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【管理人より】 2011年、ウサギがピョン!!

 
みなさま、明けましておめでとうございます!

「専業トレーダーの私信。盗み読みしてみる?」
ブログ管理人 そらまめです。

旧年中は、お世話になりました!!
今年も、どうぞよろしくお願いいたします!!!


お正月中は、空也さんの手紙はお休みなので、
ブログ管理人の私が、まずはご挨拶させていただきます。

(初めての方へ。このブログは、いつもは空也さんという
 専業トレーダーの手紙をアップしています。
 よかったら、過去の記事を見てみてくださいね!)


お正月ですから、なんか縁起のいい話でスタートしたい
ですよね。

えーと、今年の干支は、ウサギ年!!
過去のウサギ年の株式市場を、ちょっと調べてみると、
けっこう調子がいいらしいです。

過去5回のウサギ年で、年間騰落率がマイナスになったのは
1963年の1回だけ!
あとの4回は、年間騰落率ではプラスで終わっているという
データが出ています。
勝率では、十二支の干支の中で、栄えある第1位!!!
平均騰落率では、辰年、子年に続いて、第3位です!!

って、こんな話をしていると空也さんに
「騰がるからって、儲けられるわけじゃないよ」
って言われちゃうかもしれませんが、全体が騰がれば、
市場参加者も増えるから、いいですよねー??

買いポジションにしても、売りポジションにしても、
今年の皆様のパフォーマンスが、ピョンピョン跳ねる
ウサギみたいに、飛躍することをお祈りしています!!!

今年も、空也さんと、
ブログ「専業トレーダーの私信。盗み読みしてみる?」と、
管理人そらまめを、どうぞよろしくお願いいたします!!!


管理人そらまめ

 
さあ、飲むぞー

 
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【管理人より】 よりぬき空也さん

 
こんにちはー!
ブログ管理人の、そらまめです~

いいお正月を過ごしていますかー?

私は、みんなが休んでいる間に、トレード修行・・・・
。。。。なんてするほど、人間が出来ていないので、
飲んで、笑って過ごしてますー。

「まぁ、これも豊かな人生の一部ってことで、
 空也さんの教えにも、背かないだろう」
と、勝手に解釈してます(笑)

(初めての方へ。このブログは、いつもは空也さんという
 専業トレーダーの手紙をアップしています。
 正月の間は、空也さんの弟子であり、ブログ管理人の私
 そらまめが書いてますー)

そうは言っても、ちょっとはためになることもしておかないと
いけないと思ったので、今までの空也さんの記事の中で、
管理人そらまめが「すげー!」と思ったものをピックアップ
しますー。

空也さんは、トレードで儲けるためには、
「心・技・体」の3つの要素が必要と言います。
いつもの手紙(ブログの記事)も、「心・技・体」の
どれかの話になっていることが、ほとんどです。

なので、管理人そらまめ的に「すげぇ!!!」
と思った手紙を、「心・技・体」それぞれひとつずつ
紹介しますー


まず、「心」。
「心」は、トレードに対する心構えとかを教えてくれて
いるんですが、トレードに限らず、けっこう生活全般に
応用できる話が多いんですよねー。

個人的には、この話が「なるほどー!!」と思いました。

〔心〕 しみのある手紙
(タイトルクリックで、記事に飛びます)

捉え方で、どんなことも、幸せに感じられたりするんだなー
って、思いました。



んで、「技」。
「技」は、実践的テクニックを教えてくれているんですが、
やっぱ、これかなー。

〔技〕 10年ずっとプラスのトレードルール
(タイトルクリックで、記事に飛びます)

たぶんこの記事を書いた空也さんは、
「こんなルールに縛られちゃダメ!」って言うんでしょうけれど、
ルールってこんなにシンプルなんですねー。
空也さんが伝えたかったのは、ルールそのものじゃないので、
このトレードルールをそのまま使って、今年勝てるかどうかは
知りませんよー(笑)



そして、「体」。
「体」は、心構えとかテクニックの前提になる株式の知識とか、
基本的なこととかが多いです。

この話は、知ってるつもりでも、頭の中が整理できて
いなかったので「ほほーーー!!!」と思いました。

〔体〕 トータル利益を出す、期待値という考え方
(タイトルクリックで、記事に飛びます)

分かっているつもりでも、人に説明できるほどは
理解していないことって、けっこうありますよねー。



空也さんの手紙は、ひとつひとつがとてもくど。。。。
いやいや、丁寧なので、読むのにとても集中力が必要です。

でも、ひとつひとつの手紙を理解することによって、
自分が勝てるトレーダーになるために必要なことが
積み重なっていくのを実感しています。

今回紹介させていただいたもの以外にも、
「なるほどー!!」な記事がたくさんあるので、
もしよかったら、右の「全記事目次」の中から
気になる記事を読んでみてくださいませ。

みなさまにも、空也さんの手紙がインスピレーションに
なることを願っていますー


ではでは、楽しいお正月を、引き続きお楽しみくださいませー



ブログ管理人 そらまめ

 
好き勝手 書いたけど、空也さんに怒られないかなー?(汗)
怒られないためにも、みなさまランキングのクリックにご協力お願いしますー


 

〔心〕 1+1=? で、頭を悩ませるな。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

新しい年が始まり、気持ちも一新され、
「さあ、やるぞ!!」
というエネルギーに満ち溢れていることだろう。

たとえ去年のパフォーマンスが悪かったとしても、
逆にパフォーマンスが良かったとしても、
それはもう過去のこと。

悪かったことをいつまでも
引きずっていてもしょうがないし、

良かったことにいつまでも
執着していても、発展がない。

気持ちをリセットして始めていこう。


さて、今年最初の手紙は、
「あたりまえのこと」
を書きたいと思う。

あたりまえのことから始めて、
今年の終わりには
あたりまえじゃない収穫を
お互いに得ていこう。

では、さっそく話に入っていこう。



さて。
今年最初の質問。
この数式の答えを出してみて欲しい。

1 + 1 = ?

どう?
答えは出た?

特になんのひねりもないので、
素直に数式の答えを考えてみて欲しい。

「1 + 1 = ?」の答えは?

当然「2」。

あたりまえだよね。


この「2」という答えが出たのは、
「君が答えたから」とか、
「タイミングがよかったから」とか、
「答えた場所のせいで」とかではない。

「1 + 1 = ?」は、
誰が、いつ、どこでやっても、
必ず「2」になる。

「1 + 1」というロジック・数式は、
「2」という結果・答えしか
導き出さないように出来ている。


でも、もし君のまわりに

「いや、僕はどうしても
 1 + 1 = ? の答えを、10にしたいんだ」

「いつか必ず、
 1 + 1 = ? の答えを、10にしてやる」

という人がいたら、君はどう思うだろう?


「いやいや、どう頑張っても、答えは2だから」
って、思うよね?
私も、そう思う。

1 + 1 = ? の答えは、2。
もし、どうしても「10」という答えが欲しかったら、
「1 + 1」の方を見直さなければ、
一生「10」という答えは、出ない。

あたりまえ過ぎる話だよね。


でも。

現実の世界で、「1 + 1 = 2 」を、
どうにかして、「1 + 1 = 10」に
しようと頑張ってしまっている人がいる。

君も、ある部分では やってしまっているかもしれないし、
私も、気が付かずにやっていることも
たくさんあるだろう。

「そんなバカな。
 空也さん、1 + 1 = 2を
 10にしようとする人なんて、いませんよ」
と、君は思うかもしれない。

たしかに、数式の1 + 1 = 2 を、
10にしようとする人は いないだろう。

でも、ロジックから導き出されるわけがない
結果を求めている人というのは、
後を絶たないと思わない?

「人よりお金持ちになりたい!」
と願っているのに、人と同じようにしか稼ごうとしない。

「理想的に痩せたい!」
と願っているのに、運動しないで食べる。

「人から愛され、尊敬されたい!」
と願っているのに、人の悪口を言ったり、
自分のワガママの方を優先しようとする。

そんな人は、けっこうまわりにたくさんいるし、
私も、なにかしらでは やってしまっていることもある。


「お金を受け取る仕組みを作るから、お金持ちになる」

「摂取カロリーより運動量が多いと、体は痩せる」

「人を愛するから、愛されるようになる」

数式のようにあたりまえのロジックなのに、
そのロジックを一足飛びにして、結果を得ようと
していることって、あるよね?


これは、別に行動しようとしない人を
責めるために書いているんじゃない。

私だって、人のことが言えるほど
すべての面において100%努力できている
わけじゃないからね(笑)

ただ、
「人よりお金持ちになりたい!」
「理想的に痩せたい!」
「人から愛され、尊敬されたい!」
という、「10」の結果・答えを得るためには、

「1 + 1」というロジック、アプローチじゃ、
一生 欲しい答えは導き出せないよ。
ということを言いたいだけだ。


たしかに現実世界は、「1 + 1 = 2」というほど、
シンプルで絶対的なロジックでは、動いていない。

場合によっては、
1+1が3になったり、
1+1がゼロになったように見えることもあるだろう。

ただ、長い目で見れば、
お金を受け取る仕組みを作らずに
大金持ちであり続けた人はいないし、

食っては寝ての繰り返しで、
理想的な体形を維持している人もいない。

自分のことだけを考えて、
多くの人から愛され、尊敬され続けた人もいない。

やっぱり、数式と同じように
なんらかの行動によって、決まった答えが
導き出されるという“法則”は、間違いなく働いている。



「ふぅん。
 だから、コツコツ真面目に努力しよう。
 ってことを、空也さんは言いたいのかな?」

なんて思わせちゃったかもしれないけれど、
言いたいことは、「真面目に努力」では、ない。


「1 + 1 = 2」は、決して「10」にはならない。

「1 + 1」をいくら繰り返しても、
「10」という結果は、導き出されない。

なのに、現実世界では、たくさんの人が
同じ事を繰り返して、
違う結果を得ようとしている。

そんなバカバカしいことは、やめようよ。
というのが、今回伝えたい事だ。

違う結果を得たいんだったら、
サッサと違う行動をとればいいし、

違う行動をとるつもりがないんだったら、
「10」という結果を望んでいるのは
時間とエネルギーの無駄だから、やめればいい。
って話。


普通の人と同じルールで生きれば
普通の人と同じ結果を得る。

普通の人よりも洗練されたルールで生きれば、
普通の人が一生かかっても得られない人生を
手に入れることが出来る。

普通の人よりも劣悪なルールで生きれば、
長期的には普通の人以下の生活が待っている。

今までと同じ生活を送りたいのであれば、
今までと同じような考え方をして、
今までと同じような行動をすればいい。
今までと同じような結果を得ることができるだろう。


でも、
もし、君が今までと違う答えを得たいのであれば、
「1 + 1」のまま頑張るのではなく、
得たい答えが導き出されるような
考え方、行動を取り入れればいい。
という話だ。

シンプルな話だよね。



君は、トレードにおいて
「1 + 1 = 2」以上の答えを求めている。

そして、
私はトレードで利益を出すということにおいては、
「1+1」とは違う数式を持っている。

なので、
今年も、できるだけ私の持っているものを君に伝えて、
君が得たい「10」「100」という答えを導き出せる
ヒントを分かち合えていければと思っているよ。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 証券会社選びよりも、先に選ぶこと。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

お正月気分も少しずつ抜けて、
世の中もだんだんと普段の生活に戻っていっているね。

年の初めに友人に会うと、かなり高い確率で
「私も今年は、株でもやってみようかなー?」
と、相談される。


プロのトレーダーとして生計を立てている私からすると、

「今年は、株でもやってみようかなー?」
という相談は、
「今年は、プロ野球選手になってみようかなー?」
というのと同じくらい、あまりに気軽な決意に聞こえる。

「え?そんな お気楽な調子で大丈夫?」
と思ってしまうんだけれど、
友人として付き合っている人の相談には、
出来る限り乗ってあげたいとも思う。

そこで、
相談の内容を聞くことになるんだけれど、
どんな人も、聞きたい内容は似通っているものだよね。


質問される内容ベスト3は、

・「これから株は上がると思う?」

・「どの銘柄買えばいいの?」

・「証券会社は、どこにすればいいの?」

かな。

たしかに、3つとも気になる内容なんだろうな、
と思わないでもない。

でも、
意地悪をするつもりは全くないけど、
どの質問も、それだけでは答えにくいものばかりだ。

今まで私の手紙を読んできた君には分かると思うけれど、
株で利益を出すと言っても、アプローチの仕方は様々。

アプローチの仕方が違えば、
専門知識も変わってくる。


例えるならば、、
大きなくくりでは「お医者さん」でも、
専門分野は、さまざまに区分けされているよね。

なのに、
眼科医に「虫歯が痛いんだけれど、どうすればいい?」
と言っても、できることは限られているだろうし、

大学病院の研究者に、盲腸の手術を頼んでも
困った顔をされるだけだろう。


株の世界も同じで、自分の得意とする
やり方以外のことは、概要のアドバイスをするのが
関の山、ということも多い。

私のやり方である、短期の株価の値動きを狙う
トレーダータイプには、3つの質問のうち

「これから株は上がると思う?」
「どの銘柄買えばいいの?」

という2つの質問には、
ほとんどアドバイスできることがない。


一つ目の質問である、
株が上がる=市場全体が上がるか下がるかは、
自分のパフォーマンスにほとんど関係がないので、
見ていないことも多い。

トレーダーの私に気を遣って
「今日の日経平均は○○円だったよね。
 やっぱり、雇用統計の影響かなー」
なんて話を振ってくれる友人に対して、

「あ、そうなんだ」
と私が答える、なんてこともあるくらいだからね。
(さすがに極端な例だけれど)

市場全体が上がるか下がるか?
それは国の機関とか、
証券アナリストが研究する分野であって、
短期トレーダーが、人様にアドバイスできるような
代物ではない、と思う。


二つ目の質問である
「どの銘柄買えばいいの?」
も、その質問だけでは、ちょっと答えにくい。

シンプルに、値上がりが期待できる銘柄を
教えればいいんだろうけれど、
これがまた難しい。

その人の運用資金によって変わってくるし、
短期で儲けたいのか、長期投資をしたいのかによっても
まるで違ってくるだろう。

感覚的には、恋人募集中の友人に
「いい人紹介してよ!」
と言われているのに近い。

「いい人」って言われても、
どんなお付き合いをしたいのか、
どんな性格の人と付き合いたいのかによって、
全然違うのに、紹介。って難しいよね。



そんな中、
強いて言うと、三つ目の質問である
「証券会社は、どこにすればいいの?」
については、多少はアドバイスできることがあるかな。

とはいえ、
この「ベストな証券会社」というのも、
株との付き合い方によって、多少の差がある。

一番はじめに目が行きやすい
売買手数料にしても、安ければ安いほどいい、
とは限らない。

私の友人の長期投資家は、
「自分が気軽に売買をしないため」に、
あえて売買手数料の高い証券会社の口座を
メインの口座にしている人もいる。

ネットでの売買もできるのに、
あえて手軽さを排除して、窓口での
取引だけにしている口座を持っている人もいる。

手数料が高かったり、窓口での取引にすることによって、
ちょっとしたニュースで
「売りたい」
と思っても、簡単にできないような“自分への枠”を
作っている、と言うわけだ。


長期投資家でなかったとしても、
手数料の安さだけでは比較できない要素もある。

要素をちょっと挙げてみても、

・注文方法の多彩さ
(逆指値や、トレーディングストップがあるか?)

・有料サービスや、フォローの充実度
(フォローが充実していそうでも、
 フォローの電話が全く繋がらないなんてこともある)

・注文画面の使いやすいさ
(超短期トレーダーにとっては、
 発注開始から注文完了までの、画面の少なさも
 大切な要素だ)

・注文完了後から、実際に約定されるまでのスピード
(コンマ何秒の世界で戦う超短期トレーダーには重要。
 どうも、規模の小さい証券会社の約定スピードは
 若干遅い可能性もある)

・自動売買ができるかどうか
(特定のシステムトレーダーには必須で、
 自動売買が出来る証券会社は、日本に数えるほど
 しかない)

などなどなど。。。
要素を出していったら、きりがない。


今までの手紙で話してきたような、
トレードルールやマネーマネジメントよりは
ナーバスになる必要のない事だけれど、
証券会社選びも、自分のスタイルにフィットしたものを
選ぶ必要があることが、分かってもらえるだろう。

たとえば、
1回の売買手数料が300円の証券会社と
1,000円の証券会社があったとする。

もし仮に、君が1日3~4銘柄、1年で1,000銘柄を
売買するようなスタイルだったとしよう。

1,000トレードという、かなりアクティブな
トレードをするスタイルだった場合、

1回300円の証券会社の場合は、1年で30万円の手数料。
1回1,000円の証券会社では、1年で100万円がかかる。

「買い」「売り」往復で手数料がかかることが多いので、
その差は

100万円×2 - 30万円×2 = 140万円

となる。

運用資金にもよるが、140万円の差額が出るわけだから、
アクティブな運用の場合は、面倒くさがらずに
手数料コストの削減は やる方がいいだろうね。

特に、数年間 証券会社を変更していないという場合は、
今まで知らなかったような証券会社が
自分のスタイルにフィットすることもある。

今から株の売買を始めるというわけではない君も、
あらためてチェックしてみるのも、いいかもしれない。



今回の手紙は、ここまで。

「株を始めたい!」という場合でも、
今までの見直しをする場合でも、
いずれにしても、やはり はじめに用意するのは
証券口座でもなく、運用資金でもない。

自分の中の、株の運用スタイルを考えなければ、
何ひとつとして はじまらない。というわけだね。

今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 プロと素人は、何が違うのか?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、ちょっとしたインスピレーションの話をしよう。

君は、トレードをやっているわけだから、
チャートや、売買板や、テクニカル指標を
いつも見ていることだと思う。


トレードの達人でも、
トレードの素人でも、
君でも、私でも、
見ているチャートや、売買板や、指標は
それほどの違いは、ない。

「年間に何億も稼ぐトレーダーは、
 何か特別なチャートを見ている」
とか、
「他の人とは違う売買板や指標を使っている」
なんてことはない。

同じツール(チャート、売買板、指標)を
使っているのに、まったく別のパフォーマンスに
なってしまっているわけだ。

なぜ、全く別のパフォーマンスになってしまうんだろうか?
といえば、答えはひとつ。


それは、

同じチャート、同じ売買板、同じ指標を
見ているんだけれど、
プロと素人では、その
「見方」「捉え方」が違うに他ならない。


普通の人が恐怖を感じて、市場から手を引こうとするときに、
プロのトレーダーは、喜んで自分のお金を
市場にさらしていく。

普通の人が「乗り遅れたら損!」と思って
どんどん買いに走っているときには、
冷静に利益を確定させてしまう。

まったく同じ時に、まったく同じ情報を得ていても、
実際に行動する時が、全く違う。
だから、普通の人が手に入れることができない
利益を手にすることが出来る、というわけだ。


さらに。

“真のプロ”は、
普通の人が恐怖するときに資金を投入したり、
買いが買いを呼んでいるときに利益確定をするだけではない。

いつもの、なにげない、特に激しい値動きがないときにも、
敏感にアンテナを張って、
普通の人が なにげなく見過ごしてしまう
「お金のにおい」を嗅ぎ分けて、利益を手にしてしまう。

この、
「市場が普通の時に利益が出せる」
というレベルになって、はじめて
「真のトレーダー」と言えるのかもしれないね。



我々は、チャートや売買板、指標を見慣れてしまうと、
ついつい 自分の慣れている見方でしか
見なくなっていってしまう。

本当は、脳内を一新して見れば、
もっともっとたくさんのことを
チャートや売買板、指標は教えてくれているのに、
「いつもの見方」しかしなくなってしまっている時がある。

プロのトレーダーから見れば、
「ここで買え!って、チャートが
 教えてくれているじゃないか」
という、あからさまなサインですら
見逃してしまっていることも多いんだろうね。


完全に見えている、目に入っているのに
意識をしていないから見落としてしまっている
ことというのは、日常生活でもたくさんある。


たとえば、

君は携帯電話を持っているだろう?

その携帯電話を、毎日のように開いて
画面を見て操作していることだと思う。

でも、
その携帯電話の画面のそばに書かれている
携帯の型番号とか、携帯の会社やメーカー名を、
書かれている通りに頭の中で思い出すことって
できるかな?

けっこう、むずかしいと思う。

それだけ、人は普段自分が「必要じゃない」
と思っている情報に関しては、
一切を「ないもの」として遮断をしてしまうものなんだよね。


毎日のように見ている携帯電話の
型番号ですらあやしいのだから、

普段見ているチャートや売買板、指標でも
「見ているつもりで、見えてない」
「見ているけれど、認識していない」
という情報が、あるかもしれない。


年のスタートで、そろそろ売買も活発になってくるだろう。

もう一度、あらためて、いつもとは違う
チャートの見方、
売買板の見方、
指標の見方、
というものを、探してみてもいいだろう。


今、君が望むだけの利益を得ていないのだとしたら、
情報の見方、捉え方に、
まだまだ改善の余地があるということだ。
(もちろん、私にも あてはまる)


既存の情報でも、
もっと他の見方、捉え方はないだろうか?
と、貪欲に考えることが、
明日への利益につながる心構えなんだろうね。


今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 “お金が好き”ということ。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の話は、プロのトレーダーは、
チャートでも、売買板でも、指標でも、
普通のトレーダーとは違う見方、捉え方をしている。

違う見方、捉え方をしているから、
普通の人とは違う、すさまじいパフォーマンスを
出すことが出来る、という話だったね。


我々は、いつも見ているものを見慣れてしまうと、
違った見方をしなくなってしまう習性がある。

前回出した例は、携帯電話。
携帯電話は毎日のように使って、見ているのに、
いざ
「携帯電話の画面のまわりに書かれている
 型式番号とか、メーカー名を正確に思い出して」
と言われると、けっこう思い出せない。

それだけ、我々は
「いつもの見方」で、情報を遮断しているんだね、
という話をした。

と、
前回の手紙を書いているうちに、
お金持ちについてのエピソードをひとつ思い出したので、
今回は、そのエピソードを紹介しよう。


---

ある所に、お金持ちの老人が住んでいた。

その老人のもとに、一人の若者が訪ねてきた。

若者は、お金持ちの老人に、お金持ちになるための
ノウハウを教えてもらうために、はるばる会いに来たのだ。

若者は、老人に問いかけた。
「どうすれば、お金持ちになれるんですか?」。

老人は、若者に向かって、ひと言告げた。
「お金を好きになること。そうすれば、お金は寄ってくる」


その答えに満足できない若者は、
老人に向かって、こう反論した。

「“お金を好きになること”って言いますけれど、
 私は今でも充分お金が大好きです!
 お金が好きなのに、ちっともお金は寄ってきてくれません」

老人は
「君は、お金が好き?・・・そうかな?」
と言いながら、若者に向き直った。

「君は、“お金が好き”と言ったね。
 では、今から君に、ひとつの質問をしよう。
 君が、本当にお金が好きならば、簡単に答えられる質問だ」


若者は、老人から どんな質問が飛び出してくるか
ドキドキしながら、老人の言葉を待った。

老人は、じっと若者を見据えて、こう切り出した。

「今の千円札の裏には、どんな絵が書いてある?
 1万円札の裏に書かれている鳥は、どんな鳥かな?
 生きている鳥?それとも、作り物の鳥?」


若者は、あまりにも意外な老人の質問に、
しばらく呆然とした。

しかし、何とか老人の質問に答えようと、
必死に記憶をたどってみたが、
お札の裏に書かれている絵なんて、
ぼんやりとしか思い出すことができなかった。

苦し紛れに若者が適当に答えると、老人は
「では、財布からお札を出して、
 確認してみるといい」
と、若者をうながした。

若者は、財布から千円札と1万円札を取り出すと、
自分の答えが間違っていたことを知った。


老人は若者の肩を叩きながら、
最後に、こう言った。

「君は先ほど、“自分はお金が好き”と言ったね。
 でも、君が好きなのは、お金ではなく、
 “お金があると出来ること”なんじゃないかな?

 お金があれば、好きな家に住める。
 お金があれば、楽な生活が出来る。
 という、“お金があると出来ること”が好きな人は
 たくさんいる。

 しかし、純粋にお金を愛することが出来る人と言うのは
 非常に限られているんだよ」

---


私の知り合いのお金持ちたちも、
お金を使っていろんなものを買ったり、
様々な体験をしたりする。

“お金があると出来ること”も大好きだ。


しかし。

お金持ちたちと話をしていると、どうも
“お金があると出来ること”以上に、
お金そのものが好きな人が多いように思える。

好きこそ ものの上手なれ、で、
お金について考えている時間が長いから、
それぞれの方法でお金を受け取っている。


豊かなお金持ちたちは、お金のことだけを
考えているわけではない。

でも、お金というツールに真剣に向き合い、
普通の人が考えている以上の時間とエネルギーを
お金そのものに注ぎ込んでいる。

そして、自分なりの「お金の哲学」というものを、
自分の力で構築していく。

その結果、まさしく結果として
お金が引き寄せられているような人たちが
多いように見受けられるんだよね。


もし君が、今以上のお金持ちになりたいのであったら、
“お金があったら出来ること”だけではなく、
お金そのものに対して考えてみるというのも
いいかもしれないね。

君の中の、お金に対する哲学が変われば、
君の中の、お金に対する見方、捉え方が変われば、
きっと実際に手にするお金の金額も
変わってくることだろう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 脳の構造を瞬間的に変える方法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

年が明けてから、しばらく意識の持ち方の話を
しているけれど、君のインスピレーションに
なっているかな?

意識の持ち方は、非常に大切だ。

意識の持ち方しだいで、
人は大きく生まれ変わることが出来る。

「私は億万長者になる!」
と思った人すべてが、すぐに億万長者になれる
かどうかは、たしかに保証はない。

でも、
「億万長者になる」と、一回も思わなかったら、
決して億万長者になることは、ない。


よく
「宝くじは、買わないと当たらない」
なんて言って、宝くじを買う人がいる。

たしかに、言うとおりだ。

宝くじを買った人全てが、
当たりくじを手に入れられるわけではないけれど、
買わない限りは、決して当たることもない。

意識も、同じ。

どんなことでも、思ったとたんに叶うわけでは
ないかもしれない。

でも、意識を持たない限りは、
決して、どんなことも叶わない。

「結婚したいなー」
と思わない限り、結婚をすることはないし、
「お城みたいな家に住みたいなー」
と思わない限り、豪邸に住むことはない。

本気で思えば思うほど、
その意識に沿った情報のアンテナの感度が良くなり、
意識に沿った行動をするようになる。

そして、その結果、意識が願った通りの現実を
手に入れられるようになっていく。



たとえば、ものすごく極端な例を出してみようか。

今回の例は、なるべく突拍子もない例がいいだろう。

そうだね。
では、私も今まで望んでみたこともない例を出そう。

たとえば、私が心の底から本気で
「アメリカ大統領になりたいな」
と思ったとしよう。
(我ながら、相当突拍子もないな(笑))

さすがに、君も望んだことがないイメージだろ?

私も、今の今までイメージしたことのないことだ。
当たり前だけど、大統領なんて
なりたくもないしね。

でも、君も私もイメージすらしたことない
クレイジーなものの方が、今回の例としてはいいだろう。


さて。

もし私が、本当の本気でアメリカ大統領になろうと思ったら、
思った途端から、世の中の見え方は、まるで違ったものに
なるだろう。

何気なく流れているテレビのニュースの見方は、
今までと全然変わってくることが、容易に想像できる。

世界で、どんな事件が起こっているのか?
今、どんなことが必要とされているのか?
私が大統領になったら、どうすだろう?
とか考えながら見るに違いないね。


また、
町で見かける海外旅行のパンフレットも、
まるで違って見えることだろう。

そこから、
「アメリカへの移住って、どうやればいいんだろう?」
とか、考え出すかもしれない。

アメリカへの永住権を、どうやって手に入れればいいのか?
選挙権を得て、さらに被選挙権を得るには、
どうすればいいのか?

人々の心をつかむためには、どうすればいいのか?
激しい選挙戦を勝ち抜くためには、
どんなブレインが必要なのか?

どうすれば、どうすれば、どうすれば。。。。???



さすがに極端すぎる例だけど、言いたいことは
分かってくれたかな?

今までの私は、
「アメリカへの移住ってどうやればいいの?」
とか、
「選挙戦を勝ち抜くには、どうすればいいの?」
なんて、考えることすらなかった。

必要ないんだから、当たり前だよね。


でも、自分の意識を
「アメリカ大統領になるとしたら?」
という風に変えただけで、

普段見えているものの見方も、

自分自身に対する問いかけも、

すべてを変えることができた。


もちろん、今回の話は仮の話だ。
(君が誤解するわけもないと思うが)

ただ、自分の中で、「仮の話だ」と分かっていても、
普段とはまるで違う思考回路を働かせることができた。

極端に言えば、脳の構造自体を
瞬間的に変えることが出来たと言うことだ。


これが、もし、少しでも本気で
思っていることに対して意識を変えてみたら、
どんなパワフルなことが起こるだろうか?

今まで手紙を読んできた君ならば、
簡単に想像することができるだろう。



君が、君自身に対して、自問したとする。

「トレードで、100億の資産を築き上げるためには?」


君が本気で、この「トレードで100億」という
質問に答えようとしたときに、

今までの君の意識、ものの見方で、そして行動で
答えることが出来るだろうか?


もし、今までの君の意識、ものの見方だけでは
100億の資産を築けそうもないのだったら、

今まで考えてもみなかった意識、ものの見方が
芽生えて来ないだろうか?


「トレードで、100億の資産を築き上げるためには?」

さて、君なら、
何を、どんな風に捉えて、どんな行動に出るだろうか?


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 「あなたはプロの株トレーダーですか?」

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、脳の構造自体を瞬間的に変える
意識の持ち方の話をした。

普段、考えたこともないような
突拍子もないことから、
普段とは全く違う思考回路を手に入れる。

「トレードで、100億の資産を作るとしたら?」
「アメリカ大統領に、本気でなろうとしたら?」。

完全に、いつもとは違う思考回路を
手にすることができるのは、間違いないよね。


前回もちょっと話したんだけれど、
意識の持ちようによって、行動はすべて変わってくる。

逆に言うと、行動は、すべて自分の意識から
決まってきてしまっているとも言える。

普段の君や私の意識で、
君や私の情報のアンテナが決まり、
物の見方や行動が決まってきてしまっているわけだ。

だから、
「どうせ、このまま貧乏なんだろうなー」
と思うと、“貧乏方向”にアンテナが向き始めてしまう。

「一生、モテないんだろうなー」
と思うと、どんなに素敵な異性がそばにいても、
“恋人候補”アンテナに引っかからず、勝手に
「高嶺の花だなー」
なんて思ってしまうようになる。

もしかしたらその異性は、君に好意を抱いている
かもしれないのに、ね。

なので、
自分の意識は、それこそ“意識して”、
自分のなりたい、望む方向に向けておいたほうが
いいだろう。


さてさて。
今回で、しばらく続けていた「意識」の話は
ひとまず ひと段落させようと思っている。

ただ、ひとつだけ、とても大切な話を
まだ君にしていなかったので、
今回は、それを話そうと思う。

では、さっそく内容に入っていこう。



君は、
「プロの株トレーダーですか?」
と、誰かに聞かれたら、どう反応する?

即座に、
「はい、そうです」
と、スッと答えることが、できるだろうか?


私の知り合いで、株トレードをやっている人は
たくさんいる。

ただ、たくさんの知り合いの中で、
「プロの株トレーダーですか?」
と聞かれて、すぐに「はいそうです」と
答えられる人は、少ない。

「いやぁ、そんなに儲けてないもんで。。。」
とか、
「サラリーマンをやりながら、ボチボチと。。。」
とか、
「定年退職したんで、まぁトレードしてますが。。。」
とか、何か言い訳じみたことを言ってから、
株をやっていますと言う。

もし、君が同じように、言い訳じみたことを
言っているのであれば、即刻 言い訳をやめることを
おすすめする。


株で利益を出そうとするからには、
どんなに経験が浅かろうが、
どんなに今までに損をしていようが、
「プロ」であることには、変わりない。

「自分のやったことがうまくいったら
 お金を受け取ることが出来る」

という時点で、それは「プロ」であるとしか
言いようがない。

少なくとも、「プロ」である、
という自覚をもって市場に臨んだほうが
明らかにメリットが多い。

自分の思考回路が変わるからね。

(前回までの手紙を読んでくれた君なら、
 言いたいことは、分かるだろう?)

自分の思考回路を
「私はプロの株トレーダーである」
という意識にすれば、今まで見えていなかったものも
見えるようになることだろう。



そして、

人様のお金を頂戴しているという
株式市場の現実から考えても、

自分が「プロである」という自覚を持っていないと、
他の市場参加者に失礼であるとも思う。


たとえば、
君が、ある業者さんに仕事を依頼することになったとしよう。

なんでもいいんだけれど、例えば引っ越し屋さんにしようか。

もし、引っ越し屋さんが君の家に
見積もりに来たときに、

「エヘヘ。。。そんなに儲けてないもんで」
とか、
「別の仕事もやりながら、ボチボチと。。。」
とか、
「まぁ、引っ越し業者やってますが。。。」
なんて言いながら、

「でも、お金はもらいますよ」
なんて態度だったら、どう思うだろうか?

そんな人に、自分の大切なお金が
支払われていると思うと、腹が立ってこないかな?

たとえその引っ越し屋さんが、
仕事自体はキチンとこなしていたとしても、
私だったら、絶対 イヤだね!

それだったら、
引っ越し業の経験が少なかったとしても、
引っ越し業で、大した利益はあげていなかったとしても、

「私はプロです。
 あなたからお金を頂戴するかもしれないのだとしたら、
 真剣に、自分の出来ることをやります」

と、堂々と言ってくれる引っ越し屋さんの方を選ぶ。


株の世界は、若干仕組みが違っていたとしても、
お金のやりとりがあるという時点で、
基本姿勢は同じだと考えている。

「プロである」という自覚を持った者同士が、
自分の資金、あるいは人様から責任を持って預かった
お金をやり取りしあうのが、フェアーな気がする。

たとえ、実際にその人たちの姿は見えない
株式市場であったとしてもね。

「片手間に、チョコっとやってます」
なんて思っている人に、お金が流れているなんて
考えるだけでゾッとする。

サラリーマンをやりながらでもいい。
主婦をやりながらでも、定年退職後にやっているのでも
もちろんかまわない。

ただ、
市場に向かっている時は
「自分はプロのトレーダーだ」
という気持ちを持って自分の資金を投入し、
損を出した場合は潔く損を認め、
利益を出した時は、気持ちよく莫大な利益を受け取って欲しい。



もし、君がある時
「プロの株トレーダーですか?」
と聞かれることがあったら、ぜひ

「はい、そうです」
と、即座に答えてくれると、うれしいな。

プロであるという姿勢が、
君のパフォーマンス向上にも役立つし、

君が受け取ったお金を支払った相手に対する
最低限の礼儀でもあると思うから。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 “美人投票”で語られない前提

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

ここしばらくの手紙では、トレードで
利益を出すために必要な「心・技・体」のうち、
「心」の話が続いていたね。

新しい年を迎え、気持ちがリフレッシュされている
状態の時に、君に「心」の話を伝えたいと思ったので、
立て続けに書かせてもらった。

ただ、「心」の話をしていただけでは
実際の利益になっていかないので、
「技」の話や「体」の話も、ぼちぼちしていこう。


今回は、株式市場の原則中の原則の話をしよう。

原則なので、言われてみれば当たり前の話に
聞こえる話かもしれない。

けれど、
理屈では分かっているのに、
その理屈どおりに行動していない場合もたくさんあるので、
確実に、君の腹の底に叩き込んでおいて欲しい話だ。

では、早速はじめよう。



さて。

君は、生まれたときから今までに
いろんな教育を受けてきていると思う。

親のしつけだったり、
学校でいろいろ習ったり、
社会に出て、社会人として学んできたり。

たくさんの教育の中で、
君が好むか好まないかに関わらず、
君の脳には、たくさんの「刷り込み」が
行われている。

「刷り込み」というと大げさかもしれないけれど、
君が普段は意識もしないまま
「○○は、△△なのが普通だろう」
「○○は、□□なのが正しいだろう。常識だろう」
と思っちゃっていることは、たくさんあるだろう。

例えば、
「人を傷つけちゃいけないだろう」
とか、
「お金は汗水たらして働いて得るものだ」
とかだね。

この「刷り込み」は、普段の日常生活を送る上では
とても大切なものもあるし、「刷り込み」のおかげで
社会の秩序が保たれていると言えるだろう。

ただ、株式市場においては
今までの「刷り込み」が、まったく通用しなかったり、
逆に邪魔になってしまったりすることも、よくある。

「会社の価値が下がるのを喜ぶなんて、良くない」
なんていう刷り込みが、空売りで儲けるブレーキに
なっていたり、

「超短期で売ったり買ったりしているだけなんて
 社会に何も役に立っていない」
なんていう刷り込みが、トレーダーのプライドを
傷つけていたりするのが、いい例だ。

そして、

そんな「刷り込み」の中で、
最も利益に直接弊害をもたらすもののひとつが、
「多数決の原則」
というやつだ。


我々は、小学校に行き始めたころから
「多数決の原則」
というやつを、直接間接に刷り込まれ始める。

「意見が分かれたときは、
 賛成する人の多い意見の方に決めましょう」

という原則は、確かに平等な感じで、
不満も少なくて済むだろう。

だから、様々な場面で重宝に利用されて、
いつの間にか君も

「意見が分かれたら、多数決で決めるのが、普通だろう」
と、刷り込まれているかもしれない。


しかし。

残念ながら、株式市場は、「多数決の原則」では
動いていない。

「多数決の原則」と、似て非なる原則で
株式市場は動いている。


なんとなく表面上は「多数決の原則」が
株式市場でも働いているように見えるし、

普段の自分の「常識」「刷り込み」を、
そのまま持ち込んでも大丈夫なように見える。

だが、そんなノンビリとした気持ちのまま
株式市場に参加すると、文字通り
身包み はがされてしまいかねない。


株式市場は「多数決の原則」では、動いていない。

株式市場は「多数決の原則」と似て非なる原則、
「多額決の原則」で動いている。


「多額決の原則」とは、文字通り
「買いと売りの意見が分かれたときは、
 買う金額と売る金額の、どちらか多い方に動きましょう」
という原則だ。

買う方の金額が多ければ、株価が上がる。
売る方の金額が多ければ、株価が下がる。

とてもシンプルな原則だ。


「え?空也さん。
 これって、多数決の原則と、どこが違うんですか?」
と思ったかもしれない。

たしかに、見た目は「多数決の原則」と同じように見える。

しかし、「多数決の原則」と「多額決の原則」は
意味合いが全く違う。


よく、
「株式は美人投票だ」
という 例え話を目にするだろう。

「株は、自分が美人だと思う人に投票するのではなく、
 みんなが美人だと思う人に投票しなければ 儲からない」
っていう話だ。

「多数決の原則」の社会の中で生きている人が
そのままこの“株は美人投票”という話を聞くと、

「あー、やっぱり株の世界でも、多数決の原則が
 生きているんだなー」
と勘違いする。

しかし、
このたとえ話は、的を得てはいるんだけれど、
とても重要な前提が語られないまま 一人歩きしている。

その重要な前提とは、

「その美人投票は、1人が1票ずつ投票するとは限らない。
 1票しか持っていない人もいれば、
 1万票持っている人もいる」

という事実だ。

1票を持っている人が9999人が、美女Aを
「一番美人だ!」
と思っても、
たった1人で1万票を持っている人が美女Bに投票すれば
コンテストの優勝者は、美女Bになる。

100万円を持っている9999人が、ある株を
「買いだ!」
と思ってエントリーしても、
100億円を持っている1人が、
「売りだな」
と思って空売りエントリーすれば、株価は下がる。

そして、

市場に参加している8割の人が持っている資金合計より、
残りの2割の人が持っている資金合計のほうが
圧倒的に多いというのが、株式市場の現実だ。

多数決は、通用しない。
通用すると思っていると、痛い目を見る。


だから、
君がこれから銘柄を見るときには、

「この株は、みんなが買いそうかな?」
と見るのではなく、

「この株は、圧倒的資金を持っている人が買うかな?」
と思って見ないと、儲けることは出来ない。


ちょっとした、ほんのわずかな視点の違いだけれど、
この違いが、君に大きな変化をもたらすだろう。


株式市場は、
「多数決の原則」では、動いていない。

株式市場は、
「多額決の原則」で、動いている。



決して勘違いしないように、
これからもトレードを続けていこう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔体〕 差がつく株式掲示板の読み方

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、株式市場における原則中の原則である
「多額決の原則」
について話したね。

株式市場では、君が今までの生活の中で
刷り込まれてきた常識が通じないことも多い。

頭では「今までとは違う」と分かっていたとしても、
強く意識していないと、ついつい勘違いをしたまま
行動を決定してしまうこともある。

パッと見ると、株式市場は
「多数決の原則」
が働いているように見えるけれど、

実は、全く意味合いが異なってくる
「多額決の原則」
によって、動いているんだよ。
という話をしたね。


今回は、前回の話を踏まえて、
巷に飛び交っている情報で売買することが
いかにバカバカしいかを話して行きたいと思う。

では、早速はじめていこう。



さて。

君は、ネット上で 株式の掲示板というのを
見たことがあるかな?

現在の市況や、個別銘柄について
掲示板を見ている個人個人が、
自分の意見を好きなように書ける、共有スペースだ。

株式掲示板を読んだり、書き込んだりすることで、
ネット上で「同好の士」とコミュニケーションを
取れたりするわけだ。

読み方さえ間違えなければ、株式掲示板は
一種の娯楽としてはいいかもしれない。

ただ、
株式掲示板に書かれていることを
そのまま鵜呑みにして売買の判断をする
なんてことは、やめておいた方がいいだろう。

では、なぜ鵜呑みにしてはいけないかを
順を追って、少し説明していこう。


まず、

前回の手紙で話したように、株式は
「多額決の原則」で動いている。

そして、市場参加者全体の2割程度の人が、
残り8割の市場参加者の資金合計よりも
たくさんの資金を動かしている、
というのが、株式市場の現実の構図だ。

そして困ったことに、
市場参加者の2割しかいない「多額決の強者」は、
ほとんどの場合、とても忙しい。
もしくは、逆に本当に優雅な生活を送っている。

なので、よほどの人でなければ、
「多額決の強者」は、株式掲示板を見にも来ないし、
ましてや掲示板に書き込むなんてことも、しない。

つまり、株式掲示板の書き込みをした人の99%以上は、
株価の流れを作り出すことが出来たり、
正確に株価の流れを読んだりすることの出来ない、
「多額決の弱者」の書き込みでしかない。

株は、上がるか下がるか横ばいかの
3つの動きしかないんだから、
書き込みの中には「予想が当たった」ものも
当然あるだろう。

しかし、それは「多額決」の方向に
たまたま沿っていた予想だったと言う意味以外には
大した意味はないといえるんじゃないかな?

前回話した“美人投票”の例で言えば、
1票しか持っていない人たちが
ガヤガヤ井戸端会議をしているだけ、と言う感じ。

1万票を持っている人は、
その井戸端会議には、参加していない。


さらに、
株の掲示板に書き込んでいる人が、
どんな気持ちで書いているのかを考えると、
ますます売買判断には使えないことが分かる。

株の掲示板と、他の趣味の掲示板などを比べると、
明らかに書く側の意識が違っていることがある。

普通、趣味の掲示板などに書き込みをする場合は、
書く人が望んでいる気持ちは、
「他の人と仲良くなれたらいいな」
とか、
「同じ趣味の人と、楽しく話せたらいいな」
という“つながり”を求めて書かれる場合が多いだろう。

しかし、

株の掲示板で、“つながり”を求めて記事を書く人は
ほとんどいない。

“つながり”の代わりに、
「自分のポジションを、有利に出来ないかな」
「株価が上がって/下がって欲しいな」
という、“コントロール”を求めて書かれるか、

「自分の見方が正しいと、賞賛を浴びたい」
「人から一目置かれたい。自己満足したい」
という、“エゴ”から書かれているものの
どちらかの場合が多い。

“コントロール”、あるいは“エゴ”。
どちらの立場で書かれているものも、
純粋に“つながり”を求めて書かれたものよりも、
捻じ曲がっている可能性が高いのは、
君なら簡単に想像ができるだろう?

特に、トレーダーとしての訓練がされていない人が
多いであろうと思われる株式掲示板の中だ。

書いた人のコントロール欲求やエゴから
発生した内容をもとに、君の売買の判断をするのは
危険であることは、分かってもらえるんじゃないかな?



上記2つの
「掲示板には、多額決の強者は まずいない」
「掲示板は、ほとんどの場合、
 “コントロール”か“エゴ”で書かれている」
ということを理解しながら読めば、
株式掲示板の情報に流されて売買することはなくなるだろう。


最後にもうひとつ。

読む側の気持ちとしても“コントロール欲求”は
出てくる場合があるので、注意が必要だ。

自分がポジションを持っていると、つい
「買った株が上がって欲しいな」
「売った株が下がって欲しいな」
と思ってしまう。

結果として、掲示板を見たときに
自分のポジションに都合のいい情報だけを
信じてしまうという錯覚に陥ることがある。

掲示板に書き込むといった
積極的なコントロールではないものの、

掲示板を読んで、
「やっぱり損切りは、もう少し待とう」
なんて思うのも、消極的なコントロールと言える。

掲示板を読むときは、常に
フラットな気持ちで見るように、注意しておきたいものだよね。


今回の手紙は、ここまで。

私は別に「株の掲示板は、読んじゃダメ!」
なんて言うつもりはない。

読む場合は、
「へー、こう思っている人もいるんだな」
「これは、どんな気持ちで書かれた文章かな?」
「情報に、自分でフィルターかけないように気をつけよう」
と思いながら読めばいいと思っているよ。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 最大のリスク要因

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

毎日トレードをやっていると、
実に様々な事件が起こっているよね。

ある会社が、新製品を発表した。
ある会社は、不祥事を起こした。

政府が、何かの統計を発表した。
金融業界でのイベントが起こった。

ある国では、戦争の緊張感が高まった。
円高になった、円安になった。。。

などなどなど、、、

実に様々なことが起こり、
様々なことがあるからこそ、株価は動き、
君や私が、利益を出すチャンスも生まれてくるわけだ。

もちろん、利益を生み出すときばかりではなく、
損失を出すときもあるだろう。

ただ、普段からちゃんとリスク管理を怠らなければ、
トレードを続けられなくなるようなことにはならない。

きちんとリスクを認識しておきたいものだよね。


さて。
トレードをやっていると、
たくさんのリスク要因に さらされることになる。

ところで、
君にとって、一番のリスク要因になり得ることって、
一体なんだろうか?どんなことだろうか?

手紙を読み進めるまでに、
ちょっと考えてみて欲しい。

「一番のリスク要因は、なんだろう?」

考えてみたあと、
また手紙を読み進めてみて欲しい。



考えてみてくれただろうか?

もちろん、正解はひとつではないし、
個人個人によって、考え方は異なるだろう。

「世界同時大恐慌が、一番のリスク要因だ」
と思う人もいるだろうし、

「個別銘柄の○○で、リコール騒ぎが勃発することが、
 一番のリスク要因」
と考えている人もいるだろう。

もちろん、すべての答えが“正解”だ。


その中で、

私が考えている「一番のリスク要因」は、
非常に地味なものだ。

地味ではあるんだけれど、
影響は 計り知れないと思っているので、
普段から意識して気をつけている。


私が考える「一番のリスク要因」。


それは、

「自分自身の、ものの見方」

なんだよね。


どんなに素晴らしいチャンスが目の前にあっても、
自分自身の、ものの見方が歪んでいたら、
そのチャンスをモノにすることはできないし、

逆に、どんな危険が迫っていたとしても、
自分自身の、ものの見方が片寄っていたら、
「これくらい、大丈夫だろう」
なんて判断を、してしまいかねないからね。


以前、2006年から2007年にかけて
鉄鋼業界が見直され、鉄鋼株が大きく上昇した時があった。

その時、私は

「いくら何でも、上がりすぎ。
 本格的な景気回復していないのに、
 鉄鋼が急にそんなに儲かるわけがない」

なんて、普段は考えないようなことを持ち出して、
空売りをしてしまったんだよね。

私はトレーダーなんだから、
目の前の株価の上がり下がりと、
自分のルールだけを見て売買すればいい。

なのに、「今までの経験則」という、
自分自身の、ものの見方にハマってしまった。

結果として、
鉄鋼関連株だけで、3千万円以上の損切りを
するはめになってしまった。

それ以来、
「自分自身の、ものの見方」
というのが、最もおそろしいリスク要因だと
思うようになったんだよね。


このリスク要因は、何も株だけに限ったことじゃない。

生活のあらゆる面において、心の底から
「こわいな」
と思っていることだ。

ある人から聞いた話なんだけれど、
「頑固オヤジになる過程」
というものがあるそうだ。

頑固オヤジになるためには、
新しいものの見方、新しい考え方に
触れなければ、なれると言う話だ。

新しいものの見方、新しい考え方に
1年間触れずに、何も新しいことをしないと、
人は、自分の環境に慣れてしまい、
もう新しいことをしようとしないそうだ。

そして、3年が経つと、
今の安定した環境を壊されることに、恐怖を感じ始める。

そのまま5年が経過すると、自分のものの見方、
今の自分の環境を、自分以外の人にも押し付け始め、

10年経つと、自分と ちょっとでも異なる
ものの見方をする人を攻撃するようになる。

「立派な頑固オヤジ」の、一丁あがり!となるらしい。


年数は、ある程度の目安でしかないんだろうけれど、私は
自分自身の、ものの見方だけに固執して、
トレーダーとしても、人間としても、
悪い意味で頭の固い人間になるのは、ごめんだね。

良い意味で「こだわりのある頑固オヤジ」になら
なってもいいけれど、
他の人を攻撃しまくる「頭の固い頑固オヤジ」になる
将来は、まっぴらだ。

その上、トレーダーとしても
「こんなバカな!!!」
「今まで、こんなこと起こらなかったぞ!!?」
なんて叫びながら、財産吹っ飛ばすオヤジなんて、
哀れすぎる。


だから、私は
「一番のリスク要因は、自分自身の、ものの見方」
と、肝に銘じて、

なるべく新しい考え方をして、
なるべく、今までした事のないようなことをするように
心がけている。

本質的に大切なこと以外は、
どんなアプローチでも受け入れられるような
人間でありたいな、と思っているんだ。

まぁ、全部が出来ているわけじゃないだろうけれど、
心がけとして、ね。


今回の手紙は、ここまで。

次回の手紙で、「自分自身の、ものの見方」のこわさを、
もう少し話していきたいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 紫色と、トレーダー

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、トレードを行ううえでの
一番のリスク要因を一緒に考えてみたね。

人によって、リスクの考え方は様々だろうし、
様々な考え方があって、もちろんかまわない。

その中で、私が考える最大のリスク要因は、
「自分自身の、ものの見方」
であることを紹介した。

自分自身の、ものの見方が偏っていると、
どんな素晴らしいチャンスでも見逃してしまうし、
逆に、危険な予兆を無視してしまうことも
出てきてしまうだろう。

だから、なるべく自分のものの見方にとらわれずに
新しい考え方を受け入れ、
常にフラットな精神状態でいられるようにしていたい、
というのが、私自身の願いなんだ。


もし君が、
「自分自身の、ものの見方がリスク要因になる」
という考え方に 少しでも同意するのであれば、
今回の話は役に立つだろう。

今回は、普段我々が、
いかに自分自身の考え方によってものを見ているのか?
という話をしよう。

自分が
「かたよった ものの見方をしているかも?」
と思うところから、フラットなものの見方の道は
開けるからね。

では、さっそく内容に入っていこう。



いつものように、たとえ話から入っていこう。

君が、あるパーティ会場で、
初対面の人と話すきっかけがあったとしよう。

君も相手のことを知らないし、
相手も君のことを何も知らない。

そんな状況で、たとえば相手が

「私は、紫色が嫌いなんですよ」

という話をしたとしよう。

君が紫色に、よほどの思い入れがない限り、
「まぁ、そういう人もいるだろう」
と、フラットな気持ちで聞けるだろう。

相手は、君という人がどういうものが好きで、
どんなものが嫌いかなんてことを知らないで
「紫色が嫌い」
と言っているんだから、悪意もないしね。


さて。
では次に、もし相手が
こんな会話をしてきたらどうだろう?

「私は、株のトレーダーってのは、嫌いですね
 人格を疑いますよ」

さっきと同じように、
相手は、君という人がどんな人なのかを
全く知らずに話している。だから悪意は全くない。

相手としては
「紫色」も、
「株トレーダー」も、
同じ話題として、君に話しかけている。


しかし、君自身は、

「株トレーダーが嫌い」

と言った相手のことを、

「紫色が嫌い」

というのと全く同じ感覚で
「まぁ、そういう人もいるだろう」
と、フラットに受け止めることが出来るだろうか?


今回の例の中に入るのは、何も
「紫色」や「トレーダー」じゃなくてもかまわない。

・犬
・お金持ち
・貧乏人
・○○党の政治家
・北朝鮮
・アイドルのAKB
・タレントのフクヤマさん
・子供
・サラリーマン
・マンガ
・親、兄弟

などなどなど。何でもいい。
また、「嫌い」ではなく、
「好き」と話しかけられたと想像してもいい。

すべての話題が、
まったく悪意のないものとして話しかけられたとして、

君は、すべての話題に対して
まったく同じフラットな態度を保っていられるだろうか?

なかなか、難しいんじゃないかな?



「○○が好き」あるいは
「○○が嫌い」と言われた時に、

ついつい私たちは、
自分のモノサシ、自分のフィルターに照らし合わせて
「自分と同じだ」とか
「自分と違う」と、
瞬間的に反応してしまうクセがある。

頭では
「世の中には、たくさんの人がいて、
 たくさんの考え方がある」
とわかっているのに、目の前の出来事には
「自分のフィルターに沿っているか?」
という判断をしてしまう。

相手に悪意がないのであれば、
本来ならばどんな話題でも
「ああ、この人は、そういう風に考えている人なんだな」
というひと言で済むはずだ。

なのに、我々は、ついつい
初対面の相手にも、自分のフィルターを
持ってきてしまうんだよね。


株トレードにおいては、自分のフィルターを
持ってきてしまうことは、非常に危険な行為だ。

今起きている出来事をフラットに見られる人が、
冷静に利益を出していくことが出来る。


もし君が
「フラットに見られる能力を手に入れたい」
と思うのであれば、
一切を「そういうこともあるな」と思うようにすればいい。

そして、
君が最も大切にしていることや、
君が最も大切にしている人をなじられても、

「まぁ、そういう考えの人もいるだろう」

と、フラットに受け入れられる人間になれれば、
株でも利益をあげやすくなるだろう。



「空也さん、でもそれは人間的に
 間違っている気がします」

と、君が思ったのならば、その感覚は正しい。

すべてのことをフラットにしか見られなくなったら、
それはそれで味気ない人生になってしまうし、
人間的に、どこか欠けているといえる。

トレードをやって儲けるのは、
楽しい人生、今よりも豊かな人生を送るためだ。

トレードで勝てるようになるからと言って、
人間性や感受性を、完全に捨て去ったりしてはいけない。


望ましい姿は、必要に応じて、
自分のものの見方にこだわりを見せることも出来るし、
こだわりにとらわれずに、フラットに見ることも出来るという
自分で自分をコントロールしている人じゃないかな?

「こだわりを持つ」
「こだわりを手放す」
両方が自由自在に出来る人は、
とても豊かな人だと私は思う。

君は、どう思うかな?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 フラットなものの見方の入手法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人間はついつい、どんな時にも
自分の ものの見方をしてしまう
ということを、例を出して紹介させてもらった。

ある情報が飛び込んできたときに、反射的に
「自分の考え方と合っているかどうか?」
なんてことだけで情報を解釈しようとすると、
株で利益をあげるのは難しくなってくる。


今までに なじみのあることであっても、
全く新しいことであっても、

君にとって有利な話であっても、
不利な話であったとしても、

一旦は自分のフィルターや、
自分のものの見方というものを手放して、
フラットに受け入れてみたほうがいいだろう、
という話だったね。


とはいえ、訓練もしないで、どんな情報でも
フラットに受け入れられるようになるのは、非常に難しい。

なので、今回は、
“情報をフラットに受け入れられるようになる訓練”
をひとつ紹介しよう。

普段は「自分のこだわり」というものを
持っていて かまわないけれど、
必要なときにはフラットに見ることが出来るのは
君にとってプラスになるだろう。

では、さっそくはじめていこう。



さて。

君の家の近くには、本屋さんがあるかな?
できるだけ大きな本屋さんがあるとベストだけれど、
小さな本屋さんでもかまわない。

本屋さんには、実に様々なジャンルの本が売っているよね。

雑誌、小説、専門書。

内容も、
男性向きのものもあれば、女性向きのものもあるし、
対象年齢もさまざまだ。

でも、
当たり前の話なんだけれど、
本屋さんで売られているということは、
かなりの数の人が、そのジャンルに興味を持っている
ということは、どの本にも言えることだろう。

たとえ君が全く興味がないジャンルだったとしても、
君の住んでいる地域の誰かが、
「この本はいい!」
と言って、お金を払ってまで手に入れたいと考える
可能性がある本を、本屋さんは仕入れているはずだ。

野球に興味のある人もいるだろうし、
ヨガに興味のある人もいるだろう。

ファッションに興味のある人、
政治に興味のある人、
大学受験に興味のある人、
スピリチュアルなことに興味のある人、
バイクに興味のある人、
アイドルに興味のある人、、、

実に様々だろうけれど、
誰かが確実に興味を持っている。


ということは、
本屋さんに並んでいるすべての本に対して、
フラットな気持ちで接することが出来れば、

自分とは違うことに興味を持っている人たちの
気持ちにも近づくことが出来るんじゃないか?

ひいては、
トレードをやるときにも、フラットな気持ちで
情報に接することができるようにもなるんじゃないか?

と考えて、実践していることがある。


私は、自分のフィルターを広げるために、
本屋さんにいったときは、自分が全く興味のない
コーナーにも行くようにしている。

例えば、
女性から憧れられるカリスマモデルの自叙伝なんかには
私自身は全く興味がないんだけれど、
あえて手にとって読んでみる。

量子物理学なんか、チンプンカンプンだけど、
あえて専門書を手にとってみる。

読んでみたり、手にとってみたりして
その本にお金を払う人のことを考えてみたりする。

そして
「そっかー、こういう事に興味がある人も
 いるんだなー」
という感覚を忘れないように、その感覚を体に刻み込む。


その後、
今度はメチャメチャ興味のある株本コーナーに行き、
株の本を手に取り、
さっき自分は全く興味のなかった本を手に取った時の
感覚を思い出して、

「株に興味のある人もいるんだー」

と、思うようにしてみる。


完全に同じような感覚で手に取ることは、
まだまだ出来ないんだけれど、
いかに自分が、自分の世界だけで生きているのかを
再確認してみたりしているんだ。



我ながら、周囲の人から見たら
かなり変わった行動だと思う(笑)

ただ、以前も話したとおり
普通の人と同じことだけをやっていても、
普通の結果しか得られない。

自分を振り返ってみたり、
自分の枠を広げるためにも、
この方法を繰り返しているんだ。

もし、君が少しでも
「まぁ、やってみるか」
と思って、本屋さんに行ったときに実践してくれれば、
強烈な違和感とともに、
今までとは違ったものの見方を手に入れるかもしれない。


今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 注文方法をマスターする~指値編

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

ここしばらく、トレードとは一見
無関係なように見える手紙が続いたね。

無関係なように見えているかもしれないけれど、
実は、トレードにとても関連性が深い話を
しているつもりだ。

君なら、私が伝えたいことの意を汲んでくれている
とも思っているよ。

とはいっても、
もう少し直接トレードに役立つな話も
ちりばめた方が、より理解が深まっていくだろう
というのも、事実だろう。

精神論ばっかりじゃ、やっぱり具体性に欠けるからね。

なので、今回から数回は、ダイレクトに
トレードのテクニックの話をしていきたいと思う。


今回からしばらくとりあげるテクニックは、
売買の注文方法に関するテクニックだ。

買い、もしくは売りの注文方法としては
「指値」「成行」といった基本的な注文方法から、
「逆指値」「トレーディングストップ」「W指値」など、
応用編の注文方法もあるよね。

その注文方法を、どう使うのがいいのか?
という話をしていく。


よく
「どの注文方法がいいんですか?」
と言った質問をされることがあるけれど、
それは
「時と場合による」
としか答えられない。

指値で売買したほうがいい場合もあるし、
成行で売買しなければいけないという時もある。


例えば君が、株を始めたばかりの人に

「新日鉄の株は、買えばいいんですか?
 それとも売ればいいんですか?」
と質問されても、
「それは、時と場合によるよ」
としか、答えられないだろう?

別にイジワルをしているわけじゃなく、
一概には答えられない質問ってのは、あるよね?

注文方法はどれがいいか?
というのも、一概には答えられない質問なんだよね。

ただ、
「○○の場合は、指値を使ったほうがいい」
とか、
「△△の時は、成行を使う場合が多い」
という「セオリー」「定石」みたいなものは、ある。

なので、
今回から数回に分けて、
「注文方法を使い分けるセオリー」
を話していこう。

では、内容に入っていこうか。



さて。

今回は、注文方法のひとつである
「指値」について、まずは軽く話していこう。

言うまでもないけれど、指値注文と言うのは、
売買する株価を自分で指定して、

「**円以下ならば、買う」
もしくは、
「**円以上ならば、売る」

と「予約」して売買をする注文方法だ。


一般的に言われている長所は、
「予想外の株価で約定することがない」
ということだよね。

自分が想定していたよりも、
はるかに高い株価で買ってしまったり、

逆に、利益確定のつもりで売ったら
株価が急落してマイナスになってしまった。

なんてことが避けられる。
と言われている。


たしかにその通りだし、
指値を使う大切な意味の一つだといえる。

ただ、それだけで「指値」を理解したと思ったら
もったいなさ過ぎる。

そもそも、この
「予想外の株価で約定することがない」
という特徴は、とても独りよがりな特徴の捉え方だ。

「自分が想定していない株価では、約定しない」
って、たしかに当たり前なんだけれど、

完全に
“株式市場では、たくさんの人が売買をしている”
という事には、目を向けていないよね?

自分だけのことを考えて、
取引相手をまったく見ていない視点だ。

現場での取引は、当然市場参加者とやり取りをするんだから、
そこを考慮に入れた考え方も、しておいたほうがいい。

指値を使えば、予想外の株価で約定することがない
なんていうのは、当たり前の話で、その上で

「他の人が、どう今の状況を判断しているのか?」
「トレーダーとして、どう売買すれば利益になるのか?」
という判断が正しくなければ、利益には繋がらない。
当然だよね。


さて、他の市場参加者がいるということを
加味した上での指値の最大の特徴は

「売買板に注文が表示される」

ということだ。

当たり前の話かもしれないが、
実際のトレードの現場では、この
「売買板に注文が表示される」
ということが、どういう意味を持つのかということを
把握しているかしていないかは、大きな違いを生む。

特に、デイトレードなどの超短期トレード、
しかも裁量トレードの場合は、
非常に大きな意味を持つ。

なので、特に「超短期裁量トレード」での意味を
重点的に話していこう。


まず、自分が指値注文を出す場合のことを考えてみよう。

売買板に対して、自分の注文する株数が少なければ
大した影響は感じないかもしれない。

けれど、
大きな資金を動かすようになると、
自分が「この株価で買います/売ります」という
“宣言”は、たいていの場合デメリットになってしまう。

例えば、買った株がうまく上昇して、利益確定をしたいときに
目立つ株数を指値で売り注文すると、他の市場参加者には

「これは、もう上がりそうにない」
という、心理的圧力になってしまう。

エントリーの場合も、
「今から、これだけ買いますよー」
という“宣言”は、自分に有利に働くことは少ない。

トランプゲームに例えるならば、
自分の手札を、相手に見せてしまっているような状態に
なってしまうという感覚かな。

あまり有利には、ならないイメージだ。


逆に、
自分以外の参加者が指値をしていた場合でも、
売買板に注文が表示される。

これは、売買するにあたって、
大きなヒントになることも多い。

相手の手札を見ながらポーカーゲームを
しているようなものなので、
売買板の読み方に慣れてくると、
トレードのヒントになってくる。

ポーカーゲームのたとえを続けると、指値は

「相手の手札は見たいけれど、
 自分の手札も見せることになってしまう」

という矛盾を抱えながら使わざるを得ない。

特にデイトレーダーなどの裁量トレーダーにとっては、
永遠の課題とも言える話なのかもしれないね。


その中で、あえてうまく指値を使うテクニックを
挙げてみようか。

個人の超短期裁量トレーダーに
許されている方法で、指値をうまく使う基本は、
「なるべく、自分が指値をしているものは、
 売買板での表示時間を短くする」
というものだろう。

どういう意味かを説明するね。

たとえば、
1000円で買った株が上昇をしたとしよう。

時と場合によるが、
売買板がそれほど厚くない場合、
その株を、1020円で売りたい場合、
1020円の指値をして待っているのは、
あまりうまい方法ではない。

君の1020円の指値が、
他の参加者の心理的圧力になってしまう可能性もあるからだ。

ケースバイケースであることを強調しておくが、
この場合は、1020円を超えて
1021円、1022円まで待つという
方法をとるといいだろう。

そして、1021円、1022円と
株価が上昇してきたところで、あえて
「1020円」の指値で注文をする。

成行とは違い、1020円以下での約定にはならないし、
他の参加者に心理的圧迫をかけることなく
注文が完結する。

1020円以上で約定する株もあるだろうしね。


あと、
私がデイトレードを主にトレードをしていたときに
よく使っていた手としては、
「指値変更をうまく利用する」
という手だ。

こちらも、具体的に説明しよう。

まず、自分の買い注文が約定したら、
すぐさまその株を、その日のストップ高の株価で
指値売り注文を出してしまう。

もちろん、そのままでは
ほとんど注文が約定することはないので、
後で指値を変更するのだが、注文自体は出してしまう。

なぜそんなことをするのかと言うと、
「新規返済注文より、指値変更のほうが
 注文スピードが速いから」
という理由からだ。

私が使っていた証券会社では、新規返済注文の場合、
・銘柄
・指値か成行か
・指値の場合、株価
・返済する株数
・パスワード
の入力が必要だった。

それが指値変更の場合は
・変更する指値
・パスワード
のみで済むので、その分早い発注が可能だった。

「そんな細かいこと!?」
と、君は笑うかもしれないが、
実際のトレード現場では、一瞬の約定スピードの違いが
天地を分けるなんてことは、よくあるんだよね。

なので、
小さいことでも、細かいことでも、
色々試してみていた、というわけだ。


いずれにしても、指値を使うときに、なるべく
自分の“手札”は、見せないようにするというのは、
ひとつのセオリーかもしれないね。

(もちろん、トレード手法によって
 いろいろ考え方はあるだろうけれどね)

ちょっとでもヒントになってくれれば幸いだ。


今回の手紙は、ここまで。
いつも手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也


 

〔技〕 注文方法をマスターする~成行編

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、売買の注文方法である
「指値」の、具体的な利用方法を見てみたね。

「自分の想定した株価を超える約定はない」
というメリットだけでなく、
「他の市場参加者に、売買の意思が見えてしまう」
ということも意識して使っていくといいだろう。
という話だった。

今回は、指値と並んで
注文方法の代表格である「成行」注文について
勉強していこう。

成行注文は、指値注文とは対照的な特徴がある。

それぞれの注文方法の特徴をつかんでおいて、
どんなときに、どちらの注文方法で発注するのかを
瞬時に判断できるようになれるといいね。

では、早速はじめていこう。



まず、成行注文の基本的事項を
軽くおさらいしておこう。

成行注文は、
「いくらでもいいから、買う(あるいは売る)」
という注文方法だよね。

成行注文が発注された直後の
もっとも安く提示されている「売り」から順に、
発注した株数に達するまで買う。

あるいは、
もっとも高く提示してある「買い」から順に、
発注した株数に達するまで売る。
という注文方法だ。

自分が想定していたよりも高く買ってしまったり、
逆に安く売ってしまったりするという
リスクはあるけれど、
成行注文をした方がいい場面というのは、かなりある。


まず、成行注文には、
指値注文の弱点である
「売買板に注文が表示される」。つまり
「他の市場参加者に、売買の意思が見えてしまう」
という弱点は、ない。

他の市場参加者に、売買の意思が伝わる前に
注文が完了してしまうので、
他の市場参加者は、君の売買意思を読むことが出来ない、
というのは、成行注文のメリットのひとつだ。


しかし、成行注文を使った方がいい場面というのは、
もうひとつの大きな特徴を最大限に利用しなければ
いけない時と言えるだろう。

成行注文の最大の特徴、それは。

「確実に売買が完了する」

というものだ。


「なぁんだ。当たり前じゃん」
と、君は思うかもしれない。

しかし、その“当たり前”を、きちんと利用
できている人は、意外と少ない。

「確実に売買が完了する」
ということを、うまく使うべき具体例を
いくつか出しておこう。


まずシステムトレードで起こりうる事例を見てみよう。

システムトレードでは、
過去の検証の精密さが求められる。

また、過去の検証上、どんなに素晴らしい
パフォーマンスであっても、
現実のトレードでは実現しないルールも
全く意味をなさない。

その上で、例えば、ある一定の法則で絞り込んだ銘柄に
「前日終値と同じ価格で、指値でエントリーする」
というルールを作ったとしよう。

そのルールを検証したところ、
非常に素晴らしいパフォーマンスを叩きだす事が
過去のデータから導き出されたとする。

しかし、
「指値でのエントリー」という時点で、
このシステムトレードのルールは、
まず間違いなく、実トレードでは誤差が出てくることが
運命付けられてしまう。

なぜか?説明しよう。

例えば、終値が500円の株が
システム上エントリー候補に挙がってきたとする。

「明日、500円の指値で1,500株買ってください」
という、売買指示だったとしよう。

君は、場が開いていない夜のうちに
売買指示どおり、指定された銘柄を1,500株、
500円の指値をして買い注文をだしたとする。

明けて次の日。
指定された銘柄は、朝9時
前日終値と同じ500円で寄り付き、
そのまま500円を割ることなく、上昇をしたとしよう。

システムトレード上は、文句なく
「勝ちトレード」
となる。

前日終値である500円で始まり、
そのまま上昇しているんだから、文句はない。


しかし、

実際、君がこの銘柄で含み益となっているかどうかは、
別の話だ。

「え?だって、500円の指値だったんだから、
 間違いなく含み益じゃないですか?」

と、思ったかもしれないが、
ここに現場とシステムの差が出てしまう場合がある。

たしかに、500円の指値で買い注文を入れた。
そして、始値が500円で、そのまま上昇した。

しかし、君が500円で1,500株買えているかどうかは、
わからないよね?

例えば、
500円での売り注文と、成行の売り注文が
合計8,500株で、

500円の買い注文と、成行の買い注文が
合計10,000株だったとしたら?

そして、その中の指値注文の一番最後の注文が
君の注文だったとしたら、
君の注文だけ約定しないまま、株価は上昇をしてしまった
可能性がある。

ここまで極端な話ではなくても、
1,500株の注文のうち、100株しか約定しなかったり、
株価的には君の指値に到達しているのに、
君の注文は、まったく約定をしないということが
頻繁に発生する。

こうなると、いくら素晴らしい
システムトレードのルールでも、
過去の検証データどおりの売買ができないという
悲しい結果になってしまう。

他にも過去の検証と現実に誤差が発生する可能性は
あるのだが、少なくとも検証どおりに売買を約定させるためには、

「確実に売買が完了する」
という、成行注文を使った方がいい、と言うことになる。



もうひとつ「確実に売買が完了する」成行注文を
使った方がいい具体例を紹介しておこう。

成行注文を使った方がいい時。
それは、単純に「損切りの時」。

裁量トレードであっても、
システムトレードであっても、
損切りをするということは、

「自分のトレードルールで想定していた
 値動きにならなかったとき」
であるといえるだろう。

よほど複雑なトレードルールの場合は別かもしれないが、
基本的には
「自分のルールにそぐわなくなった」
と言うのであれば、
「確実に売買が完了する」成行注文で、さっさと
損切りをしてしまう方が、理にかなっている。

「自分のルールにはそぐわなくなったんだけれど、
 せめて損失は○○円までに抑えておきたい」
なんていうのは、単なる未練がましい執着でしかない。

さっさと成行注文を使って、確実に売買を完了させて、
手元に戻った現金で、新たなトレードに進めばいい。

当たり前の話だけれど、
けっこう出来ていなかったりすることも、あるよね。


今回の手紙は、ここまで。

指値とは対照的な特徴を持つ「成行注文」の使い方が
見えてきただろうか?

「確実に売買が完了する」

という成行注文の有効性は、今回出した事例以外にも
たくさんの場面で出てくることだろう。

君自身でも、どのような場面で
成行注文を使いこなすかを、ぜひ考えてみるのもいいだろう。


いつも手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 注文方法をマスターする~逆指値編

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回、前々回と、売買の基本的注文方法である
「指値」「成行」の特徴と、具体的な
使い方を勉強してきたね。

まずは、「指値」「成行」の
二つの注文方法の特徴を理解して、
意識して使い分けが出来るようになると、
君のパフォーマンスに好影響をもたらすようになるだろう。

「指値」「成行」の注文方法の使い分けは、
抜本的トレードルール改正や、
マネーマネジメントに比べると、影響は小さいかもしれない。

小さいかもしれないが、
コツコツと積み重ねることによって、
着実に差をつけていくことが出来るテクニックのひとつだ。

大幅なパフォーマンスの改善も目指し、
細かい部分にも気を抜かずにレベルアップを目指す。

そんな姿勢が大切なのかもしれないね。


さて、今回は注文方法についての3回目。
「逆指値」について話をしていこう。

指値や成行に比べると、まだ歴史の浅い注文方法だけれど、
使いようによっては、非常に便利な注文方法だ。

では、早速内容に入っていこう。



まず最初に、逆指値という注文方法の定義から
おさらいをしていこう。

逆指値注文とは、通常の指値注文とは違い、

「指定の株価以上になった時に買い注文を発動」
あるいは、
「指定の株価以下になった時に売り注文を発動」
させる注文方法のことだよね。

買う場合は安い株価の方がいいので、
現在の株価よりも安い株価を指定するのが
通常の指値注文。

これに対して、現在の株価よりも高い株価を指定しておいて、
指定した株価以上になった時に限って
注文を発動させるのが、逆指値注文だ。


例えば、現在の株価が500円の株があったとする。

その株には、通常の指値の場合、
500円以下の株価を指定して、買い注文を出す。

(仮に、501円以上の株価で指値注文をした場合は、
 即座に注文が約定してしまう)

ただ、逆指値の場合は、501円以上の株価を指定して
買い注文を出すことになる。

そして、その株が500円よりも上昇しなかった場合は、
逆指値注文は画面上にも表示されず、
いつまで経っても約定せず、
実質上は“注文なし”と同じような扱いになる。

しかし、もしその株が501円以上になり、
指定していた株価に到達すると、
注文が発動するというわけだ。

逆指値注文は「逆“指値”」というネーミングだが、
注文執行は成行で出すことも出来る。

先ほどの例で言えば、
「501円以上になったら、成行で買い」
みたいな注文方法も可能だ。

逆指値注文で言うところの“指値”は、
あくまで注文を発動させる株価を指定する、
という意味のようだね。


で、

逆指値を、どのようなときに使うことが多いかと言うと、
「決済の時」と、
「ブレイクアウトのトレードルールでのエントリー」が
代表的な使い方だろう。


「決済の時」というのは、

たとえば、500円で株を買ったとする。

その後、510円まで株価が上昇したのを確認した。

このまま上昇が続くかもしれないし、
下落してしまうかもしれない。
でも、ずっと値動きを見ていられる状況じゃない。

と言った場合に、

「まぁ、505円まで下がってしまったら、
 利益確定するために売っちゃおう」
なんて場合に、逆指値を利用する。

逆に、500円で買った株が、そのまま下落していたとして

「うわ!
 495円まで下がっちゃったら、損切りをしよう」
という場合にも、逆指値を使うことが出来る。


また、
「ブレイクアウトのトレードルールでのエントリー」
という場面で使うのは、以下のような場合だ。

ここしばらく、ずっと480円から500円の間を
行ったり来たりしている株があったとしよう。

しかし、君の見立てでは、そろそろ上昇する
タイミングが来ているのではないか?
という感じがする。

と言った場合に、
「もし500円を超えて、
 501円の株価をつけた場合は
 そのまま急上昇する可能性が高い。
 だから、501円以上になったら、買い」
という逆指値注文を使うという方法があるだろう。



さて、ここまでは逆指値注文の基本編と言うか、
少々株を実践している人ならば知っていることだ。


そして、

逆指値注文にも、今まで話してきた「指値」「成行」と
同じような、あまりスポットライトを浴びない特徴がある。

君には、その特徴を話さないと、
手紙を読んでもらっている意味がないからね。
話していこう。


普通、あまり語られない、逆指値の特徴。

それは、

「逆指値の節目は、狙われる」

という特徴だ。



以前(と言っても、10年ほど前だが)は、
個人のトレーダーには「逆指値」という注文方法は
ほとんど許されていなかった。

ところが、ネットでのトレードが主流になり、
「普段、ザラ場を見られない人でも
 お手軽に売買ができるように」
と、逆指値注文ができる証券会社が増えてきた
という経緯がある。

ずっとザラ場を見ていられる人で、
損切りをためらいなく遂行できる人にとっては、
逆指値という注文方法は、特に必要ないからね。

自動売買を使う人や、
平日は別の仕事をしていてザラ場を見ていない
人のために開発・開放された注文方法と言えるだろう。


この経緯自体には、まったく問題はない。

しかし、

この逆指値注文が流布すればするほど、
株価の節目での値動きが、“素直”ではなくなった
と思うのは、私だけだろうか?


株価の節目というのは、
例えば先ほどの例で言えば
「480円から500円の間を
 行き来していた株の501円」
とかが、それに当たる。

また、シンプルに
「1,000円」とか
「1,200円」とか、キリのいい株価も
“株価の節目”と言えるだろう。


人間の観察眼なんて、それほどたくさんの
バリエーションがあるわけではない。

「ここら辺で、ブレイクするだろう」
「この株価になったら、あきらめよう」
「この株価で買いたいな」

なんて思う場所、株価というのは、
個人個人で、それほど大差はない。

なので、
市場参加者のみんなが、大体同じような場所・株価で
逆指値注文をつけたがる。


すると、どういうことが起こるか?

個人個人の注文は少なくても、
まとまれば大きな株数になる。

大きな株数になると?

そう。大きな資金を持っているメインプレイヤーの
格好の“エサ”になる可能性も増えるということだ。

資金が大きいから、身動きがとりにくい
機関投資家などのメインプレイヤーが、
ワザと“わかりやすい株価の節目”を超えさせたり、
割らせたりする。

そして、個人の逆指値注文を発動させて、
その後メインプレイヤーの有利な値動きに
「させられてしまう」。
というのは、充分考えられるシナリオだ。


ここからは、全くの想像だが、
逆指値の注文は、すべて証券会社に発注される。

個人は、どんな株価で、それぞれの
逆指値の注文が出ているのかを確認することはできない。

しかし、証券会社は、その限りでは、ない、よね?


あからさまなアンフェアなことは
証券会社もしないだろうけれど、

だからと言って、自分の会社の自己売買部門が
あえて損をするような施策も、とらないんじゃないかな?

ま、これは、単なる想像だけれどね。



さて。

いままでの逆指値の特徴を、実践に活かすとしたら、
君なら、どういう方法を思いつくだろう?

自分が逆指値を使うときは
あからさまに分かりやすい“株価の節目”には
設定しない、という防御策もあるだろう。

あるいは、メインプレイヤーが、どのように考えて
逆指値を「利用」してくるかを考えてみるのも
いいかもしれないね。


いずれにしても、
逆指値という便利な機能は、充分に使えばいいと思う。

ただし、
どのような人が、どのように使っているのかだけは、
イメージをしておいた方が、痛い思いをしないで済むだろう。


今回の手紙はここまで。
今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 注文方法をマスターする~トレイリングストップ編

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

トレードで使用する注文方法の使い分け方、
だいぶ分かってきてくれただろうか?

私が提示している 各注文方法の特徴や
実践テクニックは、あくまで一例だ。

君自身がトレードをしていく中で
もっとたくさんのことに気が付くだろうし、
君が「自分流」の使いこなし方をみつけて
行ってくれるのを期待しているよ。

さて今回は、また比較的新しい注文方法である
「トレイリングストップ」について話していこう。

この「トレイリングストップ」も、
前回話した「逆指値」と同様、
ザラ場を見ていなくても
有利な取引が出来るような仕組みだ。

うまく使いこなしていけるように勉強していこう。



まずは、
「トレイリングストップ」の基本的な概念を
理解していこう。

「トレイリングストップ」は、前回説明した
逆指値注文の進化形と言える注文方法だ。

時々刻々変化していく株価の
高値、あるいは安値に着目して、
その高値(安値)を基準に逆指値する株価を
順次自動修正していく注文方法だね。

もう少し噛み砕いて説明すると、
売り注文の場合は、

【その時点の高値】 - 【指定金額】

を逆指値の発動株価にする。

例えば、
500円で買った株が現時点で530円まで
上昇していたとしよう。

そこで、トレイリングストップを利用して
利益確定をすることにした。

今回は、トレイリングストップの
【指定金額】を、たとえば【5円】としたとしよう。


すると、
現時点での株価は530円なので、

【その時点の高値530円】 - 【指定金額5円】
=525円

となり、現時点では525円まで株価が下がると
逆指値注文が発動して、持っていた株は
売却されることになる。

しかし、もし530円の株価が、さらに上昇して、
531円が高値になったとしよう。

すると、「トレイリングストップ」注文は、
自動的に

【その時点の高値531円】 - 【指定金額5円】
=526円

に、逆指値の発動株価を切り上げてくれる。

このまま同様に537円とかに上昇すると

【その時点の高値537円】 - 【指定金額5円】
=532円

というように、さらに逆指値の発動株価を
切り上げてくれる。

説明は売り注文でしたけれど、
買い注文の場合は、逆指値発動株価が

【その時点の安値】 + 【指定金額】

という計算式で決まると言うだけで、基本的考え方は
変わらない。

「もし上がるならば、利益は追いかけたいけれど、
 利益そのものは確保したい」
というニーズに応えた注文方法と言えるだろうね。


先ほども書いたとおり、「トレイリングストップ」は
逆指値注文の進化形と言える注文方法なので、
特徴も逆指値注文に似ている。

ただ、自動的に注文発動株価を修正してくれるので、
「株価の節目を狙われる」という弱点は
やや補っているといえるかもしれないね。

しかし、トレイリングストップが万能かというと
そんなわけは あるはずがない。

トレイリングストップを使う場合は、
「株価の節目を狙われる」と言った外的要因ではなく、
トレイリングストップを使う側が注意しておかなければ
ならない要因がある。


それは、

「指定金額の設定固定化」だ。


君がトレードルールを作る際に、
「決済はトレイリングストップを使う」
という風に決めるのは、全く問題がない。

しかし、
「トレイリングストップで指定金額を5円にする」
とか、
「指定金額を5ティックにする」
とか、
「指定金額は、株価の○%にする」

なんていう決め方は、あまりお勧めできない。


なぜならば、
各銘柄によって、値動きの幅はまるで違うからだ。

1日に1%も動けばいいという大型株もあれば、
1日に5%も6%も動く、値動きの荒い銘柄もある。

値動きがまるで違うという現実の中で、
トレードルールだけ固定していると言うのは、
なかなか機能しにくいことが多い。

もちろん、他の決済方法を採用したとしても
同じことは言えるんだけれど、
特にトレイリングストップという
柔軟性を求めた決済方法だと、悪影響が強い。

指定金額が低かったばかりに、
利益が取れるところでとりそこなったり、

指摘金額が高かったから、
利益確定が遅すぎてしまった、
なんて事が頻繁に起こってしまう。


なので、

もしトレイリングストップを
自分のトレードルールに取り入れるのであれば、

トレードルール全体を
トレイリングストップと相性のいい形に
組んでいく必要がある。

例えば、
エントリーする銘柄を、極端に絞ってしまう
という方法もあるだろう。

同じような値動き、同じような値幅での動きをする
と分かっている銘柄だけにエントリーすると言う前提で
トレードルール全体を構築する。

この方法は、うまくいく可能性が高いだろう。


もしくは、
トレイリングストップで指定する金額を
固定化しない方法をとることもできる。

例えば、以前にマネーマネジメントの項目で勉強した
ATR(真の値幅)から、各銘柄ごとに
トレイリングストップで指定する金額を
導き出すという方法もあるだろう。
(ATRが分からない場合は、以前の手紙を読んで
 復習してみて欲しい)

そうすれば、速すぎる利益確定や、
遅すぎる決済ということも、比較的少なくなるだろう。

どんどん、トレードルールが煩雑になってくる
という宿命は背負ってしまうけれどね。


さて、今回の手紙は、ここまで。

トレイリングストップという、
一見万能に見える注文方法も、
チグハグな使い方をしてしまったら
チグハグな結果しか返ってこない。

全体がうまくコーディネートされていて、
かつ君自身にフィットするトレードルールでなければ、
やはり継続的に利益を出すことは難しいんだろうね。

今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔技〕 注文方法をマスターする~その他編

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

しばらく注文方法についての話を続けてきたけれど、
君のインスピレーションには繋がっただろうか?

今回で注文方法についての話は一度まとめて、
次回からはまた別の話をして行こうと思っている。

さて今回は、前回までの手紙で触れてこなかった、
その他の注文方法について話していこう。

今は各証券会社によって、様々な注文が出来るように
なってきていて、サービス合戦が続いているよね。

その中で、いくつかの注文方法について
取り上げていこう。



さて。

他の注文方法も様々あるとは言ったものの、
大きく分けると3種類の注文方法しかない。

その3種類とは、

・「株価を基点にする注文方法」
・「約定を起点にする注文方法」
・「時間を起点にする注文方法」

の3つだ。
それぞれを説明していこう。


「株価を基点にする注文方法」というのは、
「ある銘柄の株価が○○になったら、注文を執行する」
という注文方法。

今まで説明をしてきた、
「指値」「成行」「逆指値」「トレイリングストップ」
すべてが、なんらかの形で、株価を基点にしている。

もっともメジャーで、もっとも注文のバリエーションも
多い注文方法だといえるね。

トレードにおいては、株価が絶対的な
判断基準になることが多いんだから、
当たり前といえば、当たり前なんだけれどね(笑)


今まで説明をしてきた注文方法以外には、

ひとつのポジションに対して
指値や成行の注文を2つ同時にセットしておける
ダブル指値とかツイン指値とか言われる方法や、

前日の終値だけではなく、始値などを基準に
「そこからプラス(マイナス)○○円」と言った形で
指値注文が出来る方法。

あとは、複数の市場に上場している銘柄限定で、
その時点で最も安い株価を提示しているものを
自動的に探し出して買うことの出来る注文方法
なんていうのもあるらしい。
(私は、使ったことがないけれどね)


「約定を起点にする注文方法」というのは、
「いま保有している銘柄が約定したら、注文を執行する」
というタイプの注文方法だ。

たとえば、
今まで「買い」でポジションを持っていた銘柄を
売り切ることが出来たら、今度は「空売り」の
ポジションに切り替える注文方法とか、

いま持っているポジションを全て手放したら
新規で別の銘柄のポジションを持つ注文をする。
という注文方法だね。


株価の底や天井を探るようなトレードルールである場合は
ドテン買い・ドテン売りという注文方法が
役に立つこともあるだろう。

また、ポジションを手放したら、
別ポジションを持つという注文方法は、
資金の有効活用最大化に繋がったりするし、
ポートフォリオ理論などを駆使して売買するトレーダーには
有効な場合も多いはずだ。


最後。
「時間を起点にする注文方法」というのは、
「ある一定の時間になったら、注文を執行する」
という注文方法だね。

寄り付きの時に注文を執行したり、
引けの時に注文を執行したりするタイプ。

最近は、自分の好きな時間を指定して
注文を執行させるものまで出てきた。
かなり柔軟性が出てきているといえるだろう。


今回挙げた注文方法は、証券会社によっては
使えないものも多い「高度な注文方法」だろう。

もし君の使っている証券会社では
使うことの出来ない注文方法があったとしても
実はそれほど大した問題ではない。

たしかに、さまざまな注文方法を使いこなすことが出来れば、
自分が知らないうちに利益を確保してくれるという
メリットは、あるかもしれない。

しかし、
すべての注文方法が、注文の基本である
「指値」と「成行」さえ使えれば、
同様の注文ができるというのも、事実だ。


そして、
基本的な「指値」と「成行」をうまく使えないうちは、
どんなに高度な注文方法を駆使したとしても、
それほどの成果はあがらないだろう。

なので、

まずは、「指値」「成行」と言った注文方法を
しっかりとマスターし、
出来る限りザラ場を観察し、
「○○の時は、こんな値動きになるのか」
ということを、君自身の肌で実感して欲しい。

その後、便利な注文方法を使うという順番が、
継続的に利益をあげていくためには最も効果的だろう。


裁量トレードにしても、
システムトレードにしても、
ヒントは必ずトレード現場と、
自分自身がおこなったトレード履歴にある。

高度な注文方法は、
過去のトレード現場で起きたことから、
先人たちが自分のトレード履歴を振り返り

「こんな注文方法があると便利だな」

と思って開発してきたものばかりだ。


まずは、現場を知る。

そこからはじめてみても、遅くはないんじゃないかな?


いつも手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 7秒で、最高の自分を取り戻す方法とは?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

年初から、相場全体としては上り調子になっていて、
市場としては、やや活況ムードになってるね。

君がトレンドフォロー型のルールで
売買をしているのならば、
順調に利益をあげているかもしれない。

しかし、逆張り型のルールで売買をしている場合は、
相場が、あまりに一本調子過ぎて、
かえって利益を出すリズムになっていない
こともあるかもしれないね。

どんなルールでも、比較的利益を出し易い相場状況と、
自分のルールにはマッチしない相場状況というものがある。

そして、いつ いかなる時にも
利益が出し易いというトレードルールは、ない。

もし、君が今の上昇相場に乗り切れていないとしても、
嘆く必要は、まったくない。

「たまたま、自分のルールにそぐわない時期なんだ」
と思って、淡々とトレードを繰り返していけば、
それでいい。


さて、今回は、
激しいドローダウンを食らってしまった時や、
自分の精神状態が悪くなってしまったときに、
たった数秒(だいたい6~7秒かな)で、
自分のコンディションを回復させる方法を伝えよう。

私も君も人間だから、
どうしても機嫌が悪くなってしまったり、
パニック気味になってしまうことは、あるよね。

そんなときに、なるべく早く
自分のコンディションを戻して、いつでも
自分の力を100%出せるようにしたい
と思うのも、君と私の共通の願いだろう。

なので、
精神状態が悪くなってしまったときに、
私がとっさに使って、自分のコンディションを
直している方法を伝えようと思う。


今回の話は、別にトレードのときだけにしか
使えないテクニックではない。

日常生活で、
イヤなひと言を言われたときにも使えるし、
予想していなかったトラブルに巻き込まれたときにも
効果を発揮するだろう。

君が、今回紹介するテクニックを使って
いつも100%の能力を発揮できていられるようになれば
うれしいね。



さて。

今回紹介する方法は、きわめてシンプルだ。

どんな時でもいい。

君が
「あ、今 機嫌が悪いなー」
とか、
「感情的になっちゃってるな」
と感じたら、ひと言 心の中でつぶやけばいいだけだ。

怒っていても、
悲しんでいても、
イラっとしても、
焦ってパニックになっちゃっているときも、
たったひと言、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみる。
ただ それだけだ。


例えば、
君が恋人や、パートナーと一緒に
映画を見に行こうとしているとしよう。

君自身も、前から見たかった
楽しみにしている映画だ。

しかし、

そろそろ映画館に着かないと、
映画が始まってしまうというタイミングで、
なぜだか分からないけれど、
パートナーがモタモタしていて、急に
「なんか、やっぱり今日は映画の気分じゃないなー」
なんて言い出したとする。

そんな時、君はどう思うだろう?

パートナーも喜ぶと思って、
せっかく前売り券で指定席まで予約していたのに、
なんでそんなこと言うんだ!?

ワガママにも、ほどがあるだろう!?

早く行かないと、映画が始まっちゃう!

まったく、なんでいつも
困らせてくれるんだ!!

なんて、思ってしまうかもしれないね。

少なくとも、以前の私はいまここに書いた以上の
暴言を、心の中で はきまくっていたと思う。


でも、

最近は、自分がイライラしそうなったときは、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみることにしている。


すると、

「うーん。
 自分が今“理想的な自分”だったら、
 相手が、なんで映画の気分じゃなくなったのかを
 聞いてみるかなぁ」

とか、

「もし自分が今“理想的な自分”だったら、
 相手との楽しい時間という、望んでいる結果のために
 映画をとりやめるという選択肢も考えるかなぁ」

なんていう風に、さっきよりは
冷静に考えられるようになる。

そして、

「“理想的な自分”が、相手に話を聞いてみたり、
 映画をキャンセルするんだったら、
 “今の自分”も、話を聞いたりキャンセルしてみるのも
 アリって言えばアリだな」
なんて思い返して、行動をする。



トレードでも同じだ。

トレードで、想定以上のドローダウンを
くらってしまったとしよう。

そんな時、湧き上がってくるのは

「なんでこんなことになったんだ!!!」
「あの時、決済しておけば・・・」
「買いと、空売りを逆にしておけば・・・」
「誰かが、自分の売買を見ているんじゃないのか????」

なんていう、どうしようもない
感情だったりする。


そんなときも、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみる。


すると、
「“理想的な自分”だったら、か・・・
 まぁ、起きた事は受け入れて、
 冷静に損切りするかなぁ」

「うーん。“理想的な自分”だったら、
 こんなひどいことも、前向きに捉えられるように
 努力するかもなぁ」

なんて、思うようになる。


で、
あとは、さっきのデートと一緒。

「“理想的な自分”が、
 冷静に損切りしたり、前向きに捉えるのならば、
 “今の自分”も、損切りしたり、前向きに捉えるのも
 アリって言えば、アリだな」
と思って、行動に移す。



たったひと言、自分の中で

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

とつぶやいてみるだけで、
今まで思っていなかったような思考回路が手に入る。

もちろん、人間なので
それでも感情的になってしまうこともあるだろう。

でも、
自分の中の選択肢が激増することは間違いない。

君も、なにか心がザワつくようなことがあったときに
つぶやいてみるといいかもしれない。

今まで思いつきもしなかったような
100%以上の自分に出会えるかもしれないよ。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 「お金持ち=悪人」論のメリット

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、ダイレクトに「お金持ち」の、
当たり前の話をしたいと思う。

よく、
「お金は、汚いものだ」とか、
「お金持ちは、悪い人たちばかりだ」とか、
お金持ちについては、さまざまなイメージがあるよね。

君も、お金持ちについてのイメージを
まわりの人から吹き込まれてきたり、
自分自身でも考えてみたことがあるかもしれない。

しかし、
世の中で言われている
「お金持ちは悪い人たちばかりだ」
という話は、本質を突いていない。

非常に少ないサンプルを見て、
「お金持ちのあの人も、あの人も、あの人も、
 裏で何をやっているか分からない人だ。
 だから、お金持ちは悪い人ばっかりだ」
なんていう結論を出したがる。

そもそも、サンプルに出てくるような人たちは、
本当のお金持ちに比べれば
「ちょっとお金を持っている」程度の人か、
ニュースになるような大失敗をやらかした
「残念なお金持ち」であることが多い。

いずれにしても、本当のお金持ちからすれば、
サンプルにもならないような
人たちであることのほうが多い。

そして、

実際には、お金を持っている人の中には
善人もいれば、悪人もいる。
感じのいい人もいれば、なんかイヤな奴もいる。

お金を持っていることと、
善人か悪人かには、まったく相関性はない。

当たり前すぎる話だよね。


でも、
「お金持ち=悪人」
としている方が、いろんな人にとって
有益なことが多いので、一般的には
「お金持ち=悪人」論の方が勝っているだけだ。


「お金持ち=悪人」論が、普通の人にとって
有益な点を、いくつか挙げておこう。

まず、
「お金持ち=悪人」としておけば、
一般的な経済状態の人にとっては
自分がお金持ちでないという状況を正当化できる
というメリットがある。

「私は善人だから、お金持ちみたいに
 悪いことをして稼ぐなんて出来ない。
 だから、私は このままでいいんだ」

という風に、お金持ちではない自分の現状を
「このままでいいんだ」
と、納得させることが出来る。

以前話したとおり、お金は仕組み化の対価だ。

善悪は関係なく、お金が入る仕組みがあれば
お金が入ってくるし、
仕組みがなければ、お金は入ってこない。

それだけの話なのに、
お金を受け取れるかどうかを
「善人か悪人か」
という話にずらすことによって、
現状の自分をごまかす“免罪符”に使っている
ということなんだろうね。

もちろん、この手紙を読んでいる時点で、
君は仕組み作りをしようとしているわけだから、
だいぶ違うことは、言うまでもないけれど。


話を戻そう。

あと、
「お金持ち=悪人」論は、マスコミにとっても
都合がいい。

たとえば、
「保有資産50億円の資産家が、巨額脱税により逮捕!」
なんていう記事を書くと、マスコミ記者にとっては
食いぶちになる。

「保有資産50億円の資産家が、近所を掃き掃除」
なんていう記事は、記事にならない。

また、
「給料25万円の会社員が、小額の税金のがれ」
なんていう記事も、記事にならない。

読者の、
「お金持ちなんだから、悪いことをやっているに
 違いない」
という、“期待”に応えるような記事を書くことで、

「ほうら、やっぱりお金持ちは悪い人だ」
「私たちの方が、人間的には立派だ」
なんていう、嫉妬から出てきた感情の溜飲を
下げることが出来るわけだよね。

ニーズがある限り、この類のニュースが
なくなることは、ないだろうね。


さらにさらに、
「お金持ち=悪人」という考え方は、
一部のお金持ちにとっても、都合が良かったりする。

無意識の中ででも、
「お金持ち=悪人」
と、一般の人が思っていてくれれば、
それだけ安価に労働力を確保することが出来るからね。

「お金持ちになりたい!」というモチベーションと
「でも、お金持ちは悪い人なのかも」という
心理的ブレーキを お金持ち側がうまく使って、

「まぁ、この程度給料をもらっているんだから、
 冒険しないで、このままここで働いておこうか」

という気持ちになってもらっているのは、
お金持ち側としても、有益なことだったりするのだ。
(まぁ、こんな考え方をするのは、いわゆる
 “悪いお金持ち”だろうけれどね)

全員が巨額の富を目指して起業したり、
トレーダーになったりすると、
一番最初に困るのは、すでにお金を受け取る仕組みを
完成させている、旧来のお金持ちだったりする。

だから、一般の人やマスコミが
「お金持ちは悪い人だ!」
と言っているのを、
「まぁ、勝手に言っていれば?」
と、放置している、というわけなんだよね。



「お金持ち=悪人」
というイメージが支持されるのは、
どの層にも支持されやすいという事実があるから、
イメージとして定着しやすいわけだ。

でも、だからといって、
「お金持ち=悪人」という考えが
真実であるというわけではない。

先ほど言ったとおり、
お金持ちには善人もいれば、当然 悪人もいる。

「お金」というひとつの側面だけで、
善人か悪人かをはかるなんて、
無理があるにもほどがある、というわけだよね。


同じように、
「身体障害者は、心が美しい」
とか、逆に
「日本の官僚・政治家は、腐っている」
なんていうのも間違っている。

身体障害者の中にも、善人もいれば悪人もいるだろうし、
組織に埋没して私利私欲に走る官僚・政治家もいれば、
日本のために頑張っている人もいるだろう。

ステレオタイプのものの見方は
非常に楽であると同時に、
そこで思考がストップしてしまうという罠もある。

思考がストップしてしまったら、
そこから先の本質には たどりつけない。

君には、固定観念とかイメージに縛られずに、
自由で柔軟な発想と、
本質を見抜く目を持っていて欲しいな。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 お金が持つ、ひとつの力。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、
「お金持ち=悪」という、固定化されたイメージで
実はたくさんの人が「得」をしている、
と言う話をしたね。

お金持ちでない人は、自分の現状を納得させるため。
マスコミは、一般的な人のニーズを満たすため。
そして、お金持ちは、安い労働力を確保するため。

さまざまな立場の人が
「お金持ち=悪」
というイメージを、自分のために利用している、
と言う話だった。

しかし、
「お金持ち=悪」というイメージは、
あくまでイメージであって、真実ではない。

お金持ちの中には、悪い人もいるし、良い人もいる。
当たり前の話だよね。

お金についての話というのは、
とてもデリケートな話なので、
ついステレオタイプの固定観念で
話を終えてしまうことが多い。

お金については、あまり突っ込んだ話をしたくない、
という人も多いからね。

でも、
君が、今よりももっとお金持ちになるためには、
お金についての本質を学んでおいたほうがいい。

以前にも話したが、

私の周りのお金持ちは、
お金そのものについて真剣に考え、
それぞれの体験の中で学んできた

“お金の哲学”

というものを持っている人が、ほとんどだ。

不思議なもので、その
“お金の哲学”に、強い信念を持っている人ほど、
お金に愛されているという傾向もある。

お金も、人と同じように、
自分のことを理解しようと頑張ってくれる人のことが
好きなのかもしれないね。


なので、

今回は、私が考えている お金の本質のひとつを
君に話したいと思う。

今回話す話が、わたし流の“お金の哲学”なのかは
分からないけれど、
私の実体験の中で、実感してきた話だ。

君のインスピレーションになるように、
丁寧に書いていきたいと思う。

では、内容に入っていこう。



さて。
君には正確に伝えたいので、
あえてちょっと遠まわりして話を始めていこう。


君には、お小遣いというものは、あるかな?

「毎月、○万円がお小遣いです」
という人もいるだろうし、
特に額は決まっていないと言う人もいるだろう。

どちらでもかまわないのだが、
今あるお金の中から、
生活に必要なお金や、
仕事に必要なお金を差し引いたお金があるだろう?

(ちなみに、トレードは私たちにとって
 “仕事”なので、今回の話では
 トレード資金は、省いて欲しい)

今聞きたいのは、
そのお金の「多い少ない」じゃなくて、

そのお金を、何に使っているか?

ということだ。


趣味に使っている人もいるだろうし、
外食に使っている人もいるだろう。

おしゃれに使っている人もいるだろうし、
異性にモテるために使っている人もいるだろう。

勉強に使ったり、旅行に使ったり、
自分の見栄を満たすために使ったり、
健康のために使ったり、
友人へのプレゼントを買ったり、
寄付をしたりしている人もいるだろう。


ここでちょっと手紙を読むのをいったんやめて、

「自分が、何にお金を使っているか?」

を、考えてみて欲しい。

何に、どれくらいの割合で、お金を使っているか?

「○○にお金を使いたい」ではなく、
実際に今、何に使っているのかを考えるだけだ。

君のお金なんだから、何に使っていても
とがめられることはない。
思い出してみて欲しい。



考えてみてくれただろうか?
では、話を続けていこう。


君がこのまま正しく学習を続けて、
慎重に実践を積み重ねていけば、
遅かれ早かれ、お金持ちになる。

そして、自分が満足するような
衣・食・住を手に入れ、
安心できる蓄財をしたとしよう。

そこから、君は
お金の持つ本質的な力に試されることになる。
(実は、すでに試されてもいるのだが)


お金の持つ本質的な力のひとつ。

それは、

「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」

という力だ。


君がお金持ちになったら、
君が今、お金を使っている姿が、
そのまま2倍、5倍、10倍、100倍の形で
具現化される。

趣味に使っているのなら、
その趣味に使うお金が
2倍、5倍、10倍、100倍される。

外食に使っているのなら、
外食費が2倍、5倍、10倍、100倍される。

「空也さん。
 外食に今の100倍のお金なんて、使えませんよ」
と思っているかもしれないけれど、
おそらく使うことになる。

美味しいものを食べるために海外に行ったり、
たくさんの人と高級レストランに行ったりという、
多少違った形になるかもしれないけれどね。

おしゃれならおしゃれ。
異性にモテるためなら、モテるため。

勉強、旅行、
自分の見栄を満たすため、
健康のため、友人へのプレゼント、寄付などなどなど・・・

今、君が使っている姿が
2倍、5倍、10倍、100倍となって現れる。


そして、
ここが重要なんだけれど、

「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」

という意味。

「かけ算」なわけだから、今、使っていないことには、
お金持ちになっても、君は決してお金を使わない。

「お金持ちになったら、寄付をしよう」
とか考えていても、まず間違いなく寄付はしない。

「お金持ちになったら、親兄弟のためにもお金を使おう」
と思っていても、今、親兄弟のために使っているお金が
0円だったら、どんなにお金持ちになっても、
使うお金は0円のままだ。

「人から好かれるお金持ちになろう」
と思っていても、
今、人から愛されるようなお金の使い方をしていなければ、
決して人から愛されることは、ない。

それどころか、今、人から
「ちょっと、その使い方はどうなんだろう?」
と思われているのならば、
今の2倍、5倍、10倍、100倍、人から疎まれるようになる。


お金は、私や君自身の、心の中に渦巻いている欲望を
拡大させて現実化する「拡大鏡」の本質を持っている。

今、寄付を定期的にしている私の友人のお金持ちたちは、
自分が貧乏の頃から、小額でも寄付をしている。

女の子が大好きな私の友人のお金持ちは、
昔から女の子のいる店に行っていたし、
今はそのお店で豪遊している。


お金持ちになったからと言って、
その人自身が大変身するわけじゃない。

その人が、もともと持っていた心の欲望が、
そのまま増幅されて現実化するだけだ。

よく、
「あの人は、お金持ちになって、悪く変わってしまった」
なんて話を聞く。

けれど、それは大間違いだ。

その、「悪く変わってしまった」人は、
心の中に、もともと悪い欲望を持っていたんだ。

その悪い欲望が、お金という拡大鏡のおかげで、
拡大化・具現化したにすぎない。


だから、

君がどんなお金持ちになるかは、
今の君のお金の使い方が全てだ。

今、自分のためだけにお金を使っていたのならば、
お金持ちになった時も、自分のためだけに使うだろう。

今、社会貢献とかにもお金を使っているのならば、
そのお金が2倍、5倍、10倍、100倍となるだろう。

私は、君がどんなお金持ちになってもかまわない。
自分のお金だからね。

でも、
もし君が望むお金持ちの姿と、
今の自分のお金の使い方に、ズレがあるのならば、
はやいうちに、軌道修正しておいた方がいいかもしれないね。

2倍、5倍、10倍、100倍とズレた時には、
なかなか軌道修正は、難しいから。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 お金のルーツから、トレードを考える

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、お金の持つ本質的な力のひとつを
君と一緒に勉強してきた。

お金は、持つ人の心の中に渦巻いている欲望を
かけ算で拡大・増幅して、具現化させる
「拡大鏡」の力を持っている。

君が今よりお金持ちになったら、
今、君が使っているお金の使い方で
よりたくさんのお金を使うようになるだろう。

そして、
今、君が使っていないことには、
お金は決して使われることは、ない。
かけ算だからね。

今使っているお金の使い方が、全てだ。

もし君が
「お金持ちになったら、寄付しよう」
とか、

「人から好かれるお金持ちになろう」
と思っているのであれば、

今から小額の寄付をしていた方が良いし、
今の時点で、人から好かれるような
活きたお金を使うようにした方がいいかもしれない、
と言う話だったね。

(もちろん、私自身は、君がどんなタイプの
 お金持ちになっても、かまわないと思っているが)


今回も、「お金」そのものをテーマにした話だ。

お金というツールが生まれた根っこから、
お金持ちというのは、どのような人なのかを見ていこう。

今回の手紙を読んで、
君がさらにトレーダーという生き方に
プライドを持てるようになるとうれしいね。

では、さっそく内容に入っていこう。



さて。

話は、むかしむかし 大昔にさかのぼる。

人々が、まだお金というツールを持っていなかった頃。

ある人は、魚を獲り、
ある人は、壷を作り、
ある人は、木の実をとっていた。

そして、自分が持っているモノと
相手が持っているモノを交換しあって暮らしていた。

物々交換と言う奴だね。

でも、自分が持っているものと、
相手が持っているものの価値が等価でなかったり、

自分は提供するものがあるのに
相手が自分の欲しいものを持ってなかったり
することがあった。

そこで、モノとモノの間に
「お金」というツールを媒介させることによって、
いつでも、自分の欲しいモノがある時だけ
交換できるという方法が“発明”されたわけだ。

(話がそれるけれど、一番最初に
 お金を発明した人って、
 天才的な詐欺師だったんだろうな、と思う。

 自分が欲しいものの代わりに、貝殻とかを差し出して
 「これって、価値があるんだぜー」
 って言って、相手を納得させたんだからね)


なので、
他にも特徴はあるものの、
お金の持つ根源的で本質的な特徴は

「交換」

であると言えるよね。

そして、この「交換」が、お金の本質的特徴ならば、
交換の上手い/下手が、君とお金との関係に
深くかかわってくるはずだ。


相手と何かを交換するときに、

自分が持っているものを交換するときは
お金を多く受け取り、
相手から何かを得るために交換するときは、
お金を少なく支払うという

「交換上手」な人が、
イコール「お金持ち」になるだろう。

逆に、
何かを交換するときに、
相手に多く支払い、自分が少なく受け取る
「交換下手」な人は、どんどん貧乏になってゆく。

お金というツールが持っている特徴が
「交換」なんだから、当たり前だよね。



もともとお金というものは、
純粋でシンプルな「交換」という
概念が生み出したツールだ。

「一生懸命働けば、お金がもらえる」
なんていうのは、どちらかというと
“後付け”の理屈に過ぎない。

たしかに、一生懸命働いて
よりクォリティの高いものを生み出せば、
欲しい人が増えるので交換がしやすくなる。

結果として、お金が受け取り易くなるだろう。

しかし、
お金というツールが出来た経緯を無視して、
「額に汗してない限り、お金をもらう資格がない」
なんていう理屈をこねだすのは、
お金の本質を分かっていない人たちの、たわごとだ。


お金は、交換という概念が生み出したツール。

純粋で、シンプルな交換のエネルギーなんだから、
額に汗して働こうが働くまいが、
交換がうまい人が、よりお金を得ることになる。

当たり前だよね。


そして。

現時点の世の中にあるもので、
もっとも洗練されている「交換」の手段が、
トレードだと私は思う。

(“トレード”って、まさしく交換だしね)

なので、
トレードでお金を得るということは、
お金というツールが発明されてから現在に至るまでの
人の歴史を、正当に受け継いでいる行為であるとも言える。

市場参加者が、
自分の「交換の技術」により、
お金を受け取れるわけだからね。


人間が生み出した、
最高峰の発明品のひとつである「お金」。

その本質を、もっと探求していくことは、
崇高な仕事だと言っても、いいんじゃないかな?
言いすぎかな?(笑)

君は、どう思うだろう?


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 治安の悪い海外旅行

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、いきなり例え話から入ってみよう。


ある時、君が とある国へ海外旅行をしたいと
思ったとしよう。

その国は、うわさでは非常に治安が悪く、
かなり身の危険があるとも聞いている。

でも、その国に行くことで、
君は今までに経験したことのない
素敵な体験ができるだろうということは
まず間違いがない。

そこで君は、海外旅行に行く前に
3人の人からアドバイスをもらうことにした。

全員、君の話に熱心に耳を傾けてくれて、
君が、その海外旅行にかける熱意は伝わったとしよう。


その上で、
1人目のアドバイザーAさんは、こう言った。

「そんな国、行ったら危ないって!!
 年がら年中暴力事件も起きているし、
 スリとかもたくさんいるんだから!
 悪いことは言わないから、やめておきなよ」


次に、2人目のアドバイザーBさんは、口を開いた。

「たしかに、治安が悪いっていうイメージはあるよね。
 でも、実際は そんなに治安が悪いわけじゃない。
 今までだって、楽しく旅行して帰ってきた人が
 たくさんいるし、長期滞在している人もいる。
 君が楽しく旅行に行けるように、アドバイスするよ」


そして、最後に3人目のアドバイザーCさんが、
ぶっきらぼうに君に答えた。

「んー。やめておけば?」


さて、
この時点で、君は誰のアドバイスを聞きたいと思うだろう?

3人とも、君に悪意は抱いていないし、
できることなら、君の役に立ちたいと思っている。

さて、どうかな?


「空也さん、もう少し話をしないとわからないです」

と思ったかもしれないので、
それぞれの人が、その後どんな話をしたかを書いていこう。


アドバイザーAさんは、
とにかく君のことが心配で、
熱心に君が旅行をあきらめるように話を続けた。

その国で、過去にどんな事件があったのか?
海外旅行で巻き込まれやすい、スリや暴力事件の例。

その国への旅行とはあまり関係のない、
君の将来についてとかも交えて、心配をしてくれた。


アドバイザーBさんは、
さまざまなデータや、写真などを君に見せてくれた。

今までに、実際にその国に行った人が
どんなことを言っているのか?といった
かなり詳しいことも教えてくれた。

そして、
「今からなら、来週には飛行機のチケットが
 とれるんじゃないかな?
 あんまり飛行機の便はないから、
 チケットを取るのは、早いほうがいいかもね」
というアドバイスまでしてくれた。


アドバイザーCさんは、
君がしつこく聞くので、
「本当に行きたいんだったら、止めはしないけれど、
 少なくとも半年くらいは、準備に時間をかけた方がいいよ。
 そして、海外滞在中には、何回かはスリに会うのは
 覚悟しておいたほうがいい」
と念を押し、その後、

「でも、ちゃんと準備して、スリに会う覚悟くらいが
 できているんなら、
 たしかに、君の人生観を変えるような体験ができるだろうね」
と、付け加えてくれた。


さて、ここまで話を聞いたら、
誰の話を聞くのかを決められるんじゃないかな?

どうかな?


ちなみに、
アドバイザーAさんは、君の大親友だ。
アドバイザーBさんは、知り合い。
アドバイザーCさんとは、あまり面識はなかったとしよう。

さて、
君だったら、誰の話を聞く?
それとも、まだ決められないかな?

ちょっと考えてみて欲しい。



考えてみてくれたかな?

さて。

私だったら、誰のアドバイスを聞くだろうか?
と考えてみたんだけれど、

私の答えは
「まだ、誰の話を聞くかは、決められない」
だな。


ただ、少なくとも、
いくら大親友であったとしても、
アドバイザーAさんの話は、これ以上は聞かない。

なぜならば、
私はもう「その国に行く」ということは
決めてしまっているからだ。

「行くか、行かないか」
という話をしたいのではなく、

「どうやったら、行けるのか?」
「どうやったら、目的を果たせるのか?」
という話をしたいので、
大親友なのに申し訳ないけれど、ご退散いただくと思う。


残るは、BさんかCさんだ。

話の内容自体では、決めることはできない。

私なら あとひとつ、情報が欲しい。

その情報とは、その国に関することでもなく、
海外旅行のノウハウでもない。

私が欲しい情報は、
「本人たちが、実際にその国に行った事があるのか?
 あるとしたら、どのくらい経験をしてきたのか?」
という情報だ。

当たり前かもしれないけれど、
話の耳ざわりの良さとか、リアリティだけでは
決められない。

リアリティ、ではなく、リアルな実体験を聞きたいのだ。


そこで、私なら、

「失礼ですが、あなたはその国で
 実際に、どのような体験をされたのですか?」
という質問をするだろう。


もし、その質問をしたら、アドバイザーAさんを含めた
3人は、こう答える。

アドバイザーAさんは、
「その国どころか、海外旅行に行ったことなんて、ないよ」

アドバイザーBさんは、
「私は行った事はありません。
 が、旅行代理店の社員としてオススメします!」

アドバイザーCさんは、
「4年ほど、住んでいた」


ここで私は、3人にお礼を言いつつも、
ここから先は、アドバイザーCさんの話を聞くように
なるだろう。



ちょっとイジワルな流れだったね。失礼。

でも、現実の世界で、今回の話と同じような話は
たくさんあるし、君も常日頃から経験していると思う。


なにか新しいことをはじめる時。
なにか君が悩んだ時。
誰かにアドバイスを求めることがあるだろう。

その時、絶対に注意をすべきことがある。

それは、アドバイザーを選ぶと言うこと。

アドバイスを求める分野で、
君が欲しい結果を得ている人からしか、
アドバイスを受けてはいけない。

当たり前といえば当たり前なんだけれど、
けっこう見落としがちだ。

話しやすいから。
親身に聞いてくれるから。
理路整然としているから。
頼れる存在だから。

といった理由で、アドバイザーを決めてはいけない。


そして、さらに重要なのは、
「君が欲しい結果を得ていない人の
 アドバイスは、聞き流す」
ということ。

相当意識していないと、
大きな影響を受けてしまうからね。

さっきの「海外旅行」の話を、「トレード」に
置き換えて読み直してみて欲しい。


大親友のアドバイザーAさんは、
トレードをしたことがない。

ならば、話を聞いてはいけない。

もし、Aさんがトレードをしたことがあっても、
損ばかりしてしまっているのなら、
話は聞き流さなければいけない。

「君が欲しい結果」は、得ていないからね。


アドバイザーBさんの話が
どんなに丁寧で、夢のある話だったとしても、
その人が実際にトレードで利益を得ていないのならば、
話を聞く必要は、ない。

君が欲しい結果とは、違う結果をもたらすことに
なってしまうだろう。


そして、
アドバイザーCさんが、ちゃんと
欲しい結果を出しているのなら、

たとえその人が、とっつきにくい相手であろうと、
関係ない話が途中でまざっても、
相手が小学生だろうと、
真剣に聞いたほうがいいだろう。

君が欲しい結果に、
最短距離で向かわせてくれるはずだ。


今回の話は
「ふぅん、当たり前じゃん?」

と思った部分もあるかもしれない。

しかし、
大半の人が、意識が薄いまま
日常生活を送ってしまっている。


健康について語る人は、
本当に健康体を手にしているのか?

人間関係の悩みを
聞いてくれる人の人間関係は
本当に上手く行っているのか?

トレードやビジネスでの
金銭的成功を話す人は、
本当に成功をおさめているのか?


もし君がいまアドバイスを求めている人がいたら、
確認をしてみるのもいいかもしれないね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 親不孝は、親孝行の始まり

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人にアドバイスをもらうときの
注意点を、君に伝えることが出来た。

アドバイスをもらうときに
最も気をつけなければいけないことは、ひとつ。

それは、
「君が欲しい結果を得ている人から、
 アドバイスをもらう」
ということだ。

そして、
「君が欲しい結果を得ていない人のアドバイスは、
 影響を受けないように、聞き流す」
ということが大切だ。


君が望んでいようと、望んでいなくても
君がいろんな人と話をする中で、
アドバイスをしてくれる人は
たくさん出てくるだろう。

アドバイスをくれる人の最たる例としては、
君の親や兄弟、そして配偶者が挙げられる。

その人たちは、世界中の誰よりも、
君が幸せになって欲しいと必死に考えて、
心をこめて あれやこれやと
アドバイスをしてくれると思う。

しかし、その気持ちや真心には感謝をしつつも、
やはり、君は本質的な質問をしなければならない。

「この人は、私の欲しい結果を
 すでに得ている人だろうか?」

「私の欲しい結果を得ている人の
 アドバイスだろうか?」
ってね。


親や兄弟のアドバイスを聞くべき時と言うのは
たくさんある。

君よりたくさんの人生経験をしている
こともあるだろうし、
何より、真剣さと言う意味においては、
他のどんなアドバイザーよりも勝るだろうからね。

親、兄弟、配偶者は、自分の成功体験や失敗体験から
様々なことをアドバイスしてくれるだろう。

しかし、
親や、まわりの兄弟、配偶者などの
身近な人の言うことだけを
100%聞いていただけでは、

完璧にうまくいったとしても、
身近な人が体験してきた豊かさや、
幸せしか手に入れることが出来ない。

親の言うことを素直に聞いているのは、
親も安心するし、君も波風が立たなくて
いいような気もすることも多いだろう。

しかし、
親の言うことだけを聞いていては、
親を超す事は絶対に出来ないわけだから、
最終的には親不孝だ。

親は、自分の子供の成長を願うものだからね。

自分のコピーが出来上がるよりも、
自分が体験できなかった豊かさを
子供が体験できることを喜ぶ親が、素晴らしい親だ。

だから君は、短期的な親不孝をしてでも、
自分の欲しい結果を純粋に追って、
欲しい結果を得ている人のアドバイスを聞けばいい。
長期的な親孝行になるだろう。

(そして、君に子供がいるならば、
 自分の子供が欲しがっている結果は何なのか?
 という事に目を向け、それを受け入れ、
 自分のコピーではない子供の“成長”を助け、
 一緒に喜べるような親であって欲しい。

 子供が、君の未知の領域に向かう姿を
 応援しようとする気持ちそのものが、
 君自身の器を大きくし、君を豊かに
 するだろうからね)


アドバイスを聞くときのポイントは、


身近な人に左右されることなく。

君が本当に欲しいものは何なのかを深く考え。

君が本当に欲しい結果を得ている人の話を聞き。

君が実践する。


ということだ。


当たり前なんだけれど、
これが「なりたい自分になる」最良の方法だ。

お互いに、意識し続けていきたいものだよね。



もうひとつ、
アドバイスを聞くときのポイントがある。

基本的には、前回 話したことと同じ
ポイントなんだけれど、

君が欲しい結果を、すでに出している
アドバイザーの話を聞くときにも、
注意をしておくと効果のあるポイントだ。

せっかく、君が欲しい結果を出している
アドバイザーの話を聞くチャンスがあったのであれば、
出来る限り、中でも大切なエッセンスを
聞き漏らしたくは、ないだろう?

そんな大切なエッセンスを、
聞き漏らさないようにするためには、
聞いている間中、君自身がたったひとつの
質問を、繰り返せばいいだけだ。

アドバイザーが話をしてくれている間、
君は、自分の中で、ひとつの質問をする。

その質問が「YES」ならば、アドバイザーが
してくれた話は、決して聞き漏らしてはいけない。

そして、ひとつの質問に対する答えが
「NO」ならば、アドバイザーに感謝をしつつ、
他の質問をするといいだろう。
別の話を聞かせてもらう必要があるからだ。


さて、その“たったひとつの質問”とは、
どんな質問だろうか?

非常にシンプルな質問だ。

その“たったひとつの質問”とは、


「今の話は、事実なのか?それとも意見なのか?」


という、心の中の質問だ。


君が欲しいと思っている結果を導き出すためには、
「○○だと思う」
という“意見”よりも、

「○○は、△△だ」
「○○は、××すると、□□になる」
という、“事実”が必要だ。

そして、“事実”は、体験した人にしか
語ることは出来ない。

私が前回、
君が欲しい結果を得ている人からしか
アドバイスを受けてはいけない、
と言ったのは、

結果を出している人しか“事実”は話せないからだ。

結果を出していない人は、“意見”しか、
話すことができない。

この差が、天地を分ける。


意見は、必ずプラスにしてもマイナスにしても、
偏りが生まれてしまう。

いい所しか見ていなかったり、
悪い所しか見ていなかったりする。

しかし、その人自身が体験した事実は、
結果を得るまでの光と影の両方を教えてくれる。

君が欲しいものを得るためには、
光と影の両方を知っておく必要がある。

そして、得られるものの素晴らしさと、
得るために君が支払う代償や、
得ることによって君が失うものも
知っておくほうがいいだろう。

だから、
その両方を教えてくれる“事実”が
とても大切なんだ。


「事実か?意見か?」

正確に聞き分ける力を持ち、
事実の中から実践すべきことを見出し、実践すれば、
君が得られないものは、何ひとつないだろう。

君が欲しいものが、すべて手に入ることを
願っているよ。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 人が求める、たった2つのこと

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回も、相手からアドバイスを受けるときの
注意点を、君と一緒に見てきた。

君が誰かからアドバイスを受ける時に意識すると、
より効果が高くなる質問がある。

それが、
「今、相手が話している話は、
 事実か?それとも意見か?」
という、君の心の中での質問だ。

相手が経験をしてきた“事実”であるならば、
その人の話から、たくさんのヒントを受け取り、
君の栄養にすることが出来るだろう。


しかし、もし、相手が話している話が

「○○は、△△だと思う」
とか、
「○○は、△△という話だ」
とか、
「○○は、△△なのが常識、普通だ」

なんていう“意見”であるのならば、
時間を割いて話をしてくれていること自体には
感謝しつつも、
「こういう風に考える人もいるんだな」
という参考材料以上の影響を受けなくていいだろう。

“意見”は、どうしても
一方的なものの見方や、
相手が君に向かって欲しい願望などが
入り混じってしまう。

純粋なアドバイスになっていないのが普通だ。

今、話されている話が、
“事実”なのか?
それとも“意見”なのか?

事実と意見の判別ができれば、
相当の実りが、君にもたらされるだろう。
という話だったね。


そして、今回の手紙は、
逆に君が相手に話をする時 気をつけると、
相手とのコミュニケーションが非常に
円滑になる基礎を伝えよう。

直接トレードとは関係ないように思えるかもしれないが、
今回の話は2つの意味で、君に大切な話だ。

1つは、
コミュニケーションの基礎を知ることによって、
他の人の心理が、より分かるようになる。

他の人の心理が、より分かるようになれば、
相手との心理の読み合いであるトレードにおいても
有利な立ち位置をキープすることができるようになるだろう。


そしてもう1つは、
君は「トレードで勝つ」ということだけでなく、
豊かな人生を送りたいと思っているだろう?

トレードで大金持ちになるのは、
あくまで手段であって、求めている結果そのものではない。

君が求めている結果は、今よりも
もっと豊かな人生を送ることだと
私は理解している。

そのためには、
君が大切に思っている人とは、
より深いコミュニケーションを取れた方がいいし、

君が苦手だと思っている人とだって、
今よりも円滑にコミュニケートできた方がいい。

なので、
ちょっと遠回りに感じるかもしれないけれど、
大切なコミュニケーションの基礎を、君に伝えよう。



さて。

まず、今回は、コミュニケーションの
基礎中の基礎の話を君に伝えよう。

誰かが何かを人に話す時、
話をした人が、相手に求める反応は、
たった2種類しかない。

ビジネスの場でも、
恋愛においても、
世間話であっても、
非常に高度な政治問題であっても。

君が話すときも、
私が話すときも、
全世界の他の誰が話すときでも、

話し手が、聞き手に求めている反応は、
2種類しか存在しない。


しかし、そのシンプルなルールを
理解していない人が、あまりにも多いので
人間関係が複雑になり、トラブルも発生する。

もちろん、シンプルなルールをあえて破って、
人間関係にトラブルが発生することは承知で
話さなければならない時も、中にはあるだろう。

しかし、だいたいの場合は
シンプルなルールに沿っていれば、
大きなトラブルになることなく、
円滑な人間関係を構築することができるものだ。

ぜひ、このシンプルなルールを
腹に叩き込んでおいて欲しい。


コミュニケーションにおける
シンプルなルール。

話し手が、聞き手に求めている2つの反応。

それは、

“共感”か、“解決”だ。

それ以外の反応は、いつも、誰でも、
一切 求めていない。


人は誰かに何かを話すとき、
2種類のニーズのもとに話をする。

それが、“共感”か、“解決”かだ。
言葉通りの意味なんだけれど、ひとつずつ
詳しく見ていこう。


まずは、“共感”。

「私の気持ちを分かってもらいたい」

「私が面白いと思ったものを、面白いと言って欲しい」

「私が嫌だと思っているものは、相手にも嫌だと言って欲しい」

「かわいそうな私を、かわいそうだと思って欲しい」

「頑張っている私に、頑張っているねと言って欲しい」

などなどなどなど。。。


今の自分に感じていることを、
相手にも感じて欲しいと思うニーズ。

これがなければ、人が何かを
伝えようとすることは、まずない。


たとえば、
君が最近、誰かに直接話したことや、
電話やメールで誰かに伝えたことを
思い出してみて欲しい。

まず間違いなく、
自分が思ったことを、相手に
「そうそう!」
とか、
「分かる分かる!」
と、言って欲しくて伝えたものが
ほとんどじゃないかな?

少なくとも、
相手から否定されるために、喜んで伝えたもの
というのは、ないと思うけれど、どうだろう?

仕事のミスなんかを報告しなければいけない、
なんていうときも、
「今回は、しょうがなかった」
とか、
「うっかりミスは、だれにでもある」
なんていう気持ちに、
相手が共感してくれたらなー、とは思わないかな?


非常にレアなケースでは、別のこともあるかもしれないけれど、
基本としては、

話し手は、聞き手に“共感”して欲しい。

というのが、前提中の前提だ。


そして、もう1つ。
話し手が、相手に求める反応のパターンがある。

それが、“解決”。

「自分の今かかえている問題を
 どうしたらいいのか教えて欲しい」

「これは、○○すると、どうなるの?」

「異性にモテるには、どうすればいいの?」

「出世するには、どうしたらいいの?」

「トレードで儲けるためには、
 何をすればいいの?」

などなどなどだ。

もっとシンプルに、

「電球を 取り替えて欲しい」
とか、
「ついでにジュース買ってきて」
なんていうのも、
話し手のニーズを“解決”してほしい、
というものに含まれるだろうね。

相手が、自分のニーズを解決できる方法を
持っていると期待される場合、
“解決”の反応を期待する。

「解決して欲しい」というニーズが、
「お願い」という形で表される場合もあるし、
「命令」という形で表される場合もあるけれど、
聞き手に求めているのは、基本的に同じことだ。


この、“共感”と“解決”を上手く使いこなせる人は、
人間関係のトラブルに巻き込まれることは、ない。

君も、
君の気持ちを心から分かってくれて、
君の抱えている問題を解決してくれる人がいたら、
嫌いになるわけないだろう?

逆に、
君が話した内容を、いつも否定して、
なんの解決策も出さない人がいたら、
いい気持ちは、しないだろう?

どの人も、常に
“共感”か、“解決”を求めて
話をしている、ということを意識していれば、
こまかい人間関係のトラブルは
激減するだろう。


「空也さん、たしかにその通りですけれど、
 本当にその2つだけで、上手く行くんですか?」
という疑問を持ったかもしれない。

たぶん、あまりにシンプルすぎるので、
「それだけ?」
と思ってしまっているかもしれない。

しかし、
本当にこの“共感”“解決”だけで充分だ。

次回の手紙で、もう少し細かく話をしていくが、
どんな場面でも、

今相手が求めているのは、
“共感”なのか?
それとも“解決”なのか?

ということを読み間違えなければ、
相手は、君のコミュニケーション能力に
惚れ惚れするだろう。


ちなみに、もし相手が“解決”を求めていたときに、
君がその解決方法を持っていなかったとしても
まったく問題は、ない。

相手が“解決”を求めている時に
きちんと「解決をしよう」とする姿勢を見せれば、
相手は君の事を信頼する。
(もちろん“ふり”では、ダメだけれど)

たとえば、
ネットの「ヤフー知恵袋」とか、
お悩み相談のページって、あるよね?

どんな相談でも、ベストアンサーに輝いているのは、
相手に“共感”して、
“解決”をしようと努力している回答だ。

もし、時間があったら、見てみるといい。

“共感”、“解決”から逸脱しているものは、
絶対にベストアンサーには選ばれているないから。



さて、今回の手紙はここまで。

次回は、もう少し“共感”“解決”について
突っ込んだ話をするつもりだ。

君も、
自分が話をしているとき。
誰かが君に話をしているとき。

「今の話は“共感”を求めているのか?
 それとも“解決”を求めているのか?」

ということを意識してみると、
今までと違ったコミュニケーションが
できることだろう。

興味があったら、試しに意識してみて欲しい。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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