引き交渉を仕掛けてくる嫌な人」
ではなく、

「商品を売りたいと言う問題を
 一緒に解決してくれる人」
として、店員さんと話をするのだ。


もう少し細かいテクニックを話そう。

基本的に、君が欲しい商品であっても、
買うか買わないかを最終決定する人は別にいる、
という設定をする。

これは、テクニックとしては架空の人物であっても
かまわない。

で、

君は
「依頼されて買いに来たんだけれど、
 予算的に“依頼者”がOKしない」

「私は、あなた(=店員さん)から買いたい。
 あなたも、できる限り商品を売りたいでしょう?」

「なので、あなた(=店員さん)と私が抱えている
 問題は、一緒だ」

「だから一緒に、どうやったら“依頼者”が
 OKを出すかを、考えましょう」

というスタンスを取ってしまうのだ。


通常の値引き交渉だと、

  店員「値段下げたくない」 → ← 君「値段下げて」

という図式になってしまう。


これを、

  店員「商品売りたい」
  君「あなたから買いたい」 → 依頼者「その値段じゃダメ」

という図式にしてしまうのだ。


店員さんに「寄り添って」いる形になるのが
わかってもらえるかな?

で、

君と店員さんが抱えている問題を、
一緒に解決していこう、という形にする。

その上で、
値引きをすると、店員さんの評価は、どう下がるのか?
どうすると、店員さん自身の評価がプラスになるのか?
値引きと言う方法以外で“依頼者”が満足する方法がないのか?

なんかを、一緒に考えていくわけだ。


そして、最終的に満足のいく形で交渉が出来たら、
君は“依頼者”に電話をかけて
(テクニック的には、電話のふりでもかまわない)
“依頼者”お伺いを立ててから、購入する、
という形を取る。

もし、交渉の途中で行き詰ったとしたら、
その時も“依頼者”に電話をかけてお伺いを立てる。

そして、
「うーん、あともう少しなんですけれど、
 OKしてくれませんねー。
 私に、もう少し“依頼者”を納得させる材料を
 もらえれば、なんとか説得します」
と、店員さんに伝えればいい。


これで、うまく話が進めば
店員さんに感謝をされながら
思い通りの値引きをしてもらうことも出来るだろう。

少なくとも、店員さんと険悪な雰囲気になることは
決してないだろう。

店員さんに「寄り添って」いる限りね。



恋愛など、プライベートな人間関係でも
相手に「寄り添う」という方法は有効だ。

典型的な例では、
「相手の恋愛相談に乗っているうちに、
 恋人関係になっちゃった」
みたいな感じだよね。

そうでなくても、
とてもモテる異性を恋人にしたいと思ったときには、
正面から向き合ってぶつかっても玉砕するのがオチだ。

そこで、他のライバルたちがやらない方法で、
相手の気持ちにスッと入ってしまうのが、
「寄り添う」スタンスだ。


普通の人が
「付き合ってください」
とか、
「かわいいねー」
とか、
「今度の週末、デートしようよ」
と言ってくるところで、

君は、
「なんか、すぐに口説いてくるヤツらって、
 うざくない?」
みたいなスタンスを取るわけだ、


  モテる人 → ← 付き合って欲しい人

という形ではなく、

  モテる人 → その他大勢
  君

という立ち位置をキープしてしまう。

「この人、分かってるなー」
という風に思ってもらって、
相手の気持ちをオープンにしてもらってから

他のライバルが知らない情報を元に
君の好意を伝えればいい。

「相手に寄り添う」というスタンスの基本が分かれば、
他にも、どんな風にも応用できるよね。


これが大がかりになると、
国家戦略に使われたりするわけ。

仮想敵国を作って、
「私たちの理想を実現させるために
 あいつらを叩きのめさなければならない」
とか、

自分も同じ党員なのに
「○○党を、ぶっつぶす!」
なんて言ってみたりする感じ。

どちらも、国民がなんとなく抱いている
問題のイメージに「寄り添って」
明確にした形だよね。



今回は、テクニック論として使った場合、
「相手に寄り添う」ということが
どういうことなのか?ということを見てきた。

今回話した例だけでなく、
「相手に寄り添う」というのは、
全てのコミュニケーションに応用できる話だ。

君のインスピレーションになることを願っているよ。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 ドローダウン対処法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

しばらく株トレードとは ちょっと離れて、
人とのコミュニケーションについて話してきた。

君が、どのような生き方を選んだとしても、
人とのコミュニケーションというものはついてまわる。

誰ともコミュニケーションをとることなく
味わい深い人生を送ることは、まず無理だし、
たとえ君が
「誰一人とも、話さない」
と決めたとしても、最後の最後まで
“自分とのコミュニケーション”は残るからね。

また今度詳しく話すけれど、

自分自身に、どのような質問を投げかけ、
自分に起きた出来事を、どのように解釈し、
自分が行動するために、
どのような言葉を自分に投げかけるのか?

といった、“自分とのコミュニケーション”で、
人生は非常に大きな影響を受ける。

なので、コミュニケーションを学ぶことは
今より豊かな人生を歩みたいと願っている君にとって、
とてもとても大切なことだと考えている。

なので、今後も ちょくちょく
コミュニケーションについての話は
君に伝えて行きたいと思っている。

君に伝えられることが増えていくのは、
本当に楽しいことだ。


さて、今回は、私のトレーダー仲間からもらった
一通のメールからヒントを得て、手紙を書いてみようと思う。

お題は、「ドローダウンの対処法」だ。

長いことトレードをやっていると、
自分の保有ポジションが激しく逆行し、
資産にダメージをくらってしまうことがある。

そんなドローダウンは、どんなトレーダーでも経験することだ。

そのドローダウンに、どのように対処すればいいのか?

と言う話を、君に伝えて行きたいと思う。
では、早速内容に入っていこう。



ドローダウンの話を始める前に、
まず大前提の話をしておこう。

ドローダウンという「事故」に耐えたり、
改善をするという話は、少なくとも、
すでに期待値がプラスのトレードルールは持っている時に
効力を発揮する話だ。

「このままトレードをしていれば、
 かなり高い確率でトータルプラスは出せるはず。
 でも、実際の現場でトレードをしていると、
 ドローダウンが辛い」

という場合に必要な話だ。


そうではなくて、

「なんとなく気分で売買しているけれど、
 大きくダメージを食らってしまって、辛い」

なんていう場合は、
まず期待値プラスのトレードルールを用意するところから
はじめた方がいい。
(もちろん、君は分かっているだろうけれどね)


さて、では本題に入ろう。

長くトレードをしていると、どんなに優れたルールでも
ドローダウンを食らってしまうことは、ある。

ドローダウンによるダメージを軽減するためには
3つの方法があるが、どれも一長一短だ。


ドローダウンによるダメージを軽減する3つの方法とは、

1.ルールを変える。改善する。
2.マネーマネジメントを変える。
3.ドローダウンの解釈を変える。

という3つだ。
それぞれの詳細と、メリット/デメリットを話そう。


まず、
「1.ルールを変える。改善する。」
というのは、今現在持っている期待値プラスのルールを
変更することによって、ドローダウンを避ける方法だ。

たとえば、
逆張りをしていたところを順張りに変えたり、
使っていたテクニカル指標を変更したり、
テクニカル指標の細かい数値をいじったり、という感じだ。

よく、トレードを始めたばかりの人が、この
「ルール変更」によるドローダウン回避をやりたがる。

メリットとしては、
エントリーする銘柄や、
エントリータイミングが変わるんだから、
その時くらっていたようなドローダウンは、
完全に回避することが出来る。と言う点だ。

これ以上のドローダウン回避方法は、ないだろう。


しかし、
デメリットとしては、
今までにくらっていなかったドローダウンを
くらってしまうということが挙げられる。

つまり、根本解決には、全くならないわけだ。

どんな場面、どんな相場環境、どんな状態でも
ドローダウンを避けて利益を重ねられるルールは、ない。

たとえ一時期は完全に機能するルールがあったとしても、
相場の状況が変われば、全く機能しないルールに
なってしまうことだろう。

もちろん、トレードルールをどんどん改善していって、
ドローダウンを軽減することは、できる。

しかし、根本的に
「ドローダウンがまったくなくなる」
というルールは、探し続けるだけ無駄なので、
他のダメージ軽減方法も併用する必要があるだろうね。



では、次。
「2.マネーマネジメントを変える。」
をみてみよう。

こちらは、ドローダウンのダメージを軽減させるために、
投入資金を調整する方法だ。

例えば、
ボラティリティ、値動きが大きな銘柄には
資金を少なめに入れるとか、

相場全体を鑑みて、
自分のトレードルールが機能しない相場状況のときは
資金を抑制するとか、

過去ドローダウンした銘柄の傾向を検証して、
資金を調整する、などという方法だね。

メリットとしては、
マネーマネジメントすることによって、
大ダメージを負うことはなくなり、
トレードルールを大改造することなく、
継続して利益があげやすくなることだ。

デメリットとしては、
資金を調整することによって、
大きな利益をあげられたはずのトレードを
みすみす見逃してしまったり、
小額利益で終わってしまうということも
出てきてしまうという点かな。

ドンピシャで株価の底/天井を
当てられないのと同じように、
完璧な資金のコントロールも、なかなかできない。

「儲けられるトレードには、資金を多く。
 損するトレードには、資金を少なく」
というのは、トレードの理想であって、現実ではない。

なかなか、難しいといえるだろうね。



そして、最後。
「3.ドローダウンの解釈を変える。」

これは、自分の心理的な話だ。
ドローダウンは、実際にはくらっているんだけれど、
“自分とのコミュニケーション”によって、
心理的なダメージを軽減する、という方法だ。

期待値プラスならば、トータルでプラスになることは
ほぼ分かっている。

不確実かもしれないけれど、でも明るいであろう
未来を迎えるために、一時的なドローダウンという事実は
すべて受け入れるという方法だ。

メリットとしては、
この方法を実践することによって、
トレードルールを破ったり、
変な情報商材の誘惑に負けたりすることがなくなる。

継続して、淡々とトータルの利益を
積み重ねることが出来るようになるわけだ。

デメリットとしては、
気持ちは落ち着いていたとしても、
ドローダウンという事実自体は変わらないこと。
今起きている事への、実質的な効果はないことかな。



ここまでで、3種類のドローダウン対処法を見てきた。

基本的には、見てきた順番で試してみることを
お勧めする。


まずは、
「1.ルールを変える。改善する。」
で、今のトレードルールを
根本的に変えたほうがいいのかどうかを検討する。

トレードルール自体は、
そんなにコロコロ変えるべきものではない。

しかし、
自分のライフスタイル、
自分の資金量にマッチしているのか?

そして、本当に期待値がプラスなのか?
再起不能になるようなドローダウンはしないのか?

などは、検討したほうがいいだろう。


そして、その次に、
「2.マネーマネジメントを変える。」
を試してみる。

特に、自分のトレードルールが機能しないときに
資金量を抑えてトレードするという方法は
分かりやすいかもしれない。

一般的には、
市場全体にトレンドが発生しているときは
順張りルールが機能しやすく、

市場全体にはトレンドが発生していないときは
逆張りルールが機能しやすいといえる。

現時点は、トレンドが発生していると
言っていい時期なので、
逆張りルールの場合は、資金を抑えるという
方法も、あるかもしれないね。


で、最後に
「3.ドローダウンの解釈を変える。」
わけだ。

どんなにルールを磨いても、
マネーマネジメントを改善しても、
ドローダウンをゼロにすることは、できない。

なので、最終的には自分のメンタルに寄り添って
“自分とのコミュニケーション”を
しなければならない。

逆に言うと、
この「3.ドローダウンの解釈を変える。」
というところまできていると言うことは、
相当熟達したトレーダーになっている、
と言っていいだろう。


最後は、メンタル。
どんな世界でも、一緒なのかもしれないね。


次回の手紙では、もう少し突っ込んだ話ができると思う。

今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

そして、今回の手紙を書くヒントをくれた
親愛なるトレーダーFさん、ありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 メンタルコントロールの目的

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の手紙では、
「ドローダウンの対処法」ということで、
長くトレードをしている中では避けることの出来ない
ドローダウンに、どう対処するのかを伝えた。

対処する順番として、
トレードルール自体の検討を済ませたあと、
マネーマネジメントを見直す。

その上で、それでも発生してしまうドローダウンには、
“自分とのコミュニケーション”を通じて、
できるかぎり精神的負担の少ない解釈をする。

と言う話だったね。


期待値がプラスのトレードルールを使い、
そのトレードルールにマッチした
マネーマネジメントを実行したとしても、
ドローダウンを完全には回避できない。

特に、大きなリターンを求めている場合は、
それだけ大きなドローダウンも、受け入れなければ
ならないことが多いだろうから、
どんなトレードルールを採用したとしても、
多少のドローダウンを受け入れる
「心の準備」は、必要になる。

とはいえ、理屈では分かっていても、
実際にドローダウンをしたときには
かなり精神的なダメージを負うだろう。

これほど理屈と、実際の感情がぶつかり合う状況も
少ないかもしれないね。

なので、
今回から数回は、「ドローダウンの対処法」の中でも、
「ドローダウンをした時に、どのような解釈をするか」
に焦点を当てて話をしようと思う。

君が実際にトレードをして、
ドローダウンを食らってしまったときに
励みになる解釈が出来るように、
真剣に進めて行きたいと思う。

では、早速内容に入っていこう。



まず、今回の手紙で押さえておいて欲しいのは、
「なんで、ドローダウンをしたときに、
 ポジティブな解釈をしようとするのか?」
ということだ。

“自分とのコミュニケーション”を
おこなう目的、と言ってもいい。


どんなものでも、やる理由や意味が
わかってなければ、方向性を見誤ってしまうからね。

ドローダウンを、君がどんなにポジティブに
捉えられたとしても、目的を誤ってしまっていたら
何の意味もない。

なので、
まずはしっかりと、目的を押さえておいて欲しい。


“自分とのコミュニケーション”を通じて、
ドローダウンに様々な解釈をつける目的は、

「君の精神状態を落ち着かせるため」ではない。
「君が健全な日常生活を送るため」でもない。

目的は、ただひとつ。

「トレードルールを守るため」だ。


期待値がプラスだと分かっているトレードルールでも、
個々の売買では、ドローダウンは発生する。

そして、ドローダウンが発生したときに
トレードルール上は決済をするタイミングなのに、

「もうちょっと持っていれば、
 株価が戻るんじゃないのか?」
とか、

「とりあえず、ナンピンしてみるか」
などと、自分の都合でルールを捻じ曲げてしまったり、

また、
「この前、大きなドローダウンを食らったしなぁ。
 エントリーするのが、怖いなぁ」
と考えて、エントリーを躊躇してしまったりしそうになる。


そこで、実際にルールを捻じ曲げて
決済タイミングを遅らせたりしないために、
ルールにないナンピンをしてしまわないために、
次のエントリーの躊躇をしてしまわないために、
“自分とのコミュニケーション”は、必要になる。


逆に言うと、
ルールさえ守れているのであれば、
ドローダウンをくらったときに、
君がどんな反応をするかは、自由だ。

「うおおお!!!!ふざけんじゃねぇえぇぇぇ!!」
と叫びまわってもいいし、

「こんなドローダウンをくらうのは、
 日本の政治家が悪い!!」
と思ってもいい。

大泣きしてもいいし、
部屋の隅に体育座りして いじけていてもいい。

「これだけのお金があれば、
 あれも買えた、これも買えた・・・」
と、思い切りネガティブになっても、かまわない。

ルールどおりの決済が出来て、
次の日には、ルールどおりの銘柄と資金量で
エントリーができるのであれば、ね。


どうも、普通の人は
「メンタルコントロールができている」
というと、

どんなにドローダウンをくらったとしても、
どんなに精神的なショックを受けたとしても、
淡々としているというイメージがあるらしい。

でも、
激しいドローダウンをくらって、
何も感じないトレーダーなんていう人は、いない。

表面に出すか出さないかは別にして、
心の中は激しい後悔と、ショックにさらされている。

それは、どんなに熟達したトレーダーでも、一緒だ。
まったく感情が動かないなんていう人は、まずいない。

もし感情が動かないトレーダーがいたとしても、
そんな人は、豊かな人間じゃないから、
君は目指すべきではない。


プロのスポーツ選手でも、
喜びや怒りをあらわにする選手も、たくさんいる。

テニスの選手なんかで、感情の起伏を
大げさに表現する人って、けっこういるよね。

でも、
感情の起伏を大きく表現するからと言って、
彼ら彼女らが
「メンタルコントロールができていない」
ということになるだろうか?

そんなこと、ないよね?

「試合に勝つ」
という、最終目的を見失わず、

「自分がトレーニングしてきた
 最大の力を発揮する」
ということが出来ていれば、

どんなに怒っていようが、
どんなに叫んでいようが、
かまわないわけだ。


トレードも、同じ。

君がトレード中や、トレードが終わった後に

「もうやってられるか!」
と言いながら深酒をしようが、

「さがさないでください」
と置き手紙をして、家出しようが、

自分で柱に頭を叩きつけながら
叫びまくろうが、

「トータルで利益を出す」
という、最終目的を見失わず、

「自分が精査してきたトレードルールの
 最大限の力を発揮するために、ルールを守る」
と言うことが出来ていれば、

君は
「メンタルコントロールが出来ている」
ということになる。

ルールさえ守れていれば、
叫んだり、泣いたり、わめいたりするのは、
「メンタルコントロールするための、ひとつの過程」
と言えるわけだ。



“自分とのコミュニケーション”を通じて、
ドローダウンを解釈する ただひとつの目的。

それは、
「トレードルールを守るため」だ。

トレードルールを守ることさえ出来ていれば、
途中で、どんな醜態をさらしていても、
(トレーダーとしては)まったく問題ない。

どんなに素晴らしく平静を保っていたとしても、
自分で構築したトレードルールを
「ドローダウンしたから」と言う理由で
捻じ曲げたのであれば、それは
「メンタルコントロールができていない」
ということになる。

まずは、このポイントを押さえておいて欲しいな。


とはいえ、ドローダウンのたびに
家出をするようなショックを受けていると大変だろう。

大変だろうから、次回は、
「ドローダウンしたときに、
 どのような解釈をするのがいいのか?」
という話をしたいと思う。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 人とケモノを分ける損切り

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、激しいドローダウンを食らったときに、
どのように対処すればいいのかを伝えた。

一般的には、プロのトレーダーと言うと、
どんなことがあっても冷静沈着で、
すさまじいドローダウンを食らっても眉一つ動かさない
ゴルゴ13みたいなイメージかもしれない。

でも、実際は 激しいドローダウンを食らえば、
プロのトレーダーも動揺するし、
落ち込んだり、モノに当たったりもする。

しかし、プロトレーダーは、ドローダウンを食らって
どんなに感情が揺れ動いて暴れても、
実際の売買指示に関しては、自分が決めたルールを
捻じ曲げたりはしない。

「うぉぉおおー!!!ふざけんなー!!!」
と絶叫しながらでも、ちゃんと損切りをするし、

「もう、トレードなんて、やってらんねぇ!!」
とグチを言いながらでも、
ルールどおりの銘柄と資金量で、エントリーする。


トレードにおいて、メンタルコントロールは大切だ。

そして、メンタルコントロールをする意味は、
たったひとつ。

「トレードルールを100%守るため」

それだけだ。


なので、
表面上どんなに みっともない錯乱状態になっていても
トレードルールを守っているのならば、その人は
「メンタルコントロールが出来ている」
ということになるし、

表面上どんなに冷静で、理路整然としたロジックを
話していたとしても、
ドローダウンをしたと言う理由で
ルールを曲げるのならば、その人は
「メンタルコントロールができていない」
ということになる。

っていう話だったね。


とはいえ、

毎回ドローダウンのたびに発狂しそうになったり、
モノを壊しまくったり、家出したりしていたら
日常の生活に支障をきたしてしまうだろう。

なので、今回は、
ドローダウンを どのように解釈すれば
精神的な負担を軽減できるのかを考えてみよう。



さて。

当たり前といえば当たり前なんだけれど、
人は、苦しい思いをするのが嫌だ。
そして、楽しい、ハッピーな思いをするのが好きだ。

君だってそうだろうし、私だってそうだ。

出来る限り、辛かったり苦しかったりすることは避けたいし、
楽しかったり、気持ちよかったりすることばかりだと
いいなと思ってすごしている。

これはもう、生物の基本的反応だし、
この基本的反応自体に逆らっても、
効果はほとんど見込めないだろう。

では、どうやればドローダウンと言う精神的な
苦しみを軽減させることができるのか?

やや理屈っぽいが、
「辛いことを避けて、楽しいことを得ようとする」
という基本的反応に逆らうのではなく、
利用するのが、最も効果的な方法だろう。

「利用する」と言われても、どうやればいいのか
つかみにくいかもしれないが、とても簡単だ。

「想像力」という、
おそらく人間だけに許された能力を発揮すればいい。


「辛いことを避けて、楽しいことを得ようとする」
という反応自体を変えることは難しい。

そして、実際にドローダウンを受けてしまっているという
事実自体は、変えることは出来ない。

この状況を、想像力を使って軽減できるとするならば、
やり方は2つしかない。


ドローダウンをくらいながらも、
ルールを守った損切りが、

「将来の、より大きな辛いことを避けるために必要」
と想像するか、
「将来の、より素晴らしく楽しいことを得るために必要」
と想像するかの、どちらかだ。



「今ここで損切りをしておかないと、
 あとで更にすごいダメージをくらってしまう」
と、リアルに想像できれば、
「辛いことを避けて、楽しいことを得ようとする」原則に基づいて
比較的楽に損切りを実行することが出来るだろう。

あるいは、
「今ここで損切りをすることは、
 将来 私が手に入れる豊かな生活のためには、絶対必要だ」
と、リアルに想像ができれば、
こちらも同じ原則にのっとって損切りをすることが出来るだろう。


いずれにしても、
視点を未来に持って行き、現在行動するのが最高の方法だ。

で、
力を注ぐポイントは、行動自体に注力するのではなく、
未来の自分の姿のイメージに力を注ぐのがいい。

リアルに自分の未来を想像できれば、
行動なんて、勝手にしてしまうからだ。

これは、トレード以外のことでも、同じことが言える。


例えば、ダイエットなんかでも、将来の
「ブクブク ブタみたいに太って気味悪がられている自分」
をリアルに想像したり、
「スリムになって、異性から口説かれまくっている自分」
をリアルに想像できれば、
ダイエットは成功したも同然だ。

英会話の勉強とかでも
「自分だけが英語をしゃべれなくて、
 友達の中、たった一人あいそ笑いしかできない自分」
をリアルに想像したり、
「道に迷っている外国人に、スマートに英語で道案内をして
 みんなに尊敬される自分」
とか
「海外旅行先のレストランで、
 店員さんとジョークをかわしながらオーダーしている自分」
とかを、リアルに想像し、そのイメージを持ち続けられれば
英会話なんて、あっというまに身につくだろう。


トレードでのドローダウンを
「今使えるお金が減っちゃう」
「損切りは、明日以降に考えよう」
というように、
“現在”に目を向けて“未来”に行動を先延ばしすると、
精神的負担は増えるばかりだ。

そうではなく、
「将来の、より大きなドローダウンを回避できる」
とか、
「スーパーリッチになる将来の
 単なる1プロセスが完了する」
といったように、
“未来”に目を向け“現在”行動をするのが、
もっとも成功しやすいパターンといえるだろう。


人間が、ここまで様々な分野で発展をしてきたのは、

想像力という武器を使って、
「将来の、より大きな辛いことを避けるために必要」
「将来の、より素晴らしく楽しいことを得るために必要」
と考え、
“未来”に目を向け“現在”行動をとってきたからだ。

といえる。


逆に言うと、ケモノや虫と、人間を分けているのは、

“未来”に目を向け“現在”の行動を決めることが
できるかどうか?

という、一点だけなのかもしれない。

お互いに“人間”でいるためにも、
未来に目を向けて、今を行動できるように
なっていたいものだよね。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 “イマジネーション・ターゲット”とは?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、ドローダウンをくらったときの精神的負担を、
できるかぎり軽減する考え方を伝えた。

人は、というか どんな生物でも、
「辛いことを避け、楽しいことを求める」
という性質を持つ。

ドローダウンや損切りは、あきらかに
“辛いこと”なので、何の対策も打たなければ、
「なかったことにしよう」
とか、

「もう少し持っていれば、戻るんじゃないかな?」
なんていう風に、都合のいいように
“辛いことを避け”ようとするのは、当然のことだ。

この、
「辛いことを避け、楽しいことを求める」
生物の原則を分かった上で、それでもなお
ドローダウンを受け入れ、損切りを実行するには、

人間だけが持つ「想像力」という、
未来に目を向ける能力を発揮するしか
方法がない。


今起きている“辛いこと”以上にひどい
“辛いこと”が将来起きる、ということを想像する。

あるいは、

今起きている“辛いこと”は、将来起きる
“楽しいこと”のプロセスなんだ、と想像する。

「辛いことを避け、楽しいことを求める」
という原則にそのまま逆らっても無駄なので、

想像力という武器を使って、ドローダウンを
「将来の、より大きな辛いことを避けるために必要」
「将来の、より素晴らしく楽しいことを得るために必要」
と考え、
未来に目を向け、今、行動をとろう。

という話だったね。



「空也さん、前回の話、
 頭では理解できるんですが、いざ実行となると
 けっこう難しいです」
「未来に目を向ける、って、具体的に
 どうやったらいいんですか?」

と、いうような疑問を、君が持っていたのならば、
とても素晴らしいことだ。

それだけ真剣に取り組もうとしていることだからね。


なので、

今回は、未来への想像力を持続させる、
具体的な方法のひとつを伝えようと思う。

今回の具体的実践方法も、
やろうと思えば、すぐにでも出来るけれど、
君自身が実行しなければ、まったく効果がない。

君がインスピレーションを感じて、
実行してくれれば幸いだ。

では、早速内容に入っていこう。



さて、
想像力を使う方法は、

「将来の、より大きな辛いこと」を想像する方法と、
「将来の、より素晴らしく楽しいこと」を想像する方法の
2種類があることは、前回も話したとおりだ。

そして、私は両方とも試してみたんだけれど、
ことトレードの場合は、
「将来の、より素晴らしく楽しいこと」を想像する方が
うまくいくことが多い。

なぜなら、
「将来の、より大きな辛いこと」をリアルに想像したとしても、
実際は損切りをした直後に株価がリバウンドを始めて

「あー、やっぱり持っていればよかった~」
となることも多い。

「将来の、より大きな辛いこと」が、
実際は「より大きな辛いこと」にならない場合も多いからね。

さらに、
継続して「将来の、より大きな辛いこと」を想像していると、
トレードそのものへのモチベーションを維持しにくくなって
毎日を楽しく過ごせなくなる可能性もある。


なので、

想像力の使い方は2種類あるけれど、
君にお勧めするのは
「将来の、より素晴らしく楽しいこと」を想像する方法だ。

で、

将来の素晴らしいことを想像するわけだけれど、
あまり漠然と「素晴らしい将来」を想像していても、
日々発生する損切りを受け入れにくいし、
継続もしにくいと思う。

そこで、私のお勧めは、君自身の
“イマジネーション・ターゲット”を決める、
という方法だ。


「空也さん、
 イマジネーション・ターゲットって、なんですか?」
と、君が思うのは当然だ。

“イマジネーション・ターゲット”っていう言葉は、
今、私が造った言葉だからね(笑)

“イマジネーション・ターゲット”というのは、
君が「素晴らしい将来」を、具体的に想像するための
「目標物」だ。


もう少し詳しく説明しよう。

君がトレードを続けていく中で、
激しいドローダウンをくらってしまったとしよう。

今にも心が折れそうになってしまったときに
いくら「素晴らしい将来を想像しよう」と思っても、
その「素晴らしい将来」が漠然としていると、
辛さに負けそうになってしまう。

そこで、
“イマジネーション・ターゲット”の登場だ。

君がリアルに想像できる範囲で、
「今は手に入れていないけれど、
 近い将来、自分が欲しいもの」
を想像する。

自分が欲しい車でも構わないし、
新製品のパソコン1式でもかまわない。

そこで、
「欲しいものを手に入れるため」
だけでなく

「欲しいものの価値を上げるため」
「欲しいものを手に入れた後、
 その感動を長続きさせるため」
今回のドローダウンや損切りは必要なんだ、
と、想像するんだ。

誰でもそうだと思うけれど、
苦労して手に入れたものと、
すぐに手に入れてしまったものと、
どちらに価値を見出したり、
大切にしたりするかというと・・・?


当然、苦労して手に入れたものに、
価値を見出して、大切にしたりするよね。

なので、
「今回の損切りは、
 今欲しいものの価値を、最大限に発揮させる
 重要なプロセスなんだ」

と思いながら損切りを実行すると、
非常に味わい深いものになる。


そして、将来 実際に君が欲しかったものを
手に入れた時、

「ああ、あの時、損切りを実行したから
 今、手に入れることができたんだなぁ」

「あの時、苦労したから、
 今、欲しいものを手に入れている
 自分がいるんだなぁ」
と、しみじみ思うと、
手に入れたものの価値は、君の中で
急上昇する。

というしかけだ。


“イマジネーション・ターゲット”は、
君がリアルに想像できる範囲で、
実際に今、欲しいものを決めてしまう。

そして、ドローダウンをくらい、損切りをするときに、
“イマジネーション・ターゲット”
に決めたものを想像し、

「欲しいものを手に入れるため」
と思うと同時に、
「欲しいものの価値を上げるため」
「欲しいものを手に入れた後、
 その感動を長続きさせるため」
と想像しながら、損切りを実行する。

そこで、リアルに
「欲しかったもの」を、手に入れたと
想像するのがポイントだ。

その「欲しかったもの」を手に入れた時の

感情の高ぶり。

欲しかったものの、手触り。

欲しかったものの、におい。

欲しかったものを手に入れた君に、
誰が、どんな言葉をかけてくれるのか?

リアルに、リアルに想像するといい。


もちろん、「欲しいもの」は、
物質的なものでなくてもかまわない。

「トレードでのプラスが○○万円になったら、
 好きな異性をデートに誘う」
とか、

「資産総額が○○万円になったら、
 会社を辞めて専業トレーダーになる」
とかでも、もちろんかまわない。

「あの時、損切りをして、メンタルも鍛えたから、
 あの人をデートに誘う度胸もついたんだなー」
とか、
「会社を辞めるという大きな決断ができたのも、
 損切りという辛さを乗り越えてこれたからだな」
と思えれば
“イマジネーション・ターゲット”は
効果を発揮している、といえるだろう。


さて。
ここまでの話で“イマジネーション・ターゲット”は
充分に効果を発揮するだろう。

しかし、

実は、
“イマジネーション・ターゲット”には、
もうひとつ隠された心理トリックがある。

普通は、隠された心理トリックは
話さないほうがいいと思うんだけれど、

君は全貌を理解したいと思うだろうし、
全貌を理解したうえで実践するほうが
効果が高いタイプだと思うので、全部バラそう。


“イマジネーション・ターゲット”で、
欲しいものをリアルに想像し、
「損切りは、欲しいものを得るために
 必要なプロセスだったんだなぁ」
と思えるようにする。という方法だよね?

この時点で、実は君は、君自身に
ある心理トリックをしかけている。

わかるかな?

もう1回、
“イマジネーション・ターゲット”の
やり方を見てみよう。

欲しいものをリアルに想像する。
手に入れた時の感動を味わってみる。
そして、
「損切りは、欲しいものを得るために
 必要なプロセスだったんだなぁ」
と思えるようにする。

はい、心理トリック完了。


詳しく説明しよう。

損切りをやっているのは、実際には
「現在」のことだよね?

でも、この“イマジネーション・ターゲット”を
作って、想像を広げると、
いつのまにか、損切りしたのが「過去」の
ことのように、すり替わってしまっているんだよね。

現在やっているはずの損切りが、
想像上では、
「あのとき損切りしたから、○○だ」
という、“思い出”に、すり替わっているわけだ。

過去の辛いことは、
どんな辛いことでも、
時間が経っていれば、やわらいでくるよね?

時間の経過が、辛い体験を
いい思い出に変えてくれることは、よくある。

この法則を使って、
現在起きている事を、想像上で「過去」に変えてしまい、
精神的なダメージをやわらげてしまっているというわけだ。

“イマジネーション・ターゲット”を使って、
君が、君自身を、心理トリックにかけている、
というわけだね。



“イマジネーション・ターゲット”は、

「将来に目を向け」、
「現在行動する」、

というのに加えて、心理トリックを使い

「現在の痛みを、過去にすり替えてしまう」

という、
「イマジネーション上の、時間のねじ曲げ」
という方法も使って精神的負荷を軽減しているんだ。


今の君にぴったりフィットする
“イマジネーション・ターゲット”が何なのかは
君自身にしかわからない。

欲しい物かもしれないし、
海外旅行などの体験かもしれないし、
素敵な恋人、友達かもしれないし、
やりがいのある夢や仕事かもしれない。


大切なのは、

人からどう思われようが、
君自身が、きちんとリアルに想像できる
「欲しい将来」であり、

その「欲しい将来」を得るために
ある程度の損切りは「プロセス」だと思えるような
ものである、ということだ。

君自身にジャストフィットする
“イマジネーション・ターゲット”を
ぜひ見つけてみては、どうだろうか?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 リアルなイメージをする方法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は“イマジネーション・ターゲット”を使って
ドローダウン時の精神的ダメージを軽減させよう、
という話をしたね。

君がリアルに想像できる、
「将来欲しいもの」を決めて、
ドローダウン時には

「このドローダウン、損切りも、
 欲しいものを手に入れるための、1プロセスだ」

「欲しいものを手に入れるために苦労することで、
 手に入れたときの喜びが倍増するぞ」

と、焦点を将来に持って行きやすくする方法だったね。

そして、
リアルに想像することによって

「欲しいものが手に入ったのも、
 あの時の苦労があったからだなぁ」

と、現在起きているドローダウンを、
想像上で「過去の出来事」にしてしまうことで、
さらに心理的負荷を少なくするという効果も期待できる、
という話だったね。


「空也さん、そんなにうまく
 精神的ダメージが軽くなるんですか?」

と、君は思っているかもしれない。

たしかに、半信半疑のまま試してみても、
「やっぱり、ドローダウンは現実に起きているわけだし」
と、我に返ってしまう人もいるだろう。

はっきり言ってしまえば、これは、
“自分とのコミュニケーション”の中でも
“自分を騙す”テクニックだ。

だから、自分自身が
「騙されないぞ!」
と、心をかたくなにしている限り、
効果は薄いかもしれない。

だって、自分自身がやっていることだから、
「今、騙されようとしている」
ってことが、ハッキリ分かっちゃうからね。

ただ、
この“自分騙し”のテクニックは、
他ならぬ君自身を楽にして、
次の行動に向かえるようにしている行為だ。

自分自身がハッピーになるためにやっている事なので、
そんなに かたくなにならなくてもいいんじゃないかな?
と私は思うけれど、君はどう思うだろうか?

自分自身が騙している中で、
「騙されてたまるか!」と思いながら
精神的ダメージでボロボロになるのを選ぶか?

それとも、
「自分がやってることだから、コントロールできるし」
と思いながら、素直に自分の
“騙しのテクニック”に、あえて乗って
精神的な負荷を軽くするのを選ぶか?

どちらでも、君の好きなほうを選ぶといいと思うよ。


さて今回は、その“自分騙しのテクニック”である
“イマジネーション・ターゲット”を、
より強固にする方法を君に伝えたいと思う。

今回の話を読むことで、
君が君自身を幸せにする、想像力の達人になることを
願っているよ。

では、さっそくはじめよう。



前回も話したとおり、
ドローダウンを受け入れて損切りをするのに、
「将来、自分のほしいもの」をイメージするのは
非常に有効だ。

ただ、
「将来、自分の欲しいもの」である
“イマジネーション・ターゲット”は、
頭の中だけでリアルにイメージをしようと思っても、
けっこう限界があるだろう。

人が何かをリアルにイメージをするためには、
なんらかのきっかけになるもの、
引き金(=トリガー)が必要になる。

たとえば、
頭の中だけで「豪邸に住んでいる私」をイメージするよりも、
豪邸の写真を見ながらイメージするほうが、
よりリアルにイメージできるだろう?

頭の中だけで
「大自然に囲まれて、のんびりしている自分」
をイメージするよりも、
川のせせらぎ、小鳥のさえずりのCDを流したほうが、
リアルにイメージできるはずだ。

なので、

“イマジネーション・ターゲット”を
より上手に使いこなすためには、
自分の欲しいものを、よりリアルに想像するための
“トリガー”を用意しておくと良いわけだ。


この“トリガー”は、君が欲しいものを
リアルに想像できさえすれば、何でもいい。

何でもいいんだけれど、
よりオススメなのは、
「同時に、複数の感覚を刺激するもの」
であるのが望ましい。

「複数の感覚」というのは、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感のうちの、
2つ以上の感覚だ。

ひとつの“トリガー”だけで、
複数の感覚を刺激するのが難しいようなら、
複数の“トリガー”を用意するのも、効果的だ。

複数の感覚を刺激する“トリガー”は、
君の「将来欲しいもの」を、よりリアルに
感じさせてくれるだろう。


例えば、
「将来、フェラーリに乗りたい」
と思っているのであれば、
フェラーリに関する、複数の感覚を
刺激するようにする。

私なら、まず
自分が乗りたいフェラーリの写真を用意するだろう。

そして、ちょっと奮発して、
フェラーリの正規のキーホルダーを買う。
そのキーホルダーを見れば、
「自分はフェラーリのオーナーになるんじゃね?」
と思えるし、
そのキーホルダーの手触りが、さらに
リアルなイメージを助けてくれるだろうからね。

さらに、フェラーリが走っているDVDとかで、
実際に走っているフェラーリの姿や、
フェラーリのエンジン音を聞くだろう。

いくつもの感覚を刺激することによって、
「よし!フェラーリはすぐそこにある!」
とリアルにイメージをする。

そして、その感覚を
自分のモチベーションにするわけだ。


欲しいものが物質的なモノならば、
商品が売っているのを見に行ってもいいだろう。

実際にモノが見られるという視覚の他に、
欲しいモノ自体の手触りも楽しめるかもしれない。

さらに、モノが売られているお店に流れている
音楽が、君の新しい“トリガー”になることも
充分あり得る。

「あの店で聞いた音楽」ということで、
リアルなイメージを助けてくれるということも
考えられるからだ。

とにかく、リアルにイメージをするために、
「複数の感覚」を“トリガー”にすることを
意識してみよう。

今まで あいまいだったイメージが、
強烈にハッキリとしたイメージになっていくことを
実感することだろう。


複数の感覚を刺激する材料は何でもかまわない。

ヒントとしては、

・写真などの画像
・動画、映像
・欲しいものと君の中でリンクできる音楽
・特定の場所
・欲しいものとリンクしている、特定の物品
・欲しいものをすでに得ている、特定の人

などが、私がよく“トリガー”として
愛用しているものたちだね。

「特定の香り」とか、「特定の言葉、声」とか、
他にも色々あるだろうから、
君自身がしっくりくる“トリガー”を
作ってみるといいだろう。



ちなみに、この

“イマジネーション・ターゲット”

そして、イメージを助ける

“トリガー”

は、ドローダウン時の精神的負荷を
軽減させること以外にも、効果を発揮する。


たとえば、ダイエット。

どうしても痩せたい、といった場合は、

私なら、まず自分が痩せられたときに得られる
ハッピーな結果をイメージする。

「健康的に痩せた自分を見て、街行く異性が振り返る」
とか、

「ダイエットに成功したことで、友達の注目の的になる」
とかだね。


そのあと、実際に食事をコントロールしたり、
運動することになるんだろうけれど、

たぶん途中でモチベーションがダウンすることもあるだろう。

なので、ダイエットスタートと同時に、自分で
“トリガー”を作っちゃうだろうね。

“トリガー”は、例えば、
今の自分がはいているジーンズの、
2サイズ小さいものを、あえて買っちゃうとか。

そして、その2サイズ小さいジーンズを
「見ながら」
「触りながら」
必要ならば、ちょっと無理して
はいてみたりしながら、

近い将来、自分がそのジーンズを着こなしたときのことを
リアルに想像するだろうね。


応用はいくらでも利く。

どんな“イマジネーション・ターゲット”でも、
どんな“トリガー”でもかまわない。

君にもっともフィットするものを
探してみてくれるとうれしいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 自分を前に進ませる質問

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の“ターゲット”の話は、
インスピレーションになったかな?

素晴らしい未来をイメージするために、
イメージするきっかけを与えてくれる
引き金、“トリガー”を用意するといいよ、
という話だったね。

そして、“トリガー”を作るコツは、君の
「複数の感覚を刺激するもの」
を用意するといい、ということを伝えた。

君の、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の
2つ以上の感覚を刺激して、
「欲しい将来」を連想させてくれるような
“トリガー”を持つことが出来れば、
モチベーション継続にとても役立つだろう。


さて、今までの手紙の中で、

・ドローダウンを出来る限り少なくする手がかり。

・どうしても起きてしまうドローダウンには
 メンタルコントロールが必要なこと。

・メンタルコントロールの目的は
 「トレードルールを守るため」にやること。

・未来に目を向けて、現在行動することが大切なこと。

・手法としての“イマジネーション・ターゲット”
 そして、“トリガー”という考え方。

などなど、色々なことを伝えてきた。

残るは、もう「実行」しかないよね。

実行するかどうかは、完全に君の手にゆだねられている。

私は、君にインスピレーションとヒントを
提供することは出来ても、
強制的に君のポジションを決済する力も権利もないし、
そんなことをするつもりも、ない。

あとは、君の決断と実行を
願っているよ。


とはいえ、

「空也さん。
 そうは言っても、いざ損切りを実行するときには
 やっぱり躊躇しちゃいます」
という、君の気持ちも 痛いほど分かる。

なので、

今回は、テーマ「ドローダウン」の締めくくりに、
私が使っている「実行をうながす おまじない」を
君に伝えようと思う。

内容は非常にシンプルなので、
よく読んでから利用してみて欲しい。

では、内容に入っていこう。



以前、君に渡した手紙の中で、
精神状態をベストコンディションにしておくために
私は「自問自答」を使っている、
と言う話をしたことがあったね。

その時 披露した質問は、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

というものだった。


自分の精神状態がベストじゃなくなった時、
上記の質問を、自分に対して投げかけてみる。

すると、
頭の中が1回リセットされて、
“理想的な自分”なら何をするかを考えられる。

そして、
「理想的な自分がやるんなら、
 今の自分がやってもアリかもな」
と思い直して、行動が出来る、と言う話だった。


今回も、同じように「自問自答」を使って
自分の行動をうながす、
という方法だ。


前回、前々回紹介した
“イマジネーション・ターゲット”

“トリガー”
は、

“自分とのコミュニケーション”の中の
“自分騙し”のテクニック。

そして、今回紹介する自問自答は
“自分とのコミュニケーション”の中の
“自分の背中を押す”のテクニックと言えるだろう。


両方とも、自分自身の行動を
自分でうまくコントロールするためのテクニックだ。

“自分とのコミュニケーション”がうまくなれば、
自分の行動を最適化することができる。

そして、
“自分とのコミュニケーション”の達人になれば、
他の人とのコミュニケーションも円滑になり、
より大きな影響を、自分にも他の人にも
与えられるようになる。

“自分とのコミュニケーション”は、
私ももちろん勉強中で、
日々ブラッシュアップさせていきたい項目のひとつだ。

がんばっていきたいものだよ。


さてさて、
ちょっと話が脱線したけれど、元に戻そう。

今回は、
“自分の背中を押す”
“自分自身の行動を うながす”質問だ。


質問自体は、とてもシンプル。

何かをやろうか、それともやめておこうかを
考えた時、君は自分自身に質問をする。

自分に投げかける質問は、こうだ。

「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」


少し説明をしよう。

激しいドローダウンをくらって、
損切りをすべきタイミングになったとする。

損切りをしなければならない。
でも、どうしても実行する「あと1クリック」が、
押せない。

そんな時に、自問するんだ。

「このまま損切りをしないで、
 より激しい損失になった時に
 “損切りしとけばよかった”と思う後悔と。
 損切りをしたけれど、
 その後リバウンドした時に
 “損切りをしなければよかった”と思う後悔。

 どちらも激しい後悔だろうけれど、
 どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?

ってね。


正直、どちらも辛いし、
どちらを選んでも後悔がないと言えば、ウソになる。

その上で、あえてどちらかを選ぶとしたら?
という質問だ。


私は、今まで損切りをためらって、
数十万の損失が、数百万にふくらんだこともある。

逆に、損切りをした次の瞬間、
急激なリバウンドをして、株価が自分の買値に
戻ったこともある。

前者は「損切りしておけばよかった」という後悔だし、
後者は「損切りしなければよかった」という後悔だ。


でも、

どちらの後悔の方が、より辛く、激しい後悔かといえば、
私にとっては、前者の損切りをためらって
激しい含み損を抱えてしまった方が、より辛く、
激しく後悔をした。

なので、

「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」
と問われれば、

「損切りしないで、激しい含み損を抱える方」
と自分で答えて、
泣く泣く損切りを実行できるようになるわけだ。


自分が損切りした後に、株価が上昇するか下降するかは、
まぁ、だいたいフィフティフィフティだ。

だから、どっちの判断が「正解」だったか?
なんてのは、損切りした後にならないと、わからない。

ただ、この
「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」
という自問自答に答えた後だと、
精神的な負担は、軽くなる。


損切りをした直後に、株価が急激にリバウンドしても、

「損切り後、上昇するか下落するかは
 フィフティフィフティ。
 急下落する可能性もあったんだから」

「損切りしないで急下落する後悔より、
 損切りして急上昇するする後悔を
 自分で選んだんだから、受け入れよう」

と思えるようになる。


もちろん、性格的なものもあると思うけれど、
私は、この
「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」
という自問自答で、自分を納得させるようにしている。



そして。

毎度のことながら、この
「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」
という質問は、株トレード以外の場面でも使うことができる。

自分が やりたいことがある。
でも、どうしても 最後の一歩を踏みきれない。

そんなときに、自問してみるといいだろう。

転職のとき、

プロポーズ、告白のとき、

習い事を始めるとき、辞めるとき


「どっちの後悔の方が、より大きな後悔になるか?」

質問をすれば、
あとは、君の本当の気持ちが、
君を行動に向かわせてくれるだろう。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 熟達トレーダーでもキツい、とある状況

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回まで、ドローダウンの対処法を話してきた。

最終的には、強いメンタルコントロールが
トレーダーとしての勝敗を分ける、
という話に帰結した感じだったね。


前回までの手紙を読んでくれた君なら
理解してくれたと思うけれど、

強いメンタルコントロールを維持するためには、
なにも滝に打たれたり、
座禅を組んだり、
山にこもったりする必要は、ない。

「修行僧みたいな生活を送りたいから
 トレードをしている」
というのならば話は別だけれど、

君が豊かな生活を楽しみたいのであれば、
もっと別のメンタルコントロール法がある。

それは、
適切なタイミングで、
適切な“自分とのコミュニケーション”
を、行えばいいだけだ。


ドローダウンをくらってしまった時に、
自分の中で

「もう少ししたら、リバウンドするんじゃないかな?」
という質問から“自分とのコミュニケーション”を始めたら、

君の脳は
「もう少しすると、リバウンドする理由」
を探し始める。

例えば、
ニュースで新製品が発表された。
PERから見ると、割安だ。
社長が魅力的だ。
海外事業が好調らしい。
RSIも、こんなに低くなってる。
などなどなど。。。

「リバウンドしそうな理由」
を探し始めたら、どんなタイミングの、どんな銘柄でも
リバウンドする可能性を見つけることが出来る。

でも、実際は株価は下がっているわけで、
その事実を受け入れない限り、明日はない。


なので、やはり適切な
“自分とのコミュニケーション”
をする必要がある。

先ほどの、
「もう少ししたら、リバウンドするんじゃないかな?」
という質問をするかわりに、

「損切りしないで損失が広がっていく後悔と、
 損切りをしたとたんリバウンドしちゃう後悔、
 どっちの後悔が、より大きな後悔になるだろう?」
と自問をすれば、君の脳は

「さて、どっちの後悔が大きいだろう・・・??」
と、考え始める。

そして、結果として正しい行動を起こすことが
できるようになるだろう。


メンタルコントロールをするために、
自分に大きな負担になるような「修行」を
課す必要は、ない。

適切な“自分とのコミュニケーション”が
スタートできるような、いくつかの自問を
もっていればいいだけだ。

あとは、君の脳が、勝手に正しい行動を
選択してくれるはずだからね。



さて、今回から数回の話も、
メンタルが関係してくる話だ。

トレードにおいて、メンタルコントロールをする理由は、
以前にも話したとおり、ただひとつ。

それは、
「トレードルールを100%守るため」。

それ以外の理由は、何もない。


そして、この
「トレードルールを100%守る」
ということが、最も難しい時に、
自分のメンタルコントロールが
上手くいっているのか、下手なのかが
問われることになる。

メンタルコントロールがもっとも難しい時、
というのは、人によって若干の違いはあるだろう。

あるだろうけれど、
今回は、トレード熟達者であればあるほど、
専業トレーダーとしての道を究めれば究めるほど
メンタルコントロールが難しくなる状況について話そう。


トレードルール構築や、
適切なマネーマネジメントは
できるようになった。

日々のトレードも、そこそこ
安定した気持ちで行えるようになった。

そんな中級~上級トレーダーでも、
メンタルコントロールが試される状況というものがある。


君は、中級~上級トレーダーが、
どんな時にメンタルコントロールの必要性を
感じると思うだろう?

ちょっと考えてみて欲しい。

正解は、もちろんひとつではないだろうけれど、
私が複数のトレーダーに話を聞くと
口をそろえて
「○○の時は、メンタル的にキツいわー」
という状況がある。

それは、どんなときだと思う?



考えてみてくれただろうか?

では、話を続けていこう。


メンタル的にキツい状況と言うのは、
けっこうたくさんある。

前回まで書いていた、
激しいドローダウンをくらったときもキツいし、

自分が買った株が、いつまでたっても
上昇も下降もしないという場合もキツい。

しかし、
上級トレーダーたちが、口をそろえて
「キツい」
というシチュエーション。

それは、

「エントリー候補が全く出てこないで、
 “待ち”しか出来ないとき」。



ちょっと意外かもしれないけれど、
“待ち”は、かなりヘビーなメンタルコントロールだ。

特に、専業でトレードをしている人間には、
「生殺し」のような、
とんでもなく辛い状況と言える。


自分のトレードルールが、
ある程度確立している状況で、
エントリー候補が出てこない。

エントリー候補さえ出てくれば、
どうにか対処できることもあるだろうけれど、
エントリー候補がなければ、
もう打つ手がない。

次の日、あるいは次の次の日に
エントリー候補が出てくるまで、
“待ち”
しかできない、という状況になる。


専業トレーダーは
収入源がトレードに限られているので、

「このままエントリー候補が出なかったら、
 どうしようも、なくね?」

という、なんともいえない圧迫感に迫られる。


まるで、
自分がお店を開いているのに、
商品をまったく仕入れられていない状況、
みたいな感じだね。

商品さえ仕入れられれば、
それが利益を生むか生まないかはともかく、
開店していることができる。

でも、商品がゼロなら、
店を開くことすら出来ない。

そして、その状況がいつまで続くか
まったく分からないとしたら。。。

かなり、冷や汗ものだということが、
なんとなく分かってもらえるだろうか?


熟達したトレーダーであっても、
“待ち”に耐え切れず
ルール以外のトレードをして、
大きなダメージをくらってしまったり、

ずーっと待っていて、
久しぶりに出たエントリー候補で、

「いままでトレードできなかった分を取り返そう!」
と意気込んで、マネーマネジメントを破り、
大きな資金でダメージを負ってしまうことが
よくある。


そんなことで、いままでコツコツと
蓄えてきたお金と、自分のメンタルの安定を失っては
とっても、もったいない。

なので、次回からの手紙で、
“待ち”に対する対処法を紹介していきたいと思う。

君の参考になるように、
丁寧に考えて、したためるから楽しみにしていて欲しい。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔そらまめ通信〕 いつもありがとうございますー

 
こんにちは!!!
管理人の そらまめです。

空也さんの手紙、いつも読んでいただき
ありがとうございますー

皆様のトレードの調子は、いかがですかー?

私は、
ルールの改善をしてみたり、
マネーマネジメントの改善をしてみたり、

トレードルールを守ったり、
「うぎゃー!! こんなの聞いてねぇ!!」
と狼狽してたり、いろいろです(笑)

でも、おかげさまで
何とかトレーダーとして成長してきている
実感がありますー


今回は、(祝日もはさんだため)1回お休みですが、
日ごろの感謝を言いたくて、しゃしゃり出てきました(笑)


いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたしますね!!
一緒に、トレーダーとしてレベルアップしていきましょう!!


ところで、
このページって、どのくらいの方が
見てくださっているんだろう?

ランキング的には、20人くらいの方が
「ポチッ」と押してくれているみたいなのですが~


もし、
「いつも読んでるよー」
「これからも、読んでいくつもりだよー」
という方がいらっしゃいましたら、

お手数ですが、一度ランキングを
クリックしていただけると本望です。
(あれ?「本望」って、ちょっと違うか(笑))

画面 下の
「利益確定」
「損失解消」
どちらでもかまいませんので、
クリックのご協力、よろしくお願いしますー


あと、空也さんへの質問なんかがあったら、
fuusouあっとまーくgmail.om
までお願いします。

手紙で、とりあげてくれるように
伝えますね。

なんか、お手数かけちゃって、すいませんね~

これからも、どうぞよろしくお願いいたしますー


そらまめ

 

〔そらまめ通信〕 ありがとうございます!

 
こんにちは!!
ブログ管理人のそらまめです。

このたびは、クリックへのご協力、
本当にありがとうございましたー

みなさまにご協力いただいているおかげで、
ブログも元気に成長できています!!!
本当に感謝です!!!

これからも、ブログ管理人としてできる事は
バンバンやって行きたいと思いますー

これからも空也さんと
『専業トレーダーの私信。盗み読みしてみる?』
を、どうぞよろしくお願いいたしますー。

また、本日より空也さんの手紙を
お楽しみくださいませー


そらまめ

 

〔体〕 “待ち”への対処法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の手紙では、熟達トレーダーであればあるほど
メンタル的にキツい、ある状況というものがある、
という話をしたね。

その「ある状況」とは、
自分のトレードルールが完成しているのに、
トレードルールにマッチしたエントリー候補銘柄が
出てこない、という状況。

いわゆる“待ち”になってしまう状況だ。

トレードだけで稼いでいる専業トレーダーは、
“待ち”の状況になってしまうと、
どうしようもなくなる。

相場は ちゃんと開いていて、
上昇する銘柄もあるし、下降する銘柄もある。

どこかの誰かは、キッチリ儲けているのに、
自分は、自分のトレードルールのせいで、
エントリー候補の銘柄が、出てこない。

そして、エントリー候補が出てこない日が
何日も続くと。

「ならば・・・いっそのこと、
 トレードルール自体を変更しようかな?」

という、悪魔のささやきが聞こえてくるようになる。

もちろん、検証しつくしたトレードルールの
改善や、変更は素晴らしいことだ。

しかし、
「エントリー候補が出てこない」
という、身勝手な理由から即席で作ったルールは、
充分に検証されていないことも多く、
実践で使用すると、大ケガをしてしまう可能性が高い。

トレードルールは、あくまでも
「トータルで利益を出すため」
にブラッシュアップさせるのが原則だ。

「最近、エントリー候補が出ないから」
とか、
「何回か連続で損しちゃったから」
という理由だけで、ちょこちょこいじるのは
あまり得策とはいえないだろう。


さて今回は、トレード上級者も悩ませる
“待ち”への対処法を紹介していくことにしよう。

いままでの私の手紙を読んでいれば、
どんな対処法を、これから私が説明をするか
なんとなく推理できてしまうかもしれないね。

「空也さんは、どんな対処法を披露してくるかな?」
なんて、予測してから読むのも面白いかもしれない。

予測ができる、ということは、
君がトレーダーとして成長している証拠にもなるからね。

よかったら、予測を楽しんでから
読んでみるのもいいだろう。

では、内容に入っていこうか。



さて。

今回の“待ち”状況から
おかしな行動を起こすまでを分解してみると、

1.トレードルール上で、何日もエントリー候補が出てこない。
   ↓
2.ルールを守ろうと、耐える。
   ↓
3.しかし、不安に駆られ、ルール変更に手を出す。

という順番で、徐々に狂って行ってしまう。


3番の「不安に駆られる」と言う状況にたどり着いてしまうと、
もう、どんな強靭なメンタルを持っている人であっても、
おかしな行動をとり始めるのは時間の問題になってしまう。

メンタルを鍛えている、と言っても、
ストレスを感じている状況自体は変わらないんだから、
いつかは破綻するのは、目に見えているわけだよね。

で、

よくいがちなトレーダーは、
3番の「不安に駆られる」という状況になってはじめて

「さあ、どうしよう」
と、行動を起こそうと努力するのだが、

せっかく素晴らしい頭脳を持っているんだから、
もう少し前に対策を打って、もっと簡単に
“待ち”状況にも対処すればいいんじゃないかな?
と思う。


何回も同じ“待ち”を経験しているんだから、

1.トレードルール上で、何日もエントリー候補が出てこない。
   ↓
2.ルールを守ろうと、耐える。
   ↓
3.しかし、不安に駆られ、ルール変更に手を出す。

という「思考の道」を通るのは、
簡単に予測ができてしまっているはずだ。

ならば、3番にたどり着く前の、
1番とか2番の段階で対処してしまえば、
もっと楽でしょ?という考え方だ。

具体的に説明していこう。


まず、2番の
「ルールを守ろうと、耐える」
という過程を改善できないかどうかを考えてみよう。

そもそも論で恐縮なんだけれど、

「ルールを守る→耐える」

という思考回路は、いつか必ず破綻するので、
やめることをお勧めする。

ちょっと前に書いた手紙で、
「生物は、辛いことを避け、楽しいことを求める」
抵抗できない本能を持っている、ということを話したよね?

なので、
「耐える」と言った「辛いこと」は、
君がどんなに強い意志の力で押さえ込もうと努力しても、
本能に逆らっているわけだから、
いつかは白旗をあげることになる。

また機会を作って詳しく話すけれど、
人が意識的に考えていることなんて、
無意識や本能に比べたら、数千、数万分の1に過ぎないからね。

はっきり言ってしまえば
「無駄な抵抗」
と言えるだろう。


なので、

「ルールを守る→耐える」

という思考回路ではなく、

「ルールを守る→気持ちいい~」

という、思考の流れを作ってしまった方がいい。

思考は、川の流れと同じで、
一度流れる方向を変えてしまえば、
あとは自動的に気持ちいい方法に考え始める特性がある。

最初は多少無理やりでもいいので、

「ルールを守る→気持ちいい~」

という、思考回路の流れを作ってしまうようにしよう。


今回の“待ち”に関して言えば、

「待っている間、トレードが出来なくて辛い」
と言う状況を、

「待っている間、気持ちいい~」
という方向に進めるような「思考の道」を
あらかじめ作っておけばいい、と言うことになる。

「トレードが出来なくて辛い」
というのは、収入源に対する不安でしかないので、
エントリー候補が出てこないときは、
収入に直接的、間接的にプラスになることをやる、
と、はじめから決めておくのがいいだろう。

今は、空いた時間にネットで稼ぐ手段があるので、
直接的に収入を得たい人は、やってみるのもいいだろう。

「どんなことで収入を得ていいのか、わかりません」

と言う場合は、
手始めに不用品をネットオークションで売るとか、
そんなところからはじめてもいいだろう。

この「収入を得る行為」は、あくまでも
エントリー候補が出てこないという
“待ち”に対する代替行為として行うと、
精神的にも楽だろう。

不用品を販売する、ということならば、
株と違って大損失を被る事はない。

気長にやってみるのも、いいだろう。

(君が、そこから「株よりビジネスだ!」と思えば、
 それはそれで新しい発見にもなるしね(笑))


もちろん、“待ち”の時間を、
さらに素晴らしいトレードルールの開発に
使うと決めるのも、アリだ。

ちょっと注意をして欲しいのが、
「エントリー候補が出ないから、ルールを変える」
のではなく、

「エントリー候補が出ない時間は、ルールの改善に使う」
という考え方だ。


非常に似ているが、考え方の出発点の違いで、
大きな違いを生む。

「エントリー候補が出ないから、ルールを変える」
という思考回路だと、辛いことから逃げている思考から
抜け出せていない。

起きた出来事に、受動的に反応しているだけだ。

そうではなくて、
ルールが順調に機能している時から、
「エントリー候補が出ない時間は、ルールの改善に使う」
と決めておくことが大切だ。

「今はエントリー候補が出ているから、
 ルールどおりのトレードをやろう。
 そして、エントリー候補が出ない日は、
 ルールをブラッシュアップするぞ」
と決めておけば、

「“待ち”の時間も、有効に使っている」
という、ポジティブな考えを持つことが出来る。

出来事に受動的に反応するのではなく、
出来事が起きる前から、能動的に準備をしていることになる。

やっていることは変わらなかったとしても、
「思考の道」づくりとしては、雲泥の差が出るので、
気をつけてやっていきたいものだよね。



もうひとつ。

もっと早い、1番の段階である、
「トレードルール上で、
 何日もエントリー候補が出てこない。」
という、問題発生の根っこから解決してしまう方法もある。

トレードルール上で、
何日もエントリー候補が出ない、なんてことが
まず発生しないルールを構築してしまえばいいわけだ。

トレードルール作成・改善という問題なので、
慎重に作業を進めなければいけない話ではあるけれど、
やって出来ない話ではない。

例えば、
「前日の、○日移動平均乖離率が-25%より
 激しいものがエントリー候補」
なんていうトレードルールだと、
何日もエントリー候補が出てこないということもあるだろう。

しかし、
「前日の、○日移動平均乖離率がマイナス方向に激しい銘柄
 上位3つがエントリー候補」
というルールならば、エントリー候補が出ない日は、ない。
(全市場・全銘柄の移動平均乖離率がプラス
 と言う日を除けば、ね)

もちろん、他のルール要素や
マネーマネジメント全体を構築して、
トータルでプラスになる形にしなければダメだけれど、
“待ち”をなくすルールを構築することは、可能だ。

他にも、複数のルールを同時に運用することで、
“待ち”を根絶することも可能だろう。


“待ち”が辛いなら、
“待ち”が起きないようにすればいい。

シンプルだけれど、ついつい思考の外に
追いやってしまいがちな考え方かもね。



さて、今回の手紙は、ここまで。

今回は“待ち”の対処法と言うことで
話を進めてきたけれど、どうだっただろうか?

“待ち”は、

1.トレードルール上で、何日もエントリー候補が出てこない。
   ↓
2.ルールを守ろうと、耐える。
   ↓
3.しかし、不安に駆られ、ルール変更に手を出す。

という道を経て、おかしな方向に進みだす。


なので、
不安に駆られる前の段階で、
「思考の道」のルート変更をするのが
最良の対処法だ。

よく発生してしまう問題は、
その発生段階の仕組みに問題があることがほどんどだ。

なので、仕組みに目を向けて、
問題の根を断っていけば、
「気持ちいい~」
となりやすくなるんだろうね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 問題が激減するシンプルな方法

こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、トレーダーとしてメンタルが
試されるケースとして、
自分のルール上エントリー候補が出てこない
“待ち”への対処法を見てきた。

“待ち”が辛くなるのは、

1.トレードルール上で、何日もエントリー候補が出てこない。
   ↓
2.ルールを守ろうと、耐える。
   ↓
3.しかし、不安に駆られ、ルール変更に手を出す。

という順序を経て辛くなる。

ならば、その途中で問題を解決すれば
不安に駆られて変なことをすることはなくなるよね、
と言う話だった。

「途中での問題解決」とは、

ルールを守ろうと耐えるのが辛いなら、
ルールを守ることが気持ちよく感じられるような
仕組みにすればいいことであったり、

あるいは、
トレードルール上で、何日もエントリー候補が
出ないような日があるから辛いんだから、
いつもエントリー候補が出るようなルールに
改善できるようにすればいい。
ということ。

整理して書くと
「なぁんだ」
と思うようなことも、
普段は思いつかなかったりすることって、あるよね。

前回の話は、何も“待ち”に対してだけ
使える話ではない。

トレードの他の場面でも使える考え方だし、
応用すれば、トレード以外の場面でも
大いに力を発揮する考え方だ。


なので、今回は、前回のテーマから
さらに突っ込んだ本質論の話をしようと思う。

本質論とは、
あらゆる問題に、どうやって対処していけばいいのか?
と言う話だ。

特に、日常生活の中で、
なぜか繰り返して起きてしまうような
望ましくないことに、どうやって対処すればいいのかを
考えてみたいと思う。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

普段生活をしている中で、
君がまったく望んでいないのに、
繰り返し起きてしまう問題って、あるよね。

例えば、
仕事で上司に怒られたり、
パートナーと言い争いになっちゃったり、

といった人間関係もあるだろうし、

いつまで経ってもダイエットできないとか、
いつまで経っても損切りできないとか(笑)

いろいろだ。


で、

「なんで同じ過ちを繰り返しちゃうんだろう?」
なんて、後悔しちゃうことって、
けっこうあるよね。

「このトラブルを未然に防げたら、
 だいぶストレスが減るのになぁ」
なんて思うこともあるだろう。


そんなたぐいの
「望んでいないのに、繰り返し起こる問題」。

実は、未然に、かなりの確率で防ぐことが出来る
ある方法がある。

問題を防ぐためには、いくつかの条件があるし、
絶対に100%防げるかと言うと
そうでもないんだけれど、
今回話すことを知っているだけで、

「なんでこんなに毎回 同じ事で悩むんだ!?」

ということは激減するだろう。

上司に怒られたり、
パートナーと言い争いになったり、
ダイエットに失敗し続けたり、
損切りができなかったり、

という問題が、だいぶ減るわけだ。

興味あるかな?

もし興味があれば、これから書くことを
慎重に読み進めて、実践してみて欲しい。


さてさて、

さっき、
「問題を防ぐためには条件がある」
と言ったよね。

その条件とは、

・すでに、何回か同じ問題に直面したことがある。
・問題に対して、準備をする時間をとれる。

という、2つだ。

逆に言うと、
初めて直面するトラブルや、
何も準備をしていないトラブルについては、
今回の解決法は効果を発揮しない。

しかし、
何回か同じトラブルを体験していて、
そのトラブルに対処する準備ができるのであれば、
相当の効果を発揮する。


「わかりました空也さん。
 で、前置きはいいですから、
 そろそろ やり方を教えてくださいよ!!」

という君の声が聞こえてきそうなので、
やり方を説明しよう。


やり方を説明する、といっても、
いつもながら非常にシンプルだ。

ひと言で言えば、

「儀式を壊す」

ということになる。


「は?」

と、君があっけにとられてしまっていると思うので、
もう少し詳しく説明しよう。

今回の問題解決のプロセスは、
大きく分けて4つのステップに分けることが出来る。

4つのプロセスとは、

1.問題発生の時間をさかのぼる。
2.問題発生のプロセスを分解する。
3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。
4.「儀式」を壊す。

という感じだ。

ひとつひとつを詳しく見ていこう。


まず一つ目。
「1.問題発生の時間をさかのぼる。」

いつも起きてしまっている問題が
発生する前の段階を、思い返してみるプロセスだ。

たとえば、ダイエットで話をしてみようか。

ダイエットしようと思っているのに、
体重が減らない。
という状況が続いているとする。

で、ダイエットに失敗していることに
関連すると思われる行動を、
時間をさかのぼって思い出してみるわけだ。

「えーと、
 今回、ダイエットに失敗しているのは
 深夜におやつを食べたからかなぁ」

「まぁ、その前に、おやつが手元にあるから
 たべちゃったのかな?」

「おやつを買ったのは、いつものコンビニだなぁ」

「今回のおやつは、仕事帰りに買ってるなぁ」

みたいな感じで。


時間をさかのぼって
なぜそのトラブル・問題が起きたのかを
思い返してみるわけだ。

問題の原因は、ひとつとは限らないだろうから、
いろいろな側面から時間をさかのぼってみると
いいかもしれないね。


そして、二つ目。
「2.問題発生のプロセスを分解する。」

問題が発生した状況を、自分が行動した場面ごとに
分解をしてみる。

1番目の、時間をさかのぼって思い出している間に
なんとなく分解は出来ているかもしれないけれど、
ちゃんと書き出してみると、より整理されるだろう。

たとえば、

「仕事が終わる」
「自宅そばの駅に降りる」
「いつもの道を通りながらコンビニに立ち寄る」
「おやつを買う」
「家に着く」
「着替える」
  ・
  ・
  ・
「おやつを食べる」
  ・
  ・
  ・
「ダイエット失敗」

みたいな感じだ。

ここで大切なのは、なるべく細かく分解をすること。

細かく分解すればするほど、
このあと説明する「儀式」が発見しやすくなり、
さらに「儀式」を壊しやすくなる。

できるかぎり細かく分解してみたら、
次のプロセスに移ろう。


さて、三つ目。
「3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。」

こまかく分解してみたら、
次は、繰り返し起きている問題が発生する前に
かならずやっている君自身の行動をチェックする。

問題に、直接関係ないんじゃないのか?
と思われるようなことでもかまわない。

問題が起きる前に、いつも共通して
やってしまっていることをチェックするんだ。

この
「いつもかならずやってしまっていること」
を、「儀式」と言う。

人間はパターンを覚えると、
頭で考えないで、勝手に行動してしまうという
特徴を持っている。

一種の「慣れ」だよね。

この「慣れ」は、普段は非常に便利なもので、
この「慣れ」があるから、
仕事もどんどんうまく出来るようになるし、
初心者の頃よりも、車をスイスイ運転できるように
なったりもする。

しかし、
面倒なのが、この「慣れ」は、
君が望んでいないものにも くまなく発生して、
君が望もうが望むまいが、オートマチックで
君自身を動かしてしまうという弱点も持っている。

で、この「慣れ」が起動するスイッチは、
君が何気なくやっている、些細な行動、
つまり「儀式」によってオンになっている
ことが多い。


ダイエットの例で言えば

「おやつを食べる」という行動をする前には、
かならず
「近くのコンビニでおやつを補給する」
という「儀式」をやっているし、

「コンビニでおやつを補給する」行動の前に、
かならずやっている何かがあれば、
それが君自身の「儀式」になっているわけだ。

で、

いつも起きている問題を未然に防ぐためには
いつも共通してやっている「儀式」を
チェックすることから始めればいい、ということになる。


そして最後、四つ目。
「4.「儀式」を壊す。」

今までのプロセスで、「儀式」を全て
チェックしたあとは、その「儀式」を壊せばいいだけだ。

今回説明をしている方法のすばらしいところは、
毎回やっている「儀式」が、
本当に毎回やっていることならば、
どの「儀式」を壊しても、効果がある
と言うところだ。

たとえば、
「毎回コンビニでおやつを補給する」
という前に、

「コンビニに寄る前は、なぜか必ず
 駅の一番右よりの自動改札を通っている」
ということが分かったのであれば、

別の自動改札を通ることにするだけで
「儀式の破壊」は完了する。


パートナーとケンカをしてしまう前には、
なぜかかならず
「・・・でもさぁ」
という言葉で始めているというのであれば、

その「でもさぁ」の
イントネーションを変えるだけでも
「儀式の破壊」は完了してしまう。


「え?ホントに??」
と、君は思うかもしれない。

でも、人間の無意識の力は非常に強いので、
その「儀式」が本当に「儀式の一部」であるならば、
ささいなことでも効果を発揮する。

ダイエットをするのに、
目の前にあるおやつを我慢するのは辛いだろう。

でも、
駅の自動改札を、他のところにするだけで済むのならば
なんとかできそうな気がしない?

パートナーとケンカするのはうんざりだったら、
口癖をひとつ変えてみるのは、どうだろう?


細かく分解して、トラブル前に
いつもやっている「儀式」が判明すれば、
どんな些細なことでも壊してみる。

君が近所の騒音にイライラする前に
かならず毎回「またか!」と思っているのであれば、
「股か!?」と思うだけでもイライラは軽減するし、

損切りをためらう前には
かならずネットの株掲示板を見に行っているのであれば、
ユーチューブを見に行くだけで、儀式は壊れる。


細かい、些細なことだったら
大して負担もないだろうから、
気軽に試してみて欲しい。

もし、トラブル発生が収まらないのであれば、
違う「儀式破壊」を試してみて、
効果のあるものを探ってみればいいだろう。

丁寧に

1.問題発生の時間をさかのぼる。
2.問題発生のプロセスを分解する。
3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。
4.「儀式」を壊す。

というプロセスを経れば、
君が思っているよりも楽に、
普段のトラブルを軽減させることができるだろう。

試してみて欲しい。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 パターン脱却の、重要人物

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、繰り返し起こってしまっているトラブルを
未然に防ぐための簡単な方法を伝えたね。

人間は、パターン・習慣の動物なので、
繰り返し問題を起こす前には、
かならず一定のパターン、「儀式」をしてから
問題に突入していく。

なので、問題を未然に防ぐためには、
どんなささいなことでもいいので、
自分が問題を発生させるときにやってしまっている
一連の「儀式」の一部分を壊してしまえばいい、
と言う話だったね。

「そんなささいな事で、
 問題が防げるものなのかな?」
と思うかもしれないけれど、けっこうシンプルなものだ。

君自身も、トラブルじゃないことでも、
いろんな「儀式」を持っているんじゃないかな?

考え事をするとき、
持っているペンをクルクルまわしながらじゃないと
うまく考えがまとまらないとか。

料理をするとき、なぜか必ずフライパンを
「カンカン」と2回叩くとか。

マウスをクリックするときに
シングルクリックでいいところを
なぜかダブルクリックしてしまうとか。

そして、いつものようにやらないと、
なんか調子が出ないとか、うまくできないとか、
そういうことは、あるんじゃないかな?

「儀式」というのが大げさに聞こえるのならば、
「リズム」とかでもいい。

「こうやらないと、なんかリズムが狂うんだよなー」
と思うことって、色々あると思う。

うまくいきやすいリズムは、そのまま継続すればいいし、

トラブルが発生するリズムは、
あえて調子を狂わせて、トラブルを未然に防げばいい。

シンプルだよね。



で、

今回は、自分のパターンを壊すときに使える、
“自分とのコミュニケーション”をひとつ紹介したいと思う。

前回は、ロジカルに
自分のトラブル発生原因を探っていき、
共通項である「儀式」の一部を壊す方法を見てきた。

今回は、もっと直感的に自分のパターンを壊して、
新しい考え方ができるようにする方法を伝えよう。


当たり前の話なんだけれど、
自分のパターンを作り出しているものは何かと言うと、
いつもの君の環境だったり、常識だったりするよね?

例えば、君が会社勤めの人間だったら、
会社にマッチするような考え方をするように努力するし、

専業主婦なら、専業主婦の環境に合わせて
自分のパターンというものが構築させていくよね?

それは、自分を適応させていくという意味においては
とても素晴らしいことだ。

でも、同時に自分をワンパターンに
はめていってしまうという弊害も抱えてしまっている。

だから、同じような環境の人は
同じような行動をして、同じようなものを得ているのと同時に、
同じような問題を抱えて、同じような悩みを抱えている
ことが多い。

君が今以上の「何か」を得たいと思うのであれば、
どこかしらで、必ず今とは違うパターンを
手に入れる必要がある。

今うまくいっているパターンを守ることも大事だけれど、
それ以上に、今のパターンを見直して
うまくいっていないパターンを破壊することも
意識してやっていった方がいいわけだよね。


「でも空也さん。
 自分のパターンを壊すって、
 口で言うほど簡単じゃないです」

という、君の気持ちは もっともだ。

自分でただ考えているだけで、
パターンを壊せるのならば、もっとたくさんの人が
今よりもいい生活を手に入れている。

自分だけでは、パターンにどっぷり漬かりすぎてて、
なにがいつもと違うパターンなのかも
見当がつかなかったりするからね。


そこで、自分のパターンを壊すのに
とても役に立つのが、

「自分とは、全く違う常識を持つ人と話す」
と言うことだ。

自分とは、もうまるで別世界に住んでいる人は、
完全に自分とは違うパターンを持っている。

その人がうまくいっていることもあれば
うまくいっていないこともあるだろうけれど、

「自分と全く違う感性」

に触れることは、
君や私が安住しているパターンに
素晴らしい刺激を与えてくれることは
間違いないだろう。



さて、ここからが今回の手紙の本題。

「自分とは、
 全く違う常識を持つ人と話すといいよ」
というのは、なんとなく分かっているだろう。

とはいえ、
本当にまったく違う感性の人と話すのは
現実世界では、難しい。

まず、そんな人に出会うこと自体が難しい。

普通の生活を送っている中で、
自分とは、もう完全に違う世界に住んでいる、
という人に出会うことが至難の業だ。

さらに、運よく出会ったところで
その人が快く話してくれるとも限らないし、
言葉が通じるかも、わからない。

ましてや、自分とまったく違う感性の人なんだから、
正直、ウザいにきまっている(笑)

なので、
もう少しお手軽に出来る方法として
“自分とのコミュニケーション”の出番となる。


自分とはまったく違う感性の人、
自分とはまったく違う世界で生きている人を
自分の頭の中で想像して、

「もし、○○さんだったら、
 こんな時、どうするだろう?」
「もし、○○さんだったら、
 なんて言うだろう?」
と、想像してみるのだ。

ビジネス上ならばビルゲイツでもいいし、
投資ならばウォーレンバフェットでもいいだろう。

とにかく、自分とは別の
世界観と、感性と、パターンを持っている人を想像し、
その人が言うだろうことを考えてみるのだ。

自分のパターンを刺激するのに、役立つだろう。


その中で、

私がお気に入りの
「自分とは感性の違う人」
を、一人紹介しよう。

私が想像をめぐらす時、かなりお世話になっている人だ。


その人物とは、
「マリー アントワネット」。


彼女が本当はどんな人だったのかなんて、
私は知らない。

また、彼女が言ったとされる、ある有名なひと言を
本当に彼女が言ったのかも、わからない。

ただ、想像の翼を広げる人物として
私にとって とても的確な人物だ。


君も、マリーアントワネットが言ったとされる
有名なひと言を知っているだろう。


そのひと言とは、

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」

という、ひと言だ。


このひと言を言ったとされて、
彼女は非常に悪いイメージをもたれているが、
はたして本当に彼女は悪いのか?

私は、別の見方をする。

マリーアントワネットは、
彼女の生きている世界、
彼女の持っている常識の中で、
最大限のアドバイスをしようとしたんじゃないのか?

困っている民衆が、パンを欲しがっている状況の中、
彼女なりに必死に考えて
「お菓子を食べればいいんじゃないかしら」
という考えに 行き着いたのかもしれない。

少なくとも、
「食い物がなければ、死ね」
とも言ってないし、

困っている民衆を無視しているわけじゃない。
アドバイスをしようとしている。

だとしたら、
実は、彼女はとっても「いい人」だったんじゃないか?

ただ、他の民衆がもっている常識や世界観と
あまりにかけ離れていたために、悪のレッテルが
張られてしまったんじゃないか?

なんて想像をするんだよね。


だから、私の中では、マリーアントワネットは
悪女と言うイメージの前に、

「すさまじく違う世界観を持っている人」
という人物像になっている。


なので、
私が自分のパターンを壊したほうがいいかな?
なんて思うときに、

「もし、今の状況をマリーアントワネットが見たら
 私になんてアドバイスするだろう?」

と想像してみたりする。

おそらく、とんでもなくブッ飛んだ意見を
言ってくるだろうことは間違いないので、
想像の翼を広げやすい。

私の想像の中で、彼女は彼女の世界観で、
必死にアドバイスをしてくれる。

「働きたくなければ、働かなきゃいいじゃない」
「お金がないなら、もらえばいいじゃない」
「恋人が欲しいなら、5カ国くらいに作ればいいじゃない」


私の想像上であっても、
彼女、マリーアントワネットのアドバイスは
ほとんど採用はされない。

でも、
想像上の彼女の、ブッ飛んだ意見は、
通常のワンパターンにはまってしまっている
私の思考回路を刺激するのに、充分な役割を果たしてくれる。

思考回路を刺激して、
パターンを破壊するという目的は達せられるから、
そこからまた考えればいい。

パターン脱却のための、良い意味で行き過ぎた
“自分とのコミュニケーション”
と言えるだろうね。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
手紙を読んで、お金持ちになっちゃえばいいじゃない(笑)


空也

 

〔雑記〕 億万長者の、お金の使い方

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、私のもとに来た一通のメールから
話をはじめていきたいと思う。

メールの送り主は、
すでに専業トレーダーとして活動して、
トレードだけで生活できている人なので、
「成功者」である人だ。

そんな彼から、一通のメールが届いた。

「空也さん、億万長者の方、特に株で財を成した方というのは、
 株以外の時間をどのように使っておられるのでしょうか?

 株の取引にプラスの影響を及ぼす時間の使い方があれば、
 紹介してほしいと思います」


たしかに、
株で財を成した人が、どんな生活をしているのか?
というのは、想像しようと思っても、
なかなか想像できないよね。

平日の9時から15時までのザラ場が終わってしまえば、
ルールの吟味とか、次の日の準備を済ませてしまえば、
あとは全時間が自由時間なわけだ。

中には、ザラ場自体も見ない専業トレーダーもいるので、
一日のほとんどの時間が、

「何をしてもいい時間」
という人も、けっこういる。

「そんなの、ヒマじゃん!」
「一体、どんなことをしているの?」

と、疑問に思われるのも、無理はない。


なので、今回から数回は、私や私以外の億万長者たちが
トレード以外の時間に何をやっているのか?
とか、どんなことにお金を使っているのか?などを
伝えてみようと思う。


億万長者の私生活、覗いてみる?
といったところかな(笑)?

君が実際に億万長者となり、
自由に時間を使えるようになったときの
参考にもなるだろうから、楽しみながら読んでみて欲しい。

では、さっそくはじめよう。



さて。

今回は、まず君も興味が大きいと思われる
「お金の使い方」
について、話をしていこう。

億万長者になる、と言っても、
その方法は、いろいろなプロセスがある。

トレードで財を成す人。
起業、ビジネスで財を成す人。
親からの相続で財を成す人。
宝くじに当たった、なんて人もいるだろうね。

そして、「お金の使い方」についても
億万長者になったプロセスによって
大きな差がある。

億万長者は、みんなお金を贅沢に使っているんだろうなー
と思っているかもしれないけれど、
その使い方は、まったくと言っていいほど違う。

特にトレーダーで財を成した人と、
起業、ビジネスで財を成した人とでは
お金の使い方、捉え方が全く違うので、
差をはっきりと見るために、
二者を比較しながら、説明をしていこう。


株式トレードで億万長者になった、というと、
自由時間は、さぞや豪華に暮らしているんだろうなー、
と思っているかもしれない。

ところが、私の知っているトレーダーは
基本的には、普段はあまりお金を使わないで
過ごしている人が多い。

もちろん、中には贅沢にお金を使って
遊んでいる人もいるけれど、
少数派と言っていいだろう。


起業、ビジネスで億万長者になった人は、
「人との縁」を大事にして、
どんな経験でも
「自分のビジネスに、どうつなげるか?」
と言うことを考えている人が多い。

そして、
「人との縁」も、
「新しい経験」も、
実際に自分のビジネスにうまくつなげることが出来る。

なので、億万長者起業家は、
人との縁を作り出すためだったら、
お金を使っても 後で帰ってくると考えて、
バンバンお金を使う人も多い。

また、人と違う経験をしていると言うことが
そのままビジネスでのプラスになることが多いので、
お金を使って人と違う経験をして、
人とは違うアイディアを出せるようにしておくために
贅沢をする人も多い。


それに対して、トレーダーは
コスト対効果の考え方が、ビジネスマンとは違う。

起業家は、
ほとんどの「人との縁」や「新しい経験」を
「コストを支払っても、自分のビジネスへの効果が大きい」
と考えている。

しかしトレーダーは
ほとんどの「人との縁」や「新しい経験」は、
「自分のトレード成績には無関係なコスト」
と考えている。

なので、
自分が好きなことにはお金を使うけれど、
自分が好きではないことには、徹底してお金を使わない、
というトレーダーが多い。

だから、トレーダーというと
自分の部屋に閉じこもって、人との交流は一切持たない
「ひきこもり」みたいな人を想像されることも多いだろう。

たしかに、そんな「ひきこもり」みたいな
トレーダーもいるにはいるだろうけれど、
だからと言って、トレーダーには友達がいないのか?
というと、そうではない。

大切な友達には、まさしく損得抜きで付き合うし、
多くの時間を割く。

ただ、起業家のような、華やかな付き合いは
する必要や意味を感じないので、
大切な友達と、深く付き合うことを望むトレーダーが
多いように見受けられる。


あと、
起業家とトレーダーでは、お金に対する捉え方が
異なっているように思われる。

起業家は、たとえ所持金がゼロになったとしても
自分のビジネスアイディアと、人の縁と、実行力で
お金を稼ぐことができると考えている。

そして、お金は、自分のアイディアをもとに
商品を作ったり、商品を仕入れたりするため、
「お金は商品との交換ツール」
と考えている。

対して、トレーダーは、
自分の所持金がゼロになってしまったら、
そこで自分のトレーダー生命は終了する。

借金して、またトレードをやれるひとも
中にはいるだろうけれど、
起業家に比べれば、借金の出来る確率は、異常に低い。

そして、お金を使ってお金を殖やしているので、
「お金は、商品そのもの」
と考えているふしがある。

お金が減ることは、そのまま
利益のチャンスが減ることを
意味しているので、
お金を使うこと自体を避けようとする傾向がある。

起業家は、ビジネスアイディアが当たれば
「ゼロからの一発逆転」があるが、
トレーダーは、複利効果とレバレッジだけが武器なので
「コツコツしかありえない」
と言えるね。

しばらく前に、
「人間は、辛いことを避けて、楽しいことを求める」
という話をしたけれど、

極端な話、トレーダーはお金を使うことを
「辛いこと」
と捉えていて、起業家はお金を使うことを
「楽しいこと」
と捉えているのかもしれない。


実際、トレーダーである私のお金の使い方も、
それほど派手なものではない。

私自身が、美味しいものを食べるのが好きなので、
食べ歩きにお金をかけるのは それほど苦にならないのだが、
それ以外のことは、お金をかかることはしない。

車も小型の国産車だし、
家にもお金をかけない。
服を買うのも、1年に1~2回といったところだ。

お金はあっても、使うこと自体は
それほど好きじゃないのかもしれないね。

億万長者のトレーダー同士で話をしていても、
「この前、新しい靴を買うのに、一週間悩んだ」
とか、
「どこそこのスーパーは、安くていいものがある」
とか、
非常に“せせこましい”話も出てくる。

「あんたの損切り金額とか、
 証券会社への手数料、考えてみろー!!」

という、ツッコミが絶えない(笑)


そんな“せせこましい”話をしていたかと思うと、
旅行好きなトレーダーは
「今度、1ヶ月くらい世界を回ってくるわ」
とか話すし、
車が好きなトレーダーは、自分の好きな車だけには
何千万も使っていたりする。
「この前、海外に学校を寄付した」
なんていう、素晴らしい人もいる。

「自分が楽しむ」
「豊かに暮らす」と言うことは、徹底してやるけれど、
他のことには一切お金を使わない。というのが、
「トレーダー流のお金の使い方」
なのかもしれないね。

一概には言えないだろうけれど、

億万長者起業家は、他人から見ても分かりやすい、
うらやましがられる生活、お金の使い方を好み、
億万長者トレーダーは、自分が納得できる
自分の好きなものを追求するお金の使い方を好む、
と言えるかもしれない。

どちらのお金の使い方も、
今までの経験則によって生み出された
「正しい」使い方だ。

君がどのようなお金持ちになるのかは
自分自身で決めればいいと思う。

今回の話が、君のお金持ちの姿の
インスピレーションになってくれることを
願っているよ。

次回は、億万長者トレーダーの
時間の使い方を紹介したいと思う。

今回の手紙のヒントをくれた
Aさんに、感謝します。ありがとう。

今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 億万長者の、時間の使い方

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、億万長者の私生活ということで、
億万長者のトレーダーと起業家の
お金の使い方の違いを見てきた。

お金そのものが「商売道具」である
トレーダーは、お金を使うということに
慎重な人が多い。

もちろん、自分自身が「豊かだ」と思うことに関しては
惜しまずにお金を使うんだけれど、
それ以外のことに関しては、倹約家が多いように思う。

対して起業家の「商売道具」は、
お金そのものではなく、
自身の経験、アイディア、実行力、そして人との縁なので、
新しい経験を積むためにお金を使ったり、
人に一目置かれるように、積極的に
お金の使ったりする傾向がある。

人から見て分かりやすい贅沢をするのは、
どちらかと言うと起業で財を成した人のほうが
多いように見受けられる。


もちろん、
どちらのお金の使い方が正しい、とか
このお金の使い方は、良くない、なんてことはない。

どちらも、自分の「商売道具」を磨いて、
より豊かな人生を送ろうとしているのは
間違いないからね。


以前、
「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」
という話をしたことがあった。

お金は、自分が思っていることや、
自分の欲望を倍増・増幅させて具現化させる
という特徴を持っている。

億万長者になったからと言って、
急にお金の使い方が変わる、なんてことはない。

人は、自分が今まで使ってきたように、お金を使う。

なので、
トレーダーは自分の「商売道具」であるお金を
ほとんどのところで倹約して、
自分の使いたいものにだけ つぎ込む。

起業家は、自分の「商売道具」である
経験、アイディア、実行力、人の縁を
拡大させるために、さらにお金を使っていく
という道を選ぶんだろうね。


さてさて、前回は「お金の使い方」を見てきたので、
今回は億万長者トレーダーの「時間の使い方」を
見てみたいと思う。

起業家は、自分のビジネスをさらに拡大させるために
さらなるビッグビジネスを構築しようとする。

もしくは、自分の現在のビジネスを維持するだけでも、
けっこうな時間を費やしてしまうことが多いだろう。

しかし、
トレーダーに関しては
自分のトレードルールさえ確立してしまうと、
時間をもてあましてしまう、と言う人もいる。

特に、安定的に利益が出ている間は、
トレードルールの見直しもしないし、
メンタルも 揺らぐことはない、
なんてケースも考えられるだろう。


そんな事実を踏まえたところで、
もし君が意識的にしろ、無意識にしろ、

「このまま、本当に
 億万長者トレーダーになっちゃったら、
 それはそれでヒマなんじゃないか?」

「億万長者になりたいけれど、
 その後 自分が何をやっているのか
 イメージが湧かない」

なんて思って、億万長者になることに
ブレーキをかけてしまうようなことになったら、
非常にもったいない。

なので、今回は
億万長者の私生活をちょっとだけ覗いてみることにしよう。



さて。

まず、君に朗報(?)だ。

私の友人のトレーダーの中には
「もう一生分、稼ぎきったわ」
「もうお金を稼ぐのは、飽きたわー」
と言う人は、一人もいない。

たとえ、フタケタ億円の資産を
築き上げた人であっても、だ。

もちろん、みんな
「自分は豊かだ、お金持ちだ。運もいい」
と思っているし、
現在の自分の状況に 感謝もしている。

でも、同時に
「自分は、まだまだなんじゃないか?」
「真のお金持ちとは、言えないんじゃないか?」
とも思っている人のほうが多い。

なぜならば、自分がいくら億万長者だったとしても、
自分よりもたくさんのお金を持っている人が
リアルに近くにいる場合も多いし、

欲しいものを手に入れようとする
エネルギーが強い分、
「まだまだ!!」
と思ってしまっているのかもしれないね。


なので、
私の友人の多くは、億万長者になったとしても
より自分が成長して、多くのお金を稼ぐために
時間を使っている。

もともと、お金そのものが好きだから
お金を稼ぐこと自体が好きな人が多いしね。


ある人は、自分のトレードルールを
さらに改善するために検証を重ねている。

より洗練されたトレードをするために、
貪欲に勉強会に参加する人もいる。

またある人は、自分の稼いだお金を使って
ビジネスを始める人もいる。

他にも、別の金融商品(先物、FXなど)に
飛び込んでいく人もいる。

いずれにしても、
より高みを目指すために、
より豊かになるために時間を使うと言う人が
やはり多い。


とはいえ、

「もっと!もっと!」
と、言うのではなく、他のことに
自分の時間を使うトレーダーも、もちろんいる。

自分のトレードルールは確立した。
もちろん、ルールの改善は行っていくけれど、
それ以外のことにも時間を使う。
というタイプだ。

そういうタイプの人は、
「趣味に生きる」
という人が、多いかな?

私の友人のトレーダーの中には、
「日本全国の温泉に入りたい!」
と言って、

日本中の温泉地をめぐって、
1週間くらい同じ温泉宿に泊まっている。

そこでトレードをして、
宿泊代金をトレードで稼いで、

うまく稼げたときは、
次の宿泊地を豪華な宿にして、
それほど稼げなかったときは
安い宿に行く、
という暮らしをしているトレーダーもいる。


他には、
「若い頃、充分に働きすぎた!」
と言っている、現在は専業トレーダーとして
稼いでいる人は、

普段はのんびりと過ごして、
年に数回、趣味の海外旅行に行き、
これまた趣味の野球観戦や、アメリカンフットボールを
本場に見に行く、という生活をしている人もいる。

ガツガツせずに、
自分の人生を謳歌して過ごすと決めた人も
また魅力的だよね。

ただ、ガツガツしていないトレーダーも
「自分の時間をどう使うか?」
「稼いだお金を何に使い、何には使わないか?」
という、自分なりの理念、哲学を
持っている人がほとんどだね。

学歴とかはバラバラだけれど、
自分が生きるということを
真剣に考えている人が、億万長者トレーダーに
なっているような気がする。


「時間を有効に使う」
という言葉は、けっこう頻繁に聞くよね。

でも、どういう使い方が「有効」なのかは、
あまり論議されることがないような気がする。

自分がやりがいを感じていない仕事なのに、
時間管理術をフル活用して
営業成績を社内1位にしても、その人が
「時間の有効活用をしている」とは、私は思えない。

自分が死んじゃうときに
「あー、幸せだった」
と思える人が、
本当に時間を有効に活用している人なんじゃないかな?


億万長者トレーダーの時間の使い方は、
今回書いた以外にも、さまざまだ。

ただ、豊かな億万長者トレーダーに共通しているのは、

「どういう時間を使ったら、自分が有意義に感じるだろう?」
という問いに、その人なりの答えを見つけている。
と言う点だ。

たとえ現時点で億万長者じゃなかったとしても、
上記の質問の答えを見つけていて、
その答えに沿った生き方をしている人は、
とても豊かな人だと私は思うけれど、
君はどうかな?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君に手紙を書き続ける理由

こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、億万長者トレーダーたちが
どんな風に時間を使っているのかを紹介した。

億万長者トレーダーは
お金そのものが好きで、
生命力にもあふれている人が多いので、

「もっと!先へ!」
と、より多くの資産を持とうと
努力している人が多い。

また、そこまで貪欲ではないトレーダーは、
自分の趣味に生きるという人もいる。

資産増大と趣味、どっちの道を選んでいても、
億万長者トレーダーは
「どういう時間を使ったら、自分が有意義に感じるだろう?」
という問いに、自分なりの答えをみつけている人が多い。

私から見ると、本当の意味で
「時間の有効活用」
が、分かっている人たちなんだなぁ、と
尊敬する人たちばかりだ、という話をしたね。


「時間の有効活用」という意味でも、
起業家とトレーダーは、だいぶ違う
価値観を持っているように思う。

ここ数回の手紙を書いているうちに気が付いたんだけれど、
起業家とトレーダーの違いは、
求めるもの、必要なものの違いなんだなぁと実感した。

両者が求めるものの違いは、何か?

私は、
起業家が求めるものは「広さ」。
そして、トレーダーの求めるものは「深さ」。
のように思う。


起業家は、自分のアイディア、経験、実行力、人の縁が
ビジネスの成否を決定する。

そのため、
自分のアイディアを
よりたくさんの人に認知してもらう必要がある。

よりたくさんの人に認知してもらえば、
その中から、出資者や従業員、そしてお客さんを
集めることが出来るからね。

さらに、ビジネスで適正な判断をするためには、
自分の経験を偏らせることなく、
営業も、経理も、税務も、扱う製品についても
幅広く知っている必要がある。

自分の不得意なことであっても、
少なくともはじめのうちは、全ての分野で
行動し、実行しなければならない。

そして、ビジネスを拡大させるためには、
自分と全く相容れないような人間の言動も
広く理解し、交流をする必要がある。

だから、
付き合う人も幅広いし、
お金の使い方も、様々なことに幅広く使うようになる。

多くの人が興味を持つことにアンテナを張って、
幅広い人間性を養うことが、ビジネスを好転させる。
というわけだ。


対してトレーダーは、

商売道具であるお金を、トレード技術で殖やすのが
最大の目的だ。

目的を達成するために、
自分のトレードルールを、
たくさんの人に認知してもらう必要は、ない。

それどころか、できるだけ人に漏らさない方が
プラスだったりもする。

たくさんの人に認知してもらうかわりに、
自分の中で、深く深くトレードルールを
磨き上げていくことが必要になってくる。

自分の経験が偏っていたとしても、
適切なタイミングでエントリーし、
自分のタイミングで利益確定、損切りをして、
トータルで利益を積み上げていけばいい。

いろんなことを、幅広く知っているよりも、
たった一つでも、自分が利益の出せることに
精通していることに価値がある。

同じ株式を扱うのでも、不得意なこと
(人によって長期投資だったり、デイトレだったり)には
手を出したりしないほうが、目的を達成しやすい。
幅広い知識よりは、一点集中の深い知識が重要視される。

そして、最終的な判断は自分ひとりでやるので、
無理に人付き合いをする必要はない。
好きな人とだけ、過ごせばいい。
ということになる。

だから、
トレーダーは、自分が好きでもないことを
やったりはしないし、
自分が好きじゃない人とは、つるまない。

そして、自分のお金や時間は、
自分が納得できることにだけ
深く深く つぎこんでいく。

という傾向があるのかもしれないね。


人間としては「広さ」「深さ」どちらも必要だ。

起業家として成功している人は「深さ」も持っているし、
トレーダーの成功者でも「広さ」を持ち合わせている人もいる。

でも、まず最初の出発点、
思考回路の違いという意味においては
起業家は「広さ」を求め、
トレーダーは「深さ」を求めるのが、正しいありようだと思う。

君は、どちらの生き方に、
より強く魅かれるだろうか?



さて。

ここ2回の手紙で、「お金と時間」について話をしたので、
いい機会なので、私自身の今の
「お金観」
「時間観」
を伝えておこうと思う。

「お金」
「時間」
どちらも、誰にとっても大切なものだ。

もちろん、私にとっても
かけがえのないものだ。

もしかしたら、君は
「空也さんは、もうお金も充分に持っているし、
 自由に出来る時間もたくさんあるだろうから、
 お金も時間も、もてあましているんじゃない?」
なんて、ほんのちょっとは思っているかもしれない。

もし君がそう思っているのだとしたら、
私が誤解をさせてしまっている。ごめんね。

私は、まだまだお金を稼ぎたいと思っているし、
けっこうギラギラしている(笑)

今後、トレード以外でもお金を稼ぐ
機会があれば稼ぐだろうし、

お金を稼ぐ仕組みを構築できる
ビジネスチャンスがあれば取り組みたいとも思っている。


やりたいことも、まだまだたくさんあるし、
行きたい所も、体験したいことも
山のようにある。

いつも「もっと時間があったらなぁ」
とも思っている。


私が聖人か俗人かと言えば、
もう「超」のつく「ド俗人」なので、

「お金は、もうたくさん稼いだので、
 あとは貢献したいと思います」

なんて、きれいごとを言うつもりもない。
自分が、いい人だとも思わないしね。


ただ、

自分が納得しないまま
自分が好きでもない仕事で稼いだり、
自分がやりたくもないことに
時間と労力を注ぐ必要はない環境は手に入れたので、
この環境、状況を有効に使って、
自分の出来ることをやりたいな、と考えている。

だから、現時点で私は、自分の時間を
自分自身のトレードのレベルアップと、
君にトレードを教えることに費やしている。
というわけ。

トレードでは、がっつり稼いで、
トレードや、他の体験の中で学んだことを
君に伝えている、というスパイラルだね。


そうそう、いい機会だから伝えておこう。

「なんで、私が君にこの手紙を書き続けているのか?」
ということ。

もちろん、この手紙が
君のインスピレーションになるといいなと
思っている部分もある。

ただ、君のためと言う部分だけでなく、
どちらかというと私自身のため、という部分が大きい。

「私自身のため」ということは、どういうことか?
少し説明をしよう。


君には伝わっていると思うけれど、
日々こうやって、自分の考えを
手紙にまとめて伝えるのは、けっこうエネルギーを要する。

「どうやって伝えようかな?」
「どう伝えたら、分かりやすいだろうか?」
「どんなたとえを持ってくると、いいんだろう?」
ってね。

本気で伝えようとしている分、
注いでいるエネルギーも、かなりのものだ。

そんなエネルギーを注いでまで
なんで君に伝えようとしているのか?


それは、

私自身が、自分自身の考えを明確にして、
さらに成長したいためだ。

そして、
経済的にも人格的にも素晴らしい
より豊かな人間に成長して、
自分の尊敬できる人たちと、
思いっきり人生を謳歌したいからだ。

我ながら、すごい自分勝手な欲望だ。
でも、それが偽らない私の本音だ。


当たり前の話だけれど、
自分の中で曖昧だったりモヤモヤしたままのものを
伝えようとしても、君には伝わらない。

なので、手紙に書くときには、
自分の中のモヤモヤを はっきりさせて、
自分の考えを明確にする必要がある。

君に伝える、という必要に迫られて、
トコトン“自分とのコミュニケーション”を
しなければならなくなるわけだ。

そして、その
“自分とのコミュニケーション”は、
何よりも私自身の成長に、
相当プラスになっていると確信している。

私にとって「伝える場・教える場」であるこの手紙は、
私自身が成長するためのフィールドなわけだ。

そして、私が成長すればするほど、
より素晴らしい人や、より素晴らしいチャンスが
私自身に引き寄せられてくると、私は考えている。

結果として、より素晴らしい人生を
謳歌することが出来るだろう、
と、勝手に皮算用しているわけだ。

どうだい?
素晴らしく自分勝手だろう?(笑)


でもね。

その上で、
君がこの手紙からインスピレーションを得て、
私とは違う形で、君自身の持っている
力を開花させてくれたら、これほどうれしいことはない。
とも思っている。

さっき書いたとおり、

「自分自身が成長し、
 自分の尊敬できる人たちと
 思いっきり人生を謳歌する」
というのが、私の望みだ。

その「尊敬できる人」に、
君が入ってくれることを、私は真剣に望んでいる。

どんな人であっても、
その人がもともと持っている真の力が
100%フル活動し出したら、
尊敬せずにはいられない人になる。

もちろん、
君の力が100%発揮されるようになったら、
私は君を、今よりももっと尊敬せずにはいられないだろう。


「世の中、つまんねぇ」
なんて言っている奴らをよそ目に、
真に尊敬できる君や、他の友達と
ワハハハ笑いながら生きていきたい。

そのために、けっこう遠回りかもしれないけれど
いま、手紙を君に書いている。っていうわけ。

もちろん、私だけの力で、
君が豊かになるかどうかはわからないし、
君が豊かになるのは、私の力じゃなくてもかまわない。
ただ、私は私のエネルギーを注ぐだけだ。


原点は、私自身のため。

でも、そこから君自身が、
君の真の力を見出してくれたら、最高だ。

カッコつけずに言えば、

「これだけ私がエネルギーを注いで
 豊かになるコツを書いているんだから、
 早いとこ、豊かになっちまえ!!!!」

っていうのも、正直なところだ(笑)


お互いにバンバン成長して、
より豊かになった次のフィールドでも、
思いっきり楽しく過ごしていきたいね。

今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君が大嫌いな人が、絶対に考えていること

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

突然だけれど、君は苦手な人って、いるかな?

「どうも、この人とは合わないなぁ」
とか、
「何か知らないけれど、避けられてる」
とか、
「キツい態度をとられている」
とか、いろいろあるよね。

人と人が関係を持っていく以上、
多少の摩擦は仕方がないのかもしれない。

けれど、できることなら、
不要な人間関係トラブルは避けたいものだよね。


人間関係っていうのは、私もいまだに勉強中だ。

ただ、
いろんな勉強や、実体験を通してきた上で、

「ああ、このポイントを押さえておけば、
 大トラブルには ならないんだな」

という、本質的な“コツ”みたいなものは、
見えてきている。

この“コツ”を覚えておけば、
まず人に嫌われることはないし、
どんな人間関係も、今よりもうまくいくという
“コツ”がある。

おそらく人間関係をうまくやっている多くの人は
今回 私が話す“コツ”に気が付いている。

そして、この“コツ”自体は
あきれるほど簡単だし、すぐに実践できる内容だ。


ただ、世間一般では、ある理由から
この“コツ”を教えてくれる人が少ない。

「ある理由」というのは、
「効果が大きいものの、
 教えた人の人格が疑われてしまう」
という理由だ。

この“コツ”を伝えること自体は簡単なんだけれど、
それを聞いた人は、まず間違いなく、

「えーっ!?
 そんなことを考えながら、人と接しているんだ」

「そんなあくどい事を考えながら
 人の気持ちを推し量っていたんだ?」

と思って、教えてくれた人に感謝するどころか、
警戒するようになってしまう。


だから、普通の人間関係を扱った本なんかにも書いてないし、
他の人から教えてもらえるチャンスも、ほとんどない。

私自身も、君にこの“コツ”を伝えるのは
少しためらいがある。

君に
「あー、空也さんって
 そんな風に考えていたんだー」
って、ネガティブにとられる可能性もあるからね。


でも、

私は君には、トレーダーとしても成功して欲しいし、
人間関係においても、幸せな状態を作ってほしい。

なので、今回から数回にかけて、今まで私がみつけてきた
人間関係における“コツ”を、君に分かち合いたいと思う。

では、はじめて行こう。



さて。

まず今回は、人間関係上で、最も大きな原則を
伝えようと思う。

全人類が、今から伝える大原則のもと
行動をして、ものを言って、他の人との関係を作っている。

意識的にせよ、無意識にせよ、
全ての人が、頭の中で絶えず繰り返している言葉。

それは、

「私は、間違っていない」

だ。

もちろん、ひとつひとつの出来事を細かく見ていけば、
失敗や間違いをおかしてしまっているということは、
誰でもあるだろうし、その間違いを認めないと言うわけではない。

ただ、
「トータルで、自分は間違った存在だ」
と、心の底から思っている人は、
この世の中にいない。


友人から聞いた話なので、
詳細は忘れてしまったが、こんな話もある。

アメリカのある州で、連続殺人事件が起こった。

若い女性を立て続けに惨殺し、
捜査の網をすり抜け続けた犯人が、
とうとう逮捕され、死刑が決定したそうだ。

その連続殺人犯が、死刑執行される直前に
最後に言った言葉が

「なんで俺が、こんな目に合わなければいけないんだ!?
 俺みたいに誠実に、真面目に生きてきた人間が
 死刑になるなんて、おかしい。
 人は殺したが、俺は、間違っていない」

という言葉だったそうだ。

また、最後まで無実だと訴える死刑囚の方が
罪を認める死刑囚よりずっと多いらしい。


人を殺めてしまうという、
究極的に「間違った」ことをしている人も、
「自分は間違った存在だ」
とは思っていない。

ましてや、普通に生活を営んでいる
君のまわりにいる人たちは、
まず100%
「自分は間違った存在だ」
とは、思っていない。

君だって、君自身のことを
「トータルで、間違った存在だ」
なんて、思っていないだろう?

私も自分のことを間違った存在だ、
なんて思っていないし、
他の人も、自分自身を間違った存在だ、
なんて思っていない。


そりゃ、
ちょっとは嘘をつくし、
人を傷つけちゃったりもするし、
人には言えないような趣味があったり、
大切な人に隠していることもある。

でも、
自分は間違っていない。

もっと人格的に素晴らしい人もいるだろうし、
意義のある仕事をしている人もいるだろう。
自分よりもモテる人もいるし、
お金を稼いでいる人もいるのは知っている。

でも、
今の自分が間違っているわけじゃない。

と、全ての人が思っているわけだ。

他の人から見たら、
「そりゃ、あんた間違ってるよ!」
と思うような言動でも、本人的には
「間違っていない」し、

君と意見が全くかみ合わない人も、
「自分は間違っていない、正しい」
と思って、君と接している。

その確率は、100%だ。

男も女も、老人も子供も、
ヒトラーも路上生活者も、

たとえば君がスクランブル交差点で
すれ違う人 ひとりひとり全員が、
「自分は間違っていない」
と、思っているわけだ。


さて。この
「人は、自分のことを間違っていないと思っている」
という大原則を踏まえて人とコミュニケーションをとると、
まず大きなトラブルは起こりにくい。

例えば、
「昨日、彼女とケンカしちゃったよ」
と話しはじめた友人がいたとしよう。

君がケンカの原因を聞くと、
「いや、俺が彼女からお金借りているのに、
 もう1年以上仕事していないから」
「俺が他の女の子とエッチしちゃったから」
「なんとなく、気分で彼女を殴っちゃったから」
と、いろいろ言ったとしよう。

あきらかにその友人が悪いような
場合であっても、彼は
「自分は間違っていない」
と思っている。

なので、まずは
「そうか、お前は間違ってないよ」
と、いうスタンスで話をスタートさせると、
コミュニケーションは円滑に進む。


被害の矛先が、直接 君に向かってきた時も同様だ。

例えば、君が一緒に仕事をしている同僚がいるとしよう。

本来ならば、その同僚が
片付けなければいけない仕事なのに、
同僚がミスをして、そのせいで
君も深夜まで残業するハメになったとしよう。

同僚は、君に対して
「すまない」
と言うかもしれないし、言わないかもしれない。

でも、心のどこかでは、
「自分は間違っていない」
「今回は、仕方なかった」
と、思っている。

なので、君が黙々と残業をこなす中で
「お前が間違っていたわけじゃないよ」
というスタンスで接すれば、
君と同僚との心理的距離は、一気に縮まるだろう。


立場を逆にすれば、理解が深まるかもしれない。

君が恋人とケンカをしてしまったり、
仕事上のミスをしてしまったときに、

「そりゃ、お前が悪いよ!」
と言われるのと、

「そうか、でもお前が間違っているわけじゃないよ」
と言われるのでは、
どっちが気持ちいいだろう?
どっちが「理解してくれている」と思うだろう?

答えは、明白だよね。


以前、コミュニケーションの基本で
人は“共感”か“解決”しか求めていない、
という話をしたね。

その“共感”の根底にあるものが、今回話した
「人は、自分のことを間違っていないと思っている」
という、心理的大原則だ。


君が今まで出会ってきた人、
これから出会う人、
君が出会うこともない人、全ての人が
「私は間違っていない」
と思って暮らしているんだから、面白いよね。

もし、今 君が人間関係上のトラブルを抱えていたとしたら、
想像してみるのもいいだろう。

「私とトラブっているあの人も、
 “私は間違っていない”と思っている」
「私が嫌いなあの人も、
 “私は間違っていない”と思っている」
「じゃあ、その上で、どんな態度で接すれば
 もう少し楽になるだろう?」
ってね。

けっこうシンプルだけれど、
解決の糸口がみつかるかもしれないよ。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君は日本語を話していない。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、コミュニケーションの大原則の話をしたね。
人は、誰であっても
「自分は間違っていない」
と思っている。

なので、相手に接するときは、まず
「あなたは間違っていない」
というスタンスでコミュニケーションをスタートさせれば
まず間違いがない。
という話だったね。

これは、
「言うは易し、行うは難し」
で、いつでも、どんな時でも、どんな話でも
「あなたは間違っていない」
というスタンスを取るのは、相当大変だ。

君の意見と、真っ向から対立するときも
あるだろうからね。

でも、
意見が対立している時にも、
「あなたは間違っていない」
というスタンスを取ることは、できる。

たいていは、
「あなたは間違っていない。
 そして私は、別の見方も持っている」
というスタンスを取りつつ、相手とコミュニケート
することができるはずだ。

君にとっても、私にとっても、
ブラッシュアップさせると、よりよい結果が
待っていそうな感じだよね。


さて、今回は、多くの人が勘違いをしている
「言葉」についての解釈についての話をしよう。

他の人とのミス・コミュニケーションが生まれるのは、
今回話す“勘違い”が原因であることも多い。

この“勘違い”を発見できれば、
相当円滑なコミュニケーションが出来るようになるだろう。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

唐突だけれど、質問だ。

「君は、普段 何語をしゃべっている?」

普段の会話で、君は何語をしゃべっている事が
多いだろうか?

さほど考えることもないだろうから、
さっと頭の中で答えてから、先を読んで欲しい。

「え?何語って、、、
 空也さん、そりゃ日本語に決まってますよ」
と、君は答えることだろう。

この手紙を読んでいる時点で、日本語を使っていることは
間違いないものね。

もちろん、答えとして正しい。

が、実は勘違いをしている部分もある。


「いや、空也さん。
 間違いなく日本語ですって!」
と、君は思うだろうけれど、
実は、多くの人が勘違いをしている部分が、ここにある。

正確には、君は
「君の日本語」を話している。

私は、
「空也の日本語」を話している。

山田太郎さんは、
「山田太郎の日本語」を話していて、
中村花子さんは
「中村花子の日本語」を話しているんだ。

ひとりひとりが、実はまったく別の言語を話している。
というのが真実で、

「同じ日本語だから、伝わっている」
と思うのは、非常に危険なことなんだよね。

詳しく説明しよう。


例えば、シンプルに
「犬」
と、いう単語を例に挙げよう。

この「犬」という、たったひとつの単語だけでも、
人によって、日本語の意味が変わってくる。

「犬」と言う言葉は、
山田太郎さんの日本語では、
「人なつっこい、ベストフレンド」
という意味が含まれているかもしれない。

中村花子さんの日本語では、
「小さい頃に手をかまれた、危険な猛獣」
という意味で使うのかもしれない。

鈴木スネオさんの日本語では、
「権力者に尻尾を振る、ろくでもないやつ」
という意味しかないかもしれない。

たったひとつの単語でも、
本人が連想するものが全く違う。

ましてや、単語を組み合わせて
日常会話は行われているわけだから、
どの言葉が、その人のどんな気持ちとリンクしているのかは
それこそ無限の組み合わせがあるわけだ。

もはや、ひとりひとりが
「別の日本語をしゃべっている」
と言っても、言い過ぎではないだろう。


なので、

人に話をするとき、
人の話を聞くとき、
「なんか、コミュニケーションがうまく行ってないな」
と感じることがあったら、

「今、この人は、私とは
 全く違う日本語を話しているのかも!?」
と思って、話の仕方、聞き方を
“軌道修正”してみるのも、いいかもしれない。


たとえば、
君の友達が最近、他の友達に
「あんたなんか、生きている意味もない」
級の、非常に嫌なことを言われたとしよう。

そのことを打ち明けに、
君に相談をしに来たとする。

その時、友達がどんな風に話し始めたら、
君は真剣に聞く気になるだろうか?

「最近、とっても、深く傷ついたことがあって。。。
 聞いてくれる?」
と話し始められたら、どうだろう?

「最近、ショックなことがあってね。
 アドバイスくれるかな?」
と話し始められるのは、どうだろう?

「最近、グサッとくることがあってさー!!
 聞いて!!」
と話し始められると、どうだろう?


ある出来事が起きて、
君に話を聞いて欲しくて話し始めているのに、
それぞれの言い回しで、
君の聞く体勢には、若干の違いがありそうじゃないかな?

君は
「“深く傷ついた”“聞いてくれる?”
 と言われたら真剣に聞くけど、
 “ショック”じゃ、よくわからない」
と思うかもしれない。

「いや、“ショック”ならアドバイスするけど、
 “グサッときた”程度なら、
 別に大したことないんじゃない?」
と思うかもしれない。

「“グサッときた”のは、相当辛いよな。
 “傷ついた”って、わからん!」
と思うかもしれない。

ちなみに、私の周りのたくさんの人に
「この3つの表現のうち、どの表現だったら、
 一番真剣に聞くと思う?」
と、軽くアンケートをとったところ、
きれいに3等分で、どの表現がいいかは
偏りがなかった。

「ええ!?この3つの中だったら、
 絶対、この表現が一番でしょう?」
と、君は、君が選んだものを支持するだろうけれど、
事実は違う、ということなんだよね。

(もし興味があったら、
 君のまわりの人に聞いてみて欲しい。
 たぶん、君がコミュニケーションをとりにくい人は
 君とは別のものを選択するかもしれないね)


よく、ちまたのコミュニケーション本の中に
「相手の話を聞く第一段階は、
 相手の言葉をオウム返しにしましょう」
なんていうのがある。

相手に共感をしているという意味もあるんだけれど、
より深い意味も隠されている。

それは、
まずは相手の使う「相手の日本語」に慣れる、
相手の世界観にエントリーさせてもらう、
っていう意味なんだよね。

相手に見えている世界を感じて、
相手との“周波数”を同調させていく、
っていう感じ。

相手にとって、
ある単語はどういう意味を持っているのか?
単語の選び方や組み合わせ方から
どんな連想をしているのか?

それを推し量るためにも、
「オウム返し」は効果があるのだろうね。


「オウム返し」は、相手の世界に入るという意味があるので、
言葉を変えて言うのは、慎重に行った方がいい。

相手が
「ショックだったの」
と言っているのに

「あー、傷ついたんだね」
なんて言い直すのは、
相手の世界観に入ってから、行ったほうがいいだろう。


逆に、自分が話すときも、
自分的にはしっくりきていない表現であっても、
相手に「ピン!!」とくる表現がある。

コミュニケーションは「相手に伝える」と言うのが
大切な目的のひとつなので、
相手に「正確に」伝えるために、
あえて「相手の日本語」に合わせて話す
というのも、時と場合によってはアリだろう。


「同じ日本語を話しているから、
 大丈夫、伝わってる」
と慢心しないで、

「もしかしたら、別の日本語体系を持っている?」
と、思ってみる時も あっていいだろう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 感謝を悪用する。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、
「まわりの人は、みんな同じ日本語を話している」
という勘違いは、やめよう。
って話だったね。

個人個人が、それぞれの単語に抱いている感情が
まるで違うので、伝わり方も変わってくる。

同じ事を伝えようとしても、
「傷ついた」
「ショック」
「グサッときた」
という、言葉の選び方で、
相手の受け取るイメージが変わり、
当然のように、相手から引き出される反応も
変わってくる。
っていう話だったね。

もちろん、
「傷ついた」「ショック」「グサッときた」
だけでなく、全ての言葉について
個人個人で、何かしらのリンクがある。

なので、もし君が、誰かと
うまくコミュニケーションをとれていないな、
と感じたら、

「使っている日本語体系が違うのかも」
と考えて、コミュニケーションを仕切りなおしてみるのも
ひとつの選択肢だといえるだろう。

特に、
その人にとって心理的距離が近い言葉に注意すると
関係改善がスピーディに進む。

心理的距離が近い言葉とは、
たとえば、
「父」「母」などの血縁関係の言葉とか、
「仕事」など、その人の日常の言葉、
あとは、「結婚」「出産」「受験」などの、
人生のイベント系の言葉とか、
身体的特徴を示す言葉とかが挙げられるかな。

他にもたくさんあるけれど、
人によって、ポジティブに捉えている人もいれば
ネガティブに捉えている人もいるであろう言葉に注意すると、
だいぶスムーズになる。

「父」と言う言葉で、
「尊敬、強さ、優しさ」を思い浮かべる人もいるだろうし、
逆に、
「束縛、壁、独善的」という気持ちになる人もいる。
「飲んだくれ、ギャンブラー、でも大好き」という
気持ちが引き出される人もいるだろう。

その人の“引き金”になりやすい言葉は、
より注意して使うといいだろうね。



さて今回は、「感謝」について書こうと思う。

君も親から「感謝をしなさい」と言われたことが
少なくとも何回かはあるだろうし、

ちまたの本とかにも「感謝はとても大切です」
なんてことが、よく書いてある。

お金持ちとか、いわゆる成功者の人も
「感謝、感謝」
と、口をすっぱくして言う。

たしかに、感謝は大切だ。
何かをやってもらったときに感謝するだけでなく、
日々ある普通の出来事にも感謝できる人間であれば
不幸にはなりようがない。

だから、自然に感謝がわきあがってくるような
自分であり続けることができたら、最高なわけだ。


しかし、

今回の手紙で話す「感謝」は、ちょっと違う。


他の本を読めば書いてあるようなことを書いても
しょうがないので、
もっと別のことを書こうと思う。

世の中には
「はぁ?感謝感謝って、
 口だけで言っていて、
 大して感謝してねぇじゃん!」
と思えるような偽善者が、けっこういる。

でも、彼らは臆面も無く「感謝感謝」といい続ける。
それは、何でなんだろう?

また、
自分が金持ちになって、えらくなることしか
考えていないような人も、ある一定の期間を過ぎると
必ず「感謝です」と言いだす。
それは、なぜか?

その辺の裏事情を話したいと思う。


私 個人的には、口でだけ「カンシャカンシャ」言っていて、
心のこもっていないヤツを見ると、ヘドが出る。

気持ちってのは、伝わっちゃうからね。

でも、それと同時に
「こいつ、感謝の“裏の効能”を知っていやがる」
と、相手を認めちゃったりもするんだよね。

人格的に素晴らしい人たちが
自然に行う感謝と、まったく違う
「感謝の使い方」
に気が付いたというのは、
それはそれで価値があるからね。


世間の目を気にする成功者は、絶対に書かない
「感謝の“裏の効能”」。

それは、

「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

そして、
「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

という効能だ。

具体例を示そう。


君が、今、もしくは過去において、
最も嫌いな人物を思い浮かべてみて欲しい。

そして、
できるだけリアルに、
言われたこと、やられたことを
頭の中でイメージしてみて欲しい。

いつ、
どんな場所で、
どんな服装のときに、
まわりにどんな人がいたときに、
どんなことを言われ、
どんなことをされたのか?

おそらく、思い出しただけでも
胸のムカつくような気持ちになるだろうけど、
イメージをしてみて欲しい。


さて、
そんな相手と君が
また顔を合わせたとしよう。

その時、もし相手が、こんな風に
言ってきたら、君の気持ちは
どう変化するだろうか?

「あの時はごめん。
 そして、今は、
 とっても感謝している。
 ありがとう」

もちろん、はじめのうちは

「はぁ?
 何いまさら言っているの?
 しらじらしいわ!」

と、思うかもしれない。

しかし、

その後も、いいタイミングで繰り返し

「ありがとう」
「出会えて感謝している」

と、相手が言ってきたら、
君の気持ちに変化が起きないかな?

少なくとも、
相手が感謝だけを伝えていたら、
君の中のネガティブな気持ちは
パワーダウンしちゃうんじゃないかな?

君は、特にいい人なので、
けっこうすぐに
「もういいよ、わかったよ」
と、相手を許しちゃうことだろう。


嫌いな相手に対しても、
「ま、いっか」
と思えるのだから、
なんとも思っていない人や、
はじめから好きな相手に
感謝を伝えられたら、どうなるだろう?

特になんとも思っていなかった人から
「本当にありがとう」
「会えたことに感謝するよ」
「いつもサンキューです」
と伝えられたら、

「こいつ、いいやつだなぁ」
「魅力的なやつかもしれない」
なんて思うんじゃないかな?

はじめから好きな相手に
「本当~にっ!いつもありがと!」
なんて言われたら、
気持ちがワクワクして、
少々の頼みごとなら、聞きたくなってしまうよね。

これが、「感謝」の効能だ。


偽善者や、自分のことしか考えていない人は、
この「感謝の効能」を悪用する。

誰だって、自分のことを嫌ってほしくはないし、
好きな人には、もっと好きになってもらいたい。

偽善者や、自分のことしか考えていない人も
当然、
「嫌われたくない」
「もっと好きになって欲しい」
と思っている。

だから、彼らは
本当は嫌いで嫌いでたまらない人にも
感謝の気持ちを伝える。

「感謝の効能」を悪用して、
相手のネガティブな気持ちを軽減するためだ。

もう、これ以上やっかいな関係にしないために、
心の底では「うぜぇ」と思っていても、
相手に「ありがとう」「出会えたことに感謝」と伝える。

自分が好きな人、役に立つ人には
「こいつは使える」と腹黒く考えていても
「ありがとう」「感謝」と言葉で伝えるのだ。

よほど下手な使い方をしない限り、
相手のネガティブな気持ちを引き起こすような
“副作用”は、ないから、バンバン使う。

本当は、相手のことを思っていっているのじゃなくて、
自分のメリットだけを考えて使っている。

でも、
それでも効果が出てしまうのが、
感謝のエネルギーのおそろしさだ。



当たり前の話だけれど、
感謝をテクニックで使ったり、
自分の利益になるような道具として使うのは、
そもそも間違っている。

しかし、効果は保証されている。

なので、
もし君が
「付き合いにくい相手だなぁ」
と思う人がいたら、
とりあえず感謝しちゃうというのは、どうだろう?

本当に心から感謝をしていなくてもいい。

自分のために、身勝手に、利己的にでもいいので、
相手に感謝をしてしまうのだ。

そうすると、相手は

「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

という“方程式”にのっとって、
君に対して、ネガティブな対応をとりにくくなってしまう。


好きな相手に感謝を伝えるのは、もっと楽だ。

少しでも相手に「ありがとう」と思ったのならば、
それを伝えればいい。

さらに君を好きになってくれるだろう。


いろんな人を見ていると、どうも、
本当にいい人は感謝を出し惜しみして、
損をしていることが多い。

腹黒い、身勝手な人間ほど
バンバン感謝を伝えて、得をしているように見える。

もし君が感謝を出し惜しみしているのなら、
非常にもったいないことだ。

ぜひ、自分のためでいいので、
感謝を伝えてみるといい。
繰り返し感謝を伝えることで、
絶大な効果を実感できることだろう。



さて、今回の手紙は、ここまで。

当たり前の話だが、
真心のこもった感謝が、もっとも尊いし、
人間として美しい。

しかし、真心のこもっていない感謝も、
感謝しないよりは、断然いい。

「心がこもっていなければ、感謝してはいけない」
というルールを、もし君が持っているのならば、

「心がこもってなくても、
 自分に有利になるためにでも、
 相手に感謝をしてもいい」
というルールを持ってみても
いいのかもしれないね。


うわ、今回の話で、いつものように

「今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
 ではまた、手紙を書きます」

っていう風に締めくくると、
非常に空々しい感じになるね(笑)


うーむ。

じゃ、またね(笑)


空也

 

〔雑記〕 セットで考えるということ。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、「感謝を悪用する」ということで、
感謝というものが持っている
“裏の”パワーというものを伝えたね。

感謝は、
「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

そして、
「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

というパワーを持っている。

真心がこもっていれば、そのパワーは絶大だが、
心がこもっていなかったとしても、
効力は発揮する。

なので、世の中のワルイヒトたちは、
「感謝というツール」をうまい具合に利用して、
人の気持ちをコントロールしている、
と言う話だったね。

真面目な人たちは、つい
心がこもっていなければ、感謝してはいけない
と、自分自身に枠をはめてしまう。

けれど、別に心がこもってなくても、
感謝の気持ちを伝えたって構わないわけだ。

なので、
自分の都合のためだろうが、
真心がこもっていなかろうが、
相手に下心があろうが、
かまわないので、感謝を利用してみてはどうだろう?
ということだ。


さて、今回で一度コミュニケーション系の話を
一段落させようと思う。

コミュニケーションについては、
君に伝えたいことは、山のようにある。

でも、
「トレーダーになる」
という君をサポートするためにはじめた手紙が、
ずーっとコミュニケーションの話というのも
おかしなことだろう。

なので、これからもちょくちょく
コミュニケーションの話はしていくけれど、
ひとまず今回で締めくくって、
次回からはまたトレードの話に戻ろう。



さてさて、唐突だけれど、
君は、これから紹介する人物について、
どう思うだろうか?

この男は、
・少年時代に放火を働き、自宅の納屋を全焼させた。
・オカルトや超自然的なものが大好き。
・電気椅子による死刑の方法を提案した男だった。
・人の作品の盗作疑惑の絶えない男だった。
・でも、自分の権利を守るための訴訟をし続け
 「訴訟王」の異名をとった。

印象としては、あまりよくないものかもしれないね。
器の小さい、オカルトの狂信者みたいなイメージかもしれない。

もし、君がこの男に会うことになったら、
どんな態度で接することになるか、想像してみて欲しい。

色々な想像を膨らませると思うけれど、
おそらく「尊敬」とか、「憧れ」みたいな感情とは
真逆の気持ちで接する可能性が高いだろう。

しかし、この人の名前を聞いたら、
君の中の気持ちが、一気に変化することになると思う。

この人の名前は、トーマス・エジソン。

そう。
電話機や蓄音機、電球を発明した、
あの発明王エジソンだ。

けっこう、びっくりするよね。


人には、どんな人であっても
素晴らしい側面と、良くない側面がある。

100%素晴らしい人物なんて、
人類の歴史上、存在しない。

ブッダだって、王族として生まれたのに、
自分の妻子を捨てて世捨て人になり、
結果として自分の国を滅亡させた
とんでもない人という側面もあるし、

ライト兄弟だって、自分たちが発明した
飛行機の技術を独占しようとして、
さまざまな妨害をし続けたという
側面もある。

歴史上の「偉人」と言われている人ですら
ダークサイドはあったんだから、
我々が出会う人たちが、
100%完璧で、素晴らしい人である
可能性は、非常に低い。

ここまでの話を踏まえて、君に今回伝えたい
コミュニケーションの話は、ひとつ。

それは、

「人付き合いは、善悪セット」
ということ。


どんな人でも、君にとって
素晴らしい面も持っているし、
とてもムカつく面を持っている。

素晴らしい面が多い人もいるだろうし、
ムカつく面が多い人もいるだろう。

でも、未来永劫 素晴らしい面しかない、
と言う人は、まず出会うことがない。

だったら、
「人付き合いは、善悪セット」
と考えて、ちょっとしたムカつく面だけに
とらわれることなく、人と付き合ったら
どうだろう? という提案だ。

「あの人は、○○だからダメ」
「この人は、××な部分がムカつく」
と、その人の悪い面、出来てない面に
目を向ければ、
その人から受け取ることが出来る
素晴らしい面も、殺してしまうことになる。

そうではなくて、
「ムカつく部分もあるけれど、勉強になる」
とか、
「人としてはどうかと思うけれど、
 ○○については、大したものだ」
と思って接して、吸収するのはどうだろう?

その方が、君にとって得なんじゃないかな?
なんて思うんだよね。


そして。

今回一番伝えたいのは、
「人付き合いは、善悪セット」
という「人付き合い」の、最も大切な人は、

「君自身」

であるということ。


君には、君自身がコンプレックスを抱いている
部分もあるだろう。

生まれてこの方、素晴らしいことばっかり
やってきたわけでもないとおもうし、

人にはとても言えない、邪なことを考えたり
やってきたこともあるかもしれない。

でも、だからと言って
「俺は○○だから、ダメなんだ」
「私は過去に××だったから、
 幸せになっちゃいけない」
「僕は、△△なんだから、お金持ちを
 目指しちゃいけないんだ」
なんて思っては、いけない。

「人付き合いは、善悪セット」。

一生のうちで、最も深く付き合わなければいけない
自分自身を、悪い部分だけにフォーカスして
見てはいけない。

どんな聖人も、
どんな偉人も、
どんな大金持ちも、
どんなに人の尊敬を得ている人も、
善悪セットで生きている。
善悪セットで生きてきた。

君自身が、自分のことを考えるとき、
良くない方にフォーカスするのではなく、
自分自身が「素晴らしい」と思っているところに
フォーカスするのがいい

たとえ人から認められなくても、
君は君自身の素晴らしいところを知る。

そして、自由に生きて、
好きなことをやって、幸せに豊かに
大金持ちを目指せばいい。

一緒に頑張っていこう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 どの時間軸を採用するか?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回までは、しばらくトレードと
直接の関係は少ない話が続いたけれど、
今回から、またトレードの話をしていきたいと思う。


今までの話で、トレードで継続的に儲けるためには
・トレードに対する基礎的知識
・自分のトレードをするための環境整備
・自分に合ったトレードルールの構築
・トレードルールにマッチしたマネーマネジメント
・メンタル
 (思考回路のスイッチをオンするもの、オフするもの)

などといったものが必要だよ。
と言う話をしてきた。

その中で、最初につまづいてしまいがちなのが、
やはり「自分に合ったトレードルールの構築」
のようだね。

「自分に合ったトレードルール、と言われても
 どうもピンときません」
「儲かれば何でもいいので、
 自分に合っているもなにも、ないんですが」

という意見が、どうも多いみたいだ。

ある程度のトレード知識はあるのに、
自分に合ったトレードルールの方向性すら
わからないのは、シンプルに
“自分とのコミュニケーション”不足と言える。

自己分析を、もう少し深めた方がいい、
と言ってしまえば、それまでだ。

とはいえ、
「自己分析をしろ」
ということ、そのもののハードルが高い、
という気もする。

なので、
今回は、トレードルールを作るための
自己分析のやり方を、ちょっと紹介しようと思う。

ある程度トレードルールを構築していたとしても、
「本当に、このルールでいいのかな?」
という、漠然とした不安がある場合も、
今回紹介する分析をやってみるといいだろう。

では、早速内容に入っていこう。



今回紹介するのは、まず自分のトレードルールの
時間軸を決める方法だ。

トレードルールには、時間軸があることは
知っていると思う。

時間軸と言うのは、
ある銘柄にエントリーしてから、決済をするまでの
時間の事を言う。

短いものは数秒~数十秒というスキャルピングもあるし、
長いものは十年とか、数十年という長期投資がある。

で、

大雑把に捉えると、
時間軸が短くなればなるほど、
年利回りベースで狙えるリターンが大きくなる代わりに、
損失リスクも高くなる。

時間軸が長ければ、
年利回りベースで狙えるリターンは少なくなるものの、
損失リスクも抑えることができる、
と言われている。

ざっくりと期待する
時間軸によるリスク/リターンとしては、

【スキャルピング】
保有する期間:数秒~数十秒
1売買の利益:1%未満
期待年利回り:数百%(500~800%くらい?)
失敗時リスク:下手したら、1年のうちに何回も破産する

【デイトレード】
保有する期間:数分~最長でその日の寄り付きから引けまで
1売買の利益:0.5~数%程度
期待年利回り:数百%(100~400%くらい?)
失敗時リスク:1年のうちに破産できる

【スイングトレード】
保有する期間:数日間~数週間
1売買の利益:数%~十数%程度
期待年利回り:100%いけば成功
失敗時リスク:1年のうちに、資金半減

【ポジショントレード】
保有する期間:数週間~数ヶ月
1売買の利益:10%~30%程度
期待年利回り:トータルで50%いけば成功
失敗時リスク:1年のうちに、3割程度の資金減

【長期投資】
保有する期間:数ヶ月~一生
1売買の利益:年間で20%程度
期待年利回り:トータルで20%いけば成功
失敗時リスク:銘柄による

とまあ、こんな目安だ。
(あくまでも目安なので、保証はできないけどね)


で。

この中から、自分のトレードルールの
時間軸を決めるわけだが、その「決め方」の
指針を提示しようと思う。

指針の材料となるのは、

・現在の資産総額
・年収と、年間支出
・望む資産総額とリスク受け入れ許容度

それと、

・君の年齢

だ。


まず、現在、君はいったいいくらの資産を
持っているのだろうか?

「資産」というと、範囲がかなり広くなってしまうので、
流動性金融資産、つまり現金や、すぐに現金化できる
資産に限定して考えてみよう。

100万円だったり、300万円だったり、
1,000万円、数千万円と、いろいろだろう。


次に、今の年収と年間支出を考えてみる。

トレードをしている最中も、当然日々の生活はしているわけで、
霞を食べて生きているわけではない。

なので、現在の収入がいくらなのか?
そして支出との差はどれくらいあるのかを
考えておく必要がある。

もし、トレード以外からの収入がゼロの場合は、
年間の食いぶちはトレードからの稼ぎからとなるので、
その分は、差し引いて運用をしていかなければならない。

で、

その後に君が望んでいる資産総額を考えるわけだ。

いつまでに、いくらの資産を持っていることを
望んでいるのか?

そりゃ、資産は多ければ多いほどいいだろうから、
「できるだけ早く、3億円!」
とか、思う気持ちもわかる。

ただ、
現在の資産総額と、望む資産総額の差が
大きければ大きいほど、受け入れなければいけない
リスクも大きくしなければならない。

君が本当に、心の底から
「何回破産しても、這い上がって
 3年以内に億万長者になる!!」
と望んでいるのならば、
全てを捨ててトレードに臨めばいい。

(全て、というのは、文字どおり
 時間も、お金も、プライドも、友人関係も
 今まで君が築いてきたもの全て、と言う意味だ)

ただ、
やはり受け入れられるリスクというものは
バランスがあるだろうから、
自分自身と向き合って、
本当に受け入れられるリスクから
望む資産総額を考えてみよう。


現在の資産、年収と支出、望む資産総額と受け入れるリスク。

全てが見えると、自分に必要な年間利回りが
出てくるだろう。

そして、必要な年間利回りから、
自分が採用すべき時間軸が、
おぼろげながら見えてくるだろう。

「今の資産総額が○○万円で、
 年間の収入、支出から、○○万円は貯金できる。
 5年後には○千万円は得ていたいから、
 少なくともスイングトレード程度の
 リスクはとらないとダメだ」

とか、

「今の資産総額は○百万円。
 専業トレードだから、生活費に年間○○万円。
 3年後には○千万円にはしたい。
 今のトレードルールでは、まったく足りない」

とかね。


あと重要になってくるのが、自分の年齢。

現在の資産から、望む資産を逆算し、
自分の年齢を考慮すると、
ポジショントレードや長期投資を選ぶことが
できない、と言う人もいるだろう。

年をとっている人のほうが、
なんとなく長期投資をやっていて、
若者がデイトレードをやっているようなイメージが
なんとなくあるかもしれない。

でも、実際は、それではダメな場合が多い。

若者のほうが、残されている時間が多いので、
長期投資でも、望む資産に到達する人が多い。

逆にお年寄りは、失礼ながら残されている時間が短いので、
リスクを大きめにとらないと
望む資産総額に到達しないと言う場合も多いのだ。

(現在貯蓄が少ないお年寄りは、
 若者が思っているよりも大きなリスクを抱えている。
 失敗すると、復活できるための仕事がない、
 突然の医療費が発生する、
 新しい知識を吸収するキャパシティをつくる努力が必要、
 などなど。
 まぁ、いつも言っているように
 「自分が恵まれている」か、
 「自分が損な境遇」かは、ものの見方によるんだけれどね)


まずは、自分の現状を踏まえ、
望んでいる結果と期限を考える。

その上で、選択する戦略を決めていく、
というのが、何事においてもセオリーだ。


もちろん、長期投資をやっていても、
年間で100%を超すパフォーマンスを出すこともあるだろう。
そして、逆に長期投資銘柄が大暴落して、破産することもある。

スキャルピングよりも、スイングトレードの方が
パフォーマンスが出る、という人もいるに違いない。

ただ、戦略の考え方として、
より可能性の高い方法を選ぶのは、当然のことだ。

君が億万長者になるためには、
億万長者になる可能性のある行動をしなければならない。

「私は、億万長者になりたいです。
 今やっていることは、コンビニのバイトです」
というのは、戦略上は好ましくない。

別に、コンビニのバイトが悪いわけではない。

望む結果と、戦略・行動がミスマッチだというだけだ。


今現在 君がしている行動は、
本当に君が望んでいる結果にマッチしているだろうか?

もし違うのであれば、
他にどんな戦略を持てば、望む結果に近づくだろうか?

考えてみるのも、楽しいかもしれないね。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 感情で損切りポイントを決める

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、自分のトレードルール構築の方向性として、

・現在の資産総額
・年収と、年間支出
・望む資産総額とリスク受け入れ許容度
・君の年齢

から、採用するトレードの時間軸を決めよう、
と言う話をしたね。

まずは、自分の現状を踏まえ、
望んでいる結果と期限を考える。

その上で、選択する戦略を決めていく、
というのが、何事においてもセオリーだ。

望んでいる結果とミスマッチな戦略を選んでも、
望む結果を得られる可能性は、きわめて低い。

現状認識と、望む結果が明確になればなるほど、
採用すべき戦略がはっきりして、
望む結果に到達し易くなる。

シンプルな話だよね。


この「戦略」について、確認をしておきたいことが
ふたつある。

ひとつは、
君の現状と、望む結果がいくら離れているように見えても、
望む結果に行き着く戦略は、必ずある。
ということ。

世の中には、借金とりに毎日おびえているような生活から、
億万長者になった人の話なんて、ごまんとあるし、

実際、私の友達も、私自身も
「このまま行ったら、やべぇ。食うものも食えねぇ」
という経験を経て億万長者になっている。

だから、現状がいくら悲惨な状況だからと言って
あきらめる必要はない。

望む結果にマッチした戦略をみつけだし、
行動をしていけば、必ず活路は見出せる。


もうひとつ確認をしておきたいこと。

それは、
「君は、どんなことを望んでもいい」
ということ。

当たり前の話に聞こえるかもしれないが、
数日前に友人と話をしていて、つくづく痛感した。

もし、君にとって、もっとも豊かな時間というのが、
オンラインゲームをしている時間なのであれば、
「オンラインゲームをする」
というのが、君が「豊か」になるための
最適の戦略だし、

一日中寝ているのがいい、
と言うのであれば、
「寝ていられる」
という“望む結果”を得るために、
支出を抑えて、各種保険をうまく使うのが
最適な戦略になるかもしれない。


“お金持ちになる”というのは、
単なる好みの問題で、
「お金持ちにならなくちゃいけない」
とか、
「生まれてきたからには、稼がなきゃ!」
なんてこともない。

生きるためだったら、
過疎地の村に行って、農場を貸してもらって、
畑を耕すという生き方も、選択肢としては
素敵な選択肢だ。


また、人から好かれる人格になるというのも、
好みの問題。

人から好かれるのが絶対善というわけでもないし、
君が望まなければ、
人から好かれなくたって かまわない。

ただ、人から好かれるためには、
「人のためになることをする」という原則があり、
人から好かれたいのであれば、
結果に即した行動をする必要がある。
ただそれだけだ。


望む結果と戦略には、難易度と言うものはある。
でも、何を望むのが正しくて、
何を望むのは正しくないのか?というものは、ない。

「お金持ちになりたい」というのも、
「○○というゲームで、最強のキャラクターを育てたい」
というのも、
それはその人の好みの問題だ。

自分に与えられている時間の中で、
何を行って、何を結果として得るのか?
どの道を選んで、どの道を選ばないのか?
完全に自由だ。

外国の王族ですら、離婚をする時代。

君を縛っているものは、ない。
あると思っているとしたら、
それはただの幻想に過ぎない。

君が本当に望んでいるものを考えて、
それを得るための戦略どおりに行動する。

それが、君に課せられた最大の責任だ。


原因があり、結果がある。
望む結果があり、戦略がある。

結果に結びつかない、ミスマッチの戦略は、ある。
君の望むものには、到達しない戦略は、ある。

でも、
なんの結果も生み出さない戦略というものは、ない。
なにかしらの結果は、絶対生み出すわけだ。

なので、望んでいる結果を明確にして、
その結果にマッチした戦略を立て、行動することが大切。
お互いに、根っこを間違えないようにしたいものだよね。



さて、前置きが長くなった。
今回も、トレードルール、
そしてマネーマネジメントの話だ。

トレードルール構築の中で、時間軸と共に
悩むポイント、それは
「損切りポイントの設定」
だと思う。

どこで、どうやって損切りポイントを
決めればいいのか?

通常は、
「エントリー理由が破綻した時」
というのが、損切りポイント決定の基本だ。

順張りであるならば、例えば
「株価1,000円をブレイクしたから
 買いでエントリーした」
という理由があれば、
株価が反落して1,000円を切ったら
損切りをするべきだ。

逆張りであるならば、例えば
「反発しそうなポイントを
 株価が通過したから買いエントリーした」
というのであれば、
一定時間の経過後に反発しなければ
手仕舞いをするのが基本になるだろう。
(はじめから予定していた
 分割買いがある場合は、別だが)

とはいえ、はじめから厳格に
トレードルールが決まっているなんてことは
ほとんどないだろう。

なので、
今回は、トレードルール構築の過程で
「このようなプロセスは、アリ」
という話をしたいと思う。

すでに、トレードルールが出来ている人は
今回の方法をとる必要はない。

「ああ、こんなアプローチもあるのか」
というくらいに見ておいてくれればいい。


まず、トレードに慣れていないうちは
できるだけ早く決済をしてしまう癖を
つけるのがいい。

「損小利大」
が、トレードの理想ではあるが、

まずはエントリーして、
ちょっとでも下がったら損切りする。

エントリーした後、利益が上がって、
ちょっとでも反落したら、すぐに利益確定、
という方法をとるのだ。

すぐに決済するという癖、いわゆる
「損小利小」
の癖が、長いトレード人生においては
非常にいい癖になるだろう。


そのうち、ある程度市場に慣れてきたら、
自分なりの損切りポイントを
設定することになる。

「損切りポイントなんて、
 どこに設定すればいいのやら」

と、完全に戸惑ってしまっている場合は、
シンプルに、自分の感情に聞いてみるのがいい。

自分が
「もう駄目だ。もう株価は戻らない」
と思うのは、エントリー価格から何%下落したら
思うだろうか?

ある人は5%かもしれないし、
ある人は10%かもしれない。
人によっては20%かもしれない。

そこまで持っていて、
でも株価が回復しないのならあきらめられる、
というポイントを損切りポイントに設定してOKだ。

ただし、
「損切りポイントは20%」
と決めて、そのまま自分の資金をつぎ込むと
とんでもないダメージが待っているので、
今度はもう一つの質問をする。

もう一つの質問とは、
「自分が恐怖を感じる損失金額は、いくら?」
という質問だ。

人によっては1万円かもしれないし、5万円かもしれない。
10万円や、50万円の人もいるだろう。

自分が「リカバリーはきつい」と思う
金額は、いくらなのかを考えてみる。

この
「もう株価は戻らないと思うパーセンテージ」
と、
「自分が恐怖を感じる損失金額」
から、エントリー金額を決めるのだ。

例えば、10%で株価は戻らないと思い、
5万円の損失が痛いと思うのであれば、
エントリーしていい金額は

5万円÷10% で、50万円になる。


20%で株価は戻らないと思い、
5万円の損失が痛いと思うのであれば、

5万円÷20% で、25万円となる。


もちろん、自分のトータル資金との
かねあいはある。

総資金50万円のトレード資金で
「恐怖を感じる損失は50万円」
なんてのは、行き過ぎの感覚だ。

また、株価が戻らない%というのも
「50%」なんていうのは、楽天家すぎる。

50%下落した後、元の株価に戻るためには
100%の上昇が必要になる。
つまり株価が倍加しないと、元の株価に戻らない。

なので、現実的な考えも考慮に入れたうえで
コツコツトレードルールを構築していく
というのが、いい方法だろう。


今回紹介した方法は、
あくまでトレードルール構築の
「最初の一歩」だ。

きちんと検証しながら
トレードルールの精度を増していく必要がある。

ただ、
「どうやって決めていいか、
 まったく見当がつかない」
といって途方に暮れているのであれば
こんな荒っぽい方法であったとしても
作り始めた方がいい。

そこから、いろいろ見えてくるものも
あるだろうからね。


君が、自分の望む結果に向けて
どんな形であれ行動を始めてくれることを
願っているよ。

今回も、手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 どの銘柄にエントリーするのか?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、トレードルールの作り方のひとつとして、

君が「もうダメだ、株価は戻らない」
と思う損失パーセンテージと、
君が「これ以上失ったら、やばい」
と、恐怖を感じる損失額を考える。

そして、そこから
損切りラインと投入金額を決める、
と言う話をしたね。

継続的に利益を出していくためには、
より詳細な検証をしなければならないのは
言うまでもない。

言うまでもないんだけれど、もし君が
「トレードルールって、
 どこから手をつければいいのやら」
と、途方に暮れているのであれば、
こんな所からはじめてもいいかもしれないね。

損切りラインと
投入金額が決まれば、
あと決めるべきことは3つだけだ。

ひとつは、どんな銘柄をエントリー候補にするのか?

次に、決めた銘柄に、いつエントリーするのか?

そして、もうひとつは、思惑通りだった場合、
いつ利益確定するのか?
だよね。

当たり前だけど、トレードルールは

・どの銘柄をエントリー候補にするか?
・いつエントリーするか?
・いつ利益確定するのか?
・いつ損切りするのか?

で決まり、あとは

・いくらエントリーするのか?

をマネーマネジメントして、
利益を積み重ねていくわけだ。


前回、君のトレードルールの
原型を作るための

・いつ損切りするのか?
と、
・いくらエントリーするのか?

は説明したので、これから残りの要素を
話していくことにしよう。



まず今回は、

・どの銘柄をエントリー候補にするか?

という課題の、基本的な考え方を話そう。

もちろん、今回話す考え方は
「こういう考え方があるよ」
という“基本”だ。

なので、今回私が話したことを踏まえて、
ぜひ君流にアレンジもしていって欲しい。


まず、私がエントリーする銘柄の必須項目として
考えているのが、「流動性」だ。

流動性とは、その銘柄が、活発に売買されているか?
それともほとんど売買されていないのかをはかる指標で、
通常は1日の出来高とか、売買代金で表される。

活発に売買されていて、出来高や売買代金が高い銘柄、
つまり「流動性の高い銘柄」は、
君が好きなときに、株価に影響をほとんど与えることなく
エントリーできて、
好きなときに決済ができる。

逆に、流動性の低い銘柄は、
活発に売買がされていないので、
君が買おうと思っても、売ってくれる人がいない。

もしくは、ものすごい高値で売ろうとしている、
とか、
君が決済しようと思ったんだけれど、
君の持っている株数をさばくためには、
相当の値崩れを覚悟しなければならない、
なんてことが起きる。

なので、エントリー候補銘柄は、
最低限の流動性が必要だ。


私は、流動性の節目として
「1日の売買代金が10億円以上」
というのを目安にしている。

運用資金が少なければ、
もう少し売買代金の少ない銘柄も候補になると思うが、
ひとつの目安として「売買代金10億円以上」を
使うことをお勧めする。

理由としては、まず、
たとえ今、君の運用資金が少なかったとしても、
将来的には運用資金が増える可能性が大きいことが
挙げられる。

運用資金が増えていったときに、
エントリー候補の根本を見直さなければならないのは、
けっこう しんどい作業になるだろう。

ならば、はじめから、君の運用資金が増えたときにも
対応できるルールにしておいた方が良い、
という理由からだ。

さらに、売買代金が10億円いく銘柄と
10億円いかない銘柄だと、
株価の動き方の“クセ”が、かなり違うように見える。

いずれは売買代金の大きな銘柄しか運用しないのであれば、
“クセ”の違う銘柄群を見慣れるよりも、
大きな流動性の中にある銘柄群を見慣れるほうがいいだろう。


ちなみに、私がトレードをし始めたときは、
売買代金の低い銘柄でもトレードをしていた。

あまり流行らない新興市場の銘柄の中でも、
売買代金がかなり低い銘柄にもエントリーしていた。

結果として、利益を出してはいたんだけれど、
なんか、取引画面を通じた「相対取引」みたいになって、
再現性が全くないトレードばかりが続いた。

今回は儲かったけれど、次は全く分からないと言う、
完全に、100%運任せのトレードだったんだよね。

また、流動性の低い銘柄で「相対取引」をやった後、
流動性の高い銘柄の売買板を見ると、
「板酔い」というか、
注文数と値動きに、目がついていけなくなって
難儀したこともある。

いずれにしても、変なクセがついてしまったのを
取り払うのにひと苦労した。

トレードをマスターする上で、
他でいろいろ苦労することは あるだろうから、
君は はじめから変なクセをつけないほうがいいだろう。


あと、流動性のもう一つの注意点としては、
「決済時の流動性」がある。

例えば、直近の売買代金は10億円以上を
ゆうにクリアする銘柄があったとしよう。

ただ、その銘柄は、一時的なニュースで
出来高が急増し、売買代金が10億円を超しただけで、
普段は1億円にも満たないような銘柄
という場合もある。

その場合、一時的な「ブーム」が過ぎ去ってしまうと、
売買代金がスカスカになってしまい、
自分の保有株をさばくのに苦労する、ということがある。

特に、保有期間の長いトレードルールを作ろうとしている時は、
直近の売買代金だけでなく、
中長期の流動性の高さも考慮したほうがいいだろう。

「買いました。でも売れません」
じゃあ、スマートなトレードとは言えないからね。

目安としては、保有予定期間と同じ日数分の売買代金を見て、
その日数の間は売買代金10億円を大きく下回らない銘柄を
エントリー候補にするといいだろう。

具体的には、1泊2日の保有期間を予定している
トレードルールならば、
直近過去2日の売買代金が、
1日あたり10億円以上あることが望まれる。

もし、保有期間を30日としているトレードルールを
作る場合は、直近過去30日間の売買代金が、
1日あたり平均10億円以上あり、
10億円を大幅に下回るような日がない銘柄を
エントリー候補にするのがいいだろう。



ある程度の流動性が確保されていることを確認できれば、
あとは、

・どの銘柄をエントリー候補にするか?

というのは、特に何でもいい、と言える。

腕のいいトレーダーと話をすると、
「銘柄なんて、何だっていい」
という結論に達することが多い。

流動性さえ確保されていれば、
値動きさえあれば、利益を出すことが出来るからだ。


トレードにおける銘柄選びでは、

・どの銘柄をエントリー候補にするか?

よりも、次の課題である

・いつエントリーするのか?

の方が、はるかに大切だ。

長期投資の場合は、会社の成長性などを
見定めて投資するので、
「どの銘柄をエントリー候補にするか?」
というのは、とても大切だ。

しかし、特に短期トレードにおいては
「どれ」よりも「いつ」の方が重要で、
「いつエントリーするか?」を見誤らなければ、
利益を重ねていくことが出来るだろう。

先日話した「時間軸」が短ければ短いほど
「いつ」というタイミングが重要視され、
「時間軸」が長ければ長いほど、
「どの銘柄」という選択が重要になっていく
ということだね。


次回の手紙では、
「いつエントリーするのか?」という
指針を、一緒に考えていきたいと思う。

できるだけシンプルに、でも実践に活かせるような
話が出来るように準備をしておくよ。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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