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〔心〕 なるようになんか、ならない。


こんにちは、トレーダーの空也です。

今までの手紙で、これからのレッスンの
カテゴリーと科目を説明したね。

そして今回から、本格的なレッスンを
スタートさせようと思う。

いよいよ、君が継続的に利益を出せる
トレーダーになってゆくわけだ。

本物のトレーダーになれば、
株式市場という、ほぼ無限に広がるお財布から、
好きなだけお金を取り出すことが出来る。

たとえ一時的にお金がなくなってしまったとしても
これから伝えていく「心・技・体」をマスターすれば、
いつでもお金を手に入れることが出来る。

金銭的に自由になれば、
君の時間を、君が有意義だと思うことに使えるようになる。

金銭的に自由になれば、
君の大切な人を、より幸せにする選択肢が増える。

もちろん、ものを買うときに「値段」という条件は
ないものとして、好きなものを選べるようになる。

どうかな?
新しい世界が見えてくるかもしれないね。

そして私は、君が早く金銭的に自由になることを、
全力でサポート、フォローしていきたいと思っている。

一緒に協力してやっていこう。



では。

まず第1回目。本日のレッスン。

今回のレッスンは、君にとっても、私にとっても
とても大切で、一番本質的なこと。

もちろん「心」のカテゴリーの話なので、
君自身の中にすでにあることの話だ。

でも、おそらく日々の生活の中で
君の心の奥深くに、眠ってしまっているであろう話。


私自身も、今回のレッスンで伝えることを
日々痛感しながらレベルアップに励んでいる。

今回伝えることを、君が完全に理解し、
完璧にマスターすれば、もはや
すべての悩みは解決される。

お金の問題、人間関係、健康、夢。。。

全てが君の思うがままになる、という話。

あまりに影響する範囲が広いので、
株とはあまり関係ない話に聞こえるかもしれない。

けれど、
もっとも根源的な話なので、
最初に伝えておきたいと思い、第1回目のテーマにした。


いろいろ前置きをしたけれど、
伝えたいことは、とてもシンプルだ。


君の全てが思い通りになる教え。それは、

あるようになる

という一言だ。



これだけでは、まったく意味がわからないので、
説明をしていこう。

君も「あるようになる」ではなく、
「なるようになる」という言葉は
よく耳にする機会があると思う。

例えば、
「これだけ頑張ったんだから、
 あとは、なるようになるよ」
とか、
「何でこんなにトラブル続きなんだろう?
 もう、なるようになれっ!」
とかね。

普通に使う言葉だから、なんの疑問もなく
聞いていたり、使っていたりしている
言葉だと思う。

でも、この言葉は、実は間違っている。

物事は、決して「なるようになる」ことはない。

繰り返そう。

全ての時において、何事も、決して、
なるようにはならない。


こう話すと、

「いや、空也さん。今までたくさんのことが
 なるようになってきましたよ」

「なるようになる、ってことも世の中には
 あるんじゃないですかね?」

という、君の声が聞こえてきそうだよ(笑)


そう。
君は今、なるようになることもある、
と思ったかもしれない。

でも、
それは実は「なるようになった」ように
見えているだけで、本当は別の要素の結果なんだよ。

別の要素。

それがさっき話した言葉。
「あるようになる」
ということ。


物事は、君の意思とは無関係に
「なるように」なるのではない。

全ての物事は、
「君がどういう存在でいるのか?」
「どうあるのか?」
ということに、直接結びついて、君に結果をもたらす。

もし君が、今までに「なるようになる」と思って
望んでいた結果を手にしたことがあるのなら、それは
すでに君が望む結果を得られる心の状態が出来ていた
ということ。

望んでいた結果を手に入れるような存在に、
すでに君があったということ。


そして、

もし君が、今までに「なるようになる」と思ったのに
望む結果にならなかったことがあるのなら、それは
君の「あり方」が、望む結果を手にする「あり方」では
なかったということ。



もう少し分かりやすくするために、例を挙げよう。

君が大好きな友達を、一人思い浮かべてみてほしい。

とても話が合い、共通の趣味を持ち、
お互いに助け合うような友達。

数年会っていなくても、
再会したときには、すぐに打ち解けた話が
できるような友達。

いまの友人関係で思いつかなかったら、
昔の友人でもかまわない。

そんな友達を、一人思い浮かべてみてほしい。


さて。

その友達と、なぜ君は友達なんだろう?
もしくは、昔親友だった友達と君は、
なぜ親友だったんだろう?

もちろん
「会社が一緒」
「学校が一緒」
「趣味のサークルで一緒」
「たまたま出会った」
など、いろいろ表面的な理由はあるかもしれない。

でも、会社とか学校が一緒だった人は、
いま思い出している親友以外にも
たくさんいたはず。

なのに、なぜその人は
特別な友達になったんだろう?

「話が合ったから」?
「ある事件がきっかけで」?

いろいろ理由は思いつくかもしれない。


でも、もっとも根源的な理由は、ひとつ。

それは、
君自身が、今思い出している人と
真に分かり合える状態で「ある」から、
あるいは「あった」から、親友になった。


例えば君と友人が、釣りが趣味だったとしよう。

君は釣りが好き。
釣りが好きなので、釣りのことを考えたり
釣りが出来る場所や、釣り道具屋に行くのは
自然なこと。

特に意識しなくても、体が勝手に釣りの方に向いている。
つまり、君自身が
「釣りという存在にある」状態なわけだ。

そこで、同じ釣り好きの友人に出会う。
ごく自然なことだ。

もし君が釣りが好きではなかったら、
その友人は、君の前に現れることはなかっただろう。


会社で出会ったり、学校で出会ったとしても
同じこと。

その会社を選んだり、学校を選ぶ存在であった
君の前に、その人は現れたわけだ。

同じ会社や学校を選び、
君の言動に対して、友人が選んだ言動があり、
友人の言動に対して、君が選んだ言動があった。

それがマッチしていたから、その人は
君の親友となったわけだ。

君の存在が、その人と親友になる状態にあったから、
その人は君の親友になった。

決して「なるようになった」わけではなく、
君が「ある」ように「なった」。

もし親友と離れたことがあるのならば、
それは君の存在が、その親友と離れる状態に
変わったから、君の人生からは離れたわけ。

今まで出会ってきた人すべてが、
君の「あり方」によって、関係が変わってきている。

親友もそうだし、恋人もそう。
ただすれ違う人もそう。
君の味方もそうだし、君のライバルや嫌な上司もそう。
もちろん家族もそう。

君の「あり方」しだいで、関係はまるで変わってくる。
そして君の「あり方」が変われば、
君との関係も、君に対するその人の役割も変わってくる。

まさに、君が
「あるようになる」
んだよ。



もうひとつ簡単な例を出そう。

君の周りに、とても自分勝手にやっているんだけれど
なぜか憎まれない人って、いないかな?

やるべきことをやらなくても、なぜか
「アイツは、ああいう奴だから」
と、笑って許されてしまうような人。

逆に、一生懸命やっているのに、なぜか
貧乏くじを引いてしまうような人もいるかもしれない。

「アイツは、ああいう奴だから」
と、笑って許されてしまうような人の代わりに、決まって
「じゃあ、悪いけどアイツの代わりにこれやっておいて」
と頼まれてしまう人。

そんな人も、いるよね。


笑って許されてしまう人と、
なぜか貧乏くじを引いてしまう人。
両者の違いは、何か?

それも、「あり方」の違いだけということになる。

意識的か、無意識なのかは別として、

笑って許される人は、
「笑って許される存在である」という
「あり方」を選んでいる。

貧乏くじを引いてしまう人は、おそらく無意識に
「貧乏くじを引く存在である」という
「あり方」を選んでいる。

これも
「あるようになる」
わかりやすい例だ。



ここまで話すと、

「空也さん、今までの例は、なんとなくわかります。
 でも、今の話がトレードやお金持ちになることと、
 どう関係するんですか?」

という疑問が出てくるかもしれない。

一見すると関係ないことのように見えているかもしれない。
でも実は、関係 大ありなんだ。


人と人との関係は、まだ見えやすいから
例として出したんだけれど、この
「あるようになる」という法則は、
全てのことに当てはまる。

人間関係だけでなく、
金銭的なことも。
健康においても。
自分の時間や夢においても。

つまり君や私が
「お金持ちである存在」という「あり方」を選べば、
いつでもお金持ちになれる。

「継続的に利益が出せるトレーダー」という
「あり方」を選べば、すぐにプロトレーダーになれる。

「健康な状態」という「あり方」を選べば、
重病も治ってしまう。

というわけ。

なので、
君がお金持ちになりたいのであれば、
「お金持ちである存在」というあり方を選べばいい。

「あるようになる」のだから、
君がお金持ちというあり方を選べば、
お金のほうから寄ってくる。

「お金持ちになりたい」と望む状態ではなく、
「お金持ちである」という状態を、
心の底から受け入れた「あり方」を選べば、
君がお金持ちにならないはずはない。


すべては自分の「あり方」「ありよう」で変わり、
今の君や私の目の前に現れている現実は、
君や私が選んできた「あり方」を映し出している鏡、
というわけだ。




君は今回の話を聞いて、
「空也さん、それはちょっと飛躍しすぎでわかりません」
という反応をするかもしれないし、
「なるほど、たしかにそうですね」
と納得するかもしれない。

もし、わからないならそれでもいいし、
理解できるような、できないようなぼんやりとした
感覚でもかまわない。

もし君が、今回の話を100%完全に理解して、
100%完全に実行できるのだとしたら、
これからのレッスンを受ける必要はない。

なぜならば、100%理解・実行できるのならば
すでに君は
「人生の秘密の全てを解き明かした存在」
という「あり方」に目覚めたんだろうからね。


なので、
これからのレッスンは、今回話した
「あるようになる」
を、どんどん噛み砕いて、
実際に利益になる話や、トレードのテクニックの
話にする。

そして、お互いにこの
「あるようになる」
を実体験していって、
金銭的にも、他の面においても豊かになって
いければいいな、と考えている。


いきなり抽象的過ぎるレッスンで、
混乱したかもしれない。

でも、これからレッスンを始めるにあたって
どうしても最初に伝えておきたかった話なんだ。

これからレッスンを進めていっても、
この第1回目のレッスンは、時々振り返って
読んでほしい。

レッスンを続けたあと、
「ああ!!そういうことか!!!」
と君が発見することがあるかもしれない。



今回した話。

物事は、いつ、どんな時も、何事においても
「なるようになる」ことは、ない。

物事は、君の「あり方」の選び方によって
「あるようになる」


今回も、どうもありがとう。

ではまた手紙を書きます。




空也


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〔心〕 君にとっての株で儲けることとは?


こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の手紙では、トレードルールの基本となる
順張りと逆張りの話をしたね。

順張りには順張りの長所と短所があり、
逆張りには逆張りの長所と短所がある。
という話だった。

すべての長所をあわせ持ったルールというのは、
実は全ての真価を発揮できないルールになる
かもしれないので、注意してトレードルールを
作っていきたいものだね。


これから君はいよいよ
トレードルールを作ってゆく作業に
入っていく。

そのトレードルールは、
君自身のライフスタイルや性格に
フィットしたものである必要がある、ということは
今までに話したとおりだ。

で、
これからトレードルールを作っていく君に、
今のタイミングで伝えておこうと思う話がある。

トレードにおける「心・技・体」の
「心」の話だ。


今回の話は、もしかしたら私が心配しているだけで
君としては全く気にしていない話かもしれない。

ただ、もしちょっとでも
「そういえば、ちょっとは思い当たるな」
という事だったら、注意して読んで欲しい。

それは、
「株で儲ける」
という行為自体の話だ。


もし君が
「株で儲けるってことに、ちょっと後ろめたさを感じる」
とか、
「株の売買って、なんの価値もないんじゃないか」
とか思っていたとしたら、危険だ。

一番初めのレッスンで伝えたとおり、人は
「あるようになる」。


君が、

株で儲けること=良くないこと

と少しでも思っていたら、
君がこれからトレードで利益を出しても出しても
その利益は遅かれ早かれ君のもとからなくなることだろう。

君の無意識、潜在意識は
君が良くないと思っていることを
ずっと続けさせてはくれない。

後ろめたい気持ちを抱えたまま大金を手にしても、
待っているのは
「私がやってきてることに意味があるのか?」
という空しさと、破滅だ。


君はお金持ちになりたいと願っている。
そして、もっと詳しく言えば、
豊かなお金持ちになりたいと思っているよね?

だから君には、堂々と株で稼いで、一生幸せに、豊かに
暮らしてもらいたいと願っている。

なので、
トレードルールを作ろうとしている今のタイミングで
「株で儲けること」
ということに、真剣に向き合って欲しいと思ったんだ。


もし君が、豊かなお金持ちになりたいのに、

株で儲けること=良くないこと

と、少しでも思っているのだとしたら、
その思考回路、思考パターンのスイッチを
OFFにした方がいい。

そして、
株で儲けること=良いこと
株で儲けること=誇り高いこと
株で儲けること=価値のあること

といった思考回路、思考パターンのスイッチを
ONにする事が、豊かなお金持ちになるためには必要だ。


君が何を選ぶかは、もちろん君の自由だ。
しかも、今回話す話は、もともとは君の中にある話だ。

君が今までの人生の中で、
どの思考回路をONにしてきて、
どの思考回路をOFFにしてきたか?

その思考回路のON/OFFだけで、
君の今の現実は決まっている。

これからも
どの思考回路をONにすることを選んで、
どの思考回路をOFFにすることを選ぶかは、
君の自由意志にゆだねられている。

私が提供できるのは、君が
「ああ、そういえばこの考え方は
 OFFにしていたな」
「自分じゃ気が付かないまま、
 この思考パターンをONにしていたな」
と、あらためて気づくきっかけだけだ。

私が考える、豊かなお金持ちになるためのスイッチを
君が自分の中でONにするか、OFFにするか?

考えながら読み進めてもらえれば幸いだ。




まず君は、「株で儲ける」ということに
どんなイメージを持っているだろうか?

「空也さん、そりゃワクワクした気持ちでいっぱいですよ」
とか、
「大金持ちになって、ウハウハになりたいです」
とか、そういう浅いレベルでの話ではない。

君にとって「株で儲ける」ということは
どんなことなんだろう?
ちょっと考えてみて欲しい。

君の中に、すでに
「私にとって株で儲けるということは、○○です」
という、明確なイメージがあれば、とてもいいことだ。

君の中で「株で儲ける」ということが
どんなことなのかがはっきりしていて、
それが君に自信や勇気や希望といった
ポジティブな感情を呼び起こすものであれば
まったく問題ない。

もし明確なイメージがあれば、遅かれ早かれ、
君は利益の出せるトレーダーになるだろうし、
その利益はずっと継続していくだろう。

もし明確なイメージがあるのであれば、
今回の話は、ここでやめてもいいくらいだ。

でも、
「え?明確なイメージって、
 ・・・そんなこと考えたこともないです」
というのであれば、一緒に考えていこう。


株で儲けるということが、自分にとって何なのか?
ということを知らなくても、
トレードで利益を出していくことは可能かもしれない。

トータルでプラスになるルールを
継続して守っていけばいい。

ただ、君にはもう一段レベルの高い
トレーダーになってもらいたい。

利益が出せるのは当然として、
本当の豊かさを知っているトレーダーに
なって欲しいと願っている。

「単にお金だけ持ってるトレーダー」
と、
「お金も持っていて、心も豊かなトレーダー」
とを選べるのなら、君はどっちを選ぶ?

君には、ぜひ後者を選んで欲しいので、
一緒に考えていこう。



さて。
「君にとっての株で儲けることとは?」
という明確なイメージを持ってもらうために、
少し話を広げてみよう。

そもそも、
「お金を得る」
ということは、どんなことだと思う?

「お金は、○○の対価である」
という空欄に、君ならなんと記入するだろう?

たったひとつの正解があるわけではないだろうから、
自由に考えてみて欲しい。

「お金は、労働の対価である」
という側面もあるだろう。

ただ、今回君に考えてみてもらいたいのは、
もう少し本質的な回答だ。

トレードでも、
ビジネスでも、
遺産を受け継ぐとしても、
宝くじにあたるとしても、
売春でも、
銀行強盗でも、

お金を得られる可能性は、ある。

もし
「お金は、労働の対価である」
という回答が、本質的な回答ならば、
遺産継承や宝くじは、若干異なるように思われる。

トレードでも、
ビジネスでも、
遺産を受け継ぐとしても、
宝くじにあたるとしても、
売春でも、
銀行強盗でも、
共通しているものは、なんだろう?

何の対価として、お金を得ているんだろうか?

お金を得るということにおいて、
はずしてはならないポイントは、一体何か?
という質問だ。



「お金とは、価値の対価である」
という答えも、個人的にはちょっと違う気がする。

すばらしい価値を生んでいるのに、
一銭も得られていない人が、世の中にたくさんいる。

分かりやすい例で言えば、画家のゴッホ。

今の世の中では誰もが彼の描いた絵の価値を認めている。
しかし、彼が生きている間にお金を得たということはない。

ゴッホの例を出すまでもなく、
すばらしい価値を提供しながら、
その価値行為自体がお金になっていないとか、
価値に比べて得ているお金が少ないことなど、
世の中にはたくさんある。

赤ちゃんを育てている母親はどうだろう?

浜辺を掃除しているボランティアの人たちはどうだろう?

君が今、別の仕事をしているのなら、
その報酬は、本当に君が生み出している価値に
見合っているのか?

バブル期に働いていた人と、
今、一生懸命働いている人とでは、
生み出している価値に、そんなに大きな違いがあるのか?

私には、そんな大きな違いがあるとは思えないし、
バブル期よりも今のほうが、作られている価値は大きいとも思う。


では、以上のことを踏まえたうえで
「お金は○○の対価である」
の空欄に入る言葉は、なんなのか?

君には、深く考えてみる時間をとってもらいたい。

君には深く考えてもらいたいので、
今回の話はここまでにして、君なりの回答を
考えてみて欲しい。

次回、私が私なりに考えている
「お金は○○の対価である」
の空欄に入る言葉を紹介して、さらに
君が株で儲ける意味を一緒に考えて生きたいと思う。

次回の手紙までに、君の
「お金は○○の対価である」
の空欄に入る言葉を考えておいて欲しい。


今日もどうもありがとう。
ではまた手紙を書きます。


空也

〔心〕 お金は○○の対価


こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の手紙で出した「宿題」は
考えてみてくれたかな?

「宿題」というのは、前回の手紙で
「お金は○○の対価である」
の空欄に、君なりの答えを考えてみて欲しい
というお願いをした件だ。

もちろん、前回の手紙で言ったとおり、
ただ1つの正しい答えがあるような問いではない。

人それぞれで、たくさんの答え方があるだろう。

もちろん私にも、私なりに
腹に落としている答えはある。
でも、それが正しいというわけでもないだろう。

その上で、ここで君に
「お金は○○の対価である」
を考えてもらうことで伝えたいことは、ひとつだ。

それは、
「お金は○○の対価である」という問いに、
君なりの答えを持った上で株トレードに向き合うと、
あとで不安を持たずに
堂々と儲けられるようになるということ。



将来、君はトレードを通してお金持ちになる。

その時、もし君が心の片隅で
「トレードで儲けたお金で幸せになっていいのか?」
「あぶく銭みたいなものだから、
 いつか、このお金はなくなってしまうんじゃないか?」
という疑問を持ってしまうと、不思議なことに
疑問を持った瞬間から、儲けたお金はなくなってしまう。

「そんなバカなー!」
と君が思うのは、もっともだ。

しかし、
今まで私がトレードを続けていく中で
自分がやっているトレードに疑問を持って
自滅していった仲間は、本当に多い。

ある人は株で莫大な利益を出したものの、
「毎日売ったり買ったりしてるけど、
 俺って、なんの価値も生み出してないよなー」
と言いながら、損を重ねていった。

またある人は、
「儲けてるけど、やっぱり額に汗して得た
 お金じゃないと、いけない気がする」
と言い出した直後から負け続け、
株式市場から退場した。


トレードというのは、基本的には孤独な世界だ。

たとえ仲間がいても、自分の利益の
保証をしてくれるわけではない。

裁量トレードにしても、システムトレードにしても
最終的な判断は自分で下さなければならない。

その中で、
「自分がやっていることは、
 本当は良くないことなんじゃないのか?」
「無意味なことなんじゃないのか?」

などと思いながらやっている人が、
長く利益を出し続けられるほど、甘い世界じゃない。
(ごく一部の天才は除くが)

ほんの少しの気の迷いが、
とんでもない判断を招き、
そして大きな損失を生むことになる。

裁量トレードで、魔が差して
大変なリスクのポジションをとってしまったり。

システムトレードで、
システムを変えるタイミングではないのに
システム変更をしてみたり。

行動はいろいろだが、
わずかな気の迷いが、とんでもない損失を招く。


別に君を脅かそうと思っているわけじゃない。

ただ、
そういう事実がある、
そういう人をたくさん見てきた。
という話だ。

もちろん、君には
大損失、そして退場という道を選んで欲しくない。

だからこそ、長々と手紙にしているわけだ。


さて。
「お金は○○の対価である」
の空欄に入れる言葉は、何が適切だろう?

少なくとも、
「お金は、価値の対価である」
とか
「お金は、労働の対価である」
とすると、トレーダーは自己矛盾を
抱えやすいようだ。

何の価値も生み出していないから、
お金を受け取っちゃいけないんじゃないか?
と思って自滅する人。

額に汗して働いていないから、
お金を受け取っちゃいけないんじゃないか?
と思って株式市場から退場した友人。

そんな人たちを見ていると、
お金を受け取る資格は
「価値」や「労働」ではないところに
おいた方がいいように思う。


そろそろ君もしびれを切らしているころだろうから、
私が自分自身で納得している考え方を伝えよう。

私は、
「お金は仕組み化の対価である」
と考えている。

この考え方は、私がオリジナルで考えたものではなく、
友人と話をしながら自分では納得をしたものだ。

では、
「仕組み化」とは何なのか?

仕組み化というのは、
「もし○○が△△になったら、□□する」
という構造を、意図して作ること。

そしてお金に関することについては
「□□する」は
「(**円の)お金を受け取る」
という項目が入る。


ビジネスだったら
○○に「お客さん」
△△に「商品を購入」
という項目が入る。

そして、
「もしお客さんが商品を購入したらお金を受け取る」
という仕組みを作れば、お金が手に入る。

どんなにいい商品でも、
無償で配るという選択も出来る。

ただ、
「もしお客さんが商品を購入したらお金を受け取る」
という仕組みを作るから、お金が手に入るわけだ。

お客さんに価値を感じてもらって
「あなたがこの商品を手に入れたいなら
 私にお金を払う必要がありますよ」
という「仕組み」を作り、その「仕組み」に
お客さんが納得すれば、お金が手に入る。

お客さんが素晴らしい価値を感じて
「お金を払ってでも欲しい」
と思っていても、君が仕組みを作らずに
「タダであげます」
と言えば、お金は手に入らない。

その商品を作るのに、
君が血のにじむような努力をしていたとしても、
お金を受け取る仕組みを作ってなければ
お金は受け取れない。

当たり前かな?


売春だったら、
○○に「異性」
△△に「私を抱く」
という項目が入る。

「もし異性が私を抱いたら、お金を受け取る」
というわけ。
まぁ、異性じゃなくてもかまわないが。

売春という仕組みを作らなければ、
お金は手に入らない。
通常の、愛のある営みでは、お金は登場しない。


宝くじを買う側だったら
○○に「購入した宝くじ」
△△に「当選する」
が入るね。

そして宝くじを売る側はビジネスなので
○○に「お客さん」、
△△に「宝くじ」
が入る。


例を挙げればきりがないが、
遺産相続も、銀行強盗も、仕組み化の対価だ。

ある仕組み化は、選べる人と選べない人がいたり、
法律で仕組みが決まっていたり、
選ぶ気にならないものもあるが、
全てが仕組み化の対価だ。

そして、その仕組みが
洗練されているものであればあるほど、
得られる金額は多くなってゆく。
という法則もある。

逆に、仕組みが不完全だと、
得られるお金は少なかったり、
ゼロやマイナスにもなりうる。

仕組みの洗練度と、
受け取る金額がマッチすると
その仕組みは仕組みとして動き出す。

仕組みを洗練させる要素は、
お金を得る手段によってさまざまだ。

ビジネスなら「お客さんに提供する価値」
という要素がとても大切になるだろうし、

宝くじなら当たる確率を上げるために
「購入枚数」という要素が大切になるだろう。


うまくいっているビジネスは
お客さんが喜んでお金を支払うような
仕組みづくりができている。

宝くじを買うという仕組みや、
銀行強盗という仕組みは、
普通はあまり多くのお金を受け取れない
仕組みといえよう。



私は、
「お金は価値の対価」
「お金は労働の対価」
だと考えていない。

価値や労働は、多くのお金を得るために
とても大切な要素にはなり得るが、
お金の本質ではない。
と考えている。

あくまで、
「お金は仕組み化の対価」
である。

だから、
「価値を生み出してないから
 お金を受け取っちゃいけない」
なんて考えないし、
「額に汗して働いてないから
 お金を受け取っちゃいけない」
などとも考えない。

価値あるものは、価値あるもの。
労働は、労働。

とても尊い、得がたい、素晴らしいもの。
そして、お金を得るという本質とは、無関係だ。

一見冷たい考え方のように感じるかも
しれないが、実は逆だ。

「お金は価値の対価」
「お金は労働の対価」
と考えるほうが、よほど冷たい。

なぜなら、
無償、もしくは少ないお金で
価値あるものを生み出したり、
すばらしい活動をされている方々は、
世の中にたくさんいる。

そんな方々に
「お金は価値の対価」
「お金は労働の対価」
と言うことは、
「お金を得ていないあなたには、価値がない」
「あなたの労働や活動は、お金になってない」
と言っているようなもので、失礼だ。


価値あるものを生み出すことと、お金は無関係。
素晴らしい活動や労働と、お金も無関係。

価値あるものや、素晴らしい活動を
お金で片付けるなんて、
価値あるものや、素晴らしい活動への冒涜だ。
と、私は思う。

君は、どう思う?



さて。

長くなってきたね。
ここで株の話にもどろう。

トレードも、もちろんお金を得ることなので、
今回の本質が当てはまる。

「もし○○が△△になったら、お金を受け取る」
という仕組み。

当然
○○には、「買った(売った)銘柄」
△△には、「上昇(下落)した時に決済」
が入る。

「もし買った銘柄が上昇した時に決済したら、
 お金を受け取る」

「もし売った銘柄が下落した時に決済したら、
 お金を受け取る」

となる。

そして、
「仕組みが洗練されているものであればあるほど、
 得られる金額は多くなってゆく」
という法則も、もちろんトレードにも
当てはまる。

具体的には、君が作っていく
トレードルールが洗練されていれば、

うまくいっているビジネスと同じように、
需要があり続ける不動産物件のように、
君にたくさんのお金をもたらし続ける。

というわけだ。


もし君が将来
「トレードでお金を得ることって、
 何なんだろう?」
「価値あることなのかな?」
と思うことがあったら、今回の話を思い出すと
いいだろう。

君は、今までも価値あることを
たくさんしてきた。

これからも、すばらしいことをたくさんするだろう。

そもそも、君が生まれてきただけで
とても価値のある存在なんだ。

だから、
お金を得ることと、
価値を混同してはいけない。

たとえばトレードだったら、
あくまでトレードは
お金を受け取るための仕組み。

お金の本質は、仕組み化の対価であるという考え方。



価値あることは、お金と無関係にやってもいい。

だから
「価値を生んでいないから、トレードは意味がない」
なんていう幻想には、つきまとわれないことを願うよ。


ちょっと手紙が長くなったね。
今回はここくらいまでにしておこうか。

君にとって
「株で儲けるということ」
の明確なイメージになることを願って。


今回もどうもありがとう。

ではまた手紙を書きます。


空也

〔心〕 仕組みとの付き合い方4種類

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回、前々回としてきたお金の本質の話。
楽しんでもらえたようだね。

君にとって、「株で儲ける」ということの
意味を見つける手伝いになっていることを願うよ。

そして、予定としては、今回はそろそろ、
また具体的なテクニックの話に戻ろうと思っていた。

具体的なテクニックと、前回までのような
メンタル的な話。

さまざまな方面から話すことによって、
君が本当のトレーダーになるための手助けをしたいと
思っているからね。

ただ、
どうやら私が思っていた以上に、
君が前回の「お金は仕組み化の対価」
という話に興味を持ってくれた。

けっこう分かりにくく、
伝えにくい内容だったにも関わらず、
君がちゃんと理解して、さらに興味を持って
くれていることがとってもうれしいよ。

なので、
今回は「お金は仕組み化の対価」という話の
もう少し 突っ込んだ話をしよう。

今回の話を理解すれば、
トレーダーとして稼ぐ時だけじゃなく、

これから君がビジネスを構築するにしても、
サラリーマンとして働くにしても、
不動産経営をするしても、
そして他の手段を選ぶにしても、

意識して受け取るお金を増減させることができる。

トレーダーとして成功するのもいいし、
他の手段でも成功できる手段がある。

という話をしていこう。




さて。
まずは前回の復習。

お金は、価値の対価ではない。
お金は、労働の対価でもない。

価値も労働も、とても素晴らしい
意味のあるもので、お金を生み出す要素ではある。

けれど、お金を受け取るための本質ではない。

では、お金は何の対価なのか?

それは、
「お金は、仕組み化の対価である」。
ということを君に話した。

そして、お金に関する「仕組み化」というのは

「もし○○が△△になったら(**円の)お金を受け取る」

ということ。


この「仕組み」が洗練されていればいるほど、
受け取ることのできる金額は多くなっていく。
という法則がある。

なので、
ビジネスにおいても、トレードにおいても
利益を生み出す「仕組み」を洗練させていけば、
あとは勝手にお金のほうから君の懐に飛び込んでくる。
というわけ。

ここまでが、前回までの復習。


ここから、さらに突っ込んだ話をしていこう。

前回まで「仕組み化」という話を、
ざっくり話してきたけれど、
「仕組み化」をお金に変える手段は
大きく分けて4つある。

君が今まで得てきた収入は、
今から話す4つの仕組みとの付き合い方で
受け取ってきているはずだ。


4つの仕組みとの付き合い方というのは、

・仕組みの一部になってお金を受け取る
・仕組みを使ってお金を受け取る
・仕組みを作る、または組み合わせてお金を受け取る
・仕組みを所有してお金を受け取る

という4つ。


文字通りの意味なんだけれど、
ひとつひとつ簡単に説明しよう。

「仕組みの一部になってお金を受け取る」
というのは、誰かが作った既存の仕組みの
要素の一部に自分がなってお金を受け取ること。

まあ俗に言う「歯車になる」という方法だね。

自分が仕組みの一部となる場合、
通常は、
「あなたの対価は**円です」
と、金額や金額の範囲が
決められていることが多い。

その仕組みがうまく回っている間は
まず間違いなくお金を受け取れる反面、
期待以上の金額を受け取る可能性が最も低い。


「仕組みを使ってお金を受け取る」
というのは、これまた誰かが作った既存の仕組みに
乗っかる方法。

ただ、受け取る金額に関しては、
どれだけ上手に既存の仕組みを使いこなせるかで
まるで変わってくる。

仕組みをうまく使い続けられる限り
たくさんのお金を受け取ることが出来るが、
自分が動いていないとお金につながらないことが多い。


「仕組みを作る、または組み合わせてお金を受け取る」
というのは、「お金は仕組み化の対価」ということを
意識して、お金を受け取ることの出来る仕組みを
構築する方法。

ゼロから作るということもできるだろうし、
複数の既存の仕組みを組み合わせることで、
新しい仕組みを作りだすというタイプもある。

一度洗練した仕組みが出来てしまえば、
その仕組みが陳腐化するまで、
大した労力をかけなくてもお金を受け取ることが出来る。

仕組みの一部になったり、
仕組みを使ってお金を得ているより
はるかに莫大なお金を受け取れるようなる。


そして、
「仕組みを所有してお金を受け取る」
というのは、仕組みからお金を受け取れる
「権利」を持っている状態。

分かりやすい例で言えば、
遺産を相続できる相続人なんかは
相続人にとってみれば
権利を持っていると言えるね。

この「仕組みを所有してお金を受け取る」
となると、もはや労働とか
自分が生み出した価値とかは、
まったく無関係になる。
(仕組みを所有するまでのプロセスは別として)

単に権利を持っているか、いないのか?
それだけがお金を受け取るか、受け取らないかを
決定づける、というわけだ。



これで、仕組みとの付き合い方の4種類を
一緒に見てきた。

少なくとも継続してお金を受け取るためには、
紹介した4つの仕組みとの付き合い方の
いずれかでお金を得ていくことになるだろう。

今まで君は、意識していなかったかもしれないけれど、
意識し始めると、お金の方から君に寄ってくるようになる。

この考え方を、うまく利用して欲しい。



と、ここまでが本日の、いわゆる「前ふり」。
この話で終わってしまったら、
単なる新しい知識のインプットだ。
少なくとも、「心」の話ではない。

ここから話す話で、君に眠っている
思考回路、思考パターンのスイッチをONに
してもらいたい。

さて。
今までの話で紹介した
仕組みとの4つの付き合い方。

君はこの話を読んで
「あー、サラリーマンは仕組みの一部だなー」
とか、
「オーナーさんは、仕組みを所有しているのかー」
などと思ったかもしれない。

たしかに、そういう一面はある。
サラリーマンは仕組みの一部という
側面があるだろう。
オーナーは、仕組みを所有しているという
側面がある。

しかし、
今回の話で君に気が付いてもらいたいのは、
仕組みとの4つの付き合い方は、
視点と意識で変わる。
ということだ。

仕組みとの付き合い方も、
人との付き合い方と同じように
固定的ではなく流動的だ。

見方を変えたり、自分の意識を変えると
まるで変わってくる。

たとえば、
フリーのカメラマンがいたとしよう。

彼は、雑誌社に自分が撮った写真を
買ってもらうことで生計を立てていて、
いつもはスタジオにこもりっきりだ。
毎年決算月になると、なれない会計処理で
ヒーヒー言っている。

そんな彼は、仕組みとどう付き合っていると
言えるだろうか?

答えは、
「彼の意識しだい」
だ。

彼は、雑誌社という仕組みの一部である。
彼は、カメラと、雑誌社という仕組みを使っている。
彼は、スタジオという仕組みを作っている。
彼は、カメラ、スタジオ、雑誌社を組み合わせている。
彼は、自分の個人事業、あるいは法人を所有している。

彼が、どう思っているかで
捉え方は換わる。

そして、何回も繰り返しているように人は
「あるようになる」
ので、彼が雑誌社の一部だと思っているのなら
一生雑誌社の一部ですごすことになる。

彼が、自分のビジネスを所有していると
思っているのなら、
将来的には彼はカメラビジネスを所有する
ビジネスオーナーになるだろう。


これがたとえを変えてサラリーマンだとしても
答えは同じだ。

自分が会社の一部だと思うか、
会社という仕組みを使っていると思うか、
自分とお客さんとの仕組みを作っていると思うか、
自分という個人事業の所有者と考えるか。

今見えている形は同じでも、
今の心のありよう、見方と意識によって
将来どうなるかは、まるで変わってくる。

我々から見て、ものすごい大富豪の
ビジネスオーナーだったとしても
国という仕組みの一部であるという側面を
必ず持っている。

すべては見方で変わり、そして
「あるように、なる」。

このことに気が付いて欲しいな。


これから君は本物のトレーダーになる。
その時、君は

市場という仕組みの一部であるのか?
市場という仕組みを使ってやろうとするのか?
自分の儲かる仕組みを作り、組み合わせることに
焦点を向けるのか?
自分の儲かる仕組みを所有しようとするのか?

どのような視点を持ってもかまわない。
君が、一番なりたいところに目を向ければいい。
と思っている。

ただ、どこに目を向けるのかは
いつも自分が決めることが出来る
ということを、ぜひとも覚えていて欲しいな。



さて、今回のレッスンはここまで。

「心」の話なので、最終的には「あるようになる」
の話になっちゃったね(笑)

仕組みとの付き合い方4種類。

・仕組みの一部になってお金を受け取る
・仕組みを使ってお金を受け取る
・仕組みを作る、または組み合わせてお金を受け取る
・仕組みを所有してお金を受け取る

そして、仕組みとの付き合い方は固定的じゃなく
君の見方と意識によって変わってくる。

という話をした。
君の心の底に眠っていたスイッチが
またひとつONになったかもしれないね。

ここのところ、「心」の話が続いたので
次回は具体的な知識やテクニックの話にしよう。

今回もどうもありがとう。
ではまた手紙を書きます。


空也

〔心〕 幸せは、いつも勘違いから。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、深く「なるほどなー」と思ったことを
手短に伝えます。


先日、私の恩師の老夫婦に会う時間を作ることがあり、
また たくさんの教えを受けることがあったんだ。

その老夫婦は、たくさんの苦労をしてきた中で、
今は経済的にも精神的にも成功を収め、
幸せに余生を送っている夫婦なんだけれど、

たくさんのおしゃべりの中、
老夫婦の奥様が、自分の子供について
話をしてくれたことがあった。

自分の子供について話してくれた中で、
「私の子供は、たとえ私が今の主人と結婚しなくても、
 絶対 私の元に来てくれたと思うの」
という話をしてくれた。

そのご婦人は、もちろん夫のことも愛しているんだけれど、
自分の子供のことを、とても愛していて、
「誰と結婚しても、私の子供たちは、
 今の姿のまま、私の元に来てくれていた」
と、信じて疑っていないんだよね。


生物学的、遺伝的には
「いやいや、今の旦那さんと結婚したからこそ、
 今のお子さんもいるに決まっているじゃないですか」
と言うのが、当たり前の反応だろう。

でも、

そのご婦人の 幸せそうな話しぶりを見ていると
「もしかしたら、ご婦人の言うとおり
 誰と結婚しても、彼女のお子さんは
 彼女の元に来たのかもしれないな」
なんて思えたりもするんだ。



で。

ご婦人が今、真剣に
「私の子供は、誰と結婚しても私の元に来た」
と思って 信じているのなら、

何のために、その信じていることを否定する
必要があるんだろう?
と思ったんだよね。


ご婦人は、自分の子供への愛情から
「正しい勘違い」をしている。

そして、その
「正しい勘違い」は、
ご婦人も、周りの人も、全員を幸せにしている。

ならば、
その勘違いは、そっと守るべきものだし、
ある意味、真実を含んでいるんじゃないかな、
とも思ったりするんだよね。



普段 生活をしていると、本当にいろいろなことが起こる。

「なんでこんなことが起こるんだ!!?」
とか、
「なんで私だけこんな目に会うんだ!?」
とか、
本当に いろいろなことが起こる。

いろいろなことが起きる中で、
「この出来事を、幸せに捉えるとするなら?」
と、自問自答することは、とても素敵なことだと思う。

たとえ、その捉え方が、
ロジックでは間違っていたとしても、
自分や、自分の周りを幸せにする捉え方ならば
いいんじゃないかな?
なんて、思ったりもする。



今、君が生活をしている中でも、
さまざまなことが起こり、さまざまなニュースが流れている。

テレビやネットを見れば
「○○が△△した」
「実は○○は、××だった」
なんてニュースが、これでもか!と言わんばかりに
迫ってくる。

もちろん、君の身近では、
もっと切羽詰った事が起きているだろう。

その中で、事実・真実を見極めることも大事だと思う。

大事だけれど、一方で
「この出来事を、幸せに捉えるとするなら?」
という質問に答えて見る余裕を持つのも、いいかもしれないね。


事実を正確に捉えて、結果として悲嘆にくれるのと、
出来事の中に幸せを見つけて、豊かさを味わうのと、
君はどっちが幸せだと思う?

豊かさは、実は勘違いの中に隠れているのかもしれないね。



今日も手紙を読んでくれてありがとう。

ではまた手紙を書きます。



空也

 

〔心〕 しみのある手紙

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回の手紙は、いつもとちょっと違った
アプローチで話を進めてみよう。

同封した、1枚目の紙を
見てみて欲しい。


< 空也さんから贈られた、1枚目の紙 >
black_simi_A.jpg


紙をじっと見てみて欲しい。
じっと見た後に、下に書いてある
質問に答えてみて欲しい。

いいかな?



質問は、
「この紙の中で、気になる部分は、どの部分?」
という質問だ。簡単だろ?

紙の中で、
「ここが気になる」
という部分を頭の中で答えてみて欲しい。

別に「ひねり」とか「ひっかけ」がある質問
じゃないから、シンプルに答えてみて欲しい。


さて、
たいていの人は、
「黒い、しみみたいになっている点」
が気になる。

私もそうだし、おそらく君も「黒いしみ」が
気になるんじゃないかな?

そして、
もし、この“黒いしみ”が気になって
「なんとか“黒いしみ”を消せないかな」
と思って、“しみ”をこすってしまうと、
2枚目の紙みたいになるよね。


< 空也さんから贈られた、2枚目の紙 >
black_simi_B.jpg


「黒いしみ」は、消えてなくなるどころか、
大きく広がってしまう。

そして、より気になる。
どんどん、どんどん気になる。



さてさて、
何が言いたいのか?というと、

もし、

この紙の中で、黒い部分が
「君の生活の中での、不満な部分」
「君の生活の中での、足りないと思っている部分」
で、

白い部分が
「君の生活の中での、幸せな部分」
「君の生活の中での、満ち足りている部分」

だとしたら、どうだろう?
ということ。

幸せな、満ち足りている部分が大きいからこそ、
不満で、足りないと思っている部分が目立って感じる。

「これが足りない」
「あれが不満だ」
と思っていられるのは、
他の大きな部分で、満ち足りているからなんじゃないかな?
なんて思うんだよね。

毎日太陽が昇り、
空気があり、
いつでも食事を食べることができ、
なんらかの関係がある人がいる。

満ち足りていることって、
実は意識していないだけで、
まわりにたくさんあったりする。

私は、恥ずかしながら、けっこう忘れがちなんだよね。
君は、どうかな?

はじめから、白い部分が少なくて、
黒い部分が多かったら、今度は白い部分の方が
気になるだろうから。

同封した、3枚目の紙のようにね。


< 空也さんから贈られた、3枚目の紙 >
white_simi_A.jpg


君がどうしても
「幸せを感じたい!」
というのであれば、今満ち足りている
ほとんどのものを放棄すれば、イヤでも
幸せに焦点が向く。

もちろん、あまりオススメしない方法だけれどね(笑)



私たちは、どうしても、
全体の中で少ない方に目が向いてしまう
傾向があるようだ。

ニュースなんかも、全体の中では
あまり起こらないことを取り上げる。

「隣の家のポチが、今日も元気でした」
「今日も、ほとんどの日本人が1食以上の食事を食べました」
「今日も、9割以上の国では、戦争はありませんでした」
なんてことは、ニュースにならない。

ニュースは、無理やりにでも
“黒いしみ”を探そうと やっきになる。

それは、私たちを取り巻く大きな部分が
“白”で覆われているから、だと思う。

戦時中なんかは、
「○○海戦で、日本軍大勝利!」
なんていう、ポジティブニュースばかりが
流れていたらしいからね。

“黒”いニュースが流れている間は、
私たちは平和なのかもしれないね。


ただ、ニュースはともかく、
普段の私たちも、ニュースと同じように
“黒いしみ”探しをして生活する必要はない。

「自分は不幸だ」
とか、
「足りない」
なんて思ったときは、お互いに
より大きな“白”に目を向けると
いいかもしれないね。


今回のレッスンは、ここまで。

君や私が、“黒いしみ”ばかりに目を向けて、
“しみ”を広げることが無いように。

そして、より大きな“白い部分”に
感謝し続けられることを、心に留めながら。


今日も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 騒音は、心を穏やかにする?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、私の友人夫妻が話した話から、
君のヒントになるような話をしたいと思う。

トレードとは全く関係のない話に聞こえる
かもしれないけれど、本質的には非常に関連深い話だ。

君のこれからの考え方の参考になれば、
とても幸せだな。

では、話していこう。



今、私の友人夫婦が住んでいる家の隣に、
ものすごくうるさい家族が住んでいるそうだ。

隣人は、かなりガサツな性格らしく、
ドタバタと家の中を走り回り、
家具をガタガタと引きずり、
しゃべる声も、隣の家まで まる聞こえ。

朝から晩まで、騒音の絶えることがことが
ないそうだ。

ある時、騒がしい隣人のたてる音を聞きながら、
私の友人の夫婦は話していたそうだ。

夫は、
「隣の人の騒音、なんとかならないものかね。
 いつもうるさくて、なんか気が散るよね」
と、不快な気持を妻に漏らした。

ところが奥さんの方は、
「あら、そう?
 人の生活が伝わってきて、温かい感じがするわ」
と、夫に返した。

二人は全く同じ音を聞きながら、
夫は「うるさい騒音」ととらえ、
妻は「温かい生活の音」ととらえていた。

全く同じ現象でも、
心地いいと感じる人もいるし、
不快だと感じる人もいる。


トレードの損切りにしても、
同じなんじゃないかな?

損切りという行為自体は、
アマチュアもプロも変わらない。
自分の含み損を、決済するということなんだからね。


ただ、

アマチュアはその損切りを
「お金が減った。つらい。また負けた」
と、とらえる。

プロは同じ損切りを
「次のトレードをするために現金化した。
 大きな損失になる前に決済できた」
と、とらえる。

同じ損切りという行為でも、
心地よいものととらえることもできるし、
不快だととらえることもできる。

何事も、出来事自体には意味はなく、
起こった出来事を、どのようにとらえるかによって
心地よくも、不快にもなる、ということなんだろうね。


先ほどの夫婦の話に戻ろう。

先ほどの話だけだと、
「うるさい騒音」ととらえた夫よりも、
「温かい生活の音」ととらえた妻の方が
人間的に器が大きいように見えるかもしれない。

でも、人間の器がでかい、小さい
という話ではないんだよね。

実は、友人の妻の方は、子供のころに
一人でお留守番することが多かったんだそうだ。

そして、夜、自分のお母さんが帰ってきてから
掃除や洗濯などの家事をする。

すると、
「ガチャガチャとした音=お母さんがいる」
という認識になり、安心するという
子供時代の「学習」があるわけなんだよね。

お留守番をしているさみしい気持ちが、
ガチャガチャ音によって、解消される、
と、脳がプログラミングされているというわけ。

一方、私の友人の夫の方は、
ガチャガチャ音に対しての、特別な経験はない。

だから、普通に「気が散る」という風に
脳が反応するということなんだよね。


特別な経験や学習をすることによって、
出来事と反応を結びつける
脳のプログラミングは書き換わる。

普通は「不快」だと思うことも、
脳の配線を結びなおすことによって、
脳が「心地いい」と感じるものにすることができる。

頬をひっぱたかれるのは普段イヤでも、
とあるプロレスラーにひっぱたかれるのは
「入魂」で気持ちがいいとか、

縄で縛られて、ムチで打たれることが
「最高の愛の形」だと
脳にプログラムしている人すら、
世の中にはいる。


そして、トレードにおいて
「損切り」とか、
という、普通だったら不快なものも、
脳のプログラミングによっては
「心地いい」ものにもできる。

プロのトレーダーは、
我慢して損切りをしていたりするわけじゃない。

自分の将来の利益につながるという
確固たるプログラミングがなされているから、
心地よさすら感じて損切りするわけだ。


そして、
今回の話の中で最も大切な事がひとつ。

この「脳のプログラミング」は
たいていの場合、自然にプログラムされて
しまうものだけれど、

ある一定のプロセスを踏めば、自分の意思で、
好きなようにプログラムすることが可能だ。
という点。


プロは、生まれつき 損切りに
苦痛を感じないというわけではなく、
学習によって、損切りを淡々と出来るようになった。

もちろん、君も適正な学習を踏まえれば、
今の損切りの苦痛を、減らすことができる。

そして、損切りを「将来の利益」に直結して
連想できるようになる。

ある出来事に対して
君が思い通りの反応を選ぶことができるように
これからも学習を続けていこう。

今回も手紙を読んでくれてありがとう。
感謝しているよ。

ではまた、手紙を書きます。



空也

 

〔心〕 高橋大輔とブルース・リーの着眼点

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今年も、残すところ 後わずかとなってきたね。

今年1年のトレードを振り返って、
君はうまく利益を出すことが出来たかな?

それとも、トータルマイナスで
残念な思いをしているだろうか?

私の周りのトレーダー仲間の多くは、
11月上旬からの上昇相場に乗って、利益は確保したものの、
全体的には厳しい、儲けにくい相場だったと
振り返る人が多いように見受けられる。


うじうじ悩んでいるだけなのは
なんの生産性もないことだけれど、
今までやってきたことを冷静に総括して
これからの活動に活かすことは、とても大切なことだ。

年も押しせまって来たので、
今回から何回かに分けて、
今年のトレードを振り返り、
来年からのトレードに活かせるようなヒントを
一緒に見ていきたいと思う。

いつもは、君と理解を共有するために
かなり噛み砕いた(言い方を変えれば、くどい)
手紙の書き方をしている。

順を追って説明し、
同じ事を 言い方を変えて話し、
私なりの意見を伝えるのが、
君に最も利益になると考えているからだ。

しかし、今回から数回の手紙は、
あえて出来る限り言葉を少なくして、
その分、君に考える時間をとってもらおうと思う。

かなり、捉え方が自由がエピソードを選んで届けるので、
君自身が肉付けをして、来年からのトレードに
備えてくれるとうれしいな。

ここまでで、かなりくどくなっているので(笑)
さっそくエピソードに入ろう。



フィギュアスケート選手の、高橋大輔。

2010年バンクーバーオリンピックでの
見事な復活と銅メダル獲得を、鮮明なイメージで
覚えている人も多いだろう。


アクション映画スターの、ブルース・リー

鍛え抜かれた見事な肉体とカリスマ性で、
多くの人々の心をとらえて離さなかった伝説的な人物を、
君も知っていることだろう。


この二人には、実は共通点がある。

もちろん、世界のトップクラスの人間であるとか、
素晴らしい身体能力の持ち主であるとか、
自分に対するストイックさとか、
挙げればきりがないかもしれない。

が、
今回君に話したいのは、
彼らの“練習方法”についてだ。


通常、練習というと
自分が出来る最高のパフォーマンスを出すために
自分の能力を最大限に引き出せる環境で
練習するのが普通だ。

そして、
変なクセがつかないためにも、
失敗したり、自分が納得のいかなかった時は
途中で「仕切りなおし」をして、
また気持ちを切り替えて、成功するように
練習をする。

しかし、高橋大輔選手やブルース・リーは、
そのような“普通”の練習以外にも
全く別アプローチの練習も取り入れていた。


それは、

「自分が不利な状況」
「自分が失敗したときの状況」
からスタートする練習。

高橋選手は、フィギュアスケートで
自分がジャンプやターンをミスったり、
転倒してしまったりすることもあり得ることを知っていた。

なので、失敗したときに備えて、
あえてミスからの立ち直り方や
転倒から演技に戻るための練習をしていた。


ブルース・リーは、カンフーのトレーニングで、
いつも自分が有利な立ち位置で攻撃できるわけではない
ということを知っていた。

そのため、あえて自分が地面に倒されて
相手が襲い掛かってくるようなシチュエーションでの
パンチやキックの練習をしていたそうだ。


「自分が失敗するときがある」
「いつもベストなポジションで あるわけがない」
という前提に立ち、その時に、

どのように立ち直るか?
どのように動くのか?

ということを、練習の段階から取り入れていたそうだ。


練習で できないことは、
本番では できない。


高橋大輔選手。
ブルース・リー。
彼らは、自分が失敗することを受け入れ、
その時のための準備も怠らなかったからこそ、
オリンピックのメダリストになり、
伝説的なアクションスターになったのかもしれないね。

私たちトレーダーは、
自分の失敗のために、
どんな準備をしておけるんだろう?

起こりうる失敗。
環境や他の人が原因のものもあるだろうし、
自分が原因のものもあるだろう。

その、起こりうる失敗に、
我々は、どんな備えを、普段からしておけるんだろうね?


今回のレッスンは、ここまで。

お互いに、自由に想像の翼を広げて
考えてみたいことだよね。

今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 1mmの成長が、別世界につながる

 
こんにちは、トレーダーの空也です。
今回の手紙で、私からの年内の手紙は
締めくくろうと思う。

残る数日は、株を忘れるもよし、
今年のトレードを振り返ってみるのもよし、
お互い、充実した時間をすごそう。


さて。

10月から始まった君と私のレッスン。
まだ3カ月たらずのレッスンだけれど、
君のトレードに活かせる内容は、あっただろうか?

「とても役に立っています!」
と、君は言うかもしれないし
「残念ながら、望んでいるパフォーマンスまでは
 至っていません」
と言うかもしれない。


私個人としては、
君には後者の意見を持ってほしい。

書き間違いではない。

君には「役に立っている」と言われるよりも、
「望んでいるパフォーマンスには至っていない」
と言われることを望んでいる。


なぜなら、

たった3カ月足らずのレッスンで
実質的な利益などは、なかなか出ないだろう
という理由がひとつ。

そして、もっと大きな理由としては、
たとえ少々の利益が出たからと言って
「これで満足。大丈夫」
なんて、君には満足してほしくないからだ。


どうせならば、
今、君が抱いている人生観そのものが変わるような
パフォーマンスを、君には望んでほしい。

そして、
「本当に生まれてきてよかった」
と、今よりも もっと実感してほしい。

株式トレードは、それだけの可能性と
エネルギーを秘めている、とても壮大なものだからね。

けっして
「まぁ、このくらいまで稼げれば満足」
「今の収入にちょっとプラスできればいいや」
なんて、自分で自分の可能性を潰すような考えは
持たないでくれると嬉しいな。



「そうは言っても空也さん。
 そんな夢みたいなパフォーマンスを目指すどころか、
 今は損切りとか、塩漬け株に囲まれて
 いっぱい いっぱいです」
なんて、君は思っているかもしれない。


でも。

もし君が、私からの手紙を真剣に読んでくれて、
君に必要な栄養分を取り入れてくれているならば。

もし君が、少しでも君が君自身のために、
真剣にトレードに取り組んでいるのならば。

成果が出るのは、時間の問題だ。



今年最後の例え話をしよう。

仮に、人の成長を、地面に埋められた
「豆」に例えたとしよう。

地面に埋められた豆は、地面から自分の芽を
地表に出そうと、必死にがんばって伸びてゆく。

でも、
はじめのうちは、どんなに芽を伸ばしても、
依然として地面の中からは出られない。
まわりの景色は、暗い地中のままだ。

自分の中身を割って、
精一杯努力して、周りの土を押しのけて
上へ上へと 這い上がっているのに、
外の太陽を浴びることが、できない。


しかし、

そこで
「もう太陽を浴びることなんて、ないんだ」
「芽を出して大きな木になるなんて、出来ないんだ」
と、上へ伸びようとするのをあきらめてしまったら?

一生、地表へ出て太陽を浴びることは、ない。


はたから見たら、
「確実に、地表に近づいているじゃないか」
「もう少しで、太陽が見られるじゃないか」
と思っても、
豆自身があきらめてしまったら、おしまいだ。

腐って、
他の豆の養分となって、
大樹となることなく、豆の一生を終える。

でも、あきらめずに、
毎日少しでも上に伸びることを続けていたら、
必ず、いつの日か地表に出て、
まぶしい太陽の光を浴びることが出来る。

そして、双葉を芽吹き、
やがて大樹となって、そびえ立つ事も出来る。


人の成長には“沸点”がある。
1℃から99℃までは、
冷たい熱いの違いはあれど「水」のまま。

99℃から、たった1℃上昇すると、
まるで違う気体へと姿を変える。


太陽の光を浴びる大樹となるか、
腐った豆となるか?

沸点を超えて、別世界を見るか、
別世界を見ることなく終わるか?

その差は、もしかしたら
あと残り1mm進むか、
あと残り1℃上昇するかといった
差であるかもしれないんだ。


今、君や私が目指している
理想的なトレーダーになるために、

「望む利益が出る」という芽を芽吹かせるために、
地中をあと100m進まなければならないのか、
1mm進むだけでいいのかは、わからない。

ただ、進むことをやめてしまったら、
腐って終わりだ。


まずは進むことをあきらめないこと。

そして、正しい学習を実践し、
最低限の実践を継続できるための
マネーマネジメントを怠らないこと。

この点を守れば、かならず
利益を継続して出せるトレーダーに
なることができる。

いつか大樹になることを信じて、
来年も一緒に進んでいければ幸いだ。


年が押し迫る中、手紙を読んでくれてありがとう。

来年も、どうぞよろしくお願いします。


空也

 

〔心〕 プロと素人は、何が違うのか?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、ちょっとしたインスピレーションの話をしよう。

君は、トレードをやっているわけだから、
チャートや、売買板や、テクニカル指標を
いつも見ていることだと思う。


トレードの達人でも、
トレードの素人でも、
君でも、私でも、
見ているチャートや、売買板や、指標は
それほどの違いは、ない。

「年間に何億も稼ぐトレーダーは、
 何か特別なチャートを見ている」
とか、
「他の人とは違う売買板や指標を使っている」
なんてことはない。

同じツール(チャート、売買板、指標)を
使っているのに、まったく別のパフォーマンスに
なってしまっているわけだ。

なぜ、全く別のパフォーマンスになってしまうんだろうか?
といえば、答えはひとつ。


それは、

同じチャート、同じ売買板、同じ指標を
見ているんだけれど、
プロと素人では、その
「見方」「捉え方」が違うに他ならない。


普通の人が恐怖を感じて、市場から手を引こうとするときに、
プロのトレーダーは、喜んで自分のお金を
市場にさらしていく。

普通の人が「乗り遅れたら損!」と思って
どんどん買いに走っているときには、
冷静に利益を確定させてしまう。

まったく同じ時に、まったく同じ情報を得ていても、
実際に行動する時が、全く違う。
だから、普通の人が手に入れることができない
利益を手にすることが出来る、というわけだ。


さらに。

“真のプロ”は、
普通の人が恐怖するときに資金を投入したり、
買いが買いを呼んでいるときに利益確定をするだけではない。

いつもの、なにげない、特に激しい値動きがないときにも、
敏感にアンテナを張って、
普通の人が なにげなく見過ごしてしまう
「お金のにおい」を嗅ぎ分けて、利益を手にしてしまう。

この、
「市場が普通の時に利益が出せる」
というレベルになって、はじめて
「真のトレーダー」と言えるのかもしれないね。



我々は、チャートや売買板、指標を見慣れてしまうと、
ついつい 自分の慣れている見方でしか
見なくなっていってしまう。

本当は、脳内を一新して見れば、
もっともっとたくさんのことを
チャートや売買板、指標は教えてくれているのに、
「いつもの見方」しかしなくなってしまっている時がある。

プロのトレーダーから見れば、
「ここで買え!って、チャートが
 教えてくれているじゃないか」
という、あからさまなサインですら
見逃してしまっていることも多いんだろうね。


完全に見えている、目に入っているのに
意識をしていないから見落としてしまっている
ことというのは、日常生活でもたくさんある。


たとえば、

君は携帯電話を持っているだろう?

その携帯電話を、毎日のように開いて
画面を見て操作していることだと思う。

でも、
その携帯電話の画面のそばに書かれている
携帯の型番号とか、携帯の会社やメーカー名を、
書かれている通りに頭の中で思い出すことって
できるかな?

けっこう、むずかしいと思う。

それだけ、人は普段自分が「必要じゃない」
と思っている情報に関しては、
一切を「ないもの」として遮断をしてしまうものなんだよね。


毎日のように見ている携帯電話の
型番号ですらあやしいのだから、

普段見ているチャートや売買板、指標でも
「見ているつもりで、見えてない」
「見ているけれど、認識していない」
という情報が、あるかもしれない。


年のスタートで、そろそろ売買も活発になってくるだろう。

もう一度、あらためて、いつもとは違う
チャートの見方、
売買板の見方、
指標の見方、
というものを、探してみてもいいだろう。


今、君が望むだけの利益を得ていないのだとしたら、
情報の見方、捉え方に、
まだまだ改善の余地があるということだ。
(もちろん、私にも あてはまる)


既存の情報でも、
もっと他の見方、捉え方はないだろうか?
と、貪欲に考えることが、
明日への利益につながる心構えなんだろうね。


今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 “お金が好き”ということ。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回の話は、プロのトレーダーは、
チャートでも、売買板でも、指標でも、
普通のトレーダーとは違う見方、捉え方をしている。

違う見方、捉え方をしているから、
普通の人とは違う、すさまじいパフォーマンスを
出すことが出来る、という話だったね。


我々は、いつも見ているものを見慣れてしまうと、
違った見方をしなくなってしまう習性がある。

前回出した例は、携帯電話。
携帯電話は毎日のように使って、見ているのに、
いざ
「携帯電話の画面のまわりに書かれている
 型式番号とか、メーカー名を正確に思い出して」
と言われると、けっこう思い出せない。

それだけ、我々は
「いつもの見方」で、情報を遮断しているんだね、
という話をした。

と、
前回の手紙を書いているうちに、
お金持ちについてのエピソードをひとつ思い出したので、
今回は、そのエピソードを紹介しよう。


---

ある所に、お金持ちの老人が住んでいた。

その老人のもとに、一人の若者が訪ねてきた。

若者は、お金持ちの老人に、お金持ちになるための
ノウハウを教えてもらうために、はるばる会いに来たのだ。

若者は、老人に問いかけた。
「どうすれば、お金持ちになれるんですか?」。

老人は、若者に向かって、ひと言告げた。
「お金を好きになること。そうすれば、お金は寄ってくる」


その答えに満足できない若者は、
老人に向かって、こう反論した。

「“お金を好きになること”って言いますけれど、
 私は今でも充分お金が大好きです!
 お金が好きなのに、ちっともお金は寄ってきてくれません」

老人は
「君は、お金が好き?・・・そうかな?」
と言いながら、若者に向き直った。

「君は、“お金が好き”と言ったね。
 では、今から君に、ひとつの質問をしよう。
 君が、本当にお金が好きならば、簡単に答えられる質問だ」


若者は、老人から どんな質問が飛び出してくるか
ドキドキしながら、老人の言葉を待った。

老人は、じっと若者を見据えて、こう切り出した。

「今の千円札の裏には、どんな絵が書いてある?
 1万円札の裏に書かれている鳥は、どんな鳥かな?
 生きている鳥?それとも、作り物の鳥?」


若者は、あまりにも意外な老人の質問に、
しばらく呆然とした。

しかし、何とか老人の質問に答えようと、
必死に記憶をたどってみたが、
お札の裏に書かれている絵なんて、
ぼんやりとしか思い出すことができなかった。

苦し紛れに若者が適当に答えると、老人は
「では、財布からお札を出して、
 確認してみるといい」
と、若者をうながした。

若者は、財布から千円札と1万円札を取り出すと、
自分の答えが間違っていたことを知った。


老人は若者の肩を叩きながら、
最後に、こう言った。

「君は先ほど、“自分はお金が好き”と言ったね。
 でも、君が好きなのは、お金ではなく、
 “お金があると出来ること”なんじゃないかな?

 お金があれば、好きな家に住める。
 お金があれば、楽な生活が出来る。
 という、“お金があると出来ること”が好きな人は
 たくさんいる。

 しかし、純粋にお金を愛することが出来る人と言うのは
 非常に限られているんだよ」

---


私の知り合いのお金持ちたちも、
お金を使っていろんなものを買ったり、
様々な体験をしたりする。

“お金があると出来ること”も大好きだ。


しかし。

お金持ちたちと話をしていると、どうも
“お金があると出来ること”以上に、
お金そのものが好きな人が多いように思える。

好きこそ ものの上手なれ、で、
お金について考えている時間が長いから、
それぞれの方法でお金を受け取っている。


豊かなお金持ちたちは、お金のことだけを
考えているわけではない。

でも、お金というツールに真剣に向き合い、
普通の人が考えている以上の時間とエネルギーを
お金そのものに注ぎ込んでいる。

そして、自分なりの「お金の哲学」というものを、
自分の力で構築していく。

その結果、まさしく結果として
お金が引き寄せられているような人たちが
多いように見受けられるんだよね。


もし君が、今以上のお金持ちになりたいのであったら、
“お金があったら出来ること”だけではなく、
お金そのものに対して考えてみるというのも
いいかもしれないね。

君の中の、お金に対する哲学が変われば、
君の中の、お金に対する見方、捉え方が変われば、
きっと実際に手にするお金の金額も
変わってくることだろう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 脳の構造を瞬間的に変える方法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

年が明けてから、しばらく意識の持ち方の話を
しているけれど、君のインスピレーションに
なっているかな?

意識の持ち方は、非常に大切だ。

意識の持ち方しだいで、
人は大きく生まれ変わることが出来る。

「私は億万長者になる!」
と思った人すべてが、すぐに億万長者になれる
かどうかは、たしかに保証はない。

でも、
「億万長者になる」と、一回も思わなかったら、
決して億万長者になることは、ない。


よく
「宝くじは、買わないと当たらない」
なんて言って、宝くじを買う人がいる。

たしかに、言うとおりだ。

宝くじを買った人全てが、
当たりくじを手に入れられるわけではないけれど、
買わない限りは、決して当たることもない。

意識も、同じ。

どんなことでも、思ったとたんに叶うわけでは
ないかもしれない。

でも、意識を持たない限りは、
決して、どんなことも叶わない。

「結婚したいなー」
と思わない限り、結婚をすることはないし、
「お城みたいな家に住みたいなー」
と思わない限り、豪邸に住むことはない。

本気で思えば思うほど、
その意識に沿った情報のアンテナの感度が良くなり、
意識に沿った行動をするようになる。

そして、その結果、意識が願った通りの現実を
手に入れられるようになっていく。



たとえば、ものすごく極端な例を出してみようか。

今回の例は、なるべく突拍子もない例がいいだろう。

そうだね。
では、私も今まで望んでみたこともない例を出そう。

たとえば、私が心の底から本気で
「アメリカ大統領になりたいな」
と思ったとしよう。
(我ながら、相当突拍子もないな(笑))

さすがに、君も望んだことがないイメージだろ?

私も、今の今までイメージしたことのないことだ。
当たり前だけど、大統領なんて
なりたくもないしね。

でも、君も私もイメージすらしたことない
クレイジーなものの方が、今回の例としてはいいだろう。


さて。

もし私が、本当の本気でアメリカ大統領になろうと思ったら、
思った途端から、世の中の見え方は、まるで違ったものに
なるだろう。

何気なく流れているテレビのニュースの見方は、
今までと全然変わってくることが、容易に想像できる。

世界で、どんな事件が起こっているのか?
今、どんなことが必要とされているのか?
私が大統領になったら、どうすだろう?
とか考えながら見るに違いないね。


また、
町で見かける海外旅行のパンフレットも、
まるで違って見えることだろう。

そこから、
「アメリカへの移住って、どうやればいいんだろう?」
とか、考え出すかもしれない。

アメリカへの永住権を、どうやって手に入れればいいのか?
選挙権を得て、さらに被選挙権を得るには、
どうすればいいのか?

人々の心をつかむためには、どうすればいいのか?
激しい選挙戦を勝ち抜くためには、
どんなブレインが必要なのか?

どうすれば、どうすれば、どうすれば。。。。???



さすがに極端すぎる例だけど、言いたいことは
分かってくれたかな?

今までの私は、
「アメリカへの移住ってどうやればいいの?」
とか、
「選挙戦を勝ち抜くには、どうすればいいの?」
なんて、考えることすらなかった。

必要ないんだから、当たり前だよね。


でも、自分の意識を
「アメリカ大統領になるとしたら?」
という風に変えただけで、

普段見えているものの見方も、

自分自身に対する問いかけも、

すべてを変えることができた。


もちろん、今回の話は仮の話だ。
(君が誤解するわけもないと思うが)

ただ、自分の中で、「仮の話だ」と分かっていても、
普段とはまるで違う思考回路を働かせることができた。

極端に言えば、脳の構造自体を
瞬間的に変えることが出来たと言うことだ。


これが、もし、少しでも本気で
思っていることに対して意識を変えてみたら、
どんなパワフルなことが起こるだろうか?

今まで手紙を読んできた君ならば、
簡単に想像することができるだろう。



君が、君自身に対して、自問したとする。

「トレードで、100億の資産を築き上げるためには?」


君が本気で、この「トレードで100億」という
質問に答えようとしたときに、

今までの君の意識、ものの見方で、そして行動で
答えることが出来るだろうか?


もし、今までの君の意識、ものの見方だけでは
100億の資産を築けそうもないのだったら、

今まで考えてもみなかった意識、ものの見方が
芽生えて来ないだろうか?


「トレードで、100億の資産を築き上げるためには?」

さて、君なら、
何を、どんな風に捉えて、どんな行動に出るだろうか?


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 「あなたはプロの株トレーダーですか?」

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、脳の構造自体を瞬間的に変える
意識の持ち方の話をした。

普段、考えたこともないような
突拍子もないことから、
普段とは全く違う思考回路を手に入れる。

「トレードで、100億の資産を作るとしたら?」
「アメリカ大統領に、本気でなろうとしたら?」。

完全に、いつもとは違う思考回路を
手にすることができるのは、間違いないよね。


前回もちょっと話したんだけれど、
意識の持ちようによって、行動はすべて変わってくる。

逆に言うと、行動は、すべて自分の意識から
決まってきてしまっているとも言える。

普段の君や私の意識で、
君や私の情報のアンテナが決まり、
物の見方や行動が決まってきてしまっているわけだ。

だから、
「どうせ、このまま貧乏なんだろうなー」
と思うと、“貧乏方向”にアンテナが向き始めてしまう。

「一生、モテないんだろうなー」
と思うと、どんなに素敵な異性がそばにいても、
“恋人候補”アンテナに引っかからず、勝手に
「高嶺の花だなー」
なんて思ってしまうようになる。

もしかしたらその異性は、君に好意を抱いている
かもしれないのに、ね。

なので、
自分の意識は、それこそ“意識して”、
自分のなりたい、望む方向に向けておいたほうが
いいだろう。


さてさて。
今回で、しばらく続けていた「意識」の話は
ひとまず ひと段落させようと思っている。

ただ、ひとつだけ、とても大切な話を
まだ君にしていなかったので、
今回は、それを話そうと思う。

では、さっそく内容に入っていこう。



君は、
「プロの株トレーダーですか?」
と、誰かに聞かれたら、どう反応する?

即座に、
「はい、そうです」
と、スッと答えることが、できるだろうか?


私の知り合いで、株トレードをやっている人は
たくさんいる。

ただ、たくさんの知り合いの中で、
「プロの株トレーダーですか?」
と聞かれて、すぐに「はいそうです」と
答えられる人は、少ない。

「いやぁ、そんなに儲けてないもんで。。。」
とか、
「サラリーマンをやりながら、ボチボチと。。。」
とか、
「定年退職したんで、まぁトレードしてますが。。。」
とか、何か言い訳じみたことを言ってから、
株をやっていますと言う。

もし、君が同じように、言い訳じみたことを
言っているのであれば、即刻 言い訳をやめることを
おすすめする。


株で利益を出そうとするからには、
どんなに経験が浅かろうが、
どんなに今までに損をしていようが、
「プロ」であることには、変わりない。

「自分のやったことがうまくいったら
 お金を受け取ることが出来る」

という時点で、それは「プロ」であるとしか
言いようがない。

少なくとも、「プロ」である、
という自覚をもって市場に臨んだほうが
明らかにメリットが多い。

自分の思考回路が変わるからね。

(前回までの手紙を読んでくれた君なら、
 言いたいことは、分かるだろう?)

自分の思考回路を
「私はプロの株トレーダーである」
という意識にすれば、今まで見えていなかったものも
見えるようになることだろう。



そして、

人様のお金を頂戴しているという
株式市場の現実から考えても、

自分が「プロである」という自覚を持っていないと、
他の市場参加者に失礼であるとも思う。


たとえば、
君が、ある業者さんに仕事を依頼することになったとしよう。

なんでもいいんだけれど、例えば引っ越し屋さんにしようか。

もし、引っ越し屋さんが君の家に
見積もりに来たときに、

「エヘヘ。。。そんなに儲けてないもんで」
とか、
「別の仕事もやりながら、ボチボチと。。。」
とか、
「まぁ、引っ越し業者やってますが。。。」
なんて言いながら、

「でも、お金はもらいますよ」
なんて態度だったら、どう思うだろうか?

そんな人に、自分の大切なお金が
支払われていると思うと、腹が立ってこないかな?

たとえその引っ越し屋さんが、
仕事自体はキチンとこなしていたとしても、
私だったら、絶対 イヤだね!

それだったら、
引っ越し業の経験が少なかったとしても、
引っ越し業で、大した利益はあげていなかったとしても、

「私はプロです。
 あなたからお金を頂戴するかもしれないのだとしたら、
 真剣に、自分の出来ることをやります」

と、堂々と言ってくれる引っ越し屋さんの方を選ぶ。


株の世界は、若干仕組みが違っていたとしても、
お金のやりとりがあるという時点で、
基本姿勢は同じだと考えている。

「プロである」という自覚を持った者同士が、
自分の資金、あるいは人様から責任を持って預かった
お金をやり取りしあうのが、フェアーな気がする。

たとえ、実際にその人たちの姿は見えない
株式市場であったとしてもね。

「片手間に、チョコっとやってます」
なんて思っている人に、お金が流れているなんて
考えるだけでゾッとする。

サラリーマンをやりながらでもいい。
主婦をやりながらでも、定年退職後にやっているのでも
もちろんかまわない。

ただ、
市場に向かっている時は
「自分はプロのトレーダーだ」
という気持ちを持って自分の資金を投入し、
損を出した場合は潔く損を認め、
利益を出した時は、気持ちよく莫大な利益を受け取って欲しい。



もし、君がある時
「プロの株トレーダーですか?」
と聞かれることがあったら、ぜひ

「はい、そうです」
と、即座に答えてくれると、うれしいな。

プロであるという姿勢が、
君のパフォーマンス向上にも役立つし、

君が受け取ったお金を支払った相手に対する
最低限の礼儀でもあると思うから。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 7秒で、最高の自分を取り戻す方法とは?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

年初から、相場全体としては上り調子になっていて、
市場としては、やや活況ムードになってるね。

君がトレンドフォロー型のルールで
売買をしているのならば、
順調に利益をあげているかもしれない。

しかし、逆張り型のルールで売買をしている場合は、
相場が、あまりに一本調子過ぎて、
かえって利益を出すリズムになっていない
こともあるかもしれないね。

どんなルールでも、比較的利益を出し易い相場状況と、
自分のルールにはマッチしない相場状況というものがある。

そして、いつ いかなる時にも
利益が出し易いというトレードルールは、ない。

もし、君が今の上昇相場に乗り切れていないとしても、
嘆く必要は、まったくない。

「たまたま、自分のルールにそぐわない時期なんだ」
と思って、淡々とトレードを繰り返していけば、
それでいい。


さて、今回は、
激しいドローダウンを食らってしまった時や、
自分の精神状態が悪くなってしまったときに、
たった数秒(だいたい6~7秒かな)で、
自分のコンディションを回復させる方法を伝えよう。

私も君も人間だから、
どうしても機嫌が悪くなってしまったり、
パニック気味になってしまうことは、あるよね。

そんなときに、なるべく早く
自分のコンディションを戻して、いつでも
自分の力を100%出せるようにしたい
と思うのも、君と私の共通の願いだろう。

なので、
精神状態が悪くなってしまったときに、
私がとっさに使って、自分のコンディションを
直している方法を伝えようと思う。


今回の話は、別にトレードのときだけにしか
使えないテクニックではない。

日常生活で、
イヤなひと言を言われたときにも使えるし、
予想していなかったトラブルに巻き込まれたときにも
効果を発揮するだろう。

君が、今回紹介するテクニックを使って
いつも100%の能力を発揮できていられるようになれば
うれしいね。



さて。

今回紹介する方法は、きわめてシンプルだ。

どんな時でもいい。

君が
「あ、今 機嫌が悪いなー」
とか、
「感情的になっちゃってるな」
と感じたら、ひと言 心の中でつぶやけばいいだけだ。

怒っていても、
悲しんでいても、
イラっとしても、
焦ってパニックになっちゃっているときも、
たったひと言、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみる。
ただ それだけだ。


例えば、
君が恋人や、パートナーと一緒に
映画を見に行こうとしているとしよう。

君自身も、前から見たかった
楽しみにしている映画だ。

しかし、

そろそろ映画館に着かないと、
映画が始まってしまうというタイミングで、
なぜだか分からないけれど、
パートナーがモタモタしていて、急に
「なんか、やっぱり今日は映画の気分じゃないなー」
なんて言い出したとする。

そんな時、君はどう思うだろう?

パートナーも喜ぶと思って、
せっかく前売り券で指定席まで予約していたのに、
なんでそんなこと言うんだ!?

ワガママにも、ほどがあるだろう!?

早く行かないと、映画が始まっちゃう!

まったく、なんでいつも
困らせてくれるんだ!!

なんて、思ってしまうかもしれないね。

少なくとも、以前の私はいまここに書いた以上の
暴言を、心の中で はきまくっていたと思う。


でも、

最近は、自分がイライラしそうなったときは、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみることにしている。


すると、

「うーん。
 自分が今“理想的な自分”だったら、
 相手が、なんで映画の気分じゃなくなったのかを
 聞いてみるかなぁ」

とか、

「もし自分が今“理想的な自分”だったら、
 相手との楽しい時間という、望んでいる結果のために
 映画をとりやめるという選択肢も考えるかなぁ」

なんていう風に、さっきよりは
冷静に考えられるようになる。

そして、

「“理想的な自分”が、相手に話を聞いてみたり、
 映画をキャンセルするんだったら、
 “今の自分”も、話を聞いたりキャンセルしてみるのも
 アリって言えばアリだな」
なんて思い返して、行動をする。



トレードでも同じだ。

トレードで、想定以上のドローダウンを
くらってしまったとしよう。

そんな時、湧き上がってくるのは

「なんでこんなことになったんだ!!!」
「あの時、決済しておけば・・・」
「買いと、空売りを逆にしておけば・・・」
「誰かが、自分の売買を見ているんじゃないのか????」

なんていう、どうしようもない
感情だったりする。


そんなときも、

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

と、心の中でつぶやいてみる。


すると、
「“理想的な自分”だったら、か・・・
 まぁ、起きた事は受け入れて、
 冷静に損切りするかなぁ」

「うーん。“理想的な自分”だったら、
 こんなひどいことも、前向きに捉えられるように
 努力するかもなぁ」

なんて、思うようになる。


で、
あとは、さっきのデートと一緒。

「“理想的な自分”が、
 冷静に損切りしたり、前向きに捉えるのならば、
 “今の自分”も、損切りしたり、前向きに捉えるのも
 アリって言えば、アリだな」
と思って、行動に移す。



たったひと言、自分の中で

「もし、今 自分が
 “理想的な自分”だったら、
 どうするだろう?」

とつぶやいてみるだけで、
今まで思っていなかったような思考回路が手に入る。

もちろん、人間なので
それでも感情的になってしまうこともあるだろう。

でも、
自分の中の選択肢が激増することは間違いない。

君も、なにか心がザワつくようなことがあったときに
つぶやいてみるといいかもしれない。

今まで思いつきもしなかったような
100%以上の自分に出会えるかもしれないよ。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 相手への気遣いが報われないときは

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

昨日は、トレーダー仲間であるFさんと
飲みに行っていたんだ。

そこで彼と、日々のトレードの話や
市場心理などについて、色々と話をしていたんだけれど、
彼が非常に興味深いことを話してくれた。

トレードにおいても、
日常の人間関係においても、
非常に大切な心がまえだなぁ、と感じたので、
君にも分かち合いたいと思う。



よく、人間関係について書いた本なんかを読むと、
「相手の立場や、気持ちを理解して行動しよう」
なんてことが書かれている。

本を読まなくても、
「相手のことを考えて行動して!」
なんてことは、親とか目上の人から言われたことが
少なくとも一回はあるんじゃないかな?

人間関係を円滑に進めるためには、
相手の立場や気持ちを考えて行動した方がいい。

君だって、君の立場や気持ちをまったく考慮しない人より、
君の立場や気持ちを考えて行動してくれる人のほうが、
うれしいと感じるだろう?

ただ、

相手のことを考えて行動すれば、
それで万事スムーズに人間関係が進むか?
というと、そうはいかない。

なぜならば、相手の立場や気持ちを、
いくら深く考えた行動だったとしても、
それは、単なる“仮説”にしか過ぎないからだ。


具体的な例で話そう。

たとえば、
君の友人が、転勤が決まって本社の営業部に配属になり、
役職も上がったとしよう。

君はその話を聞き、さぞ彼も喜んでいるだろうと考え、
思い切りお祝いの言葉を並べ立てたとしよう。

彼の今までの努力の結果を、
一緒に喜んだ方が、きっと彼も嬉しいだろうと
君のあたたかい気持ちから、彼をねぎらったとしよう。

でも、
「本社転勤、出世」→「良いニュース」
というのは、単なる君の“仮説”でしかない。

彼としては、もっと別の部署に
行きたかった可能性もあるし、

彼がライバル視している同僚が、
もっと出世していて、
彼としては歯がゆい気持ちなのかもしれない。

会社を辞めようとしていた矢先の出来事で、
ありがた迷惑の可能性もあるし、

転勤、出世自体は嬉しいんだけれど、
家族のトラブルが同時に起こっていて、
喜ぶ気分になれない可能性だってある。


「そんなこと言っていたら、
 なにも行動できなくなっちゃうじゃん!」

と、君は思ったかもしれないし、
私だって、あらゆる事態を想定してから行動しろ
なんていうつもりは、ない。

もし相手を喜ばそうと思っていたのに、
相手が喜んでいないようだったら、
さっさと別のアプローチに変えればいいだけだ。

「なんだよ!!
 せっかく喜ぶと思ったのに、
 なんだよ、その態度は!」

なんて、相手を責めるのは
おかど違いもはなはだしい。


喜ばせるときだけじゃなくて、
謝ったりするときも、同じ。

相手が怒っているから、
まぁ、謝っておこうかと思って謝ったら、
さらに相手が怒り出した、
なんて経験が、君にもあるかもしれない。

そんなときも、相手の気持ちを気遣っていたつもりが
たんなる“仮説”ミスに陥っていた、
ということだよね。


コミュニケーションにおいては、
引き出された相手の反応が全てだ。


君が涙を流して土下座しても、
相手が怒ったのであれば、
それは相手に対して「怒れ!」と言ったのと等しい。

相手の気持ちを思いやった行動でも、
こちらの思った反応を得られないことなんて
しょっちゅうだ。

そんなときは、
「せっかく相手を思ったのに」

とか、

「なんだよ、この野郎」
「どれだけ考えたと思ってんだよ」

なんて思いは断ち切って、さっさと
別のアプローチをはじめた方がいい。


恋人との記念日を祝うために、
半年前から予約をしないと入れない、
超人気レストランの席を予約していたのだとしても、

当日、恋人の体調が優れなくなってしまったのであれば、
レストランをキャンセルして、おかゆを作ってあげた方がいい。

君ならば、日常的にやっているとは思うけどね。



で。
この話は、もちろんトレードにも当てはまる
ということを、Fさんと話しをしているうちに
あらためて気がついた。

いくら自分とは逆ポジションの人が
考えていることを想定してみても、

どんな市場参加者が、どんな戦略の元に
売買をしているのかを想像してみても、

それは単なるひとつの“仮説”でしかない。


相手のことを、本当に思って行動しても、
思うとおりの反応が得られないときがある。

同じように、
様々なポジションの人の思惑を考えて、
最も適切な売買をしたと思っても、
激しい含み損になることは、ある。

そんなときに
「あんなにいろいろ考えたのに」
とか、
「ここまで用意をしたのに」
なんて固執していないで、

「あ、違ったんだ」

と、さっさと損切りして、
次のアプローチを考えることが、大切だよね。


相手のことを理解するために、深く深く考えて行動する。
そして、どんなに深く考えた行動であったとしても、
間違っていたら、固執しないで、さっさと
アプローチを変える。

たとえ、過去の勝率が100%のトレードルールを
長年かけて構築して、千載一遇のチャンスで
ジャストタイミングでエントリーしたとしても、
含み損になるのだったら、さっさと損切りする。


「深く考える」
「固執せずに、ヒョイと変える」

両輪が動いて、はじめて人間関係もトレードも
うまくいくんだろうね。

今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

そして、今回もインスピレーションを与えてくれた
スーパートレーダーFさん、ありがとう。

また「ラーメン二郎」食べに行こう!(笑)


ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 誰を裏切るのか?

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

突然だけれど、もし君が
これから話すようなことをされたら
どんな気持ちになるだろうか?

話は、こうだ。

君が仕事で、大切な取引先へのプレゼンテーション資料を
取りまとめていたとする。

誰よりも取引先のことを考え、
自社の製品が採用されるために
最善のプレゼンテーション資料を
何日も練りに練って作ったとしよう。

「現時点で考えられる限り、
 これがベストのプレゼンになるだろう」
と、本当に君の全精力を傾けて作った資料だ。

ただ、実際にプレゼンをするのは君ではなく、
君の同僚が、君の作った資料を使って取引先に対して
プレゼンをすることになったとする。

さて、プレゼンの当日。

同僚が取引先の前でプレゼンをするのだが、
どうもおかしい。

君の作ったプレゼン資料を、全く無視して
プレゼンをし始めたんだ。

「??」

君は、不思議に思いながらも
途中でさえぎることは出来ない。

同僚の「暴走」は続き、とうとう最後まで
君のプレゼン資料は使わないまま、
全てのプレゼンを完了させてしまった。

後日。

同僚のプレゼンの成果はなく、
取引先で採用されることは無かった。

同僚は
「あー、うまく行くと思ったんだけれどなー」
とか、
「あの時、取引先が こう反応してくれれば
 やりやすかったのに」
とか言っているだけで、君に対しては、
何の謝罪もないどころか、完全に忘れている。

君は、自分の胸の思いは置いておいて、
同僚に聞いてみることにした。
「もし、君のフィーリングのプレゼンで
 うまくいっていたら、なんて言っていたと思う?」

同僚は、答える。
「そりゃ、俺のプレゼンは間違っていなかったって、
 胸を張って上司に報告するね!」

そんな同僚の机には、使われなかった
君のプレゼン資料が放り出されていた。


どうだろうか?

君なら、同僚に、どんな気持ちを抱くだろうか?

「そりゃ空也さん。こんな同僚、信じられませんよ」
「裏切られた気持ちです」
「自分の苦労を、侮辱された気持ちです」

などなど、少なくともポジティブな感情には
なりにくいだろう。

しかし。

この同僚のような行動を君がしてしまっている、
もしくは、今後する可能性があると言ったら
どう思うだろうか?

まさか、こんなひどいことはしない、
と思っているだろうけれど、
そうとも言えないんだ。


もちろん、君が他の人を裏切るようなまねは
することはないだろう。

ただ、君が、君自身に対して行うことは
大いにありうる。

今回の話の
「プレゼン資料を作った君」
を、
「トレードルールを作った君」に。

そして、
「フィーリングでプレゼンをした同僚」
を、
「ルールを曲げてトレードする君」に置き換えて
読み直してみると、どうだろう?


トレードルールを破ってトレードすると言うことは、
今回の話の同僚みたいに、ひどいことだということがわかる。

トレードルールを作っておきながら
トレードルールを破ると言うことは、
自分が自分の苦労を踏みにじって、
裏切っていることと同じことだ。

私もそうだが、君だって
「裏切られたくない」
「傷つけられたくない」
と思っているだろう。

それなのに、過去の自分を裏切るようなマネを
つい選びそうになってしまうのは、どうしてなんだろうね?

トレードルールを破りたくなったときに
ちょっと考えてみて欲しい。
自分がトレードルールを作るためにかけた労力を。

そして、自分に対する裏切り行為で、
自分自身を傷つけているんだ、と、思い直してもらえると
うれしいね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 暴力男と同棲する安心。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

たとえば こんな話を聞くと、君はどう感じるだろうか?


ある所に、男女が同棲していた。

始めのうちは、彼の方がとてもやさしい人で、
女性の方も「素敵な人だな」と惹かれて一緒に住むようになった。

ところが、一緒に住んでみると、
だんだんと彼の態度が変わってきたのだ。

真面目に働いていると聞いていたのに、
ほとんどの日は働かずに、家でゴロゴロしている。

気に入らないことがあると、女性を殴ったり、
暴力をふるったりする。

いわゆる、ドメスティック・バイオレンスというやつだ。


働きもせず、暴力もふるわれる。

そんな彼と一緒にいなくてもいいのに、と
周囲の人は思うわけだ。

なのに、女性のほうは彼と別れて家を出たりしない。


彼女の言い分は、こうだ。

「だって、働かないのと暴力をふるう以外は
 とてもいい人なの」

「いつか、ちゃんと働いてビッグになる!
 って言っているし」


しかし。

実は彼女が頭で考えた理由は、
半分は本当かもしれないけれど、半分は嘘だ。

本当の本当は、もっと別の理由がある。


その理由とは、

「今の生活を変えるのが、怖い」

というものだ。


奇妙な話だが、
今の暴力をふるわれている毎日は、彼女にとって
「知っている日常」で、

安定しているかしていないかと言うと、
最悪の状態だが「安定している」状態なのだ。


人が、何よりも嫌う状態のひとつとして、
自分が安心できる、安定した状態の外に行くというものがある。


はたから見れば、

「そんな彼のところ、出て行けよ!」
「一緒にいる意味、ないじゃない!」

と思うんだけれど、彼女は出て行かない。


それは、彼女が

「暴力はないかもしれないけれど、
 まだ知らない、不安定な将来」

よりも、

「暴力をふるわれる、安定した現在」

を選んでいるから、と言えるわけだ。




「バカだなぁ、この女性」

「私だったら、絶対出て行くのに」

と、君は思うかもしれない。


でも、

我々だって、別の状況で同じようなことをやっている
ということに、気が付くはずだ。


たとえば、株の塩漬け。

はじめは
「いい株だな」
と思って、エントリーをしたわけだ。

ところが、株価が騰がると思っていたのに、
まったく騰がることがない。

それどころか、たまにガツン!と下がったりする。


働く素敵な彼だと思っていたのに、
全く働かないで、たまに暴力をふるうのと
まったく変わらない。


塩漬け株を持っている人は、必ず言う。

「でも、株価は下がっているけれど、
 とってもいい会社なんだよ」

「いつか急激に業績をのばすし、
 株価も回復するとにらんでいるんだよね」


これも、ドメスティックバイオレンスを受けている女性が

「だって、働かないのと暴力をふるう以外は
 とてもいい人なの」

「いつか、ちゃんと働いてビッグになる!
 って言っているし」

と、全く同じ。


本当の本音は、
例の彼女が生活を変えるのを怖がっているように、

「損切りをする、不安定な未来」

より、

「塩漬けをしている、安定した現在」

を選んでいるだけに過ぎない。



塩漬けだけじゃなく、他の事にも言えるかもしれない。

どんなにひどい痛み、苦しみをともなっていても、
人は「安定・安心」を選ぶ傾向がある。

状況を変えるのは、同棲相手や塩漬け株の株価であることは
きわめてまれだ。

状況を変えるためには、
今の「安定・安心」に価値がないと言うことに気づき、
思い切って「未知の未来」に飛び込んでいく必要がある。


こんな風に言っているけれど、
私だって、「安定・安心」に、どっぷりと漬かってしまっている
部分もあるだろう。

お互いに、気をつけていきたいものだよね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。



空也

 

〔心〕 筋トレ初日で、さじを投げるな!

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

君は、もし人に

「筋力をつけるためには、どうすればいいですか?」

と質問されたら、なんてアドバイスをしてあげると思う?


答え方は様々かもしれないけれど、多くは

「筋トレをすればいいじゃない?」

というようなアドバイスになるんじゃないかな?


腕立て伏せをする。
腹筋をする。
スクワットをする。

などなど、様々な筋トレをすれば、筋力はつくよね。


君にアドバイスをもらったひとは、

「ありがとうございます!
 さっそく今日から試してみます!」

と、喜び勇んで帰るわけだ。



ところが。次の日。

昨日アドバイスをした人が、君のところに
とっても残念な表情をしてやってきた。

君が事情を聞くと、

「昨日、腕立て伏せ100回、
 腹筋100回、スクワット100回、
 そのほかいろいろやってみたんです」

と話し出した。

君は、ふんふん、と聞いていると、彼は

「なのに、今日の朝になっても、
 全然筋力が変わっていないんです!!
 僕には、やっぱり才能がないからダメなんでしょうか?」

と言うではないか。


君は、もしそんな人がいたら、どう感じるだろうか?


「いやいや、たかが1日 筋トレしたって、
 そう簡単にはムキムキには、ならないよ」

「もっと、何日も継続しなきゃ」

って、思うだろう?



ところが、別のことになると、つい同じような
“勘違い”をしてしまうことって、あるみたいだ。

たとえば、メンタルをコントロールするために
様々な知識を学んだとしよう。

淡々と売買ができるようになるための、
様々な知識を身につけたとする。

なのに、知識を得たにもかかわらず、
どうしても淡々と売買が出来ない!

メンタルが乱れに乱れて、ついつい塩漬けをしてしまったり、
焦って損切りしてしまったり、ナンピンしてしまったりする。


そして、

「ああ~、なんて俺は弱いヤツなんだ。
 あんなに勉強したのに、
 俺には、やっぱり才能がないのかなー」

なんて、落ち込んだりする。



そんなワケないだろ!?



メンタルにも、肉体的な筋肉と同じように、
「メンタル・マッスル」というものがある。

この「メンタル・マッスル」も、
1日や2日トレーニングしたからって、
急にパワフルになるわけじゃない。

日々、コツコツと、意識して「メンタル・マッスル」を鍛えて、
はじめて精神的に強くなることが出来るんだ。


だから、

もし君が「精神力を鍛えよう」と思っているのに、
ついついメンタルが乱れてしまっても、全然かまわまい。

トレーニング中に、「メンタル・マッスル」の
負荷以上のストレスが襲いかかってきたら、
誰だって混乱する。

もし、メンタルが乱れて、取り乱した行動をとったとしても
落ち込んだりせず、

「これも、トレーニングの一環だよな」
「また、明日からがんばろう」

って、思えば、それでいい。


いつの日か、君の「メンタル・マッスル」は
とてもとても強靭になり、

「100kgのストレス」でも、
「1tのストレス」でも、
軽々と持ち上げられる人間になる。

それまで、日々「メンタル・マッスル」を
鍛えればいいんだ。



トレードのルールを破ってしまってもいい。

やめようと思っているタバコに手をつけてしまってもいい。

もう絶対やらない、と思っていたパチンコに行ってもいい。

仲良くなりたいパートナーに、
ついケンカをふっかけてしまってもいい。


「“メンタル・マッスル”を鍛えるぞ!」
という気持ちを捨てずに、
じっくり、ゆっくりやっていこうね。


今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔心〕 トレーダーとして、嬉しいニュース

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

先日、トレーダーにとって嬉しいニュースがあったので、
今回は、そのニュースについて書こうと思う。


ニュースは、これだ。

欧州4カ国で空売り規制強化
 「虚偽情報」での混乱受け―監督機構



内容を要約すると、
フランス、イタリア、スペイン、ベルギー4カ国の株式市場で、
仏国債の格下げ観測などの「虚偽情報」によって
混乱が続いているので、株の空売り規制を強化することにした
というニュースだ。


このニュース自体は、トレーダーとしては
自由な取引が狭められるという点において、
あまり喜ばしいニュースではない。

仮に日本でも同じような規制が発令される事態になると、
私自身も、自分の「空売り売買ルール」は
使えなくなっちゃうからね。


ただ、

このニュースに関して、Yahooに投稿された
読者のコメントが、私を安心させるものだったんだ。


君も、Yahooのニュースの一部には、
ユーザーが好き勝手にコメントをする機能があって、
そのコメントを支持するか、支持しないかを
クリックで表明できるのを知っているだろう?

(何回か、手紙で話題にした事もあるしね)


そのコメントの中で、たくさんの人が
「私もそう思う」
と賛同したのが、下記のようなコメントだ。


--------------------------------------------------------


空売りとか先物取引とか…何か株式ってとどのつまり
ギャンブル的要素がかなり有るのだと感じさせられるなと


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空売りは市場の動きを見るための方法でもあるから、
規制したらみんな慎重になって取引が鈍化するだろうね。

大損もなければ大勝ちもない、平和な市場になるだろう。


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株に限らず 昔は事前に仕込んでおいて偽情報を流し
値が動いた所で手じまいする手口は良くあったが
今でもやはり多いのかな
どんな汚い手を使ってでも金を手に入れた者が勝ち
という風潮が無くなって欲しいと思うが残念な事だ


--------------------------------------------------------


本来、株式投資とは企業の将来性に投資するものであって、
マネーゲームではな!!
ファンドのようなダニ以下の組織が株式を
売買することを禁止すべきである
最終的にはこのような組織はぶっ潰すべき


--------------------------------------------------------


とまぁ、こんな感じ。

他にもたくさんのコメントが寄せられていたが、
賛同を得られているのは、空売りや短期売買に関して
ネガティブな意見をもったものだった。


「空也さん、なんでこのことが嬉しいニュースなんですか?」

「ネガティブなニュース以外の、なにものでも
 ないじゃないですか?」

と、思われるかもしれないが、そうじゃない。



重要なのは、

空売りや短期売買に関して、

「通常の人は、どう反応しているのか?」

ということだ。


このコメントを発信している人は、
トレードをやっているワケではないだろう。

しかし、「世間一般の反応」が、
上記のようなものであるならば、
トレードの本質が分かっていない人が
大半だという結果が導き出される。


このコメントを読んで、
「それもそうか」
と思った人の中には、空売りや短期売買に
躊躇しながらトレードをする人もいるだろう。


断言するが、躊躇しながらトレードして、
継続的に利益なんか、だせっこない。

言い方は悪いが、カモにされるだけだ。

そして、さらに言い方は悪いが、あえて悪い表現を使えば、
世間一般には、それだけ「カモ候補生」が
あふれている、というわけだ。



君も私も、トレードの本質を知っている。

空売りも、短期トレードも「善・悪」ではなく、
ニュートラルの力をもっているものだと知っているだろう。

空売りに心理的なネガティブ感なく、躊躇なく実行できる人と、
迷いのある人だったら、どちらが儲けやすいと思う?

答えは、言うまでもなく、躊躇に実行できる人に
軍配があがるだろう。



このニュースは、
空売りや短期トレードに、一抹の罪悪感を
「教育」されてしまっている人が、まだまだ
マジョリティーなのだということを教えてくれているわけだ。


投資や短期トレードで利益を出せる人は、
全体の10%もいないと言われている。

つまり、他の90%の人が
ネガティブに感じることをポジティブに感じ、
みんなが慎重になるときに大胆になれて、
みんなが楽観視し始めたときに慎重になる、

そんな人が、株で利益を出せる人になれるわけだ。



今回のようなニュースに、ネガティブな反応が多い間は、
まだまだ我々が利益を出せる余地が
充分に残っている、と考えていいだろう。


いつの時代も、どんな業界も、
マイノリティーで本質を見極められる人が利益を得る。


「自動車なんて、馬より不便だ」

「インターネットで、モノなんか売れない」

「公衆電話があれば、携帯電話なんて必要ない」


そんな風に世間一般で言われていた時に
コツコツと成功と失敗を積み重ねてきた人が、
大富豪になった。

逆風が吹こうが、順風だろうが、
ものごとの本質を見る目を失わなければ、
お金や豊かさは、向こうから君の元に転がってくるだろう。



今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。



空也

 

〔心〕 メンタルコントロールは、誤解されまくっている

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

最近、気付いたことがあるんだけれど、

経験の浅いトレーダーが頭で考えている
“メンタルコントロール法”と、

熟練トレーダーが実際に実践している
“メンタルコントロール法”とでは、
相当の隔たりがあるような気がしてならない。



もちろん、いろんなトレーダーがいるので、

「これが正しい、唯一の
 メンタルコントロール法です」

なんて方法は、存在しない。


存在しないんだけれど、

ど~ぉも、経験の浅いトレーダーのみんなが

「きっと、熟練トレーダーは
 こんな方法でメンタルコントロールをしているに
 違いない」

と想像している方法が、ことごとく外れているように
思えて仕方がない。


もしかしたら、君は

「熟練トレーダーは、損切りをした時にも
 淡々としているんだろう」

とか、

「滝に打たれたりして、一般の人よりも精神力を
 強くしているに違いない」

とか思っちゃいないかな?


たしかに、ごくまれに天才的なトレーダーがいて
どんなに大きな損切りでも眉ひとつ動かさずに実行し、
そのあとも淡々とトレードを続ける人もいる。

ただ、それは熟練トレーダーの中でも、
ごくごく限られた人たちだ。


天性の「鉄のメンタル」を持っていない、私のような
「通常の熟練トレーダー」は、
もっと別のメンタルコントロールを実施する。




トレードで数百億の利益を叩き出した「ジェイコム男」こと
B.N.F氏は、大きな損失を出した時は
パソコンのモニターを何台もぶっ壊したそうだ。

「ちくしょー!!!! ふざけんなーっ!!!!」

と叫びながら、パソコンのモニターを叩き壊す。


これも、ひとつの「メンタルコントロール法」だ。

そのあとの売買に、影響を与えないためにやる行為だからね。



ある熟練トレーダーは、自分がエントリーする時に
躊躇をしないようにするために、
アメリカンコミックのヒーローのコスチュームを着て
自分がヒーローのように強いイメージを持ってから
エントリーをする。


「なんじゃそら!?」

と、君は思うかもしれないが、
それも素晴らしいメンタルコントロールの方法だ。


「静かな水面のような心でエントリーし、
 利益確定し、損切りする」


そんなことを、熟練トレーダーは、やっていない。
もっと、自分にあった方法を見つけてやっている。


メンタルコントロールの目的は、
「自分の売買ルールを守ること」
「メンタルの乱れによる、おかしな売買をしないこと」
である。

また、できればトレードの時間外での生活を
楽しく過ごせるように、スイッチを切り替えられると
よりいいよね。


だから、その目的を達成する為ならば、
表面的にどんなにクレイジーなことをやっても構わない。

パソコンを叩き壊すのが、
もっとも効果が高いメンタルコントロール法ならば
何台でもぶっ壊せばいいし、

ヒーローのコスチュームを着ようが、
サンドバッグを叩きまくろうが、
川に飛び込もうが、女装しようが、

「もしあの時、○○してたら」
「あの時、○○してれば」
と、タラレバの愚痴をひとりでブツブツ言い続けようが、
なんでも構わないと思う。

(他人に激しい迷惑をかけたり、
 自分の肉体にとんでもないダメージを
 負うものじゃなければ、ね)



「自分の売買ルールを守ること」
「メンタルの乱れによる、おかしな売買をしないこと」

そして元気にトレード以外の時間を過ごせるようにすること。


目的をはっきりさせて、君にばっちりフィットする
メンタルコントロール法を編み出してみて欲しい。


ちなみに、私は大きな損切りをした時には、
下記の歌を絶叫しながら歌う。

自分が元気になれば、それでいいんじゃない?と思うから、
クレイジーだろうがなんでもいいわけだ。


私のメンタルコントロールを支えてくれている歌は、こちら。
(リンクつき)

『永遠のために君のために』
ちなみに、歌詞はこちら


君も、大きな損切りをしなければならなくなった時や、
大きな損切りをした時に、大声で歌ってみよう。

気持ちが、多少はすっきりするかもしれない。



今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

今回の内容で、君がドン引きしていないことを祈って(笑)


空也

 

【心】 市場のコンセンサスは、常に裏切られる

 
こんにちは、空也です。

最近の日経平均は、毎日ギャップアップとか
ギャップダウンとかで始まって、忙しい限りだよね。

長期投資をしている人は別だけれど、
数日間で利益を得たいトレーダーにとっては、
オーバーナイトでポジションを保有するのは、
現時点ではギャンブルかもしれないね。

こういう時こそ、きっちりとした
トレードルールを持っている人は、ちゃんとルールを守る
ということが大切になる。

「うわわ、どうしよう~」
とメンタルが揺らいでしまったときに、
基本に立ち戻る姿勢が大切になってくるかもしれないね。


そして、現時点では売買ルールが確立できていない場合は、
あまり大きなポジションを立てようとせずに、
静観するのも、ひとつの方法だろう。

トレードの世界では、
「まさか!」
ということがたびたび起こる。

「ここまで下がったんなら、さすがに明日は回復するだろう」
という風に思うのは、たんなる自分の勝手であって、
明日にはまたどうなるか分からない、という
スタンスを取り続けていないと、思わぬところで
大きなダメージを受けることがあるだろう。

為替だって、
「ここまで円高になれば、あとはリバウンドするだろう」
と思って大きなポジションを取ったら
大変な騒ぎになっている人が後を絶たない。

株式も、自分の経験だけで計ろうとせずに、
常に不安な気持ちと仲良くしつつ、粛々と進めていくのが
いいだろうね。


値動きはたいていの場合、
「市場のコンセンサスを裏切る」形で動くことが多い。

値動きを見ている人が
「ああ、明日は十中八九 騰がるだろうな」
と思うと、下がる。

「このままじゃ破滅だ。損切りをしよう」
と、苦渋の決断をして損切りをすると、そのあと上昇する。

市場参加者の8割が利益を出せない世界なんだから、
コンセンサスを裏切るのは、むしろ当然。

他の人がどう考えて、
どこで恐怖を感じ、
どこで安堵するか?

それを感じ取って、冷静に行動できる人が
トレードでの利益を重ねていける。

今日の市場のコンセンサスは、どっちなんだろうね?
そして、その「市場のコンセンサスを裏切る」としたら、
明日の値動きは、どっちになると思う?

今日も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

【心】 豊かさの種が、トレードでは猛毒

 
こんにちは、空也です。

たとえば君が、
「そろそろ捨てようかな」
と思って服を整理していた時に、
たまたま古い服のポケットから宝くじが1枚出てきたとしよう。

「あー、なんかのノリで、誰かからもらったんだっけ?」

と、記憶をたどりながら、念のため当選番号を
ネットで調べたとする。

すると、なんと1等が当たっているではないか!!

君は突然のラッキーに舞い上がり、
何に使おうか、どこに遊びに行こうかなどと
色々と想像をめぐらす。

そして、ワクワクした気持ちで宝くじ売り場まで行き、
換金してもらうことにしたとしよう。

ところが、売り場の人が君に言う。
「これは、換金できませんねぇ」。

君は不思議に思った後、
「ああそうか、高額当選だから、銀行まで
 行かなきゃいけないんですね!?」
と問うと、

「いやいや、だってハズれてますもん」
と売り場の人は答える。

そんなバカな!!

と、君は宝くじを奪い返すと、
もう一度番号を確認する。

「・・・あ。」

君は気づいた。
その宝くじの番号や組は、一切間違いないのだが、
確認をしていたくじの開催回が違うということに。


もし、君にこんなことがあったら、
どんな気持ちになるだろうか?


もうひとつ、たとえ話をしてみよう。

君が病院で健康診断を受けていると、
医者が残念そうに君に告げた。

「残念ながら、ガンが発見されました。
 相当進行しているため、処置の施しようがありません」。

君はショックに打ちひしがれ、
残された日々を、どう生きるのかを考えてみる。

数日後、検査のために再度病院にいくと
医者が沈痛な面持ちで君を待っていた。

君は医者の前に座ると、医者が話し出すのを待った。
長い沈黙の後、医者が重い口を開いた。

「大変申し訳ありませんでした。
 あなたがガンというのは、誤診でした。
 全く違う人のカルテを、見てしまっていました」

さて、もし君がこんな体験をしたとしたら、
どんな気持ちになると想像できるだろうか?


宝くじの話も、健康診断の話も、
体験をする前とした後で、君の状況は何も変わっていない。

ポケットをあらためないまま服を捨てていたら
宝くじが当たっていたという勘違いすら
体験しなかっただろうし、
健康診断も行かなかったり、別のところで受けていたら
こんな誤診はなかったんだろう。


ここからが、今回の本題。

もともと「なかった」ものでも、
何かのきっかけで体験をしてしまうと、
人はなかなか
「もともとなかったんだから、いいや」
とは思いにくい。

「もともとなかったんだから、いいや」
と思えないことで、
ストレスを感じるようなこともあるだろうけれど、
普段の生活の中で恵まれていることに感謝する
きっかけにもなったりするから、良し悪しだよね。

現実社会においては、
「もともとなかったんだから、いいや」
と思えずに、執着することで、様々な思い出が増えていくし、
全てのことをクールに考えていたら、つまらない人間に
なってしまうだろうから、いろいろ執着するのは
良いと思う。

(クールに考えすぎたら、死ぬ時に
 「もともと生まれてなかったんだから、いいや」
 なんて思いながら死ぬのは、どうだろうと思うしね)


しかし、

トレードにおいては、この執着というのが
プラスに働くことは、ほとんどない。

買った後、急上昇したけれど、結局買値撤退とか、
買った後、信じられない暴落をした後、結局買値まで回復、
なんて経験をすると、

「あの時はこうだったから」
とか、
「今度も、戻るんじゃないか」
なんていう、いらない学習をしてしまう。

何千、何万の値動きのうちの、たった1回の自分の経験に
過大な執着をしてはいけない。


どんなトレード結果であっても、
決済した後は
「ま、そんなこともあるね」
と、執着を手放し、次のトレードに集中する。

そんなクールな見方をしない限り、
トレードで継続して利益を出していくことはできない。


現実世界では人生を豊かにしてくれる「執着」も、
トレードでは、百害あって一利なしの「猛毒」だ。

現実社会で必要とされるものが、
トレードの世界では一切必要とされないから、
トレードで利益を出していくのは難しいんだろうね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

【心】 普通の思考回路は、トレーダーを蝕む

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

専業トレーダーという職業は、
基本的にはイスに座って、画面に向かって
一日何回かのクリックをすれば、仕事が完了する。

もちろん、損失を被る日もあるけれど、
期待値がプラスの売買ルールさえ出来てしまえば、
トータルではプラスになるし、
普通の労働収入よりも圧倒的な収入を得ることも出来る。

なので、
「すごーく楽な仕事だ!」
「私も専業トレーダーで暮らしたい!」
という人も多いと思う。

たしかに自由な時間も多いし、
誰にも拘束されることなく大きなお金を動かし、
手にすることが出来るので、憧れも大きいかと思う。

しかし、普通の職業の感覚で専業トレーダーになると、
とんでもなく大きなストレスの原因になる、
トレーダーならではの悩みにぶつかることになる。

それは、
「後悔できるポイントが、分かり易過ぎる」
という点だ。


基本的に、自分のトレードを繰り返していく毎日の中、
「あー、今日はうまくトレードができたなぁ」
と、自分のトレードに充実感を覚える日は、
まぁ、ほとんどと言って良いほど、ない。

これは、どんなにトレードが上手になっても、
たくさんの利益を積み重ねていったとしても、変わらない。

考えてみれば当たり前で、ほとんどの取引で
「下ヒゲで買い、上ヒゲで売る」
なんてことは不可能なので、
「あー、あの時買っていればなぁ」
「あの時に売る決断をしていればなぁ」
なんていう後悔の連続になることが多い。

また、もし自分のトレードでうまく売買できたとしても、
自分のエントリーした銘柄以外の銘柄の方が
より多くの利益を生んでいた、なんてことはザラなので、
「こっちにエントリーしていればっ!!!」
と、「○○してタラ」「○○していレバ」の
「タラレバ定食」の大盛りになることが日常だ。


もちろん、トレーダー以外の別の仕事でも
「あの時、ああやっていれば」
と言うことは あるとは思う。

ただ、トレードの場合は、
自分が行動した成果も、
自分が行動しなかった結果も、
「損益金額」という非常にハッキリしたもので
見ることができてしまう。

通常の仕事では、別の行動をしていた方が
良かったと言うことがあるにしても、
本当にその行動がうまく行っていたのかは分からないことも多い。

そのため、
「あ~あ」
と、後悔をする頻度は、トレーダーという職業の方が
多いんじゃないかな、と思う。

そして、この
「後悔できるポイントが、分かり易過ぎる」
というトレーダー特有の悩みが、
専業トレーダーという道を選んだ人の精神を蝕んで、
変な行動に走らせてしまうということが多い。

例えば、
自分のエントリーした銘柄は、必ず利益になるように
ナンピンにナンピンを重ねてみたり、

絶対無敗のテクニカル指標を探し続けてみたり、

後悔しないような「絶対騰がる銘柄情報」に
飛びついてみたり、と言ったことだ。


そして、どんな行動を取ったとしても
結局は後悔することはなくならない。

そのため、
「なんで俺は、こんなにダメなんだろう?」
と、市場にバカにされ、罵倒されて、
攻撃されているような気にすらなってしまい、結局
「俺は、トレーダーには向いていないんだ」
と落ち込んで、市場で無茶をやって、撤退していく人が
後を絶たないという現状だ。

こんな末路を迎えないようにするための
解決の道は、ひとつしかない。

それは、どんな出来事も余計な意味を加えないで、
あるがままを受け入れるための
「自分とのコミュニケーション」
を継続することだ。

トレーダーとして現役でい続けるためには、
どうしても「自分とのコミュニケーション」という「武装」が
必要になってくると思う。

自分が買った銘柄が、その瞬間から下落したとしても、

自分のエントリー候補のうち、実際にエントリーした銘柄だけが
なぜか逆行しつづけたとしても、

身を切るような激しい損切りの後から、
見る見るうちに株価が上がり、自分の買値を上回って行ったとしても、

その現実を、ただのひとつの現象として見て、
トータルでの利益を追求していく。


それは、通常の日常生活ではなかなか学ぶ機会がない
特殊な感覚だと思う。

でも、その感覚を身につけない限りは、
どうしても、100点満点じゃない自分を責め続け、
無茶なトレードをしてしまう「負け組トレーダー」に
なってしまうと思う。

なので、もし君が
「稼ぎ続けられるトレーダーになりたい」
と思うのであれば、ぜひ心理学や人間行動学を学び、
その知識を前提にした「自分とのコミュニケーション」を
実施するようにお勧めしたい。

具体的な「自分とのコミュニケーション」の方法については、
今までも書いてきているし、これからも書いていくので、
一緒に学んでいこう。


ずっと私の話を読んできている君には
「もう、分かってるよ!」
という話だったかもしれないけれど、
あらためて話をしておきたかったんだ。

また、これからもよろしくね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。



空也

 

【心】 冷静に売買するための小技

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

実際の株式トレードをしていると、どうしても
目の前の株価に翻弄されて、

「うわあぁぁ!!なぜ今 下がるんだぁ!!?」

とか、

「もうちょっと上がってから下がれよ!!」

みたいな気持ちになることも多いと思う。


トレードを始める前は
「落ち着いてトレードしよう」
「売買ルールを、きちんと守ろう」
と思っていても、冷静な気持ちを保ち続けるのは
骨の折れる作業だよね。

もし君が、日々のトレードで
熱くなるような場面があったら、一回深呼吸して、
自分の売買を客観的に見るように意識した方が良いだろう。

「トレードの利益は、より冷静な人に流れていく」
という、誰が決めたわけでもない大原則があるので、
熱くなっているうちは、絶対に継続した利益を出すことは
できないようになっているんだ。


「とはいえ空也さん、
 熱くなるな!と分かっていても熱くなっちゃうんだから
 困っているんじゃないですか」

という、君の心の中の反論は、もっともだと思う。


なので、今回はひとつ、テクニックとして
自分を客観的な位置に置いて、クールダウンさせる方法を
お伝えしようと思う。

今回伝える方法は2つの段階があって、
やり方としては非常にシンプルだけれど、
かなり効果が見込める方法だ。


まず、一段階目としてやることは、
現在エントリーしている銘柄のチャートを見ることだ。

とはいえ、普段のトレードのときから見ている5分足や
日足のチャートではなく、週足や月足のチャートを見る。
特に月足チャートを見てみるのが、オススメだ。

実際の決済の時には、日足や分足のチャートで
判断をするのが良いんだけれど、
どうしても直近のことだけが見えてしまうので、
文字通り「近視眼」になりがちだ。

そんなときに、もう少し長いスパンでの株価の
推移を見ると、スーッと気持ちが落ち着きやすくなる。

熱くなって、自分の判断力が低下しているな、
と感じたら、もうすこし長期スパンのチャートを見て、
「あ、全体の中では、大した動きじゃないな」
「なに熱くなってるんだろ?」
と思えるように自分をコントロールするのが良いだろう。


第2段階としては、
月足チャートなどの長期スパンのチャートを見て、
表示されている中での最高値/最安値で売買した人に
思いをはせてみる。

「最高値で売り抜けた人は、
 今頃、さぞかし気持ち良いんだろうなぁ」
「最安値で買いを入れた人は、
 今頃、余裕でチャートを見ているんだろうか?
 それとも、もう売っちゃったのかな?」

と言ったことを妄想するのと同時に

「最高値で買ってしまった人は、
 今もまだ塩漬けにしているのかな?
 損切りをしたんだろうか?」

とか、

「最安値で売っちゃった人は、
 どんな気持ちで今を過ごしているんだろう?」

なんていうことも想像してみると良いだろう。


最高値/最安値で売買した人たちが、
本当にどうなっているのか?なんてことは分からないし、
別に分かる必要がない。

自分以外の他の人に目を向けることによって、
間違いなく自分の気持ちはクールダウンさせることができる。

小難しい脳科学や心理学を使って説明することも
可能といえば可能なんだけれど、この手紙を読んだ後に
実践をしてくれさえすれば、実感をともなって
理解してくれることだろう。


・エントリーしている銘柄の、
 長いスパンのチャートを眺めてみる。

・表示期間中の最高値/最安値で売買した人たちに
 思いを馳せてみる。


誰のためでもなく、
君自身のクールダウンのために実践をしてみると、
今までよりも冷静な取引が出来る自分になっていることに
気が付くことが出来るだろう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

【心】 たちの悪い強者たち

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

会議なんかがあると、よく自分の意見を
ギャーギャー振り回す人って、いるよね。

他のみんなは

「その意見、本当は違うんじゃないかなぁ・・・?」

なんて思っていても、
反対するだけの別案も、エネルギーもないので、
なんとなくその人の意見が主流だと思えてしまうような場面。

会議なんかでもよく見る光景なんだけれど、
最近はヤフーニュースなどのコメント欄でも
見受けられるようになってきた。

いわゆる
「ノイジィ・マイノリティ(騒がしい少数派)」
が、いろいろ言っている場面だ。


今までは、公のニュースに対しては、
少数者はモノが言えなかった時代が長く続いていたのに、
少数者の意見も多くの人に見てもらえるようになったのは
とても良いことだ。

私もニュースのコメント欄とかを見て
「なるほどねー」
「私も、同じ意見だな」
と思うことも多々あるので、とても参考になる。

しかし一方で、
「あくまでもそれは、一意見である」
ということを忘れないようにしないといけないとも思う。

ニュースのコメント欄に書き込みをする人の意見が、
世の中全ての人の合意意見だと考えたりするのは、危険だ。

コメントは多くの場合、ある事象の一面だけを
見て発言しているものが多い。
(特に、ネガティブなものにフォーカスしているものが多い)

それを「主流意見」だとするのは、
自分で自分を洗脳しているようなものなので、
気をつけたいところだ。


それに、どんなに多くの賛同を得られている
コメントだとしても、その影には、

「そのニュースには、コメントするほど興味がない」

「反対意見だけれど、反対意見を言ったり、
 “そう思わない”をクリックするほどのこともない」

と考えている、圧倒的な
「サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)」
がいることを忘れないで、ニュースは見ていきたいよね。


で、
ここまで来て、株の話。

一般社会だと、多くの場合
「ノイジィ・マイノリティ」と「サイレント・マジョリティ」
という構図になり易いんだけれど、相場の世界は、違う。


株の世界で、株価を決定するほどの影響力がある人は、
たいていの場合は

「この株が騰がるぞー!!」
とか、
「この銘柄は、テクニカル的にも財務的にうんぬん・・・」
なんてことは、公には発言したりしない。

静かに、自分のポジションを決めるだけだ。


さらに、株価を決定付けることが出来るほどの
圧倒的資金力を持っている人は、
当たり前の話だけれど、市場全体では少数派だ。

株で利益を出していくためには、
静かに、そして圧倒的資金力をもって
株価に影響を与え得る
「サイレント・マイノリティ」
たちが、何を考えているのかに思いをめぐらせる必要がある。


「あの銘柄が騰がる、この銘柄が騰がる」
「あーでもない、こーでもない」
と騒ぐコメンテーターや、
その大騒ぎを聞いて自分の売買に右往左往する
多くの人たちのあわてっぷりを尻目に、私たちは、

最もたちの悪い、
「静かなる少数派」たちが何を考え、
どんな行動をとるのかを考えて行動する必要がある。

今、画面の向こうで、静かに巨大マネーを動かしている
「サイレント・マイノリティ」たちは、
何を画策しているんだろうね。

君は、どう思うだろう?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

【心】 ゆく年くる年に、売買をふりかえる。

こんにちは、トレーダーの空也です。
今年も、残すところ わずかになったね。

今年の君のトレードのパフォーマンスはどうだったかな?

「めちゃめちゃ稼がせてもらいました」
という人もいるだろうし、

「茫然自失になるくらい損をしました」
という人もいるかもしれない。

いずれにしても、今年は今年、
そしてまた来年は来年で、気持ちを切り替えて
取り組んでいくしかないよね。


さて、

トレーダーにとって、蓄積していけるものは色々ある。
たとえば自分だけの売買ルールであったり、
知識であったり、経験であったり、様々だ。

その中でも、利益を出していなかったとしても
「経験」は、将来に向けての大切な財産になる。

経験という財産を有効に活用するか、それとも
ただの宝の持ち腐れにするかは、他ならぬ君しだいだ。

ぜひ、プラスの経験もマイナスの経験も
将来のプラス要因に昇華させていきたいものだよね。


「空也さん。経験を財産にするのは大賛成なんですが、
 具体的には、どうやればいいんでしょうか?」

と、君が思うかもしれないので、
ひとつ具体的なやり方を提案しようと思う。


まずは、今年1年間の売買を振り返って、
もっとも記憶に残る取引をピックアップしてもらいたい。

プラスの成績だった取引でもいいし、
マイナスの取引でもかまわない。
また、1つに絞らなくても、印象に残ったものは
全部ピックアップしてみよう。

ネットの証券口座を使っているのであれば、
今までの売買履歴を見ることは簡単だろうし、
自分で売買日記をつけている人は、それを振り返っても
いいだろう。


そして、ピックアップした銘柄の1年間チャートを表示して、
自分がエントリーしたポイントと、
決済したポイントをチェックする。

1年経ってみると、
「なんでこんなところでエントリーしたんだろう?」
とか、
「ここで決済しているのって、なんで?」
とか、自分の事なのに不思議に見えることも多いだろう。

でも、どんな理由だったにしても、間違いなく君が判断して
エントリーと決済をしたわけだ。

次も同じような利益を出すため、
もしくは次は同じようなアホなトレードはしないために、
どうすればいいのかを考えてみよう。

いつも自分が見ているテクニカル指標に当てはめて
考えてみる時間もとってもいいし、

さらに、普段自分が使っていないテクニカル指標から見ると
どんな情報が引き出されるのかを見てみるのも
今後のトレードの幅を作るのに参考になるだろう。


また、自分と同じタイミングで、売買逆のポジションを立てた人は
その後どんなトレードをしたのかを想像してみるのもいい。

自分とは違う考え方を持っている人がいるから
君はその銘柄にエントリー出来たわけだし、決済も出来たわけだ。

同じチャートを見て、
君とは別の「これからの利益ストーリー」を見た人は
いったいどんな判断の元に、君とは逆の行動に出たのかを
考えてみるのも、きっと将来の財産になるだろう。

こんな復習は、もちろん毎日やってもいいんだけれど、
ゆく年くる年に思いを馳せながら、
じっくり取引に向き合ってみるのも、いいかもしれないね。



さて。

今年は、たくさんの事件や災害に見舞われ、
トレードどこじゃなくなった方も大勢いらっしゃると思う。

そんな中、こうやって年末を迎えられることに
本当に感謝します。

また来年も様々なことを手紙で綴っていければと思うので、
どうぞこれからもよろしくお願いします。

今年も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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