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〔雑記〕 投資競馬は、儲かる仕組み

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今日は休日。
日本株式市場は動かない、トレーダーにとって
良くも悪くも平穏な日だね。

この平穏な日を利用して、
今までの手紙を読みなおして、
自分のトレードスタイルをじっくり研究するのもいいし、

前回までの手紙を参考にして
君だけのトレードルール作りに着手しても良いだろう。

もちろん、他のことをするのも楽しいよね。


当たり前の話だけれど、
豊かなお金持ちになるためには、
トレードだけをしていれば良いわけじゃない。

トレードなどでお金を稼ぐことも大切だ。

だけど、
友人や大切な人との時間も大切だし、
自分の健康管理も大切だし、
自分の夢を追う時間も大切だし、
なにもしない“空きの時間”も、とても大切だ。

君が目指している「お金持ち」というのは、
「ただ、お金の心配はない」
という状態ではないだろう?

お金もあり、
まわりの人を愛し、愛され、
健康な心と体を保ち、
夢や やりがいを持って生き、
余裕のある時間も過ごせる。

君は、そんな豊かな人に
なりたいと思っている。

私も、君のなりたい「理想の姿」に共感する。

だからこそ、手紙という形で
応援したいと思っているんだ。



その上で、
ここしばらくトレードに関する
テクニック論が続いたので、
今回はちょっと休憩して、別アプローチの話をしよう。

様々な話を、様々なアプローチで君に話すことで、
君にバランスのいい、豊かなお金持ちに
なってもらいたいと思っている。

今回の話は、ややブラックで、ドライな話に
感じられるかもしれない。

ただ、これまで私の手紙を読んでくれた君には、
私の真意が届くと思っているので、あえて書くことにした。

今回の手紙を読むことで、
またひとつ豊かなお金持ちになるための
秘密を手に入れることになるだろう。

では、始めよう。



最近よく「投資競馬」という言葉を聞いたり、
記事を読んだりする。

内容は似たり寄ったりで、

「推奨された通りに馬券を買っていたら
 大金持ちになっちゃいました!!」

「株やFXでは惨敗だった私も、
 競馬でウハウハです!」

「競馬のことなんて何もわかってないんですが、
 毎回現金が振り込まれてきます」

なんていう内容。


投資競馬は、簡単にいえば、
「投資競馬会社が競馬のレースを予想するので、
 お客さんは予想された通りの馬券を買ってください。
 馬券が的中するので、あなたは大金持ちです」
というお勧めだ。

君も、迷惑メールフォルダの中に
投資競馬に関するメールを見つけたことが
あるかもしれない。


こういった記事を見ると、私は

「これは、期待値プラスの仕組みだな」

「投資競馬は、私はやらないけれど、
 利益が出るんだろうな」

と思う。


投資競馬は、やり方によっては
大金持ちになることのできる仕組みだ。

今までのレッスンで、
「お金は仕組化の対価」
だという話をしてきた。

投資競馬というのも、仕組みの一つ。
うまくこの仕組みを利用すれば、
大金持ちになるのも夢ではないだろう。


ただし。

大金持ちになるのは、お客さんではなく、
予想をしている投資競馬会社が。
だけどね(笑)


「空也さんは、何を言い出すのだろう?」
と、びっくりさせてしまったかもしれない。

ただ、このような考え方は、非常に大切だ。

「もし投資競馬という仕組みを利用するなら、
 自分はお客さん側だろう」
と決めているのは、固定化した考え方をしている
自分自身だけだ。

「もし立場を変えて、自分が投資競馬を
 勧める側だったら?」
とか、
「投資競馬会社に出資している人だったら?」
とか、様々な立場の人を想像してみるのは、
トレードの際にも役に立つ。

たとえば。

自分がトレードで、ある銘柄を買ったとしたら、
同時に君が買った銘柄を売った(空売った)人が
必ず存在するということだ。

売った人がいない限り、
君はどんな銘柄も手に入れることができない。

そして、売った人がいるということは、
売った人は
「この銘柄は、これからは下がるだろう」
と考えたということだ。

君は、
「この銘柄は、これから上がる」
と考えて、買った。

そして、君が買えたということは、必ず
「この銘柄は、これから下がる」
と考えて、売った人がいるということだ。

買われた株数と、売られた株数は
必ず、絶対イコールとなる。

だから、君とは反対の立場をとる人が
必ずいるのが、株のトレードだといえる。


なので、
それぞれの立場の人のことを考えて、

「自分と違う立場を持つ人は
 どのような思考回路をするだろうか?」

と考えることは、これから
君がトレードをするうえで
非常に役に立つ考え方となる。

「人の立場を考える」
というのは、何も道徳的な話ではない。

人の立場を柔軟に考えることができるから、
まわりの世界が、よりクリアに見える。
そして、結果として自分にも
利益をもたらすことができるわけだ。


ドライな考え方かな?
たしかにドライな考え方だ。

そして、ドライな考え方も出来、
愛情を持った考え方も出来るのが
「人間の幅」
だと私は思っている。

君にとっては、どうだろう?



さて。
話を投資競馬に戻そう。

投資競馬を利用するお客さんと、
投資競馬会社を運営する側。
両方の立場を考えることで
見えてくるものがある。

まずは、お客さん側を考えてみよう。


投資競馬会社はともかく、
お客さんがお金持ちになるのは
非常に難しい。

冷静に考えれば、すぐにわかる。

いわゆる「胴元」に支払っている
お金を考えてみよう。

「胴元」というのは、
宝くじならば、財団法人日本宝くじ協会。
競馬ならばJRA。
株ならば、各証券会社のこと。

参加する為に、絶対に参加料を
支払わなければならない存在のことだ。

そして、
いわゆる「胴元」に支払っているお金は、
宝くじは、だいたい50%。
競馬はだいたい25%程度と言われている。
そして株は、ネットの取引だと1%程度。
今は、もっと安い証券会社もたくさんあるね。


見方はいろいろだが、
宝くじも、競馬も、株も、
参加料を「胴元」に支払った後、
参加者が残ったお金を取り合っている、とも言える。

そのような現実の中、
「胴元」に50%を支払った後、期待値プラスにする、
「胴元」に25%を支払った後、期待値プラスにする、
「胴元」に1%を支払った後、期待値プラスにする、

君が選べるとしたら、どこで勝負をするだろうか?

トータルで利益が出る仕組みを比較的作りやすいのは、
宝くじ?競馬?それとも株?

答えは、言うまでもないよね。
「胴元」に支払うお金が1%程度の株ですら
継続的に利益を出すのが難しい。

なのに、25%も「胴元」にお金を支払う競馬で
継続的に利益を出すなんて、相当なものだ。

少なくとも、株やFXで惨敗しているのに、
競馬では儲かる、ということは
確率統計上はありえない、と言える。

なので、お客さんが
競馬投資会社の指示通りに馬券を買って、
トータルで利益が出るということは
極めて困難な選択ということが言える。


いわゆる競馬投資会社の迷惑メールを読むと、
「おいおい、確率統計上、ありえないだろ」
とか、
「“馬主から情報をもらっているから勝つ”なんて、
 だったら馬主は常勝じゃないか」
とか、
「税金のこと、全然考慮してないだろ」
とか、突っ込みどころ満載なので、非常に面白い。

そして、お客さんとしては、
期待値プラスになりえないのに、
それを知らず、不安や夢を抱きながら、
投資競馬をする人もいるんだろうな、と思う。


しかし。
 
考え方と立場を変えて、
投資顧問会社側はどうなのか?

投資顧問会社側は、うまく仕組みを作れば
期待値プラスの仕組みになりうるな、
と私は考える。

私は競馬投資会社をやろうなんて全く思わないが、
仕組みとしては非常に興味深いと考える。

相手がどのような仕組みを
作っているのかを知ることができれば、

自分がその中で利益を出す余地が
どれくらいあるのかを測ることができる。


ビジネスになっている仕組みは、必ず
提供側とお客さんが、
なんらかの価値を、
なんらかの割合で受取り合う形になっている。


提供側が受け取る価値は何なのか?
(通常はお金だが)

お客さんが受け取る価値は何なのか?

そして、提供側とお客さんの
受取る価値の割合は、どれくらいずつなのか?
(提供側が受け取るだけの仕組みもあるし、
 提供側もお客さんも、100%以上受け取る仕組みも
 構築できる)

どのような仕組みになっているのかを
知ることができれば、まず
「だまされた!」
という事にはならない。

自分が
「お金を提供するだけ」
という「仕組みの一部」にならなければ、
だまされるということはあり得ないわけだ。

だから、
「相手側がどのようなメリットを得られるのか?」
を踏まえることが、同時に自分を守る
手段になるわけだね。

実際に考えてみよう。
投資競馬会社を運営する側だったら、

1.
まず出来るだけたくさんの人に
存在を告知する。
 
2.
そして、最初は無料で競馬の予想を流す。
その際、お客さんをいくつかのグループに分けて
グループごとに別の予想を流す。

3.
予想が外れるグループが大半だろうが、
予想が的中する顧客グループもあるだろう。

4.
予想が的中したグループには、
次の予想を配信する。
予想をはずしたグループにも、
「今度は大丈夫」みたいな形で予想を配信する。

5.
何回か予想が的中したお客さんグループに対して、
「さらにすごい予想があります。有料ですが」
というオファーをする。

6.
お客さんの何割かがお金を支払う。

7.
「さらにすごい予想が」
「さらにすごい予想が」
を繰り返し、お客さんから受け取る
金額を高くしていく。

8.
予想を外しまくったお客さんグループは、
残念でした。となる。
が、「投資競馬に興味を持っている」
という人であることは間違いないので、
新しい投資競馬サイトを立ち上げて
「今までとは全く違う投資競馬!」
みたいな感じで売り込む。
あるいは、他の投資競馬会社をやっている
業者さんに、顧客情報を売却する。


といった仕組みを構築するだろうね。

最初の「無料お試し」を試す
「見込み客」が、一定数を割り込まない限り、
お金を生み出す仕組みとして機能し続ける。

そして、お客さんは
予想が的中しようがしまいが、
自分のリターン以上のお金を
投資会社に支払わなければならない、
という仕組みだ。


たったひとつの
「もし自分が、○○という立場だったら?」
という質問から、どんどん想像していけば
仕組みの正体はうかがえることが多い。

もし君に、他の人が儲け話を持ってきたら
その儲け話に乗る前に、ぜひとも
「もし自分が、○○という立場だったら?」
ということを考えてみて欲しい。

お金は仕組化の対価。
そして、仕組化の正体をつかんでいるものが
より多くのお金を受け取ることができる。

覚えておくといいだろう。



さて、今回のレッスンは、ここまで。

今回は、かなりドライでブラックな話に
なっちゃったね(笑)

ただ、君が豊かなお金持ちになるためには
ぜひとも必要な
「相手の立場になって考える」
というレッスンには、なったことだろう。


君にはぜひ、
ドライな考え方も考え方として受け入れて、
その上で愛情のある生き方を選ぶ、
幅のある人間になってほしいな。

君が、もっとも豊かだと
感じることの出来る選択をすることを
願っているよ。


今日も、手紙を読んでくれて本当にありがとう。
ではまた手紙を書きます。



空也

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〔雑記〕 仕組み作りの達人たちの、「ドアノブ思考」

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回のレッスンでは、投資競馬を例に挙げて、
立場の違いを想像して、考え方を変えてみる。
という話をしたね。

巷をにぎわせている投資競馬。

その投資競馬を「やる」と聞いたときに、
投資競馬会社から情報をもらうという
「お客さん」になる立場だけを考えただけでは、
ちょっと柔軟性に欠ける。

実際にどう行動するかは全く別として
「もし自分が投資競馬会社を経営する側なら?」
「もし自分が投資競馬会社に出資している
 オーナーなら?」
と、想像の翼を広げてみるのも、面白い。

そして、
自分がどの立場だと、どのように考え、
どの立場だと、どんな時にお金を受け取れるか?
と考えてみると、今まで見えてなかったものが
見えてくるだろう。

「相手の立場になって考える」
というのは、道徳的なだけの話じゃない。

君がトレードをする時にも、

「もし今、自分が買いでエントリーするなら?」
と考えるのと同時に、
「もし今、自分が売る側の立場だったら?」
と考えられると、視野が広くなるだろう。

君が株を買おうとしていて、
実際に買えたのならば、

絶対に、最低一人は君が買ったタイミングで
その株を売った人がいるということ。

売った人の考え、立場などにも
想像の翼を広げられると、いいだろうね。



と、ここまでが前回の復習。

今回は、前回の話を踏まえたうえで、
さらに一歩 突っ込んだ話をしよう。

それは、うまくいく仕組みを作る人が、
必ず持っている「ある思考」の話。

仕組みの中には、うまく稼動する仕組みと
全然うまくいかない仕組みがある。

そして、うまくいく仕組みと、
全然ダメな仕組みは、根底に流れる思考が
全く違う。

仕組みを作るのは、あくまでも人。

なので、仕組みがうまくいくかダメなのかは、
仕組みを作る人の思考、思想で決まる、
というわけだ。

うまくいく人は、意識的か無意識かは別として
必ず、今回話す「ドアノブ思考」を持っている。

「ドアノブ思考?ってなに?」
ということを、今回は話していこうと思う。

今回の手紙を読めば、
トレードだけでなく、
ビジネスでうまくいく人の思考回路も分かるだろうし、
たくさんの異性にモテる人のスタンスもわかる。

君が、どの場面で今回の話を活用するかは任せるが、
意識して考えると、とても役に立つ思考回路になる。

では、さっそく始めていこう。




先日、久しぶり洋服を買いに街へ出ることがあった。

たくさんの洋服屋がある中で、
店頭に 気になった服が飾ってあった
あるお店に入ってみた。

たまたま私がお店に入ったタイミングに
お客さんがいなかっただけなのか、
いつも暇なお店なのかは分からないが、
私が店に入った時には、他のお客さんはいなかった。

で、店に入って、1分もしないうちに、
「なにか、お探しですか?」
と、店員さんが近寄ってきて、

「サイズはどのくらいですか?」
とか、
「ウチには、こんな洋服もありますよ」
と、勧めてきた。

店員さんとしては、親切心からなのかもしれない。

でも、ゆっくり店内を見たい私としては
ちょっと放っておいてほしいというのが本音だった。

君にも、こんな経験は、ないかな?


店員さんの真意は分からないが、私には
「お前を、お客として逃してなるものか!」
「今月、ノルマが厳しいんだから、買え!」
と迫られているような気がして、
きゅうくつな思いをした。

で、結局その店では買わずに、店を出たんだけれどね。

店を出た後、私は
「あー、あの店員さんは
 ドアノブ思考がわかってないなー」
と思ったんだ。


次のお店では、とても慣れた店員さんが、
私が自由に店内を見たのを見計らって、
さりげなく、声をかけてくれた。

そして、常に
「買うか買わないか、お客さんの自由です」
「気に入った服があれば、お手伝いします」
といった姿勢を崩さず、
さりげなく、さりげなくこちらの要望に
受け答えをしてくれた。

結果として、このさりげない対応をしてくれた
店員さんから、お気に入りの洋服を買い、
予定になかった小物も、気持ちよく買って帰る
ことができた。

買った物を手にしながら、私は
「あの店員さんは、ドアノブのことが
 わかっているな」
と感心していた。



「空也さん、だからその
 ドアノブ思考ってなんですか!?」
と、君が思っているだろうから、詳しく説明する。

ドアノブ。
扉についている取っ手のことね。

普段君は、ドアを開けるときに
ノブを回して開けていると思う。

ノブがあるから、ドアは開けられるし、
ノブがなかったら、ドアを開けるのは
ちょっと無理だろう。

で。

もし人の心・気持ちにもドアがあるとしたら、
ドアノブは、どこに、どっちについているのか?
という話。


たとえ話をしてみようか。

例えば、
売れない、ダメセールスマンは、
「絶対、このお客さんに商品を買ってもらうぞ!」
と意気込んで、
お客さんの意向を全く考えずに売り込む。

そして、結果失敗する。
さっき話した、私がはじめに入った
洋服屋の店員さんのように。


対して、
うまくいく仕組みを頭に持っているセールスマンは、
「お客さんも都合があるだろうから、
 買うか買わないかは分からない」
というスタンスで、でも丁寧に接する。

結果、お客さんも気持ちよく買ってくれることが多い。
私が、つい予定にない小物も買ってしまった
洋服屋の店員さんのように。


さて。

両者の違いは、何だと思う?

両者の違いは、
「相手の心のドアノブ(取っ手)が、
 どっち側についているか?」
という認識の違い。

両側にドアノブがついているドアなのか?
外側にドアノブがついているのか?
それとも内側にだけドアノブがついているのか?


ダメなセールスマンは、心のどこかで
「お客さんに、買わせることができる」
「お客さんをコントロールできる」
と思っている。

お客さんの心のドアのノブは、
自分側についていると思っているわけだ。

少なくとも、自分の方からも
心のドアノブを回せると思っている。

そして、自分がノブを回して
お客さんの心のドアを開くことができると
思っている。

でも、
誰だって、自分が大して面識のない人に
コントロールされるのは好きじゃない。

だから、
「コントロールされる」
と思った瞬間、かたくなに心を閉ざしてしまうのは
自然の流れといえる。

心を閉ざしてしまったら、
買おうとしていた物も魅力がなくなってしまうから、
結果として、買わない。

セールスマンから見たら、売れなかった、
となる。


逆に、うまいセールスマンは、
「お客さんを最終的にはコントロールできない」
と思っている。

お客さんの心のドアのノブは、
相手側・お客さん側についていると知っている。

自分側には、ドアノブはついていないということを
ちゃんと認識している。

だから、
自分が勝手にドアノブを回して
お客さんの心を開くことは出来ない、

あくまで、自分ができるのは、
相手の心のドアの前で話したり、
“ノック”をすることだけ、ということを知っている。

コントロールを手放しているから、
無理・無茶なことはしないで、
相手の自由意志を尊重する。

そして、自由意志を尊重していることが
相手に伝わるから、相手も心のドアノブを回して
ドアを開けてくれる、というわけだ。


なので、

もし、人の心にドアがあるとしたら、
そのドアノブは内側にしかついていない。
と、考えると、うまくいくことが多い。


そして、

トレードの場合も、人の心と同様のことが言える。

トレードで利益を出せなくて、
怒ったり、悲しんだりしている人は、
心のどこかで
「値動きはコントロールできる」
と思っている。

値動きの決定権、ドアノブは
自分が回せるはずだ、
と、無意識に思ってしまっている。

でも、
「こんなに下がったんだから、
 後は上がるだけだろう」
とか、
「この急上昇は、もうしばらく続くはず」
なんて思うのは、こっちの勝手。

値動きも、人の心と同じように
こっちで読みきったり、
コントロールしたりはできない。

このことを完全に腹に落として理解したとき、
新しい視野がひろがるかもしれないよね。


ドアノブは、相手側。
ドアノブは、自分側にはついていない。

人の心も、値動きも。ね。



さて、今回のレッスンはここまで。

今回の話だけだと、
「なんかきれいにまとまってるなー」
という話に受け取れるかもしれない。

なので、
次回は、今回のドアノブ思考を踏まえて、
敏腕ビジネスマンが、
異性にモテモテの人が、
プロトレーダーが、
どのような仕組みを作るのかを
紹介していこう。

今回は
「人の心のドアノブが~~」
とか、きれいに言っていたけど、

次回は雰囲気がガラッと変わって
ドライな話になると思う。

なるべくたくさんの方向から話をして、
君の応援をしていくことにするよ。


今回も手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた手紙を書きます。


空也

〔雑記〕 人の行動を仕組み化する「多重ドア戦略」?

  
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回のレッスンでは、
うまく仕組みを作れる人が持っている
「ドアノブ思考」
を紹介したね。

ドアノブ思考とは?
人の心にもドアがついているとしたら、
そのドアノブ(取っ手)は、
どこに、どっちについているか?
というたとえ話。

もし、人の心にドアがついているとしたら、
そのドアノブは、
相手側、内側にしかついていない。

相手が心を開いていないのに、
こっちが勝手に相手の心のドアを
こじ開けることはできない。

出来るのは、せいぜい相手の心のドアの前で
話しかけるか、ノックすることくらいだ。
という思考法。

この
「相手側にしか心のドアノブはついていない」
ということを知っているのと、いないのとでは、
相手へのアプローチが全く変わってくることは
なんとなく想像できるだろう。

そして、結果として、
「俺がお前の心を開いてやる!」
と頑張るアプローチと、
「相手の自由意志を尊重する」
とノックするアプローチだと、
後者のアプローチの方が
相手が心を開くことが多い。

君も、アプローチをされる側だったら
どっちが気持ちがいいか、
わかるんじゃないかな?


と、ここまでが前回の復習。

ただ、前回の話だけだと、
「空也さん。たしかにその通りでしょうし、
 いい話だと思います」
「でも、これのどこが仕組み作りの話なんですか?」
と、疑問を持ってしまうことだろう。

なので、今回は、前回の話を踏まえたうえで
「ドアノブ思考」を前提とした仕組み作りの
話をしよう。

ビジネスでうまく稼動している仕組みを持つ人も、
いつも異性にモテている人も、
利益の出るトレードの仕組みを作る人も、
今回話す内容を、無意識に使っている。

今回の内容を、君が意識的に使い、
仕組みを構築することができれば、
他の人より数段上の仕組みを作ることができるだろう。

前回は、ややきれいにまとまっている話だったけれど、
今回は、いきなりドライな話だ。

ドライな話だけれど、
その中に真意を見つけてくれると、うれしいな。

では、はじめていこう。




今回も、ドアの話を前提に話を進めていく。

そもそも論だが、相手の心のドアが
閉まっているのは、どういう時なんだろう?

人の心のドアは、いつも閉まっているわけじゃない。

大好きな人と安全な空間にいるときは
心のドアは開きっぱなしだ。

感覚としては、わかるだろう?

では、どんな時に人は心のドアを閉めるのか?
ドアは、何のためにあるのか?


それは。

ドアがあるのは、
自分にとって大切な何かを守るためにある。

「大切な何か」とは、
別にお金に限ったことじゃない。

お金を取られるのは嫌だ。
時間をとられるのは嫌だ。
面倒くさいのは嫌だ。
危険なのは嫌だ。
格好悪いのは嫌だ。

いろいろだけど、嫌なものを避けるために、
相手の心には、ドアがついている。

そして、
金額が高ければ高いほど、
取られる時間が多ければ多いほど、
面倒くさければ、面倒くさいほど、
危なければ、危ないほど、
格好悪ければ、悪いほど、

心のドアはかたく閉ざされ、
ドア自体も重く、重くなる。

そして、前回も話したとおり、
「心のドアノブは、相手側・内側にしかない」。

となると、ではどうやって
相手にドアを開けてもらうのか?


やり方は、いくつかしかない。

いくつかあるやり方の中で、
もっともシンプルで効果的な
やり方のひとつは、
「好奇心」をくすぐる方法だ。

相手の好奇心を刺激すればいい。

楽しそう。
勉強になりそう。
儲かりそう。
健康になりそう。
格好良さそう。

なんでもいい。

人は、好奇心が強くなればなるほど、
心のドアを開けたくなる力は強くなる。

そして。

好奇心が、大切な何かを守る気持ちを
上回ったとき、心のドアは開かれる。

これはもう、シンプルな方程式だ。


好奇心 > 守る気持ち = ドア開く

って感じ。

人が心を開き、行動するのは、
ほとんどの場合、この方程式が働いている。

「お金かかるけれど、楽しいから」
「時間はかかるけど、儲かりそうだから」
「このくらいの手間で手に入るんならOKだ」
「危ないけど、魅力的な男性なの」
「いいだろ、このロレックス。高かったけど」

などなどなど。

人が心を開いて、行動する基本は、
この方程式ひとつだと言っても過言ではない。

(ま、本当はもうひとつ
 不安を強めてドアを開けさせるっていう
 行動の方程式があるんだけれど、今回は割愛)



人が行動するのは、心のドアが開くから。

そして、心のドアには

好奇心 > 守る気持ち = ドア開く
 
という方程式がある。


ならば、
仕組みを作る側としては、どうすればいいか?
君なら、どうする?

答えから先に言ってしまうけど、
仕組みを作る側としてやることは、

・相手の好奇心を刺激する
・相手の守っている気持ちをやわらげる

という、2つしかない。


出来る限り、相手の好奇心が
刺激されるような提案をして、

そして相手の守っているものを
損なわないように、ハードルを下げる。

「この品質で、この価格!」
「1日○○分で、英語がペラペラ」

なんていうのは、分かりやすい例だね。



そして、不思議なことに、
心のドアには
「開いたドアは、
 次に開けるときには、前回より軽くなる」
という法則もある。

仕組み作りの達人たちは、
この法則をうまく使う。

始めは、
かたく・重く閉ざされていた
心のドアを開くために、限界まで
「相手の好奇心を刺激」して、
「相手の守っている気持ちをやわらげる」。

そして、一度 相手の心のドアが開いたあとは、
もう一度相手の好奇心を刺激して、
前回よりもちょっと負荷の重い提案をする。

例えば、
始めはお試しで無料だったけど、
次は100円を支払ってもらう、とか。

始めは名前を聞くだけだったけど、
次は携帯のメールアドレスを教えてもらう、とか。

はじめから
「100円です」とか
「携帯のメールアドレス教えて」では無理だったのに、
心のドアが一度開いていると、
「また好奇心を刺激してもらえるなら」
と、提案に乗ってくれることが多い。


そして、
・相手の心のドアのかたさ・重さ、
と、
・相手の好奇心、
を計って、絶妙なバランスで

好奇心 > 守る気持ち

を継続させる。


で、
「開いたドアは、
 次に開けるときには、前回より軽くなる」
という法則を用いながら、
より負荷の重い提案をしていくわけだ。

無料から始まり、
100円、300円、500円、1000円・・・
そして、最終的には何十万円を支払ってもらう。

という感じ。

もちろん、相手はバカじゃないので、
好奇心を本当に満足させてくれるものを
提供する必要がある。

必要があるし、根底に人間的な気持ちがないと、
あっという間に破綻する。


ただ、人間的な気持ちがあったとしても、
最初に提示するものが何十万円のものだと、
よほどじゃないかぎり

好奇心 > 守る気持ち

とならないので、売ることは出来ない。


なのに、ドアを開くことを繰り返しているうちに
何十万払ってもいい、と「教育」されるというわけだ。




さて。

ここからが、仕組み作りの達人の本題。

仕組み作りの達人たちは、
今まで話したような法則を、
意識的か無意識かは別として、
体験上知っている。

なので、今まで話した法則を、
完全に仕組み化してしまうわけ。


つまり、どういうことかというと。

まず最初の接触では、
出来る限りの好奇心を刺激して、
かつ相手の守りたいものを守れるという
条件に合うものを提示する。

この、最初に提示するものを
自分の中で決めてしまうわけだ。

ビジネスなら
「あなたの肌を美しくする○○。
 いまなら7日分無料。
 お申し込みは、3分で完了」
みたいな形で、
最初に提示するものを決めてしまう。

提示する好奇心と、
相手に求めるものを、
完全に自分の中で決めてしまう。
仕組み化してしまうわけだ。


そして、
最初に提示したものを試した人には、次に
さらに好奇心をくすぐる△△を薦める。

その時に相手に求める負荷は**円、
ということも、決めてしまう。


さらに、
△△の提案にも乗ってきた人には、
××を***円で。

さらにさらに、次には
□□を****円で。

というように、
相手が通るルートを
完全に仕組みとして決めてしまう。


相手に心のドアがあったはずなのに、
まるで、こちらのほうで
ドアを何重にも用意して

「このドアを開けたら、
 次はこのドアだよ」
「このドアを開けると○○という
 好奇心が満たせるよ。
 そのために**円が必要だよ」
「さらに、次には、
 このドアはいかが?」

と、待ち受けるような形にする。
仕組み化だ。

で、
相手の好奇心を満足させながら、
自分も受け取りたいものを受け取れる
仕組みにする。



この、多重のドアをこちらで用意する
「多重ドア戦略」
とも言うべき方法は、仕組み作りの
さまざまな場所で使われている。

デパートの食品売り場の試食から始まり、
宗教で高価な壷を売ってしまうものまで、
さまざまだ。

「多重ドア戦略」
を使うことによって、
相手の好奇心を満たしつつ、
相手の心を開き、
自分の得たいものも
受け取ることができるようになる。


そして。さらに。

多重ドア戦略は、
提供する好奇心と負荷を仕組み化したものなので、
たった一人に対して提案をしなくてもいい。

つまり、
他にも興味がありそうな人に対して、
何十人、何百人、何千人と、
同時にオファーをすることができる。

一度作った仕組みは、
比較的容易にコピーできるわけだ。

多重ドアは、
一人に対して奥に広がっているだけでなく、
たくさんの人に対して、
横にも広げることができるわけだ。

仕組み作りの達人たちは、
奥にも、横にも広げられるように
仕組みを作っていく。

より広く、より深く、
そして好奇心と守りたいものの
バランスをとりながら。


相手の自由意志を尊重するがゆえに、
相手がドアを開けることを選ばなくても
よしとする。

ただ、たくさんの相手に
オフォーをすることによって、

本当に必要としている人に
自分が提供できるものを提供するようにする。

そして、自分が得たいものも
得られるようにする。というわけ。



うまくいく仕組みは、どこかしらで
今回説明したような仕組みを応用している。

これは、ビジネスでも、
異性を射止めるということでも、
トレードでも同じだ。

今回説明した話だけを見ると、
なんかとんでもないダマシのテクニック
みたいに見える部分もあるかもしれない。

たしかに、悪用しようと思えば、
どんな仕組みでも作れるだろう。

ただ、根底に流れているのは、
前回のレッスンで話した、
人の自由意志を尊重する「ドアノブ思考」
だということを忘れないでほしい。

人を自分の利益のために
コントロールしようとする仕組みを作れば、
後で、それなりの「代償」を支払うことに
なるからね。

君なら、私が本当に伝えたい真意を
汲み取ってくれることだろう。



今回のレッスンは、以上だ。

今回の話は、どちらか言うと
トレードの話というよりは
人がかかわるビジネスや人間関係の話だと
思ったかもしれない。

ただ、トレードもビジネスも
根っこの部分では同じ。

人に自由意志があるように、
値動きにも自由意志がある。


全てが自分の思い通りにはならないんだから、

自分の思い通りにはならないという前提で
仕組みを考えればいい。

そのために、
ひとつの銘柄の、一回の売買に
変にこだわるのではなく、
深く、広くドアを用意すればいいんじゃないかな。

と、私は思う。



君の中には、今回の話は
どんな意味が生まれてきただろう?


今回も、手紙を読んでくれて本当にありがとう。
ではまた手紙を書きます。



空也


 

〔雑記〕 逆援助交際を申し込みたいのに・・・

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

君との手紙の中で、
最近、ちょっとずつ専門的な株式用語が
出てきているよね。

移動平均乖離率、とか、
RSI、とか
はらみ線、とか。

まぁ、それほど専門的な言葉ではないんだけれど、
中には
「なんじゃそら?」
と、頭が「???」になってしまうような
言葉も、たまに出てきているかもしれない。

でも、私の手紙の中では、
よほどの専門的な用語以外は、説明をしていないし、
たぶんこれからも していかない予定だ。

なぜか?なぜ説明しないのか?
それには、ちゃんと理由がある。

今後は、もっと突っ込んだ話も
多くなっていくと思うので、今回は
「私が専門用語を説明しない理由」を話そう。

そして、豊かなお金持ちが、わからない何かに
出会ったときに、どう取り組んでいるのか、
という姿勢の話もしたいと思う。

君の日常にも、プラスの話になることを願って
今回もはじめていこう。



さて、まずは私がこの手紙の中で
基本的な専門用語の説明をしない理由を話そう。

説明をしない理由は、大きくは3つある。

ひとつは、
君が初心者ではなく、株の中級者から上級者を
めざそうとしている人だから、という理由だ。

株に興味を持ち、
株の持つ魅力と怖さを知っている君だから、
基礎的な用語は すでに、ある程度
押さえているだろうと思っている。

基礎的な株式用語の解説などで、
君の集中力をそらしてしまっては、
逆に申し訳ないからね。

それが理由の一つ目。


次に。
用語の説明をするのに時間を使うよりも、
他のところでは、あまり聞けないような話に
時間を割いたほうが、お互いのためになると
思っている、という理由だ。

君の時間にも、私の時間にも、限りがある。

限りがあるからには、手紙には
私が私の言葉で綴れる話を書いたほうが
お互いのために気持ちがいいだろう、
と思っている。

なるべく、他のところではあまり聞かない話を
これからも書いていくようにしていくよ。


そして。
最後の3つ目の理由が最も大きな理由だ。

私の周りにいる、幸せなお金持ちたちが
日々実践しているクセを、君にもぜひ
身に着けてもらいたいから、というのが
最大の理由だ。

幸せなお金持ちたちが実践しているクセ。
それは、
「得た情報は、出来る限り裏を取る」
という、基本的姿勢だ。

君に、ぜひ
「得た情報は、出来る限り裏を取る」
というクセを身に着けてもらいたいと思っている。

そして、そのためには
「わからないことは、まず自分で調べる」
という姿勢を持ってもらいたいと思っている。

だから、基本的な専門用語は
あえて君自身の手で調べてもらいたい、
と思っているわけなんだ。


「なんだ、そんな当たり前の事か」
と、君は思うかもしれない。


でも、

「得た情報は、出来る限り裏を取る」
という、当たり前の事をやっていない人が、
少なく見積もっても全体の半数以上だ。

おそらく、ちゃんと裏を取るという行動を
とっているのは、全体の2割程度の人しか
いないんじゃないかな?と思う。


例をひとつ話そう。

君もメールを使っていると、
迷惑メールが毎日のように届くだろう。

私のところにも、ご他聞に漏れず
迷惑メールが、毎日山のように届く。

「女性からお金をもらってデートする逆援助!」
とか、
「パチンコの代打ちスタッフ募集!
 なんの技術も必要なく、高額収入保証!」
みたいなメールが多いよね。

私は今のところ、逆援助にも
パチンコの代打ちスタッフにも興味はないのだが、
日々のクセで、なんとなく
裏を取りたくなり、ネットの検索ページを開いた。


逆援助交際についてから話そう。

よくある逆援助交際の迷惑メールには
「女性会員がたくさんあふれています」
「セレブ女性が欲求不満」
「お金はあるけれど、異性の友達がいない女性ばかり」
なんてことが良く書いてある。

「そんなワケ、ねぇだろ!」
と思うのだが、今回 裏を取るにあたって、
あえて自分が

「成功した女性経営者で、
 お金はたくさん持っているけれど、
 異性の友達がいない。
 お金を払ってもいいから、異性の友達を作りたい」
という女性になったつもりで、
ネットの検索ページを使って検索をしてみた。

迷惑メールに書いてある通り
「女性会員があふれている」
という状態ならば、女性側から簡単に
逆援助の出会い系ページにアクセスできるはずだ。

なので、自分が欲求不満のセレブ女性になったつもりで、
たくさんの検索を試みてみた。

しかし、

どんなに検索をしても、一向に逆援助をさせてくれる
ページが見つからないのだ。

“欲求不満のセレブ女性である私”が、
お金を払ってもいいという気持ちで一生懸命
出会いを探しているのに、
検索にヒットするのは、どう見ても
男性サイドを意識して作ったページばかり。

おかしいよね。

で、私としては
「女性側からこんなにアクセスしにくい
 逆援助という仕組みが、正常に動いている
 可能性はきわめて低い」
という、はじめから分かっていた結論に達した。

ま、もしかしたら、本当に誠意を持って
逆援助を推奨しているページはあるのかもしれないが、

少なくとも、迷惑メールが届くほどには
普及していない、とは断言できるだろうね(笑)

個人的には、クセでやったことで
「裏が取れた」ので、よかったなぁ、ということにした。


パチンコ代打ちについても、
クセで裏を取ってみた。

パチンコ代打ちというのは、
「私(の会社)の代わりに、
 指定したパチンコ台、指定した方法で
 あなたがパチンコを打ってください。
 そこで得られた収入を折半しましょう」
という仕組みらしい。

「高額収入保証!」
「どんな方でもできます!」
みたいな、勢いのあるフレーズが
メール文面に飛び交っている。

ならば、こちらもいつものクセで
裏を取ってみようと思ったわけだ。

こちらの裏取りは簡単で、
パチンコ代打ちを推奨している会社の
社名を検索したら、いきなり

「△×株式会社(パチンコ代打ち会社)被害報告」

みたいなページがヒットした。

被害報告のページを開くと、
結局はパチンコの代打ちでお金を儲けるどころか、
入会料などの名目で、お金を取られてしまった、
という話を確認することが出来た。

こちらも、逆援助と同じく
「そんな甘い話が、簡単に転がり込んでは来ない」
という裏が取れた、ということだ。



ここで、気が付いて欲しいことがある。

逆援助にしても、パチンコの代打ちにしても、
私が裏を取るのにかけた時間と労力は
ほんのちょっとだけだ。

ちょっと時間をかけただけで
「この話は、嘘」
ということが分かった。

なのに、一方で、
迷惑メールが毎日山のように来て
なくなる気配がないということは、
「疑わずに入会している人がいる」
という、動かぬ証拠もあるのだ。

逆援助交際業者にしろ、パチンコ代打ち業者にしろ、
なんの効果もないメールを出し続けたり、
だれも見に来ないサイトのページを作り続けたりは
しないだろう。

ということは、つまり、
「メールを見て、裏を何にも取らずに
 反応的に入会している人が、けっこういる」
ということを証明してしまっているわけだ。


裏を取らずに、情報を鵜呑みにして
反応的に行動をしてしまう人と、
きちんと裏を取り、情報に納得してから
行動するかしないかを決められる人。

君だったら、どっちの人になりたいと思う?

裏を取るという行動は、
私の知る限りのお金持ちが全員やっていることで、
全体の8割程度の人が、できていないことだ。

つまり、
このクセを身に着けるだけで、
まずはいきなり成功者側の2割に入ることが出来る、
ということにつながる。

ぜひ、君にも身につけてもられるとうれしいクセだね。


「空也さん、この“裏を取る”というクセは
 どうやって身につければいいんですか?」

と、もし君が思ってくれたのならば、
話は簡単だ。

裏を取るクセというのは、簡単に言えば
「自分が分からないこと、
 自分の腹に落ちないことは、調べる」
という、シンプルなクセに他ならない。

幸いなことに、今はインターネットという、
調べるのにとても便利なツールも用意されている時代。

調べようと思えば、何でも、いくらでも
調べることが出来るだろう。

はじめのうちは、調べるのも億劫だったり、
調べ方がうまくいかなかったりすることも
あるかもしれない。

それでも、君が「分からないことを調べる」という
姿勢と、それにたいしてかけた時間と労力は
必ず将来、自分の財産になることだろう。



話が非常に遠回りをしてしまったが、
話を最初に戻そう。

私が株の基本的用語を
詳しく説明しない理由の最たるもの。

それは、
君に「裏を取る」というクセをつけてもらいたいため。
そしてそのためには「分からないことは、自分で調べてみる」
ということが、最も効果的なため。

ぜひ、株式用語でも、他のことでも
実践して、成功者側の2割に入ってくれることを願うよ。


さて、今回のレッスンは、ここまで。

私は君に対して、故意に嘘をついたり
間違ったことを教えようとは思っていない。

思っていないけれど、今回話した
「裏を取る」ということは、私の手紙の内容も
例外にする必要はない。

君がもし
「どうも今回の空也さんの話は、納得できないな」
「腹に落ちきらない感じだな」
と思った回があったら、どんどん
「裏を取」ってみてくれ。

私の勘違いがあるかもしれないし、
君にとって、もっともフィットする、
別のアプローチも、他のところにあるかもしれない。

今は、株に関しては
私がレッスンをする側、
君がレッスンを受ける側、
となっているけれど、

君が裏を取って
「空也さん、ここは間違っているよ!」
ということを教えてくれるのも、
とても嬉しいし、楽しみだ。

ぜひ、君が裏を取るクセを身につけて、
私にたくさんの知恵を分かち合ってくれることを
願っているよ。


今回も、手紙を読んでくれて本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 象を知る。トレードを知る

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、ある本を読んでいたところ、君に伝えたくなった
たとえ話が出ていたので、一緒に見てみたいと思う。

いつもとちょっと趣向は違うけれど、
トレーダーとして学習を深めるということに
非常に的を得た内容だったので、
さっそく紹介することにしよう。



むかしむかし、あるところに
7人の盲目の男たちが住んでいた。

彼らは仲良く、協力し合いながら
生活を共にしていたのだが、
7人の全員が、他の人から見ると
ちょっと不思議な夢を持っていた。

その夢とは、
「象という動物が
 どんな姿をしているのかを知りたい」
という夢だった。

彼らは、象という動物が、
どのような姿をしているのか、
まったく知らなかった。

象という動物がいるらしい。
でも、姿はまったく想像できない。

いつか、象という動物を
深く知るチャンスがあったらいいな、
というのが、7人の男の夢だった。


そんなある日のこと。

男たちの住んでいた町に、
サーカスの一団がやってきた。

華やかな衣装、
楽しげな音楽、
見るものの心を奪うパフォーマンス。

サーカスの一団は、
あっと驚くような出し物を、
たくさん引き連れて町にやってきた。

そして、その中には
一頭の象も、いた。


7人の盲目の男たちは、
サーカス団が町にやってきたことを知ると、
「これは象を知るチャンスだ!」
とばかりに、サーカス団のテントまで足を運んだ。

盲目の男たちは、サーカス団の団長に、
自分たちが象を知りたいという夢を
持っていることを語り、
「ぜひ、象に触らせてくれないか」
と懇願した。

サーカス団の団長は、はじめは困惑したものの、
しだいに彼らの熱意を汲み取り、
「わかりました。どうぞウチの象に
 触ってください。
 ただし、それほど長い時間は割けません。
 7人同時に、ほんのちょっと触るだけなら
 いいでしょう」
と、象に触ることを承諾した。


7人の盲目の男たちは団長に感謝し、
団長は、象をつないでいる場所まで、彼らを案内した。

「では、どうぞ」

団長が7人の男を促すと、
7人の男は、いっせいに、思い思いに
象を触りだした。


ある男は、象の足を。

ある男は、象の尻尾を。

ある男は、象の胴体を。

ある男は、象の耳を。

ある男は、象の鼻を。

ある男は、象の牙を。

ある男は、象の額を。


「はい、そこまで!」
サーカス団の団長は、喜んで象に触っている
男たちには申し訳ないと思いながらも、
彼らと象を引き離した。

盲目の男たちは、団長に礼を述べながら、
家路についた。

帰りの道すがら、
男たちは興奮がさめやらぬ調子で、
象に触ることができた夢を語りだした。


ここからが、今回 君と共有したい話だ。


象の足に触った男が言った。
「象ってのは面白い動物だなぁ。
 まるで、柱のような動物だった」

それを聞くと、他の6人は不思議がり、
口々に反論を言い出した。

象の尻尾に触った男は、
「柱?いや、柱というよりも
 縄のようにグニャグニャした動物だったよな?」
と言い、

象の胴体を触った男は、
「いやいや、大きな壁みたいな動物だったぞ。
 とても大きな感じだ」
と、怪訝な顔をする。

そうかと思うと、今度は
象の耳を触った男は
「たしかに大きい動物だった。
 でも、柱とか縄とか壁というよりは、
 大きなうちわみたいな動物だった。
 私は顔をあおがれちゃったよ」
と、不思議そうに話す。

象の鼻を触った男は、
「いや、ホースみたいに、水を吹き出していたぞ」
と言ったかと思うと、
象の牙を触った男が
「硬い硬い、とがった棒みたいな動物だった」
と反論する。

しまいには、象の額に触った男が
「みんな おかしいんじゃないか?
 岩みたいに硬くてゴツゴツした感じの
 動物だったじゃないか!!」
と叫びだす。


7人の男たちが、全員違ったことを主張し、
それぞれ一歩も退かない。

反論、反論、また反論。

そして、最終的に
「君たちは、全員おかしい。間違っている!」
「そんな感性の君たちとは、もう一緒にすごしていけない」
と言って、全員がバラバラの道を進みだして
しまったとさ。



さて、物語は、ここでおしまい。

君は、どう感じただろうか?
君は、どの盲目の男の意見が正しいと思っただろうか?

「空也さん、どの男の意見も、ちょっと見当はずれですよ。
 象は象。一部分だけじゃ、偏っちゃいますよ」

と、思ったんじゃないかな?

私も、一部分だけ見たところで、
象がどんな動物かを語るのは、ナンセンスだなー
って思ったよ。


ただね。

この話は、非常に重要なエッセンスが
詰まっているな、と感じたんだ。

一部分だけ見て、全体を語ろうとしてしまうことって、
他の事で、けっこうあるんじゃないかな?
と、我が身を振り返っちゃったんだよね。

自分が「○○は、○○に決まってる!」と思ったら、
他の人の意見に耳を貸さずに、
自分が正しいと思い続けてしまうことって、
あるなー、って思ったんだ。


物語に出てくる、7人の盲目の男たちも
「もしかしたら、私とは違う
 別の見方があるのかもしれない」
と思って、相手の意見に耳を傾ける余裕があったら。

喧嘩別れせずに幸せに暮らせたばかりか、
「本当の象の姿」に、少しでも近づけたかもしれない。

私も、日常生活の中で、いろいろ気をつけないとなー
って思ったんだよね。


そして。

君も、
今までずっとトレードのレッスンを受けている中で、

「この考え方は、ちょっと空也さんが間違えて
 いるんじゃないかな?」
と思った部分もあるかもしれない。


そのように、君が思ったところがあったとしたら、
それは私の責任だ。

君の利益につながるように手紙を書いているけれど、
もしかしたら、私の勘違いなどもあるかもしれない。


さらに、
「前言っていた話と、今回の話、
 ○○の部分では、矛盾しているんじゃない??」
なんて箇所も、あったかもしれない。

それも、私の説明方法が下手なせいかもしれない。

君に最適な方法で伝えようとするあまりに、
かなり偏った見方で説明していることも
たくさんある。

なので、細かく見ていくと矛盾しているように
感じられる部分も、あるかもしれない。


私は、トレードという、「大きな象」を
君に説明しようとしている。

大きな象を説明するために、これからも
「象は柱だ」と言ったかと思えば、
「象は縄だ」「壁だ」「うちわだ」「ホースだ」と
いろいろ言うだろう。

他のトレーダーとは、全く逆の話もするかもしれない。

その中で、君はこの手紙をうまく使って
「なるほど、トレードというものは、
 そんな見方もあるんだね」
「トレードという、大きな象を
 そんな風に表現することもできるんだね」
と、大きな視点で見てみるといいかもしれない。


私の話を聞き、他のトレーダーの話にも耳を傾ける。
そして、最終的に君自身の手でトレードという
「大きな象」の全体像を捉えてもらえれば幸いだ。

今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 自分専用の秘書をもつこと

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

日々やるべき事に追われながらも、
トレードの勉強を継続してくれてありがとう。

トレードの勉強に限らず、日々やっていることって、
人に話すと大したことはなくっても、
実際やっている側としては、
時間も労力もかかって、大変なことが多いよね。

特に、これから年末にかけて、
やるべきことは多いのに、なかなか思うように進まない、
なんてことは、増えてくるかもしれないよね。


なので、

今回から数回に分けて、
トレードの話をちょっと離れて、時間を効率的に使う
いくつかのテクニックを紹介しようと思う。

お金とか、体力とか、人脈とか、
他の資源は、個人によって多い/少ないがあるけれど、
時間だけは誰でも1日24時間というのは、変わらないからね。

大統領でも、やることが全くない暇な人でも、
君も、私も、1日は24時間。変わらない。

その24時間の中で、何をどのくらいやるか?
どのような24時間を積み重ねるかで
人生は決まるといってもいい。

もし君が、本当にやりたい事をやる
時間を作れないまま日々をすごせば、
いつの間にか年齢だけを重ねてしまうこともあるだろう。

でも逆に、
やらなければいけない細かい作業を
チャッチャと終わらせて、
本当にやりたい、やる必要のある大切なことに
時間を使うことが出来たら、
今よりももっと豊かな人生を生み出すことも自由自在だ。

お金を得ることも大切。
そして、自分に与えられた時間を、
どのように使うのかも とても大切なことだ。

君のかけがえのない時間を、もっとも輝かせるために、
一緒に学んでいこう。



さて。

まずは、ちょっとイメージをしてみて欲しい。

世の中には、いろんなジャンルに同時に挑戦しながら、
挑戦した分野すべてで
成功を収めるような人って、いるよね。

大成功とまで行かなくても、
あれも、これも、それも、どれも
たくさんのことを同時にやりつつ、
パワフルに活躍している人って、いるよね。

社会的に脚光を浴びる人物で、
たくさんのことをこなしている代表例といえば、

たとえば大統領とかは分かりやすいし、
大人気の芸能人、タレントなんかも、
ドラマやバラエティーやCMや雑誌のインタビューとか、
「どこにそんな時間があるの!?」
なんていう大活躍をしている人もいる。

会社の経営者とかも、様々な業務をこなしながら
外部業者との打ち合わせや銀行との折衝をやり、
自分の会社の行く末を見据えながら頑張っている方も多い。

彼ら彼女らは、時間をうまく使っている
分かりやすい代表例と言えるだろうね。


では。

今、例に出したような人たちと、
私たち一般的な人たちの、一番大きな違いを
生み出しているものは一体何なんだろうね?

時間をうまく使うという意味において、
大統領、大人気の芸能人、会社の経営者にはあって、
我々には、ないもの。

もちろん、要因はひとつではないだろう。
頭の回転の良しあしとか、判断能力とか、
その人 個人の持っている能力も、あるかもしれない。

でも、物理的なものもある。
時間をうまく使っている人が持っていて、
時間をうまく使えていない人は持っていないものが、ある。

両者の違いを分ける、大きな存在の一つに、私は
「秘書・マネージャー」の存在があると思う。


秘書は、時間に追われる才能ある人たちが、
もっとも効率よく時間を使うことができるように
やるべきことを整理し、
スケジュールを組み、
段取りを考えてくれる。

そして、
一日のオンタイムが始まった時点で
「本日の予定は、
 *時**分から*時**分までは、○○。
 *時**分から*時**分までは、△△。。。」
と、やるべきことをまとめておいてくれる。

専属の秘書を持っている人は、
「今日は、いつ、どこで、どんなことを
 しなければいけないのか?」
ということを、考える必要は、ない。

少なくとも、今日何をするかを考えながら
今日という一日を過ごす必要はない。


我々一般人は、どうしても
「今日は、何をしようかな」
「今日は、何をしなくちゃいけなかったんだっけ?」
と、考えながら行動することも多い。

やるべき事を考えながら行動をするという私たちと、
行動する時は、やるべきことが決まっていて、
やるべき事自体は考えなくていい人との違いは大きい。

忙しい人が、たいてい秘書を雇っているという事実から
考えても、秘書の存在は大きいと言えるんだろうね。


ただ、

「そうかー、秘書が雇えると、
 それだけ時間が効率よく使えるのかー」
「いいよなー、秘書が雇える身分の人はー」

なんて話で終わってしまうと、
明日からの君の活動には、なんの役にも立たない。

ここで、
「早く秘書が雇えるくらい、大金持ちになろう!」
なんていうつもりもない。

今回伝えたいのは、もっと別の話だ。


今回伝えたい話というのは、

「君にも、有能な秘書を無料で使うことが出来る」

という話だ。

今回紹介する有能な秘書は、何の引継ぎもしないまま、
君のスケジュールを完璧に把握してくれる。

そして、どんな有能な秘書でも、
君とのコミュニケーションミスや手違いなどで
スケジュールを間違ったりすることはあるが、
今回紹介する秘書は、君とのコミュニケーションミスを
絶対におかさない。

さらに、君との相性もバッチリだし、
柔軟に対応もしてくれる。
プライベートに差し出がましいことを
言うこともない。

そして、素晴らしいことに
報酬に対する文句も、決して言わない。
君が解雇するまでは、永遠に君に従ってくれる。

必要なものは、ただひとつ。

君との打ち合わせのために
1日20~30分の時間を必要とするだけだ。

どうだい?
ちょっとは興味をもってくれたかな?


では、もったいぶらずに紹介しよう。

君の専属秘書!
それは、「君」だ。

君自身が、君の専属秘書になる。
どう?
絶対にミスコミュニケーションを起こさないだろ?


「なーんだ。空也さん。
 結局、自分のスケジュール管理を自分でやるって
 そういうことですね」
と、君はがっかりしたかもしれない。

たしかに他の人から見ると、そうなんだけれど、
今回紹介をする方法は、若干ニュアンスが違う。

ちょっと分かりにくいかもしれないけれど、
君の中に、もう一人の人格を作り出すような、
そんなイメージだ。


君の中には、すでにたくさんの人格が存在していると思う。
例えば、
「会社員」
「○○さんの恋人」
「父」「母」
「夫」「妻」
「○○の趣味を持つ趣味人」
そしてもちろん「トレーダー」。

君が「会社員」であるときには、
会社員として相応しい振る舞いをしているだろうし、

「恋人」であるときは、「会社員」の時とは
別の振る舞いをして、
会社員であるときとは別の言葉を使っているだろう?

そんな君のたくさんの人格の中に、
「君自身の秘書」
という人格を、ひとつ増やしてみて欲しい、
という提案だ。

「君自身の秘書」は、自分のボスである「君」の
スケジュールを管理するために、
毎日数十分、ボス(君のことだ)と打ち合わせをする。

そして、打ち合わせの時以外は、
ボスに「これから何をするんだっけ?」
と考えさせないように、明日の詳細なスケジュールを
作成する。

当日、ボスが実際に行動をするときには、
ボスは自動的に行動するだけにしておくのが
「秘書」の務めだ。


ちょっと分かりにくいかな?

君が、君自身の中にいる「秘書」と
打ち合わせて、綿密なスケジュールを作成する。

当日を迎えたら、
君は「秘書」が作成した綿密なスケジュールどおりに
業務をこなしていく、というイメージだ。


「なんか、いまいちピンと来ないなー」
と思っているかもしれないけれど、
君は以前、自分の中の「秘書」を使ったことがあるはずだ。

いつ?

と思っているかもしれないが、
たとえば、前々から予定をしていた旅行なんかの時だ。


考えてみれば、
今まで行った事のない土地に、
普段は使わないような交通手段を使って、
分刻みのスケジュールで観光をして、
無事に戻ってくる、というのは、けっこう大変なことだ。

たとえば、唐突に
「明日から4泊5日で、グァムに行ってきて」
と言われて、君は充分に満喫して帰って来れるだろうか?

グァムに慣れていれば可能かもしれないけれど、
もし初めてグァムに行くなら、満喫するのは
ちょっと難しいよね。

旅行をするときには、君は
「君自身の秘書」と綿密な打ち合わせをして、
スケジュールを組み立てて行動をしているはずだ。

そして、そのスケジュールのおかげで
充分楽しい旅行にすることができるという
効果も、すでに体験していることと思う。


なのに、
なぜか毎日の生活の中では、とても効果的な
「秘書」を使わずに、行き当たりばったりで
行動してしまっている人も多い。

せっかく君の中に、君にとって世界一有能な秘書が
住んでいるんだから、使わない手はない。

使い方は、とても簡単だ。


やるのは、一日の終わりがいいだろう。

まず、自分が自分の秘書になったつもりになる。

そして、手帳(なければ、ただの紙でもいい)を開き、
明日やるべき事を整理する。

普通に手帳を使っている人は
「○時から会議」とか、
「○時まで営業」程度のことは書いてあるかもしれない。

でも、それでは「秘書」失格だ。

君自身という手ごわい「ボス」が満足できるような
出来る限り精密なスケジュールを作らなければならない。

何時に、どこで、どのような作業を
どこからどこまで進めるのか?

何時には、誰と会い、どのような話をするのか?
そこで求められている結果は何なのか?

「ボス」に質問をされたら
すべてスラスラと答えられるように、
完璧にスケジュールを作っておくことが必要だ。

当日、「ボス」が、どんなにボーっとしていても
目的の時間に、目的の場所で、目的の成果を
あげられるように。


そして、全てのスケジュールが確認できたら、
君は「秘書」から「ボス」になる。

「ボス」の厳しい目で、
本当に最も効率的なスケジュールに
なっているのかを確認する。

「ボス」の人格である君は、確認するだけでいい。
スケジュールを実際に作るのは「秘書」の
仕事だからね。

そして、このスケジュールでいいだろう、
ということになれば、あとはぐっすり眠ればいい。


ま、ちょっとしたゲーム、お遊び感覚で
はじめはやってもらえばいいと思う。

毎日やるのが面倒くさければ、
「明日は忙しい一日になるぞ」
と思った日だけでもいい。

一度、試してもらえば、効果は分かってもらえるはずだ。

「やることを考えながら行動する」のと、
「やることは全部決まっていて行動する」のが、
これほど違うのか!?
と、驚いてもらえることと思う。

ぜひ、忙しい時に試してみて欲しい。



さて、今回のレッスンは、ここまで。

今回は、トレードの話ではなかったけれど、
忙しくなる君に、最良の時間を送ってもらいたいと思い
このような内容にした。

次回も、もう少し時間管理について話したいと思う。


今回も、忙しいところ手紙を読んでくれてありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 やるべき事をやっている内は、豊かになれない

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、通常の株のレッスンをちょっと変えて、
“時間の使い方”について勉強したね。

我々は、
スケジュールを考えたりまとめたりすることと、
行動することを、
ついついごちゃまぜにしてやってしまいがちだ。

でも、それでは効率的な時間を使うことが出来ない。

スケジュールを組み立てるときは、
スケジュールを組み立てることに集中する。

そして、行動するときは、行動だけに力を注ぐ。

そうすることによって、
時間も効率的に使えるし、本来の能力を充分に発揮できる。

なので、
スケジュールを組むためだけの自分の人格、
「秘書」を自分の中に作ってみよう、
という話だったね。

いつものレッスンの内容にも言えることだけれど、
特に前回の話は、聞いているだけとやってみるのとでは
実感が全く違うことだと思うよ。

まずは、ほんのちょっとでもいいので、
実行に移してみる、というのをお勧めするよ。


さて、今回も前回に引き続いて、
時間をうまく使うコツを話そうと思う。

年末に向けて、本当に
忙しくなってきているであろう今の時期。

本当は、この手紙を読む時間をとるのも大変だと思う。

そんな中、この手紙を読むことを選んでくれている君に
なるべくゆったりとした時間も作ってもらえるように
頑張ってコツを伝えていこうと思っている。

では、早速はじめよう。



君は、毎日忙しく過ごしていると思う。

「いやいや、時間は、けっこうもてあましているよ」
なんて思っている時もあるかもしれないけれど、
現代に住んでいる以上、やっぱり忙しい時も
たくさんあるはずだ。

少なくとも、数世代前の君と同じ年齢の人と
今の君を比べたら、今の君のほうが忙しい日々を
送っているのは、間違いない。

現代は、意識してスケジュールを管理しないと、
自然と、すぐに忙しくなってしまう
時代なのかもしれないよね。

そんな忙しい現代に生きる中、
どんな風にスケジュールを組むのが
ベストなんだろうね?

例えば、
予定が入ると、あんまり考えなしに
開いている日程に予定を入れてゆくとか。

やるべき事を頭で思い浮かべて、
優先順位の高いものから順番につめてゆくとか。

「いつが予定開いてる?」
と聞かれると、つい
「いつでもいいよ」
と言ってしまい、相手の都合に合わせて
スケジュールを決めてしまうとか。
どうだろうね??

ま、いろいろだけれど、
今、例に出したような方法は、
あんまり戦略性を感じられるものではないよね。

やることがたくさんあるのだから、
やはりスケジュールは、戦略的に組み立てた方が
よさそうだ。


では、戦略的にスケジュールを立てるためには
どのような方法をとればいいのか?

まずは、とても効果があって
すぐに実践で試せる方法を紹介しよう。

その方法とは、
「やらないことを決める」
ということだ。
詳しく説明しよう。


「やらないことを決める」。

これは、非常に効果の高い方法なんだけれど、
あまりやっている人を見たことがない。

具体的に見ていった方がわかりやすいと思うので、
例を出して見ていこう。

まず最初は、予定を立てる時に、
「やるべき事」のリストを作る。

例えば、
「○○の資料をまとめる」
「△△に営業に行く」
「××について、□□と打ち合わせ」
「銀行に行って、振込み」
などといった仕事上のことから、

「○○さんに、誕生日祝いのメールを出す」
「両親に電話する」
「△△の本を読む」
という、プライベートに関することまで。
なるべく細かいことまで出したほうがいい。

ポイントはこの後だ。

普通は
「優先順位に従って、スケジュール帳に
 書き込んでいく」
となるかもしれないけれど、
今回紹介する方法は、ちょっと違う。

「やるべき事」を書いたら、今度はその中で
「やらない事」を決めるんだ。

「いやいや空也さん。
 全部やるべき事だからリストに
 書いたんじゃないですか。
 やらない事なんて、ひとつもありません」
と、君は反論するかもしれない。

でも、
本当にそうだろうか?

君が望んでいる目的を、一度振り返ってみて欲しい。

それはお金持ちになることかもしれないし、
豊かな人間関係かもしれないし、
健康かもしれないし、
君の夢につながる活動かもしれない。

そんな、君が望んでいること。

作ったリストに書かれている項目は全て
君が望んでいる目的に、つながっているだろうか?

もし、君が望んでいる目的ではないことが
「やるべき事」に入っているのならば、
そんなことに君の労力と貴重な時間の
多くを割いてはいけない。

もちろん、全部が全部
君が望む目的につなげるのは難しいかもしれない。
付き合いとか、社会的義務もあるからね。

でも、出来る限りの時間とエネルギーを
君が望む方向に使わなかったら、
いつまでたっても君の望む方向には人生は進まない。

アメリカに行きたいと思っているのに、
いつまでたってもアメリカ行きの船や飛行機に
乗らなければ、永遠にアメリカには到着しない。

お金持ちになりたいと思っているのに、
いつまでたってもお金持ちになるために
時間とエネルギーを使わないのならば、
永遠にお金持ちになることはない。

当たり前の話だよね。

なので、
自分の望む目的に照らし合わせて
「やるべき事」の中から、勇気を持って
「やらない事」を選ぶんだ。

「やった方がいいこと」なんて、
あふれかえっている。

「やった方がいいこと」を順にやっていっても、
いつまでたっても終わることは、ない。

それよりも、あえて
「やらない事」を選ぶ。

そして、君の望む目的に合った活動を
とことん集中してやる。
その方が、効率的だ。

勇気が必要な作業だが、
自分の望む目的を明確にしながら、
どの項目を「やらない事」にするかを、考えてみて欲しい。


できただろうか?
では、次に進もう。

自分の望む目的に合っていない
「やらない事」を選んだら、
次に「やらない事」の処置を考える。

そのまま「やらない事」を放置すればいいのか?
今は やらないけれど、いつかは やるのか?
誰か、他の人にやってもらうのか?
やったことと同じ効果のある、他の方法を試すのか?

いろいろだけれど、
「やらない事」を決めて、処置を考えて、
その処置を実行する。

そして、その後やっと本来の
「やるべき事」に着手をすればいい。


はじめのうちは、「やらない事」を決めて
実際にやらない、という事に抵抗があるかもしれない。

「やらない事」を決めるのも、
慣れないと、けっこう難しい問題だしね。

ただ、このやり方を学べば学ぶほど、
君の時間の使い方は、どんどんうまくなっていく。

さらに、「やらない事」を決める、というのは、
非常に主体的な生き方につながるので、
人に左右されないで、豊かな人生を送ることにも
つながる。

私の知っている、時間の使い方がうまい
億万長者たちは、全員がこの
「やらない事」を決める、という事に長けている。

みんな 自分が選んでやっていることは様々だけれど、
自分が「やる事」「やらない事」を、明確に分けているから、
豊かになっていけるのかもしれないね。


君は、

人から色々用事を言いつけられて、
その用事に反応しているうちに年をとり、
人から用事を言いつけられなくなったら
何をしていいか分からなくなってしまう人生も選べる。

逆に、

自分で自分の望む方向を決め、
「やる事」「やらない事」を自分自身の意志で決め、
年をとっても、いつまでも主体的に
活動して豊かになっていく人生も選べる。

どちらも、悪い人生ではない。

でも、もし君が後者を望むのであれば、
どんな小さなことでもいいので、
「やらない事」を決めてみる、ということを
お勧めするよ。



さて、今回のレッスンはここまで。

時間を効率的に使う、というと つい
「いかに多くの事を短い時間でこなすのか?」
と考えがちだ。

でも、豊かな人たちの発想は、まるで違う。

「いかに多くの事を短い時間でこなすのか?」
ではなく、
「いかに、自分がやらない事を増やすのか?」
を考える。

はじめは、簡単なことではないかもしれない。
でも、チャレンジしてみる価値のあることだ。


何かをやる前に、ほんのちょっとの間だけでも、

「これは、自分の望む方向にマッチしているかな?」
「自分がやらないとなると、他にどんな方法あるかな?」

と考えるだけでも、だいぶ違うと思う。

君が、君の望んでいる時間を過ごせることを願って。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 忘れがちだけど大切な、1つのスケジュール

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、時間の使い方ということで、
「やらない事」を決める。という話をしたね。

私の周りにも、君の周りにも、いつも
「やった方がいいこと」
「やるべき事」
っていうのは、あふれている。

たいていのことは、やらないよりも
やった方がいいに決まっている。

でも、自分が望む方向、自分が望む将来のために
本当にやらなければいけないことというのは
実は限られている。

「やった方がいいことを、いかにたくさんやるか?」
というアプローチでは、豊かな人生を送ることは
できない。

豊かな人生を送っている人の多くは、
「自分がやらなくていいことを、いかに増やすか?」
という事に力を注いでいる。

そして、本当に自分が望む将来のために
やるべき、数少ないことに全力を傾ける。

だから、他の人には到達できない、
豊かさを味わうことが出来る。

君のイメージする、いわゆる「お金持ち」も、
あくせく働いているイメージよりは、
のんびりしているイメージじゃないかな?

なので、君も「やるべき事」を考えるのではなく、
「やらない事」を勇気を持って決めて、
時間を有効に活用してみたらどうだろう?

という内容だったね。


今回も、引き続き時間の使い方の話だ。

前回の話もそうだが、今回の話も
私だけのオリジナルの話ではない。

私の周りにいる、時間的にも経済的にも豊かな人たちが
実践をしている方法だ。

君のインスピレーションになることを願って、
今回もスタートしよう。


さて。

前回の話で、君の望む将来のために
やる事というのに、力を傾けるのがいい。
ということは理解してもらえたことだと思う。

君の望む将来は、どんなものが揃っているだろう?

経済的に困ることがなく、
自由に何でも買えるという将来かもしれない。

君が大好きな、素晴らしい人たちに囲まれて、
愛情に満ち溢れた毎日を送ることも含まれていることだろう。

さらに、いつまでもエネルギッシュで、
若々しく、心身ともに健康に活動できることも
大切なことだろう。

さらに、自分自身のやりがいとか、
こうなったらいいな、という夢を持って、
夢に突き進む時間も、とても素晴らしいことだよね。

どれも素晴らしいことだし、
君には、全てを手に入れる権利も能力も価値もある。

なので、
君の望む将来のために、日々やることを
決めていってくれるのが、もっとも良いことだろう。


その上で。

けっこう忘れがちな、もうひとつの大切なことを、
君のスケジュールに組み込んでいって欲しい。

充実した、豊かな人生を送るために必要なことなのに、
かなり成功した人でも忘れがちな、ひとつのこと。

それは、
「空白の時間」
だ。


ビジネスやトレードをバリバリこなし、
多くの人たちとの楽しいひと時を過ごし、
ジムに通ったり食事に注意したりして健康を保ち、
自分の夢を追いかけている。

そんな充実感を求めすぎていると、
あれもこれも全てをやりたくなってくる。

そして、空いている時間はもったいないとばかりに
スケジュール帳の空欄には、どんどん
予定を詰め込んでいく。

たしかに、それはそれで充実した人生かもしれないけれど、
私が考える「豊かな人生」とは
少し違っている部分もある。

全てのことを充実させるために頑張ることは大切だ。

しかし、それと同じくらい大切な時間が
なにもしない「空白の時間」だと、私は考えている。

表面的には何もしていないように見える時間にこそ、
無意識の中では、今までの考え方を整理し、
新しいことを始めるためのエネルギーを蓄えている。

「無意識下のエネルギー蓄積」なんていう、
大それた何の目的が無かったとしても、
寝る時間以外に、ひとりでボーっとする時間は
とても大切だと思う。

とは言え、
前回も話したとおり、現代に生きている限り、
流れに任せていたらどんどん予定があふれてきて
しまいがちだ。

なので、
「空白の時間」は、意識して作る必要がある。


いろんな予定を入れた後、たまたま空いていた時間が
「空白の時間」ではない。

むしろ、スケジュールを組み立てるときに
まっさきに「自分の空白の時間」を
手帳に書き込むのだ。

例えば、
「水曜日の夕方から夜にかけては、
 自分の空白の時間にする」
とか、
「毎月第3土曜日は、
 丸一日空白にする」
と決める。

そして、「空白の時間」と決めた
スケジュールに関しては、
他のスケジュールと同様、
「すでに予定が入った時間」として扱う。

友達に飲みに誘われても、
残業を頼まれても、
別の用件が入りそうになっても、
「もう、予定が入ってしまっているから」
と言って、断る。

そして、自分の
「空白の時間」を愉しむのだ。

もちろん、他の用件のほうを
優先させなければならない事態も起こる時はあるだろう。
それは、他のスケジュールの時と同様だ。

家族と遊園地に行くと決めていたのに、
仕事になってしまうこともあるかもしれないのと同じように、
空白の時間と決めていたのに、
別の用件に時間を割かなければならないこともあるだろう。

でも、
仕事になったら、別の日に家族と遊園地に行くのと同様に、
他の用件が入ったら、別の日に「空白の時間」を設ける、
というくらい、「空白の時間」を大切にするんだ。


「空白の時間」を意識的に持つことで、
君の人生の質は、格段に上がる。

余った時間を空白の時間とするのではなく、
意識的に「空白の時間」を作る。

これも、主体的に人生を生きるための
とても大切な、ひとつのやり方かもしれないね。


さて、今回のレッスンは、ここまで。

時間の使い方というと、
どうしても「詰め込み方」だと
思ってしまうことが多い。

でも、
前回のレッスンは
「やらない事」を決めるという話だったし、
今回は
「空白の時間」を作るという話だった。

「詰め込み方」と対極にある考え方が、
いろいろ私が試した中で、
もっとも効果的な「時間の使い方」だったんだよね。


トレードでも、時間の使い方でも、

他の人がやらないこと、
他の人とは別のアプローチをすることが、
他の人は感じられない豊かさを感じる
ひとつの秘訣なのかもしれないね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 脳の再起動時間を短縮する

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回、前々回と、年末に向けて「時間の使い方」を
話してきたけれど、君の参考に なっているかな?

「実行するとなると、なかなか難しいです」
という君の気持ちは分かる。

分かるので、まずは出来る範囲で、
出来るところからはじめるのが
もっとも良いかもしれないね。

前回、前々回と話した
「やらない事を決める」と言ったことや
「空白の時間を、意識して作る」と言うことは、
いきなりやってみよう!と思っても、
ちょっとハードルが高いと感じることも
あるかもしれない。

なので、
今回は、今日からすぐに始めることの出来る
時間の使い方の、ちょっとしたコツを伝えようと思う。

今回の話は、今までやっていることに、
ちょっと変化を加えるだけで実行できることなので、
とっつき易いはずだ。

年末に向けては、とっつき易いところから始めて、
本格的な時間管理については、来年から始めてみる、
というのも、良いかもしれない。

では、早速始めていこう。



君は、何か作業をして、それを一旦切り上げようとする時、
どんなタイミングで終えることにしているかな?

非常にシンプルな具体例をあげてみることにしよう。

例えば、
何かの問題集を解いているというシチュエーションに
してみようか。
(まぁ、君が最近問題集にとりかかることは
 少ないかもしれないけれど)

その問題集には、
1ページに必ず10問の問題があるとする。
そして、1ページ10問の問題が、100ページ
あるとしよう。

とても1日で終えられる分量では、ない。

この問題集を、数日かけて
全問やりとげるとなったら、
きみはどんなやり方をするだろうか?

最初のページから始めようが、
最後のページから始めようが、
それは君の自由だが、いずれにしてもコツコツ
やり続けなくてはいけないよね。

で。

今回 注目して欲しいのは、
とりあえず、問題集を中断する時に、
どんなタイミングで切り上げるか?というところだ。

君なら、どんなタイミングで切り上げることにする?

「うーん、空也さん。
 そりゃあ まあ、とりあえずキリのいいところで
 やめると思いますよ」

「例えば、10ページやったら、やめるとか、
 そんな感じだと思います」

と、いうことが、多いんじゃないかな?


この問題集のたとえじゃなかったとしても、
「とりあえず、キリのいいところまではやろう」
っていう風に考えることって、けっこう多いんじゃないかな?

とりあえず、資料を作成するところまで。
とか、
とりあえず、第1章までは本を読んでしまおう。
とかね。


でも、

時間をうまく使うという意味においては、
この「キリのいいところまで」というのが、
けっこうハマりやすい“罠”だったりするんだよね。


そもそも、
なんで次の日も継続してやることになっている作業を、
「キリのいいところ」で終わらせる必要があるんだろう?

それは、自分の中で、なんとなく
「やり残している感」があると、
モヤモヤするから、とか、

昔から親に
「キリのいいところまでは、きちんとやりなさい」
といわれ続けてきたから、
なんていう、あいまいな理由でしかない場合が多い。

でも、
継続する作業を一旦中断するときには、実は
「キリのよくないところ」でやめる方が、
実は効率がいい。


君も、実体験上でなんとなく分かると思うけれど、

一旦やめていた作業を再開して、作業を継続する際に、
最も時間とエネルギーがかかるのは、
「再開して、作業の波に乗るまで」
だったりしたことは、ないかな?

一度ノッてきてしまえば、サクサク進められる作業も、
中断していた作業を再開し始めの時って
なんとなく億劫だったり、

「あれ?どんな風にやればよかったっけ?」
「どんな流れだったかな?」
と、確認するのに時間がかかったりすることって、
あるよね?

それは、君の脳の中で
「この作業は、すでに終了したもの」
と認識しているから。という理由が大きい。


いわゆる、キリのいいところで作業をやめてしまうと、
君の脳は、「ふぅ、作業終了」と認識してしまい、
その作業について考えることを、完全にやめてしまう。

パソコンに例えると、完全にシャットダウンして
電源を切ってしまった状態になる。

完全に電源を切った状態から、また作業を開始するためには
電源を入れなおして、パソコンを起動しなおさなければ
ならない。

君の脳も、まったく同じことだ。

脳が作業を再開するためには、
「脳の再起動」をして、今までの経緯を
思い出すという、隠れた作業をしなおさないといけなくなる。

これが、けっこう時間のかかることだったり
するんだよね。

なので、出来る限りこの「脳の再起動」に要する時間を
短くすることが出来れば、相当効率が上がる。

そして、
この、脳の再起動時間を短縮させる方法が、実は存在する。

それが、作業をあえて
「キリのよくないところでやめておく」
と言う方法だ。


最初に話した問題集の例ならば、
10ページとか、キリのいいところで問題をやめるのではなく、

たとえば、11ページの3問目の、そのまた途中で
あえて「本日は終了」とするのだ。

「せっかくキリのいいところでもやめられるのに、
 キリのよくない、しかも問題の途中でやめるんですか?
 なんか気持ち悪いな。。。」
と、君が思ったのならば、このテクニックは成功だ。

このテクニックのキモは、
「モヤモヤした感覚を残す」
ところにある。

この「モヤモヤした感覚」こそが、
脳がシャットダウンしていない状態の証拠だからだ。

脳をシャットダウンさせるのではなく、
すぐまた作業を再開できるような「スリープ」状態にしておく。

これが、脳が再起動するまでの時間を短縮して、
今までの経緯を瞬時に思い出せるようにしておくコツだ。



この「モヤモヤ感を残す」という方法を巧妙に使っているのが、
テレビドラマだ。

連続シリーズもののテレビドラマは、必ず
「キリのいいところ」では、終わらない。

何か新しい事件が発生したり、新しい登場人物が出たり、
「これから、また何か起こるかも!?」
と、視聴者を期待させておいて、
「次回に続く」となる。

何も、最後の3~4分で新しい事件を発生させなくても、
新しい登場人物を出さなくても、
その回のドラマを終了させるように作ることは
可能のはずだ。

なのに、あえて番組の製作者は、視聴者に
「モヤモヤ感」を残すような形に
ドラマを区切っている。

1回1回のドラマだけでは ない。
途中のコマーシャルに入る部分でも、
ほとんどの場合、「モヤッ」とした部分で区切って
コマーシャルに入る。

なぜ、そのようなモヤモヤした作りにしているのだろうか?

答えは簡単だ。

答えは、
「ドラマを継続して見てもらいたいから」
「コマーシャルの間に、チャンネルを変えられたくないから」
だ。

あえて「モヤッ」とした部分を残しておいて、
視聴者である我々を、
「次を見たい」という気持ちにさせておくわけだ。

そして、物語が再開したら、
すぐに物語の続きに感情移入できるように
作られている、というわけ。

昔から、同じような作りで番組が作られている、
ということは、それだけ効果が高いということでもある。


ならば、

その効果をドラマ制作者だけに使わせておくことはない。

君の、普段の生活でも、うまく利用してしまおう
という話だ。

継続しておこなう作業については、
「キリのいいところ」ではなく、
あえて「最もキリの悪いところ」で中断する。

すると、
「脳の再起動」のための時間が大幅に短縮され、
すぐに作業の波を取り戻すことが出来る。

ぜひ試してみて欲しい。
効果の大きさに、きっとびっくりすることだろう。



さて、今回の話は、ここまで。

今回紹介した話は、どんな場面でも使えるが、
特に読書の時とか、
長期間一定の作業を繰り返す時などには
絶大な効果を発揮する。

「キリのいいところ」
ではなく、
「最もキリの悪いところ」
が、君の時間を効率よくしてくれるなんて
何か不思議な話だよね。

固定観念に縛られることなく、
いろいろ試してみると言うのが正解、という
ひとつの証拠とも言えるだろうね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 最大のリスク要因

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

毎日トレードをやっていると、
実に様々な事件が起こっているよね。

ある会社が、新製品を発表した。
ある会社は、不祥事を起こした。

政府が、何かの統計を発表した。
金融業界でのイベントが起こった。

ある国では、戦争の緊張感が高まった。
円高になった、円安になった。。。

などなどなど、、、

実に様々なことが起こり、
様々なことがあるからこそ、株価は動き、
君や私が、利益を出すチャンスも生まれてくるわけだ。

もちろん、利益を生み出すときばかりではなく、
損失を出すときもあるだろう。

ただ、普段からちゃんとリスク管理を怠らなければ、
トレードを続けられなくなるようなことにはならない。

きちんとリスクを認識しておきたいものだよね。


さて。
トレードをやっていると、
たくさんのリスク要因に さらされることになる。

ところで、
君にとって、一番のリスク要因になり得ることって、
一体なんだろうか?どんなことだろうか?

手紙を読み進めるまでに、
ちょっと考えてみて欲しい。

「一番のリスク要因は、なんだろう?」

考えてみたあと、
また手紙を読み進めてみて欲しい。



考えてみてくれただろうか?

もちろん、正解はひとつではないし、
個人個人によって、考え方は異なるだろう。

「世界同時大恐慌が、一番のリスク要因だ」
と思う人もいるだろうし、

「個別銘柄の○○で、リコール騒ぎが勃発することが、
 一番のリスク要因」
と考えている人もいるだろう。

もちろん、すべての答えが“正解”だ。


その中で、

私が考えている「一番のリスク要因」は、
非常に地味なものだ。

地味ではあるんだけれど、
影響は 計り知れないと思っているので、
普段から意識して気をつけている。


私が考える「一番のリスク要因」。


それは、

「自分自身の、ものの見方」

なんだよね。


どんなに素晴らしいチャンスが目の前にあっても、
自分自身の、ものの見方が歪んでいたら、
そのチャンスをモノにすることはできないし、

逆に、どんな危険が迫っていたとしても、
自分自身の、ものの見方が片寄っていたら、
「これくらい、大丈夫だろう」
なんて判断を、してしまいかねないからね。


以前、2006年から2007年にかけて
鉄鋼業界が見直され、鉄鋼株が大きく上昇した時があった。

その時、私は

「いくら何でも、上がりすぎ。
 本格的な景気回復していないのに、
 鉄鋼が急にそんなに儲かるわけがない」

なんて、普段は考えないようなことを持ち出して、
空売りをしてしまったんだよね。

私はトレーダーなんだから、
目の前の株価の上がり下がりと、
自分のルールだけを見て売買すればいい。

なのに、「今までの経験則」という、
自分自身の、ものの見方にハマってしまった。

結果として、
鉄鋼関連株だけで、3千万円以上の損切りを
するはめになってしまった。

それ以来、
「自分自身の、ものの見方」
というのが、最もおそろしいリスク要因だと
思うようになったんだよね。


このリスク要因は、何も株だけに限ったことじゃない。

生活のあらゆる面において、心の底から
「こわいな」
と思っていることだ。

ある人から聞いた話なんだけれど、
「頑固オヤジになる過程」
というものがあるそうだ。

頑固オヤジになるためには、
新しいものの見方、新しい考え方に
触れなければ、なれると言う話だ。

新しいものの見方、新しい考え方に
1年間触れずに、何も新しいことをしないと、
人は、自分の環境に慣れてしまい、
もう新しいことをしようとしないそうだ。

そして、3年が経つと、
今の安定した環境を壊されることに、恐怖を感じ始める。

そのまま5年が経過すると、自分のものの見方、
今の自分の環境を、自分以外の人にも押し付け始め、

10年経つと、自分と ちょっとでも異なる
ものの見方をする人を攻撃するようになる。

「立派な頑固オヤジ」の、一丁あがり!となるらしい。


年数は、ある程度の目安でしかないんだろうけれど、私は
自分自身の、ものの見方だけに固執して、
トレーダーとしても、人間としても、
悪い意味で頭の固い人間になるのは、ごめんだね。

良い意味で「こだわりのある頑固オヤジ」になら
なってもいいけれど、
他の人を攻撃しまくる「頭の固い頑固オヤジ」になる
将来は、まっぴらだ。

その上、トレーダーとしても
「こんなバカな!!!」
「今まで、こんなこと起こらなかったぞ!!?」
なんて叫びながら、財産吹っ飛ばすオヤジなんて、
哀れすぎる。


だから、私は
「一番のリスク要因は、自分自身の、ものの見方」
と、肝に銘じて、

なるべく新しい考え方をして、
なるべく、今までした事のないようなことをするように
心がけている。

本質的に大切なこと以外は、
どんなアプローチでも受け入れられるような
人間でありたいな、と思っているんだ。

まぁ、全部が出来ているわけじゃないだろうけれど、
心がけとして、ね。


今回の手紙は、ここまで。

次回の手紙で、「自分自身の、ものの見方」のこわさを、
もう少し話していきたいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 紫色と、トレーダー

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、トレードを行ううえでの
一番のリスク要因を一緒に考えてみたね。

人によって、リスクの考え方は様々だろうし、
様々な考え方があって、もちろんかまわない。

その中で、私が考える最大のリスク要因は、
「自分自身の、ものの見方」
であることを紹介した。

自分自身の、ものの見方が偏っていると、
どんな素晴らしいチャンスでも見逃してしまうし、
逆に、危険な予兆を無視してしまうことも
出てきてしまうだろう。

だから、なるべく自分のものの見方にとらわれずに
新しい考え方を受け入れ、
常にフラットな精神状態でいられるようにしていたい、
というのが、私自身の願いなんだ。


もし君が、
「自分自身の、ものの見方がリスク要因になる」
という考え方に 少しでも同意するのであれば、
今回の話は役に立つだろう。

今回は、普段我々が、
いかに自分自身の考え方によってものを見ているのか?
という話をしよう。

自分が
「かたよった ものの見方をしているかも?」
と思うところから、フラットなものの見方の道は
開けるからね。

では、さっそく内容に入っていこう。



いつものように、たとえ話から入っていこう。

君が、あるパーティ会場で、
初対面の人と話すきっかけがあったとしよう。

君も相手のことを知らないし、
相手も君のことを何も知らない。

そんな状況で、たとえば相手が

「私は、紫色が嫌いなんですよ」

という話をしたとしよう。

君が紫色に、よほどの思い入れがない限り、
「まぁ、そういう人もいるだろう」
と、フラットな気持ちで聞けるだろう。

相手は、君という人がどういうものが好きで、
どんなものが嫌いかなんてことを知らないで
「紫色が嫌い」
と言っているんだから、悪意もないしね。


さて。
では次に、もし相手が
こんな会話をしてきたらどうだろう?

「私は、株のトレーダーってのは、嫌いですね
 人格を疑いますよ」

さっきと同じように、
相手は、君という人がどんな人なのかを
全く知らずに話している。だから悪意は全くない。

相手としては
「紫色」も、
「株トレーダー」も、
同じ話題として、君に話しかけている。


しかし、君自身は、

「株トレーダーが嫌い」

と言った相手のことを、

「紫色が嫌い」

というのと全く同じ感覚で
「まぁ、そういう人もいるだろう」
と、フラットに受け止めることが出来るだろうか?


今回の例の中に入るのは、何も
「紫色」や「トレーダー」じゃなくてもかまわない。

・犬
・お金持ち
・貧乏人
・○○党の政治家
・北朝鮮
・アイドルのAKB
・タレントのフクヤマさん
・子供
・サラリーマン
・マンガ
・親、兄弟

などなどなど。何でもいい。
また、「嫌い」ではなく、
「好き」と話しかけられたと想像してもいい。

すべての話題が、
まったく悪意のないものとして話しかけられたとして、

君は、すべての話題に対して
まったく同じフラットな態度を保っていられるだろうか?

なかなか、難しいんじゃないかな?



「○○が好き」あるいは
「○○が嫌い」と言われた時に、

ついつい私たちは、
自分のモノサシ、自分のフィルターに照らし合わせて
「自分と同じだ」とか
「自分と違う」と、
瞬間的に反応してしまうクセがある。

頭では
「世の中には、たくさんの人がいて、
 たくさんの考え方がある」
とわかっているのに、目の前の出来事には
「自分のフィルターに沿っているか?」
という判断をしてしまう。

相手に悪意がないのであれば、
本来ならばどんな話題でも
「ああ、この人は、そういう風に考えている人なんだな」
というひと言で済むはずだ。

なのに、我々は、ついつい
初対面の相手にも、自分のフィルターを
持ってきてしまうんだよね。


株トレードにおいては、自分のフィルターを
持ってきてしまうことは、非常に危険な行為だ。

今起きている出来事をフラットに見られる人が、
冷静に利益を出していくことが出来る。


もし君が
「フラットに見られる能力を手に入れたい」
と思うのであれば、
一切を「そういうこともあるな」と思うようにすればいい。

そして、
君が最も大切にしていることや、
君が最も大切にしている人をなじられても、

「まぁ、そういう考えの人もいるだろう」

と、フラットに受け入れられる人間になれれば、
株でも利益をあげやすくなるだろう。



「空也さん、でもそれは人間的に
 間違っている気がします」

と、君が思ったのならば、その感覚は正しい。

すべてのことをフラットにしか見られなくなったら、
それはそれで味気ない人生になってしまうし、
人間的に、どこか欠けているといえる。

トレードをやって儲けるのは、
楽しい人生、今よりも豊かな人生を送るためだ。

トレードで勝てるようになるからと言って、
人間性や感受性を、完全に捨て去ったりしてはいけない。


望ましい姿は、必要に応じて、
自分のものの見方にこだわりを見せることも出来るし、
こだわりにとらわれずに、フラットに見ることも出来るという
自分で自分をコントロールしている人じゃないかな?

「こだわりを持つ」
「こだわりを手放す」
両方が自由自在に出来る人は、
とても豊かな人だと私は思う。

君は、どう思うかな?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 フラットなものの見方の入手法

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人間はついつい、どんな時にも
自分の ものの見方をしてしまう
ということを、例を出して紹介させてもらった。

ある情報が飛び込んできたときに、反射的に
「自分の考え方と合っているかどうか?」
なんてことだけで情報を解釈しようとすると、
株で利益をあげるのは難しくなってくる。


今までに なじみのあることであっても、
全く新しいことであっても、

君にとって有利な話であっても、
不利な話であったとしても、

一旦は自分のフィルターや、
自分のものの見方というものを手放して、
フラットに受け入れてみたほうがいいだろう、
という話だったね。


とはいえ、訓練もしないで、どんな情報でも
フラットに受け入れられるようになるのは、非常に難しい。

なので、今回は、
“情報をフラットに受け入れられるようになる訓練”
をひとつ紹介しよう。

普段は「自分のこだわり」というものを
持っていて かまわないけれど、
必要なときにはフラットに見ることが出来るのは
君にとってプラスになるだろう。

では、さっそくはじめていこう。



さて。

君の家の近くには、本屋さんがあるかな?
できるだけ大きな本屋さんがあるとベストだけれど、
小さな本屋さんでもかまわない。

本屋さんには、実に様々なジャンルの本が売っているよね。

雑誌、小説、専門書。

内容も、
男性向きのものもあれば、女性向きのものもあるし、
対象年齢もさまざまだ。

でも、
当たり前の話なんだけれど、
本屋さんで売られているということは、
かなりの数の人が、そのジャンルに興味を持っている
ということは、どの本にも言えることだろう。

たとえ君が全く興味がないジャンルだったとしても、
君の住んでいる地域の誰かが、
「この本はいい!」
と言って、お金を払ってまで手に入れたいと考える
可能性がある本を、本屋さんは仕入れているはずだ。

野球に興味のある人もいるだろうし、
ヨガに興味のある人もいるだろう。

ファッションに興味のある人、
政治に興味のある人、
大学受験に興味のある人、
スピリチュアルなことに興味のある人、
バイクに興味のある人、
アイドルに興味のある人、、、

実に様々だろうけれど、
誰かが確実に興味を持っている。


ということは、
本屋さんに並んでいるすべての本に対して、
フラットな気持ちで接することが出来れば、

自分とは違うことに興味を持っている人たちの
気持ちにも近づくことが出来るんじゃないか?

ひいては、
トレードをやるときにも、フラットな気持ちで
情報に接することができるようにもなるんじゃないか?

と考えて、実践していることがある。


私は、自分のフィルターを広げるために、
本屋さんにいったときは、自分が全く興味のない
コーナーにも行くようにしている。

例えば、
女性から憧れられるカリスマモデルの自叙伝なんかには
私自身は全く興味がないんだけれど、
あえて手にとって読んでみる。

量子物理学なんか、チンプンカンプンだけど、
あえて専門書を手にとってみる。

読んでみたり、手にとってみたりして
その本にお金を払う人のことを考えてみたりする。

そして
「そっかー、こういう事に興味がある人も
 いるんだなー」
という感覚を忘れないように、その感覚を体に刻み込む。


その後、
今度はメチャメチャ興味のある株本コーナーに行き、
株の本を手に取り、
さっき自分は全く興味のなかった本を手に取った時の
感覚を思い出して、

「株に興味のある人もいるんだー」

と、思うようにしてみる。


完全に同じような感覚で手に取ることは、
まだまだ出来ないんだけれど、
いかに自分が、自分の世界だけで生きているのかを
再確認してみたりしているんだ。



我ながら、周囲の人から見たら
かなり変わった行動だと思う(笑)

ただ、以前も話したとおり
普通の人と同じことだけをやっていても、
普通の結果しか得られない。

自分を振り返ってみたり、
自分の枠を広げるためにも、
この方法を繰り返しているんだ。

もし、君が少しでも
「まぁ、やってみるか」
と思って、本屋さんに行ったときに実践してくれれば、
強烈な違和感とともに、
今までとは違ったものの見方を手に入れるかもしれない。


今回も手紙を読んでくれて、ありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 「お金持ち=悪人」論のメリット

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、ダイレクトに「お金持ち」の、
当たり前の話をしたいと思う。

よく、
「お金は、汚いものだ」とか、
「お金持ちは、悪い人たちばかりだ」とか、
お金持ちについては、さまざまなイメージがあるよね。

君も、お金持ちについてのイメージを
まわりの人から吹き込まれてきたり、
自分自身でも考えてみたことがあるかもしれない。

しかし、
世の中で言われている
「お金持ちは悪い人たちばかりだ」
という話は、本質を突いていない。

非常に少ないサンプルを見て、
「お金持ちのあの人も、あの人も、あの人も、
 裏で何をやっているか分からない人だ。
 だから、お金持ちは悪い人ばっかりだ」
なんていう結論を出したがる。

そもそも、サンプルに出てくるような人たちは、
本当のお金持ちに比べれば
「ちょっとお金を持っている」程度の人か、
ニュースになるような大失敗をやらかした
「残念なお金持ち」であることが多い。

いずれにしても、本当のお金持ちからすれば、
サンプルにもならないような
人たちであることのほうが多い。

そして、

実際には、お金を持っている人の中には
善人もいれば、悪人もいる。
感じのいい人もいれば、なんかイヤな奴もいる。

お金を持っていることと、
善人か悪人かには、まったく相関性はない。

当たり前すぎる話だよね。


でも、
「お金持ち=悪人」
としている方が、いろんな人にとって
有益なことが多いので、一般的には
「お金持ち=悪人」論の方が勝っているだけだ。


「お金持ち=悪人」論が、普通の人にとって
有益な点を、いくつか挙げておこう。

まず、
「お金持ち=悪人」としておけば、
一般的な経済状態の人にとっては
自分がお金持ちでないという状況を正当化できる
というメリットがある。

「私は善人だから、お金持ちみたいに
 悪いことをして稼ぐなんて出来ない。
 だから、私は このままでいいんだ」

という風に、お金持ちではない自分の現状を
「このままでいいんだ」
と、納得させることが出来る。

以前話したとおり、お金は仕組み化の対価だ。

善悪は関係なく、お金が入る仕組みがあれば
お金が入ってくるし、
仕組みがなければ、お金は入ってこない。

それだけの話なのに、
お金を受け取れるかどうかを
「善人か悪人か」
という話にずらすことによって、
現状の自分をごまかす“免罪符”に使っている
ということなんだろうね。

もちろん、この手紙を読んでいる時点で、
君は仕組み作りをしようとしているわけだから、
だいぶ違うことは、言うまでもないけれど。


話を戻そう。

あと、
「お金持ち=悪人」論は、マスコミにとっても
都合がいい。

たとえば、
「保有資産50億円の資産家が、巨額脱税により逮捕!」
なんていう記事を書くと、マスコミ記者にとっては
食いぶちになる。

「保有資産50億円の資産家が、近所を掃き掃除」
なんていう記事は、記事にならない。

また、
「給料25万円の会社員が、小額の税金のがれ」
なんていう記事も、記事にならない。

読者の、
「お金持ちなんだから、悪いことをやっているに
 違いない」
という、“期待”に応えるような記事を書くことで、

「ほうら、やっぱりお金持ちは悪い人だ」
「私たちの方が、人間的には立派だ」
なんていう、嫉妬から出てきた感情の溜飲を
下げることが出来るわけだよね。

ニーズがある限り、この類のニュースが
なくなることは、ないだろうね。


さらにさらに、
「お金持ち=悪人」という考え方は、
一部のお金持ちにとっても、都合が良かったりする。

無意識の中ででも、
「お金持ち=悪人」
と、一般の人が思っていてくれれば、
それだけ安価に労働力を確保することが出来るからね。

「お金持ちになりたい!」というモチベーションと
「でも、お金持ちは悪い人なのかも」という
心理的ブレーキを お金持ち側がうまく使って、

「まぁ、この程度給料をもらっているんだから、
 冒険しないで、このままここで働いておこうか」

という気持ちになってもらっているのは、
お金持ち側としても、有益なことだったりするのだ。
(まぁ、こんな考え方をするのは、いわゆる
 “悪いお金持ち”だろうけれどね)

全員が巨額の富を目指して起業したり、
トレーダーになったりすると、
一番最初に困るのは、すでにお金を受け取る仕組みを
完成させている、旧来のお金持ちだったりする。

だから、一般の人やマスコミが
「お金持ちは悪い人だ!」
と言っているのを、
「まぁ、勝手に言っていれば?」
と、放置している、というわけなんだよね。



「お金持ち=悪人」
というイメージが支持されるのは、
どの層にも支持されやすいという事実があるから、
イメージとして定着しやすいわけだ。

でも、だからといって、
「お金持ち=悪人」という考えが
真実であるというわけではない。

先ほど言ったとおり、
お金持ちには善人もいれば、当然 悪人もいる。

「お金」というひとつの側面だけで、
善人か悪人かをはかるなんて、
無理があるにもほどがある、というわけだよね。


同じように、
「身体障害者は、心が美しい」
とか、逆に
「日本の官僚・政治家は、腐っている」
なんていうのも間違っている。

身体障害者の中にも、善人もいれば悪人もいるだろうし、
組織に埋没して私利私欲に走る官僚・政治家もいれば、
日本のために頑張っている人もいるだろう。

ステレオタイプのものの見方は
非常に楽であると同時に、
そこで思考がストップしてしまうという罠もある。

思考がストップしてしまったら、
そこから先の本質には たどりつけない。

君には、固定観念とかイメージに縛られずに、
自由で柔軟な発想と、
本質を見抜く目を持っていて欲しいな。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 お金が持つ、ひとつの力。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、
「お金持ち=悪」という、固定化されたイメージで
実はたくさんの人が「得」をしている、
と言う話をしたね。

お金持ちでない人は、自分の現状を納得させるため。
マスコミは、一般的な人のニーズを満たすため。
そして、お金持ちは、安い労働力を確保するため。

さまざまな立場の人が
「お金持ち=悪」
というイメージを、自分のために利用している、
と言う話だった。

しかし、
「お金持ち=悪」というイメージは、
あくまでイメージであって、真実ではない。

お金持ちの中には、悪い人もいるし、良い人もいる。
当たり前の話だよね。

お金についての話というのは、
とてもデリケートな話なので、
ついステレオタイプの固定観念で
話を終えてしまうことが多い。

お金については、あまり突っ込んだ話をしたくない、
という人も多いからね。

でも、
君が、今よりももっとお金持ちになるためには、
お金についての本質を学んでおいたほうがいい。

以前にも話したが、

私の周りのお金持ちは、
お金そのものについて真剣に考え、
それぞれの体験の中で学んできた

“お金の哲学”

というものを持っている人が、ほとんどだ。

不思議なもので、その
“お金の哲学”に、強い信念を持っている人ほど、
お金に愛されているという傾向もある。

お金も、人と同じように、
自分のことを理解しようと頑張ってくれる人のことが
好きなのかもしれないね。


なので、

今回は、私が考えている お金の本質のひとつを
君に話したいと思う。

今回話す話が、わたし流の“お金の哲学”なのかは
分からないけれど、
私の実体験の中で、実感してきた話だ。

君のインスピレーションになるように、
丁寧に書いていきたいと思う。

では、内容に入っていこう。



さて。
君には正確に伝えたいので、
あえてちょっと遠まわりして話を始めていこう。


君には、お小遣いというものは、あるかな?

「毎月、○万円がお小遣いです」
という人もいるだろうし、
特に額は決まっていないと言う人もいるだろう。

どちらでもかまわないのだが、
今あるお金の中から、
生活に必要なお金や、
仕事に必要なお金を差し引いたお金があるだろう?

(ちなみに、トレードは私たちにとって
 “仕事”なので、今回の話では
 トレード資金は、省いて欲しい)

今聞きたいのは、
そのお金の「多い少ない」じゃなくて、

そのお金を、何に使っているか?

ということだ。


趣味に使っている人もいるだろうし、
外食に使っている人もいるだろう。

おしゃれに使っている人もいるだろうし、
異性にモテるために使っている人もいるだろう。

勉強に使ったり、旅行に使ったり、
自分の見栄を満たすために使ったり、
健康のために使ったり、
友人へのプレゼントを買ったり、
寄付をしたりしている人もいるだろう。


ここでちょっと手紙を読むのをいったんやめて、

「自分が、何にお金を使っているか?」

を、考えてみて欲しい。

何に、どれくらいの割合で、お金を使っているか?

「○○にお金を使いたい」ではなく、
実際に今、何に使っているのかを考えるだけだ。

君のお金なんだから、何に使っていても
とがめられることはない。
思い出してみて欲しい。



考えてみてくれただろうか?
では、話を続けていこう。


君がこのまま正しく学習を続けて、
慎重に実践を積み重ねていけば、
遅かれ早かれ、お金持ちになる。

そして、自分が満足するような
衣・食・住を手に入れ、
安心できる蓄財をしたとしよう。

そこから、君は
お金の持つ本質的な力に試されることになる。
(実は、すでに試されてもいるのだが)


お金の持つ本質的な力のひとつ。

それは、

「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」

という力だ。


君がお金持ちになったら、
君が今、お金を使っている姿が、
そのまま2倍、5倍、10倍、100倍の形で
具現化される。

趣味に使っているのなら、
その趣味に使うお金が
2倍、5倍、10倍、100倍される。

外食に使っているのなら、
外食費が2倍、5倍、10倍、100倍される。

「空也さん。
 外食に今の100倍のお金なんて、使えませんよ」
と思っているかもしれないけれど、
おそらく使うことになる。

美味しいものを食べるために海外に行ったり、
たくさんの人と高級レストランに行ったりという、
多少違った形になるかもしれないけれどね。

おしゃれならおしゃれ。
異性にモテるためなら、モテるため。

勉強、旅行、
自分の見栄を満たすため、
健康のため、友人へのプレゼント、寄付などなどなど・・・

今、君が使っている姿が
2倍、5倍、10倍、100倍となって現れる。


そして、
ここが重要なんだけれど、

「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」

という意味。

「かけ算」なわけだから、今、使っていないことには、
お金持ちになっても、君は決してお金を使わない。

「お金持ちになったら、寄付をしよう」
とか考えていても、まず間違いなく寄付はしない。

「お金持ちになったら、親兄弟のためにもお金を使おう」
と思っていても、今、親兄弟のために使っているお金が
0円だったら、どんなにお金持ちになっても、
使うお金は0円のままだ。

「人から好かれるお金持ちになろう」
と思っていても、
今、人から愛されるようなお金の使い方をしていなければ、
決して人から愛されることは、ない。

それどころか、今、人から
「ちょっと、その使い方はどうなんだろう?」
と思われているのならば、
今の2倍、5倍、10倍、100倍、人から疎まれるようになる。


お金は、私や君自身の、心の中に渦巻いている欲望を
拡大させて現実化する「拡大鏡」の本質を持っている。

今、寄付を定期的にしている私の友人のお金持ちたちは、
自分が貧乏の頃から、小額でも寄付をしている。

女の子が大好きな私の友人のお金持ちは、
昔から女の子のいる店に行っていたし、
今はそのお店で豪遊している。


お金持ちになったからと言って、
その人自身が大変身するわけじゃない。

その人が、もともと持っていた心の欲望が、
そのまま増幅されて現実化するだけだ。

よく、
「あの人は、お金持ちになって、悪く変わってしまった」
なんて話を聞く。

けれど、それは大間違いだ。

その、「悪く変わってしまった」人は、
心の中に、もともと悪い欲望を持っていたんだ。

その悪い欲望が、お金という拡大鏡のおかげで、
拡大化・具現化したにすぎない。


だから、

君がどんなお金持ちになるかは、
今の君のお金の使い方が全てだ。

今、自分のためだけにお金を使っていたのならば、
お金持ちになった時も、自分のためだけに使うだろう。

今、社会貢献とかにもお金を使っているのならば、
そのお金が2倍、5倍、10倍、100倍となるだろう。

私は、君がどんなお金持ちになってもかまわない。
自分のお金だからね。

でも、
もし君が望むお金持ちの姿と、
今の自分のお金の使い方に、ズレがあるのならば、
はやいうちに、軌道修正しておいた方がいいかもしれないね。

2倍、5倍、10倍、100倍とズレた時には、
なかなか軌道修正は、難しいから。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 お金のルーツから、トレードを考える

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、お金の持つ本質的な力のひとつを
君と一緒に勉強してきた。

お金は、持つ人の心の中に渦巻いている欲望を
かけ算で拡大・増幅して、具現化させる
「拡大鏡」の力を持っている。

君が今よりお金持ちになったら、
今、君が使っているお金の使い方で
よりたくさんのお金を使うようになるだろう。

そして、
今、君が使っていないことには、
お金は決して使われることは、ない。
かけ算だからね。

今使っているお金の使い方が、全てだ。

もし君が
「お金持ちになったら、寄付しよう」
とか、

「人から好かれるお金持ちになろう」
と思っているのであれば、

今から小額の寄付をしていた方が良いし、
今の時点で、人から好かれるような
活きたお金を使うようにした方がいいかもしれない、
と言う話だったね。

(もちろん、私自身は、君がどんなタイプの
 お金持ちになっても、かまわないと思っているが)


今回も、「お金」そのものをテーマにした話だ。

お金というツールが生まれた根っこから、
お金持ちというのは、どのような人なのかを見ていこう。

今回の手紙を読んで、
君がさらにトレーダーという生き方に
プライドを持てるようになるとうれしいね。

では、さっそく内容に入っていこう。



さて。

話は、むかしむかし 大昔にさかのぼる。

人々が、まだお金というツールを持っていなかった頃。

ある人は、魚を獲り、
ある人は、壷を作り、
ある人は、木の実をとっていた。

そして、自分が持っているモノと
相手が持っているモノを交換しあって暮らしていた。

物々交換と言う奴だね。

でも、自分が持っているものと、
相手が持っているものの価値が等価でなかったり、

自分は提供するものがあるのに
相手が自分の欲しいものを持ってなかったり
することがあった。

そこで、モノとモノの間に
「お金」というツールを媒介させることによって、
いつでも、自分の欲しいモノがある時だけ
交換できるという方法が“発明”されたわけだ。

(話がそれるけれど、一番最初に
 お金を発明した人って、
 天才的な詐欺師だったんだろうな、と思う。

 自分が欲しいものの代わりに、貝殻とかを差し出して
 「これって、価値があるんだぜー」
 って言って、相手を納得させたんだからね)


なので、
他にも特徴はあるものの、
お金の持つ根源的で本質的な特徴は

「交換」

であると言えるよね。

そして、この「交換」が、お金の本質的特徴ならば、
交換の上手い/下手が、君とお金との関係に
深くかかわってくるはずだ。


相手と何かを交換するときに、

自分が持っているものを交換するときは
お金を多く受け取り、
相手から何かを得るために交換するときは、
お金を少なく支払うという

「交換上手」な人が、
イコール「お金持ち」になるだろう。

逆に、
何かを交換するときに、
相手に多く支払い、自分が少なく受け取る
「交換下手」な人は、どんどん貧乏になってゆく。

お金というツールが持っている特徴が
「交換」なんだから、当たり前だよね。



もともとお金というものは、
純粋でシンプルな「交換」という
概念が生み出したツールだ。

「一生懸命働けば、お金がもらえる」
なんていうのは、どちらかというと
“後付け”の理屈に過ぎない。

たしかに、一生懸命働いて
よりクォリティの高いものを生み出せば、
欲しい人が増えるので交換がしやすくなる。

結果として、お金が受け取り易くなるだろう。

しかし、
お金というツールが出来た経緯を無視して、
「額に汗してない限り、お金をもらう資格がない」
なんていう理屈をこねだすのは、
お金の本質を分かっていない人たちの、たわごとだ。


お金は、交換という概念が生み出したツール。

純粋で、シンプルな交換のエネルギーなんだから、
額に汗して働こうが働くまいが、
交換がうまい人が、よりお金を得ることになる。

当たり前だよね。


そして。

現時点の世の中にあるもので、
もっとも洗練されている「交換」の手段が、
トレードだと私は思う。

(“トレード”って、まさしく交換だしね)

なので、
トレードでお金を得るということは、
お金というツールが発明されてから現在に至るまでの
人の歴史を、正当に受け継いでいる行為であるとも言える。

市場参加者が、
自分の「交換の技術」により、
お金を受け取れるわけだからね。


人間が生み出した、
最高峰の発明品のひとつである「お金」。

その本質を、もっと探求していくことは、
崇高な仕事だと言っても、いいんじゃないかな?
言いすぎかな?(笑)

君は、どう思うだろう?


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 治安の悪い海外旅行

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、いきなり例え話から入ってみよう。


ある時、君が とある国へ海外旅行をしたいと
思ったとしよう。

その国は、うわさでは非常に治安が悪く、
かなり身の危険があるとも聞いている。

でも、その国に行くことで、
君は今までに経験したことのない
素敵な体験ができるだろうということは
まず間違いがない。

そこで君は、海外旅行に行く前に
3人の人からアドバイスをもらうことにした。

全員、君の話に熱心に耳を傾けてくれて、
君が、その海外旅行にかける熱意は伝わったとしよう。


その上で、
1人目のアドバイザーAさんは、こう言った。

「そんな国、行ったら危ないって!!
 年がら年中暴力事件も起きているし、
 スリとかもたくさんいるんだから!
 悪いことは言わないから、やめておきなよ」


次に、2人目のアドバイザーBさんは、口を開いた。

「たしかに、治安が悪いっていうイメージはあるよね。
 でも、実際は そんなに治安が悪いわけじゃない。
 今までだって、楽しく旅行して帰ってきた人が
 たくさんいるし、長期滞在している人もいる。
 君が楽しく旅行に行けるように、アドバイスするよ」


そして、最後に3人目のアドバイザーCさんが、
ぶっきらぼうに君に答えた。

「んー。やめておけば?」


さて、
この時点で、君は誰のアドバイスを聞きたいと思うだろう?

3人とも、君に悪意は抱いていないし、
できることなら、君の役に立ちたいと思っている。

さて、どうかな?


「空也さん、もう少し話をしないとわからないです」

と思ったかもしれないので、
それぞれの人が、その後どんな話をしたかを書いていこう。


アドバイザーAさんは、
とにかく君のことが心配で、
熱心に君が旅行をあきらめるように話を続けた。

その国で、過去にどんな事件があったのか?
海外旅行で巻き込まれやすい、スリや暴力事件の例。

その国への旅行とはあまり関係のない、
君の将来についてとかも交えて、心配をしてくれた。


アドバイザーBさんは、
さまざまなデータや、写真などを君に見せてくれた。

今までに、実際にその国に行った人が
どんなことを言っているのか?といった
かなり詳しいことも教えてくれた。

そして、
「今からなら、来週には飛行機のチケットが
 とれるんじゃないかな?
 あんまり飛行機の便はないから、
 チケットを取るのは、早いほうがいいかもね」
というアドバイスまでしてくれた。


アドバイザーCさんは、
君がしつこく聞くので、
「本当に行きたいんだったら、止めはしないけれど、
 少なくとも半年くらいは、準備に時間をかけた方がいいよ。
 そして、海外滞在中には、何回かはスリに会うのは
 覚悟しておいたほうがいい」
と念を押し、その後、

「でも、ちゃんと準備して、スリに会う覚悟くらいが
 できているんなら、
 たしかに、君の人生観を変えるような体験ができるだろうね」
と、付け加えてくれた。


さて、ここまで話を聞いたら、
誰の話を聞くのかを決められるんじゃないかな?

どうかな?


ちなみに、
アドバイザーAさんは、君の大親友だ。
アドバイザーBさんは、知り合い。
アドバイザーCさんとは、あまり面識はなかったとしよう。

さて、
君だったら、誰の話を聞く?
それとも、まだ決められないかな?

ちょっと考えてみて欲しい。



考えてみてくれたかな?

さて。

私だったら、誰のアドバイスを聞くだろうか?
と考えてみたんだけれど、

私の答えは
「まだ、誰の話を聞くかは、決められない」
だな。


ただ、少なくとも、
いくら大親友であったとしても、
アドバイザーAさんの話は、これ以上は聞かない。

なぜならば、
私はもう「その国に行く」ということは
決めてしまっているからだ。

「行くか、行かないか」
という話をしたいのではなく、

「どうやったら、行けるのか?」
「どうやったら、目的を果たせるのか?」
という話をしたいので、
大親友なのに申し訳ないけれど、ご退散いただくと思う。


残るは、BさんかCさんだ。

話の内容自体では、決めることはできない。

私なら あとひとつ、情報が欲しい。

その情報とは、その国に関することでもなく、
海外旅行のノウハウでもない。

私が欲しい情報は、
「本人たちが、実際にその国に行った事があるのか?
 あるとしたら、どのくらい経験をしてきたのか?」
という情報だ。

当たり前かもしれないけれど、
話の耳ざわりの良さとか、リアリティだけでは
決められない。

リアリティ、ではなく、リアルな実体験を聞きたいのだ。


そこで、私なら、

「失礼ですが、あなたはその国で
 実際に、どのような体験をされたのですか?」
という質問をするだろう。


もし、その質問をしたら、アドバイザーAさんを含めた
3人は、こう答える。

アドバイザーAさんは、
「その国どころか、海外旅行に行ったことなんて、ないよ」

アドバイザーBさんは、
「私は行った事はありません。
 が、旅行代理店の社員としてオススメします!」

アドバイザーCさんは、
「4年ほど、住んでいた」


ここで私は、3人にお礼を言いつつも、
ここから先は、アドバイザーCさんの話を聞くように
なるだろう。



ちょっとイジワルな流れだったね。失礼。

でも、現実の世界で、今回の話と同じような話は
たくさんあるし、君も常日頃から経験していると思う。


なにか新しいことをはじめる時。
なにか君が悩んだ時。
誰かにアドバイスを求めることがあるだろう。

その時、絶対に注意をすべきことがある。

それは、アドバイザーを選ぶと言うこと。

アドバイスを求める分野で、
君が欲しい結果を得ている人からしか、
アドバイスを受けてはいけない。

当たり前といえば当たり前なんだけれど、
けっこう見落としがちだ。

話しやすいから。
親身に聞いてくれるから。
理路整然としているから。
頼れる存在だから。

といった理由で、アドバイザーを決めてはいけない。


そして、さらに重要なのは、
「君が欲しい結果を得ていない人の
 アドバイスは、聞き流す」
ということ。

相当意識していないと、
大きな影響を受けてしまうからね。

さっきの「海外旅行」の話を、「トレード」に
置き換えて読み直してみて欲しい。


大親友のアドバイザーAさんは、
トレードをしたことがない。

ならば、話を聞いてはいけない。

もし、Aさんがトレードをしたことがあっても、
損ばかりしてしまっているのなら、
話は聞き流さなければいけない。

「君が欲しい結果」は、得ていないからね。


アドバイザーBさんの話が
どんなに丁寧で、夢のある話だったとしても、
その人が実際にトレードで利益を得ていないのならば、
話を聞く必要は、ない。

君が欲しい結果とは、違う結果をもたらすことに
なってしまうだろう。


そして、
アドバイザーCさんが、ちゃんと
欲しい結果を出しているのなら、

たとえその人が、とっつきにくい相手であろうと、
関係ない話が途中でまざっても、
相手が小学生だろうと、
真剣に聞いたほうがいいだろう。

君が欲しい結果に、
最短距離で向かわせてくれるはずだ。


今回の話は
「ふぅん、当たり前じゃん?」

と思った部分もあるかもしれない。

しかし、
大半の人が、意識が薄いまま
日常生活を送ってしまっている。


健康について語る人は、
本当に健康体を手にしているのか?

人間関係の悩みを
聞いてくれる人の人間関係は
本当に上手く行っているのか?

トレードやビジネスでの
金銭的成功を話す人は、
本当に成功をおさめているのか?


もし君がいまアドバイスを求めている人がいたら、
確認をしてみるのもいいかもしれないね。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 親不孝は、親孝行の始まり

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人にアドバイスをもらうときの
注意点を、君に伝えることが出来た。

アドバイスをもらうときに
最も気をつけなければいけないことは、ひとつ。

それは、
「君が欲しい結果を得ている人から、
 アドバイスをもらう」
ということだ。

そして、
「君が欲しい結果を得ていない人のアドバイスは、
 影響を受けないように、聞き流す」
ということが大切だ。


君が望んでいようと、望んでいなくても
君がいろんな人と話をする中で、
アドバイスをしてくれる人は
たくさん出てくるだろう。

アドバイスをくれる人の最たる例としては、
君の親や兄弟、そして配偶者が挙げられる。

その人たちは、世界中の誰よりも、
君が幸せになって欲しいと必死に考えて、
心をこめて あれやこれやと
アドバイスをしてくれると思う。

しかし、その気持ちや真心には感謝をしつつも、
やはり、君は本質的な質問をしなければならない。

「この人は、私の欲しい結果を
 すでに得ている人だろうか?」

「私の欲しい結果を得ている人の
 アドバイスだろうか?」
ってね。


親や兄弟のアドバイスを聞くべき時と言うのは
たくさんある。

君よりたくさんの人生経験をしている
こともあるだろうし、
何より、真剣さと言う意味においては、
他のどんなアドバイザーよりも勝るだろうからね。

親、兄弟、配偶者は、自分の成功体験や失敗体験から
様々なことをアドバイスしてくれるだろう。

しかし、
親や、まわりの兄弟、配偶者などの
身近な人の言うことだけを
100%聞いていただけでは、

完璧にうまくいったとしても、
身近な人が体験してきた豊かさや、
幸せしか手に入れることが出来ない。

親の言うことを素直に聞いているのは、
親も安心するし、君も波風が立たなくて
いいような気もすることも多いだろう。

しかし、
親の言うことだけを聞いていては、
親を超す事は絶対に出来ないわけだから、
最終的には親不孝だ。

親は、自分の子供の成長を願うものだからね。

自分のコピーが出来上がるよりも、
自分が体験できなかった豊かさを
子供が体験できることを喜ぶ親が、素晴らしい親だ。

だから君は、短期的な親不孝をしてでも、
自分の欲しい結果を純粋に追って、
欲しい結果を得ている人のアドバイスを聞けばいい。
長期的な親孝行になるだろう。

(そして、君に子供がいるならば、
 自分の子供が欲しがっている結果は何なのか?
 という事に目を向け、それを受け入れ、
 自分のコピーではない子供の“成長”を助け、
 一緒に喜べるような親であって欲しい。

 子供が、君の未知の領域に向かう姿を
 応援しようとする気持ちそのものが、
 君自身の器を大きくし、君を豊かに
 するだろうからね)


アドバイスを聞くときのポイントは、


身近な人に左右されることなく。

君が本当に欲しいものは何なのかを深く考え。

君が本当に欲しい結果を得ている人の話を聞き。

君が実践する。


ということだ。


当たり前なんだけれど、
これが「なりたい自分になる」最良の方法だ。

お互いに、意識し続けていきたいものだよね。



もうひとつ、
アドバイスを聞くときのポイントがある。

基本的には、前回 話したことと同じ
ポイントなんだけれど、

君が欲しい結果を、すでに出している
アドバイザーの話を聞くときにも、
注意をしておくと効果のあるポイントだ。

せっかく、君が欲しい結果を出している
アドバイザーの話を聞くチャンスがあったのであれば、
出来る限り、中でも大切なエッセンスを
聞き漏らしたくは、ないだろう?

そんな大切なエッセンスを、
聞き漏らさないようにするためには、
聞いている間中、君自身がたったひとつの
質問を、繰り返せばいいだけだ。

アドバイザーが話をしてくれている間、
君は、自分の中で、ひとつの質問をする。

その質問が「YES」ならば、アドバイザーが
してくれた話は、決して聞き漏らしてはいけない。

そして、ひとつの質問に対する答えが
「NO」ならば、アドバイザーに感謝をしつつ、
他の質問をするといいだろう。
別の話を聞かせてもらう必要があるからだ。


さて、その“たったひとつの質問”とは、
どんな質問だろうか?

非常にシンプルな質問だ。

その“たったひとつの質問”とは、


「今の話は、事実なのか?それとも意見なのか?」


という、心の中の質問だ。


君が欲しいと思っている結果を導き出すためには、
「○○だと思う」
という“意見”よりも、

「○○は、△△だ」
「○○は、××すると、□□になる」
という、“事実”が必要だ。

そして、“事実”は、体験した人にしか
語ることは出来ない。

私が前回、
君が欲しい結果を得ている人からしか
アドバイスを受けてはいけない、
と言ったのは、

結果を出している人しか“事実”は話せないからだ。

結果を出していない人は、“意見”しか、
話すことができない。

この差が、天地を分ける。


意見は、必ずプラスにしてもマイナスにしても、
偏りが生まれてしまう。

いい所しか見ていなかったり、
悪い所しか見ていなかったりする。

しかし、その人自身が体験した事実は、
結果を得るまでの光と影の両方を教えてくれる。

君が欲しいものを得るためには、
光と影の両方を知っておく必要がある。

そして、得られるものの素晴らしさと、
得るために君が支払う代償や、
得ることによって君が失うものも
知っておくほうがいいだろう。

だから、
その両方を教えてくれる“事実”が
とても大切なんだ。


「事実か?意見か?」

正確に聞き分ける力を持ち、
事実の中から実践すべきことを見出し、実践すれば、
君が得られないものは、何ひとつないだろう。

君が欲しいものが、すべて手に入ることを
願っているよ。


今回も、手紙を読んでくれてありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 人が求める、たった2つのこと

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回も、相手からアドバイスを受けるときの
注意点を、君と一緒に見てきた。

君が誰かからアドバイスを受ける時に意識すると、
より効果が高くなる質問がある。

それが、
「今、相手が話している話は、
 事実か?それとも意見か?」
という、君の心の中での質問だ。

相手が経験をしてきた“事実”であるならば、
その人の話から、たくさんのヒントを受け取り、
君の栄養にすることが出来るだろう。


しかし、もし、相手が話している話が

「○○は、△△だと思う」
とか、
「○○は、△△という話だ」
とか、
「○○は、△△なのが常識、普通だ」

なんていう“意見”であるのならば、
時間を割いて話をしてくれていること自体には
感謝しつつも、
「こういう風に考える人もいるんだな」
という参考材料以上の影響を受けなくていいだろう。

“意見”は、どうしても
一方的なものの見方や、
相手が君に向かって欲しい願望などが
入り混じってしまう。

純粋なアドバイスになっていないのが普通だ。

今、話されている話が、
“事実”なのか?
それとも“意見”なのか?

事実と意見の判別ができれば、
相当の実りが、君にもたらされるだろう。
という話だったね。


そして、今回の手紙は、
逆に君が相手に話をする時 気をつけると、
相手とのコミュニケーションが非常に
円滑になる基礎を伝えよう。

直接トレードとは関係ないように思えるかもしれないが、
今回の話は2つの意味で、君に大切な話だ。

1つは、
コミュニケーションの基礎を知ることによって、
他の人の心理が、より分かるようになる。

他の人の心理が、より分かるようになれば、
相手との心理の読み合いであるトレードにおいても
有利な立ち位置をキープすることができるようになるだろう。


そしてもう1つは、
君は「トレードで勝つ」ということだけでなく、
豊かな人生を送りたいと思っているだろう?

トレードで大金持ちになるのは、
あくまで手段であって、求めている結果そのものではない。

君が求めている結果は、今よりも
もっと豊かな人生を送ることだと
私は理解している。

そのためには、
君が大切に思っている人とは、
より深いコミュニケーションを取れた方がいいし、

君が苦手だと思っている人とだって、
今よりも円滑にコミュニケートできた方がいい。

なので、
ちょっと遠回りに感じるかもしれないけれど、
大切なコミュニケーションの基礎を、君に伝えよう。



さて。

まず、今回は、コミュニケーションの
基礎中の基礎の話を君に伝えよう。

誰かが何かを人に話す時、
話をした人が、相手に求める反応は、
たった2種類しかない。

ビジネスの場でも、
恋愛においても、
世間話であっても、
非常に高度な政治問題であっても。

君が話すときも、
私が話すときも、
全世界の他の誰が話すときでも、

話し手が、聞き手に求めている反応は、
2種類しか存在しない。


しかし、そのシンプルなルールを
理解していない人が、あまりにも多いので
人間関係が複雑になり、トラブルも発生する。

もちろん、シンプルなルールをあえて破って、
人間関係にトラブルが発生することは承知で
話さなければならない時も、中にはあるだろう。

しかし、だいたいの場合は
シンプルなルールに沿っていれば、
大きなトラブルになることなく、
円滑な人間関係を構築することができるものだ。

ぜひ、このシンプルなルールを
腹に叩き込んでおいて欲しい。


コミュニケーションにおける
シンプルなルール。

話し手が、聞き手に求めている2つの反応。

それは、

“共感”か、“解決”だ。

それ以外の反応は、いつも、誰でも、
一切 求めていない。


人は誰かに何かを話すとき、
2種類のニーズのもとに話をする。

それが、“共感”か、“解決”かだ。
言葉通りの意味なんだけれど、ひとつずつ
詳しく見ていこう。


まずは、“共感”。

「私の気持ちを分かってもらいたい」

「私が面白いと思ったものを、面白いと言って欲しい」

「私が嫌だと思っているものは、相手にも嫌だと言って欲しい」

「かわいそうな私を、かわいそうだと思って欲しい」

「頑張っている私に、頑張っているねと言って欲しい」

などなどなどなど。。。


今の自分に感じていることを、
相手にも感じて欲しいと思うニーズ。

これがなければ、人が何かを
伝えようとすることは、まずない。


たとえば、
君が最近、誰かに直接話したことや、
電話やメールで誰かに伝えたことを
思い出してみて欲しい。

まず間違いなく、
自分が思ったことを、相手に
「そうそう!」
とか、
「分かる分かる!」
と、言って欲しくて伝えたものが
ほとんどじゃないかな?

少なくとも、
相手から否定されるために、喜んで伝えたもの
というのは、ないと思うけれど、どうだろう?

仕事のミスなんかを報告しなければいけない、
なんていうときも、
「今回は、しょうがなかった」
とか、
「うっかりミスは、だれにでもある」
なんていう気持ちに、
相手が共感してくれたらなー、とは思わないかな?


非常にレアなケースでは、別のこともあるかもしれないけれど、
基本としては、

話し手は、聞き手に“共感”して欲しい。

というのが、前提中の前提だ。


そして、もう1つ。
話し手が、相手に求める反応のパターンがある。

それが、“解決”。

「自分の今かかえている問題を
 どうしたらいいのか教えて欲しい」

「これは、○○すると、どうなるの?」

「異性にモテるには、どうすればいいの?」

「出世するには、どうしたらいいの?」

「トレードで儲けるためには、
 何をすればいいの?」

などなどなどだ。

もっとシンプルに、

「電球を 取り替えて欲しい」
とか、
「ついでにジュース買ってきて」
なんていうのも、
話し手のニーズを“解決”してほしい、
というものに含まれるだろうね。

相手が、自分のニーズを解決できる方法を
持っていると期待される場合、
“解決”の反応を期待する。

「解決して欲しい」というニーズが、
「お願い」という形で表される場合もあるし、
「命令」という形で表される場合もあるけれど、
聞き手に求めているのは、基本的に同じことだ。


この、“共感”と“解決”を上手く使いこなせる人は、
人間関係のトラブルに巻き込まれることは、ない。

君も、
君の気持ちを心から分かってくれて、
君の抱えている問題を解決してくれる人がいたら、
嫌いになるわけないだろう?

逆に、
君が話した内容を、いつも否定して、
なんの解決策も出さない人がいたら、
いい気持ちは、しないだろう?

どの人も、常に
“共感”か、“解決”を求めて
話をしている、ということを意識していれば、
こまかい人間関係のトラブルは
激減するだろう。


「空也さん、たしかにその通りですけれど、
 本当にその2つだけで、上手く行くんですか?」
という疑問を持ったかもしれない。

たぶん、あまりにシンプルすぎるので、
「それだけ?」
と思ってしまっているかもしれない。

しかし、
本当にこの“共感”“解決”だけで充分だ。

次回の手紙で、もう少し細かく話をしていくが、
どんな場面でも、

今相手が求めているのは、
“共感”なのか?
それとも“解決”なのか?

ということを読み間違えなければ、
相手は、君のコミュニケーション能力に
惚れ惚れするだろう。


ちなみに、もし相手が“解決”を求めていたときに、
君がその解決方法を持っていなかったとしても
まったく問題は、ない。

相手が“解決”を求めている時に
きちんと「解決をしよう」とする姿勢を見せれば、
相手は君の事を信頼する。
(もちろん“ふり”では、ダメだけれど)

たとえば、
ネットの「ヤフー知恵袋」とか、
お悩み相談のページって、あるよね?

どんな相談でも、ベストアンサーに輝いているのは、
相手に“共感”して、
“解決”をしようと努力している回答だ。

もし、時間があったら、見てみるといい。

“共感”、“解決”から逸脱しているものは、
絶対にベストアンサーには選ばれているないから。



さて、今回の手紙はここまで。

次回は、もう少し“共感”“解決”について
突っ込んだ話をするつもりだ。

君も、
自分が話をしているとき。
誰かが君に話をしているとき。

「今の話は“共感”を求めているのか?
 それとも“解決”を求めているのか?」

ということを意識してみると、
今までと違ったコミュニケーションが
できることだろう。

興味があったら、試しに意識してみて欲しい。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 3つしかない、トラブルの原因

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、人とのコミュニケーションの
基礎中の基礎を君に伝えることが出来た。

話をする人が、話を聞く人に求めているもの。
それは、“共感”か“解決”しかない。

人は、
相手に分かって欲しい、共感して欲しいというニーズか、
相手に自分の問題を解決して欲しいというニーズか、
どちらかでしか話をしない。

今も昔も、その本質は変わらないし、
国籍が違おうが、性別が違おうが、
同じ原理が働いている。

そして、この“共感”“解決”の原理を知らないために、
不必要な人間関係のトラブルが多発しているのが
全般的な現状だと思う。

なので、今回は、この“共感”“解決”の原則を
破ることによって起きてしまっている、
さまざまなトラブルを具体的に見て行きたいと思う。

たぶん君自身も
「あー、だから あの時、
 あの人とギクシャクしちゃったんだ」
とか、

「あの時、あの人が○○だったから、
 私はムカっとしちゃったんだ」
という事例も出てくるだろう。

まずはトラブルの原因となることを整理して、
よりよい人間関係を作る基礎にしていこう。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

コミュニケーションのトラブルは、
整理すると、実は3つしか存在しない。

「え?空也さん、人間関係は複雑なんだから、
 3つしか存在しないってことは、ないでしょう?」
と思ったかもしれないけれど、
整理すると、本当に3つだけなんだ。

相手が欲しがっている反応は、
“共感”か“解決”だけなんだから、
それを基準に考えると、トラブルもシンプルに
整理できる、ということなんだよね。


で、

コミュニケーショントラブルの
3つというのは、

1.“共感”“解決”以外の反応をした。

2.“共感”して欲しいときに“解決”した。
  または、“解決”して欲しいときに“共感”した。

3.“共感”“解決”のポイントがズレていた。
  または、“共感”“解決”のレベルが浅い。


という、3つ。
簡単だろ?

では、ひとつひとつを具体的に見ていこう。


まずひとつ目。
「“共感”“解決”以外の反応をした。」

誰かが、君に何かを話したとする。
(伝達方法は、直接話すこともあるだろうし、
 電話、メール、手紙など、さまざまだ)

その時、相手は間違いなく
“共感”か、“解決”の反応を、君に期待している。

だから、
君が“共感”“解決”以外の反応をすると、
たいていの場合相手の気分を損ねて、
最悪の場合はトラブルに発展する。

“共感”“解決”以外の反応というのは、
具体的に言うと、否定とか、無反応とか、
まったく違う話題をする、とかだね。


例えば、誰かが君に

「この前、サイフを落としちゃったんだよね。
 クレジットカードとか申請しなおしたりして
 大変だったよ」

なんて話をしたとする。

こんな時、相手が求めているのは、
言うまでもなく“共感”だ。

「大変だったということを、分かって欲しい」
「大変だった自分を、ねぎらって欲しい」
という欲求があるから、君にその話をしているんだ。

そこで、いくら君が心の中で思っても、

「いや、それはアンタがボーっとしているのが悪いよね」
とか言って相手を否定したり、

「ふーん。で?」
と、まるで無反応だったり、

「そんなことより、聞いて聞いて!この前ね・・・」
なんて、自分の話をしだしたら、
相手の気分は悪くなるに決まっているだろう?


こうやって例を出すと、
「当たり前じゃないですか!?
 こんな失礼な態度、とるわけないですよ」
と、思うかもしれないけれど、
けっこう、知らず知らずのうちにやっていることも多い。

特に、親子間とか、夫婦間とか、親友の間とか
相当親しい間柄で、つい相手に対する甘えが出て
“共感”“解決”以外の反応をしてしまうことがある。

その中でも、親は子供に、ついつい
「私がしつけをしなくちゃ」
とか、
「世の中の常識を教えてあげなくちゃ」
と、傲慢に思っているので、
“共感”“解決”以外の反応をしてしまうことが多い。

気をつけたいものだよね。


この“共感”“解決”以外の反応をしてしまう失敗は、
気をつけていれば、大して難しくないポイントだ。

なので、
「この人とは、円滑にコミュニケーションしたいな」
と思ったら、
否定、無反応、違う話題をふるなどの行動は
慎むだけで、まずはスムーズになるだろう。



さて、ふたつ目。

「“共感”して欲しいときに“解決”した。
 または、“解決”して欲しいときに“共感”した。」

これは、相当ミスコミュニケーションが多い事例だ。

例えば、
「今度の週末は、忙しいからデートできない」
なんて状況のときに、
女性のほうは「寂しい」という気持ちを分かって欲しい、
共感して欲しいと思っている。

なのに、男性のほうが
「デートできない分、このお金で買い物でも
 行って来れば?」
なんて言って、お金を渡して“解決”しようとする。

そこで、ケンカ勃発。

お金は出すわ、彼女は怒るわ、
踏んだりけったりのケースだね(笑)


逆に、
「パソコンの調子が悪いから、直して欲しい」
なんていう時に、

「あー、これは困ったねー。
 どうしようかねー。
 本当に困ったよねー」
なんて言っているだけで、全然解決しようと
行動してくれない。

なんていうときも、トラブルになりやすいね。


この“共感”と“解決”の取り違えは、
相当気をつけていても、ついやってしまいがちな
間違いだ。

特に、プライベートの男女間で起こることが多い。

基本的に、男性は男性同士の会話の中では、
“解決”をベースに話していることが多い。

だから、仕事でもないのに
「これは○○した方がいいね」
とか、
「これを○○して、次に○○しよう」
みたいな話し方が多くなる。


対して、女性は、女性同士の会話の中では、
“共感”をベースに話をしていることが多い。

女性同士の会話を聞いていると、例えば
「ウチの旦那が、○○で困っちゃって・・・」
みたいな、一見“解決”を求めているような話題でも、

「あー、わかるわかる。ウチもそうよ」
「そうよねー」
みたいな、共感だけでずーっと話が続いていくことが
よくあるよね。

そこに男性が入っていって
「その問題は、旦那さんに○○するように
 お願いしてみたらどう?」
なんていう“解決”を提示しても、シラーっとなるだけだ。

「旦那が困っちゃって・・・」
という話題を振った人は、“解決”なんて
求めちゃいないからだ。


言葉だけでは、
話した人が“共感”を求めているのか?
それとも“解決”を求めているのか
わからないことも多い。

相手が、
「○○の事なんだけれど、
 どうしたらいいと思う?」
なんて話してきたとしても、
相手が“解決”を求めているとは、限らない。

相手が求めている反応は、
「んー、君が考えても分からない問題なんだー。
 それは難しい!
 本当に、どうしようかねぇー??」
という“共感”かもしれないのだ。

もちろん、逆のケースも、ありうるしね。


なので、
もし相手とのコミュニケーションが
ギクシャクしていると感じたならば、
自分が“共感”モードだったら“解決”モードに。
“解決”モードだったら、“共感”モードに
スイッチを切り替えてみるといいだろう。

ちなみに、原則として
人は充分“共感”されていないと、
どんなにすばらしい“解決”方法も
採用してくれないので、

「今は、“共感”“解決”、どっちなんだ?」
と迷ったら、
心から“共感”すれば、まずはオッケーだろう。



そして、みっつ目。
「“共感”“解決”のポイントがズレていた。
 または、“共感”“解決”のレベルが浅い。」

いわゆる、
「そこじゃないんだよ」
「そうじゃないんだよ」
という、相手が求めている反応が
満足レベルに達していない場合だ。


たとえば、さっきの
「この前、サイフを落としちゃったんだよね。
 クレジットカードとか申請しなおしたりして
 大変だったよ」
なんて話された場合。

相手は
「サイフをなくしたあとの処理が大変だった」ことに
共感して欲しいのに、

「あー、いくらくらい入ってたの?
 今、給料少ないから、大変だよねー」
とか、
「何?サイフは誰かからのプレゼントだったの?
 恋人からもらったものとかだと、
 怒られちゃうし、大変だよねー」
といったように、

「そこじゃない」ポイントに共感してしまったりして。


あと、きちんと
「財布をなくしたあとの処理が大変だった」ことに
共感はしているんだけれど、

「あー、大変だったねー」
だけのひと言で済ませてしまうと、

「もう少し分かって欲しい」
という気持ちが、相手に不満を与えてしまったりする。


相手が求めているのが“解決”の場合でも同じだ。

「去年まで履いていたズボンが履けなくなっちゃった。
 だから、いいダイエット方法を教えて」
なんて話をしているのに、

「それなら、もう履かなくなった私のズボンをあげるよ。
 私のほうが、あなたよりサイズが大きいから」
なんていうのも、“解決”がズレている例だよね。

下手すると、
「アンタみたいになりたくないから、
 相談しているのよ!!」
なんて言われて、こっちも傷ついてしまいかねない。


また、
「そう、それなら、1ヶ月断食道場に通って、
 フルマラソン走りきってみたらどう?」
なんていう“解決”も、相手は求めていない。

相手は、言葉には出していなくても

「できるだけ楽に、快適に
 サイズダウンをしたい」

という問題を解決したいわけだから、
相手のニーズを捉えるレベルが違うと言えるよね。


この、
「“共感”“解決”のポイントがズレていた。
 または、“共感”“解決”のレベルが浅い。」
というのは、相手との話の中で修正していくことが
できる場合が多い。

相手が求めている、本当の
“共感”ポイント、“共感”レベルは、どこなのか?
“解決”ポイント、“解決”レベルは、どこなのか?

ちゃんと聞く耳を持てば、大きなトラブルは未然に防げるだろう。



さてさて、
3つのコミュニケーショントラブルの
具体例を見てきたけれど、理解は深まったかな?

コミュニケーションのトラブルは、

1.“共感”“解決”以外の反応をした。

2.“共感”して欲しいときに“解決”した。
  または、“解決”して欲しいときに“共感”した。

3.“共感”“解決”のポイントがズレていた。
  または、“共感”“解決”のレベルが浅い。


ということでしか、発生しない。
シンプルだよね。


人間関係は、実に様々なので、
一見すると、この3つにあてはまらないような
ものもあるかもしれない。

でも、
実際は、整理していくとこの3つしかない。


そして、自分が犯している間違いが、
どれなのかが分かれば、トラブル改善に
行動することが出来る。

“共感”“解決”以外の反応をしていたのならば
その反応をやめればいい。

“共感”“解決”を取り違えていたのならば、
逆の反応をすればいい。

“共感”“解決”のポイントやレベルが
ずれていたのならば、修正していけばいい。


人間関係は、ほうっておくと どんどん複雑になる。

なので、まず1回シンプルに整理して、
自分の行動を見直すと、驚くほどスッキリと
相手との関係が良くなったりするもんだ。

ぜひ、君の日常生活の中で
活用してくれると、うれしいな。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 相手に伝わる秘儀

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、誰かと話すときに起こってしまう
ミスコミュニケーションの種類と、その対策について
君と勉強してきたね。

相手が君に求めているものと、
君が相手に対してしてしまった反応が違うから、
コミュニケーションのトラブルは発生してしまう。

相手が話をしているときは、
“共感”か“解決”以外、求めているものはないんだから、

否定とかせずに、
“共感”と“解決”、どちらを求めているのかを見極め、
そのポイントにフィットするように
返事をすればいい。

シンプルに考えれば、相当人間関係のトラブルが減ると
思うんだけれど、君は どう感じたかな?


「空也さん。前回までの話は、わかりました。
 でも、相手に調子よく合わせてばかりじゃ、
 自分の言いたいことが言えないじゃないですか」
と、頭のいい君は感じたかもしれない。

相手のニーズに合わせているだけでは、
自分の考えを相手に伝えることは出来ないから
相手に自分のことを分かってもらえないんじゃないか?
ってね。

たしかに、相手に調子を合わせて
「YESマン」になるだけでは、
本当の意味で理解しあうコミュニケーションには
発展しにくい。

なので、

今回は、前回までの話を前提にした上で、
どうやって相手と深く理解しあうか?
そして、自分の伝えたいことを伝えるかを
見て行きたいと思う。

実は、根底では、トレードの奥義とも繋がっている話なので、
今回の話は、レベルが高いかもしれない。

でも、君なら「なんとなくのニュアンス」を
つかんでくれると思うので、慎重に話を進めていこう。



さて。

今までは、相手の話にどう反応すれば、
相手は気持ちよくコミュニケーションできるか?
と言う話だった。

そして、次は
どうすれば、相手に自分の思っていることを
うまく伝えることが出来るか?
という話になる。

とはいっても、
まったく別のアプローチが必要になるわけじゃない。
というか、今までと使う「ツール」は、全く変わらない。

使う「ツール」というのは。そう。
“共感”と“解決”だ。


ただ、

単に“共感”したり、“解決”したりするだけでは、
相手との距離は縮まりにくい。


ここから、やや抽象的な説明が入ってしまうが、
君なら理解をしてくれると思うので、
できるかぎり分かりやすく、丁寧に説明をしていこう。


まず、

会話がスタートするときは、
必ず誰かが誰かに話し始めるところからスタートするよね。

図で示すと、こんな感じだ。


  話し手 → 聞き手


例えば、君が聞き手で会話がスタートしたら、
こんな感じになる。


  相手 → 君


そこで、君は相手の話に反応をするわけだ。

  相手 ← 君


こうやって、会話は続いていく。
当たり前の流れだよね。


で、
どんな会話でも相手が求めているのは
“共感”か“解決”なので、そのポイントを外さなければ
相手の君に対する「信頼」が上がっていくわけだ。

  相手☆☆ ← 君


そして、君が本気で相手に“共感”し、
相手の欲しがっている“解決”を探し続けると、
君は、相手に対する“信頼残高”を上げることができる。

  相手☆☆☆☆☆ ← 君

すると、
相手は、君の話にも耳を傾ける準備ができるので、
そこで君の意見とかを言う準備ができたことになる。
という順序だ。


でも、ここで
「信頼残高が増えたから、もう大丈夫」
なんて思って、好き勝手に言ってもいいわけではない。

「相手との立ち位置」を、考える必要がある。

「立ち位置」と言っても、実際の立ち位置ではなく、
心情的、イメージ的な立ち位置だ。


相手と会話をしていると、
つい相手と「向き合っている」感じになりやすい。

さっきの図だと、

  相手 → ← 君

こんな感じだね。


でも、相手と深いコミュニケーションをするためには、
イメージ的に「向き合う」のではなく、
「共に進む」「寄り添う」立ち位置になったほうがいい。

図で言うと、

  相手 →
  君 

こんな感じ?


そして、これから進む方向の「選択肢」として、
君の意見を言う、というスタンスだと、
君の話を受け入れてもらいやすい。

  相手 →   「君の意見」
  君


あくまでも、君の意見は「選択肢」で、
決めるのは、相手の自由意志だよ。
というスタンスだ。

相手は、“信頼残高”の高い君からの提案なので、
好意的に受け止め、行動に移しやすい。

これが「向き合う」立ち位置だと、
「命令」「強制」を相手が感じることもあるので、
「共に進む」「寄り添う」立ち位置で提案するのが
スマートな方法だ。


ちょっと、抽象的な説明だったから、
分かりにくかったかな?

人間関係の微妙なニュアンスなので、
手紙で全てを一気に伝えるのは難しいかもしれない。

でも、今までの私の手紙を読んできている君なら、
なんとなくのイメージはつかんでくれたんじゃないかな?


言葉にすると、

相手と「向き合っている」“共感”は、
「あなたの思っていること、よく分かるよ」
という感じで、

相手に「寄り添っている」“共感”は、
「私たちの思っていることは、同じだ」
という感じ。


相手と「向き合っている」“解決”は、
「あなたは、○○をするといいよ」
という感じで、

相手に「寄り添っている」“解決”は、
「私たちの問題解決には、こんな方法もあるかもしれない」
という感じ。


んー、なかなか伝わりにくいかもね。

今回の手紙では、「なんとなくのニュアンス」を
分かってくれれば、充分だ。


この感覚がバッチリ分かると、
人と人とのコミュニケーションだけでなく、
トレードにおいても利益が出しやすくなる。

「自分は買いだと思う」
「自分は売りだと思う」
ではなく、

株価全体の流れが、自分の流れ。

と、自然に思えるようになり、
無理なポジションを取ったり、
変に執着して塩漬け株を作ったりすることが
なくなる。

「流れに寄り添う」感覚だね。


たぶん、君も分かりかけてきてくれていると思う。

今回の話がバッチリ腹に落ちて、
トレードとの関連性もクリアになったのであれば、
もう私のレッスンは必要ないくらいの話だ。

また、時間をかけてゆっくり説明もしていこう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 相手をコントロールする具体例

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、誰かに君の意見を話すときに、
相手に伝わりやすい「立ち位置」の取り方を
解説したね。

会話をしていると、つい
「相手と向き合って」
話してしまうことが多いし、
「ちゃんと相手と向き合いましょう」
みたいなアドバイスをする人も多い。

でも、相手と向き合って話しても、
コミュニケーションがうまくいかないことが多い。

なぜならば、ずっと言ってきたとおり
相手は“共感”か“解決”しか望んでいない中で、
君が「向き合う」スタンスを取ってしまうと、
意見がぶつかり合ってしまうことも多いからだ。

図で示すと、こんな感じだったね。

  相手 → ← 君


実際に必要なのは、相手と向き合うことではなく、
相手に「寄り添う」スタンスだ。

相手に寄り添って、相手の問題を
一緒に解決しようとするスタンスを取れば、
意見がぶつかり合うことは、ない。

こんな感じだね。

  相手 →
  君


ちょっと抽象的な表現だったので、
分かりにくかったかもしれないね。

ただ、このスタンスの基本を体得できると、
どんな人とのコミュニケーションでも
楽に出来るようになる。

本質とはちょっとずれるけれど、
テクニック論としても、充分有効だ。

実際に、
この「相手に寄り添う」ということを
テクニックとして使えば、
自分の思うように相手をコントロールすることも
不可能ではない。

テクニックとして使っている人は、
ビジネスにおいて使っていたり、
恋愛に使っていたり、
大きくは国家戦略に使っていたりする。

君が、この「相手に寄り添う」ということを
本質的に理解しても、
相手をコントロールするテクニックとして
使っても、それはどちらでもかまわない。

君のインスピレーションになれば、幸いだ。


なので今回は、「相手に寄り添う」ということを
テクニックとして使うと、どうなるか?
ということを、具体的に話して行きたいと思う。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

まず最初の例は、金銭的な交渉にしようか。

たとえば、
君が家電量販店に、パソコンを買いに行ったとしよう。

そして、たくさんの品物がある中で、
気に入ったパソコンを見つけたとする。

でも、値段が少し高い。
もう少し安くならないのか?

と言った場合、お店の人と値引きの交渉を
することになるよね?

そこで、普通の人は
「あと2万円価格を下げてくれ」
なんて言って、店員さんに
「いやぁ、それは無理です」
みたいな流れになってしまう。

君は値段を下げて欲しい。
相手は値段を下げたくない。

完全に利害が対立してしまっている構図だ。

これは、あまりうまい交渉方法ではない。


人が求めているのは、“共感”と“解決”。
これは常に変わらない。

もちろん、家電量販店の店員さんも同じだ。

なので、
店員さんと対立するのではなく、
店員さんに「寄り添う」形で、交渉をすれば
もう少しスムーズになる。


「は?
 店員さんに寄り添う?って、どうするんですか?」

と思ったかもしれないけれど、簡単だ。


「値段を下げたくない」という店員さんの
ニーズに向けて
「値段を下げて」というのは、良くない。

店員さんの別のニーズに寄り添う形にすればいい。

具体的な店員さんの別のニーズは、
「お店の商品を、売りたい」
だよね?

そこで、君は
「値引き交渉を仕掛けてくる嫌な人」
ではなく、

「商品を売りたいと言う問題を
 一緒に解決してくれる人」
として、店員さんと話をするのだ。


もう少し細かいテクニックを話そう。

基本的に、君が欲しい商品であっても、
買うか買わないかを最終決定する人は別にいる、
という設定をする。

これは、テクニックとしては架空の人物であっても
かまわない。

で、

君は
「依頼されて買いに来たんだけれど、
 予算的に“依頼者”がOKしない」

「私は、あなた(=店員さん)から買いたい。
 あなたも、できる限り商品を売りたいでしょう?」

「なので、あなた(=店員さん)と私が抱えている
 問題は、一緒だ」

「だから一緒に、どうやったら“依頼者”が
 OKを出すかを、考えましょう」

というスタンスを取ってしまうのだ。


通常の値引き交渉だと、

  店員「値段下げたくない」 → ← 君「値段下げて」

という図式になってしまう。


これを、

  店員「商品売りたい」
  君「あなたから買いたい」 → 依頼者「その値段じゃダメ」

という図式にしてしまうのだ。


店員さんに「寄り添って」いる形になるのが
わかってもらえるかな?

で、

君と店員さんが抱えている問題を、
一緒に解決していこう、という形にする。

その上で、
値引きをすると、店員さんの評価は、どう下がるのか?
どうすると、店員さん自身の評価がプラスになるのか?
値引きと言う方法以外で“依頼者”が満足する方法がないのか?

なんかを、一緒に考えていくわけだ。


そして、最終的に満足のいく形で交渉が出来たら、
君は“依頼者”に電話をかけて
(テクニック的には、電話のふりでもかまわない)
“依頼者”お伺いを立ててから、購入する、
という形を取る。

もし、交渉の途中で行き詰ったとしたら、
その時も“依頼者”に電話をかけてお伺いを立てる。

そして、
「うーん、あともう少しなんですけれど、
 OKしてくれませんねー。
 私に、もう少し“依頼者”を納得させる材料を
 もらえれば、なんとか説得します」
と、店員さんに伝えればいい。


これで、うまく話が進めば
店員さんに感謝をされながら
思い通りの値引きをしてもらうことも出来るだろう。

少なくとも、店員さんと険悪な雰囲気になることは
決してないだろう。

店員さんに「寄り添って」いる限りね。



恋愛など、プライベートな人間関係でも
相手に「寄り添う」という方法は有効だ。

典型的な例では、
「相手の恋愛相談に乗っているうちに、
 恋人関係になっちゃった」
みたいな感じだよね。

そうでなくても、
とてもモテる異性を恋人にしたいと思ったときには、
正面から向き合ってぶつかっても玉砕するのがオチだ。

そこで、他のライバルたちがやらない方法で、
相手の気持ちにスッと入ってしまうのが、
「寄り添う」スタンスだ。


普通の人が
「付き合ってください」
とか、
「かわいいねー」
とか、
「今度の週末、デートしようよ」
と言ってくるところで、

君は、
「なんか、すぐに口説いてくるヤツらって、
 うざくない?」
みたいなスタンスを取るわけだ、


  モテる人 → ← 付き合って欲しい人

という形ではなく、

  モテる人 → その他大勢
  君

という立ち位置をキープしてしまう。

「この人、分かってるなー」
という風に思ってもらって、
相手の気持ちをオープンにしてもらってから

他のライバルが知らない情報を元に
君の好意を伝えればいい。

「相手に寄り添う」というスタンスの基本が分かれば、
他にも、どんな風にも応用できるよね。


これが大がかりになると、
国家戦略に使われたりするわけ。

仮想敵国を作って、
「私たちの理想を実現させるために
 あいつらを叩きのめさなければならない」
とか、

自分も同じ党員なのに
「○○党を、ぶっつぶす!」
なんて言ってみたりする感じ。

どちらも、国民がなんとなく抱いている
問題のイメージに「寄り添って」
明確にした形だよね。



今回は、テクニック論として使った場合、
「相手に寄り添う」ということが
どういうことなのか?ということを見てきた。

今回話した例だけでなく、
「相手に寄り添う」というのは、
全てのコミュニケーションに応用できる話だ。

君のインスピレーションになることを願っているよ。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 問題が激減するシンプルな方法

こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、トレーダーとしてメンタルが
試されるケースとして、
自分のルール上エントリー候補が出てこない
“待ち”への対処法を見てきた。

“待ち”が辛くなるのは、

1.トレードルール上で、何日もエントリー候補が出てこない。
   ↓
2.ルールを守ろうと、耐える。
   ↓
3.しかし、不安に駆られ、ルール変更に手を出す。

という順序を経て辛くなる。

ならば、その途中で問題を解決すれば
不安に駆られて変なことをすることはなくなるよね、
と言う話だった。

「途中での問題解決」とは、

ルールを守ろうと耐えるのが辛いなら、
ルールを守ることが気持ちよく感じられるような
仕組みにすればいいことであったり、

あるいは、
トレードルール上で、何日もエントリー候補が
出ないような日があるから辛いんだから、
いつもエントリー候補が出るようなルールに
改善できるようにすればいい。
ということ。

整理して書くと
「なぁんだ」
と思うようなことも、
普段は思いつかなかったりすることって、あるよね。

前回の話は、何も“待ち”に対してだけ
使える話ではない。

トレードの他の場面でも使える考え方だし、
応用すれば、トレード以外の場面でも
大いに力を発揮する考え方だ。


なので、今回は、前回のテーマから
さらに突っ込んだ本質論の話をしようと思う。

本質論とは、
あらゆる問題に、どうやって対処していけばいいのか?
と言う話だ。

特に、日常生活の中で、
なぜか繰り返して起きてしまうような
望ましくないことに、どうやって対処すればいいのかを
考えてみたいと思う。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

普段生活をしている中で、
君がまったく望んでいないのに、
繰り返し起きてしまう問題って、あるよね。

例えば、
仕事で上司に怒られたり、
パートナーと言い争いになっちゃったり、

といった人間関係もあるだろうし、

いつまで経ってもダイエットできないとか、
いつまで経っても損切りできないとか(笑)

いろいろだ。


で、

「なんで同じ過ちを繰り返しちゃうんだろう?」
なんて、後悔しちゃうことって、
けっこうあるよね。

「このトラブルを未然に防げたら、
 だいぶストレスが減るのになぁ」
なんて思うこともあるだろう。


そんなたぐいの
「望んでいないのに、繰り返し起こる問題」。

実は、未然に、かなりの確率で防ぐことが出来る
ある方法がある。

問題を防ぐためには、いくつかの条件があるし、
絶対に100%防げるかと言うと
そうでもないんだけれど、
今回話すことを知っているだけで、

「なんでこんなに毎回 同じ事で悩むんだ!?」

ということは激減するだろう。

上司に怒られたり、
パートナーと言い争いになったり、
ダイエットに失敗し続けたり、
損切りができなかったり、

という問題が、だいぶ減るわけだ。

興味あるかな?

もし興味があれば、これから書くことを
慎重に読み進めて、実践してみて欲しい。


さてさて、

さっき、
「問題を防ぐためには条件がある」
と言ったよね。

その条件とは、

・すでに、何回か同じ問題に直面したことがある。
・問題に対して、準備をする時間をとれる。

という、2つだ。

逆に言うと、
初めて直面するトラブルや、
何も準備をしていないトラブルについては、
今回の解決法は効果を発揮しない。

しかし、
何回か同じトラブルを体験していて、
そのトラブルに対処する準備ができるのであれば、
相当の効果を発揮する。


「わかりました空也さん。
 で、前置きはいいですから、
 そろそろ やり方を教えてくださいよ!!」

という君の声が聞こえてきそうなので、
やり方を説明しよう。


やり方を説明する、といっても、
いつもながら非常にシンプルだ。

ひと言で言えば、

「儀式を壊す」

ということになる。


「は?」

と、君があっけにとられてしまっていると思うので、
もう少し詳しく説明しよう。

今回の問題解決のプロセスは、
大きく分けて4つのステップに分けることが出来る。

4つのプロセスとは、

1.問題発生の時間をさかのぼる。
2.問題発生のプロセスを分解する。
3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。
4.「儀式」を壊す。

という感じだ。

ひとつひとつを詳しく見ていこう。


まず一つ目。
「1.問題発生の時間をさかのぼる。」

いつも起きてしまっている問題が
発生する前の段階を、思い返してみるプロセスだ。

たとえば、ダイエットで話をしてみようか。

ダイエットしようと思っているのに、
体重が減らない。
という状況が続いているとする。

で、ダイエットに失敗していることに
関連すると思われる行動を、
時間をさかのぼって思い出してみるわけだ。

「えーと、
 今回、ダイエットに失敗しているのは
 深夜におやつを食べたからかなぁ」

「まぁ、その前に、おやつが手元にあるから
 たべちゃったのかな?」

「おやつを買ったのは、いつものコンビニだなぁ」

「今回のおやつは、仕事帰りに買ってるなぁ」

みたいな感じで。


時間をさかのぼって
なぜそのトラブル・問題が起きたのかを
思い返してみるわけだ。

問題の原因は、ひとつとは限らないだろうから、
いろいろな側面から時間をさかのぼってみると
いいかもしれないね。


そして、二つ目。
「2.問題発生のプロセスを分解する。」

問題が発生した状況を、自分が行動した場面ごとに
分解をしてみる。

1番目の、時間をさかのぼって思い出している間に
なんとなく分解は出来ているかもしれないけれど、
ちゃんと書き出してみると、より整理されるだろう。

たとえば、

「仕事が終わる」
「自宅そばの駅に降りる」
「いつもの道を通りながらコンビニに立ち寄る」
「おやつを買う」
「家に着く」
「着替える」
  ・
  ・
  ・
「おやつを食べる」
  ・
  ・
  ・
「ダイエット失敗」

みたいな感じだ。

ここで大切なのは、なるべく細かく分解をすること。

細かく分解すればするほど、
このあと説明する「儀式」が発見しやすくなり、
さらに「儀式」を壊しやすくなる。

できるかぎり細かく分解してみたら、
次のプロセスに移ろう。


さて、三つ目。
「3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。」

こまかく分解してみたら、
次は、繰り返し起きている問題が発生する前に
かならずやっている君自身の行動をチェックする。

問題に、直接関係ないんじゃないのか?
と思われるようなことでもかまわない。

問題が起きる前に、いつも共通して
やってしまっていることをチェックするんだ。

この
「いつもかならずやってしまっていること」
を、「儀式」と言う。

人間はパターンを覚えると、
頭で考えないで、勝手に行動してしまうという
特徴を持っている。

一種の「慣れ」だよね。

この「慣れ」は、普段は非常に便利なもので、
この「慣れ」があるから、
仕事もどんどんうまく出来るようになるし、
初心者の頃よりも、車をスイスイ運転できるように
なったりもする。

しかし、
面倒なのが、この「慣れ」は、
君が望んでいないものにも くまなく発生して、
君が望もうが望むまいが、オートマチックで
君自身を動かしてしまうという弱点も持っている。

で、この「慣れ」が起動するスイッチは、
君が何気なくやっている、些細な行動、
つまり「儀式」によってオンになっている
ことが多い。


ダイエットの例で言えば

「おやつを食べる」という行動をする前には、
かならず
「近くのコンビニでおやつを補給する」
という「儀式」をやっているし、

「コンビニでおやつを補給する」行動の前に、
かならずやっている何かがあれば、
それが君自身の「儀式」になっているわけだ。

で、

いつも起きている問題を未然に防ぐためには
いつも共通してやっている「儀式」を
チェックすることから始めればいい、ということになる。


そして最後、四つ目。
「4.「儀式」を壊す。」

今までのプロセスで、「儀式」を全て
チェックしたあとは、その「儀式」を壊せばいいだけだ。

今回説明をしている方法のすばらしいところは、
毎回やっている「儀式」が、
本当に毎回やっていることならば、
どの「儀式」を壊しても、効果がある
と言うところだ。

たとえば、
「毎回コンビニでおやつを補給する」
という前に、

「コンビニに寄る前は、なぜか必ず
 駅の一番右よりの自動改札を通っている」
ということが分かったのであれば、

別の自動改札を通ることにするだけで
「儀式の破壊」は完了する。


パートナーとケンカをしてしまう前には、
なぜかかならず
「・・・でもさぁ」
という言葉で始めているというのであれば、

その「でもさぁ」の
イントネーションを変えるだけでも
「儀式の破壊」は完了してしまう。


「え?ホントに??」
と、君は思うかもしれない。

でも、人間の無意識の力は非常に強いので、
その「儀式」が本当に「儀式の一部」であるならば、
ささいなことでも効果を発揮する。

ダイエットをするのに、
目の前にあるおやつを我慢するのは辛いだろう。

でも、
駅の自動改札を、他のところにするだけで済むのならば
なんとかできそうな気がしない?

パートナーとケンカするのはうんざりだったら、
口癖をひとつ変えてみるのは、どうだろう?


細かく分解して、トラブル前に
いつもやっている「儀式」が判明すれば、
どんな些細なことでも壊してみる。

君が近所の騒音にイライラする前に
かならず毎回「またか!」と思っているのであれば、
「股か!?」と思うだけでもイライラは軽減するし、

損切りをためらう前には
かならずネットの株掲示板を見に行っているのであれば、
ユーチューブを見に行くだけで、儀式は壊れる。


細かい、些細なことだったら
大して負担もないだろうから、
気軽に試してみて欲しい。

もし、トラブル発生が収まらないのであれば、
違う「儀式破壊」を試してみて、
効果のあるものを探ってみればいいだろう。

丁寧に

1.問題発生の時間をさかのぼる。
2.問題発生のプロセスを分解する。
3.問題発生時に共通する「儀式」を発見する。
4.「儀式」を壊す。

というプロセスを経れば、
君が思っているよりも楽に、
普段のトラブルを軽減させることができるだろう。

試してみて欲しい。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 パターン脱却の、重要人物

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、繰り返し起こってしまっているトラブルを
未然に防ぐための簡単な方法を伝えたね。

人間は、パターン・習慣の動物なので、
繰り返し問題を起こす前には、
かならず一定のパターン、「儀式」をしてから
問題に突入していく。

なので、問題を未然に防ぐためには、
どんなささいなことでもいいので、
自分が問題を発生させるときにやってしまっている
一連の「儀式」の一部分を壊してしまえばいい、
と言う話だったね。

「そんなささいな事で、
 問題が防げるものなのかな?」
と思うかもしれないけれど、けっこうシンプルなものだ。

君自身も、トラブルじゃないことでも、
いろんな「儀式」を持っているんじゃないかな?

考え事をするとき、
持っているペンをクルクルまわしながらじゃないと
うまく考えがまとまらないとか。

料理をするとき、なぜか必ずフライパンを
「カンカン」と2回叩くとか。

マウスをクリックするときに
シングルクリックでいいところを
なぜかダブルクリックしてしまうとか。

そして、いつものようにやらないと、
なんか調子が出ないとか、うまくできないとか、
そういうことは、あるんじゃないかな?

「儀式」というのが大げさに聞こえるのならば、
「リズム」とかでもいい。

「こうやらないと、なんかリズムが狂うんだよなー」
と思うことって、色々あると思う。

うまくいきやすいリズムは、そのまま継続すればいいし、

トラブルが発生するリズムは、
あえて調子を狂わせて、トラブルを未然に防げばいい。

シンプルだよね。



で、

今回は、自分のパターンを壊すときに使える、
“自分とのコミュニケーション”をひとつ紹介したいと思う。

前回は、ロジカルに
自分のトラブル発生原因を探っていき、
共通項である「儀式」の一部を壊す方法を見てきた。

今回は、もっと直感的に自分のパターンを壊して、
新しい考え方ができるようにする方法を伝えよう。


当たり前の話なんだけれど、
自分のパターンを作り出しているものは何かと言うと、
いつもの君の環境だったり、常識だったりするよね?

例えば、君が会社勤めの人間だったら、
会社にマッチするような考え方をするように努力するし、

専業主婦なら、専業主婦の環境に合わせて
自分のパターンというものが構築させていくよね?

それは、自分を適応させていくという意味においては
とても素晴らしいことだ。

でも、同時に自分をワンパターンに
はめていってしまうという弊害も抱えてしまっている。

だから、同じような環境の人は
同じような行動をして、同じようなものを得ているのと同時に、
同じような問題を抱えて、同じような悩みを抱えている
ことが多い。

君が今以上の「何か」を得たいと思うのであれば、
どこかしらで、必ず今とは違うパターンを
手に入れる必要がある。

今うまくいっているパターンを守ることも大事だけれど、
それ以上に、今のパターンを見直して
うまくいっていないパターンを破壊することも
意識してやっていった方がいいわけだよね。


「でも空也さん。
 自分のパターンを壊すって、
 口で言うほど簡単じゃないです」

という、君の気持ちは もっともだ。

自分でただ考えているだけで、
パターンを壊せるのならば、もっとたくさんの人が
今よりもいい生活を手に入れている。

自分だけでは、パターンにどっぷり漬かりすぎてて、
なにがいつもと違うパターンなのかも
見当がつかなかったりするからね。


そこで、自分のパターンを壊すのに
とても役に立つのが、

「自分とは、全く違う常識を持つ人と話す」
と言うことだ。

自分とは、もうまるで別世界に住んでいる人は、
完全に自分とは違うパターンを持っている。

その人がうまくいっていることもあれば
うまくいっていないこともあるだろうけれど、

「自分と全く違う感性」

に触れることは、
君や私が安住しているパターンに
素晴らしい刺激を与えてくれることは
間違いないだろう。



さて、ここからが今回の手紙の本題。

「自分とは、
 全く違う常識を持つ人と話すといいよ」
というのは、なんとなく分かっているだろう。

とはいえ、
本当にまったく違う感性の人と話すのは
現実世界では、難しい。

まず、そんな人に出会うこと自体が難しい。

普通の生活を送っている中で、
自分とは、もう完全に違う世界に住んでいる、
という人に出会うことが至難の業だ。

さらに、運よく出会ったところで
その人が快く話してくれるとも限らないし、
言葉が通じるかも、わからない。

ましてや、自分とまったく違う感性の人なんだから、
正直、ウザいにきまっている(笑)

なので、
もう少しお手軽に出来る方法として
“自分とのコミュニケーション”の出番となる。


自分とはまったく違う感性の人、
自分とはまったく違う世界で生きている人を
自分の頭の中で想像して、

「もし、○○さんだったら、
 こんな時、どうするだろう?」
「もし、○○さんだったら、
 なんて言うだろう?」
と、想像してみるのだ。

ビジネス上ならばビルゲイツでもいいし、
投資ならばウォーレンバフェットでもいいだろう。

とにかく、自分とは別の
世界観と、感性と、パターンを持っている人を想像し、
その人が言うだろうことを考えてみるのだ。

自分のパターンを刺激するのに、役立つだろう。


その中で、

私がお気に入りの
「自分とは感性の違う人」
を、一人紹介しよう。

私が想像をめぐらす時、かなりお世話になっている人だ。


その人物とは、
「マリー アントワネット」。


彼女が本当はどんな人だったのかなんて、
私は知らない。

また、彼女が言ったとされる、ある有名なひと言を
本当に彼女が言ったのかも、わからない。

ただ、想像の翼を広げる人物として
私にとって とても的確な人物だ。


君も、マリーアントワネットが言ったとされる
有名なひと言を知っているだろう。


そのひと言とは、

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」

という、ひと言だ。


このひと言を言ったとされて、
彼女は非常に悪いイメージをもたれているが、
はたして本当に彼女は悪いのか?

私は、別の見方をする。

マリーアントワネットは、
彼女の生きている世界、
彼女の持っている常識の中で、
最大限のアドバイスをしようとしたんじゃないのか?

困っている民衆が、パンを欲しがっている状況の中、
彼女なりに必死に考えて
「お菓子を食べればいいんじゃないかしら」
という考えに 行き着いたのかもしれない。

少なくとも、
「食い物がなければ、死ね」
とも言ってないし、

困っている民衆を無視しているわけじゃない。
アドバイスをしようとしている。

だとしたら、
実は、彼女はとっても「いい人」だったんじゃないか?

ただ、他の民衆がもっている常識や世界観と
あまりにかけ離れていたために、悪のレッテルが
張られてしまったんじゃないか?

なんて想像をするんだよね。


だから、私の中では、マリーアントワネットは
悪女と言うイメージの前に、

「すさまじく違う世界観を持っている人」
という人物像になっている。


なので、
私が自分のパターンを壊したほうがいいかな?
なんて思うときに、

「もし、今の状況をマリーアントワネットが見たら
 私になんてアドバイスするだろう?」

と想像してみたりする。

おそらく、とんでもなくブッ飛んだ意見を
言ってくるだろうことは間違いないので、
想像の翼を広げやすい。

私の想像の中で、彼女は彼女の世界観で、
必死にアドバイスをしてくれる。

「働きたくなければ、働かなきゃいいじゃない」
「お金がないなら、もらえばいいじゃない」
「恋人が欲しいなら、5カ国くらいに作ればいいじゃない」


私の想像上であっても、
彼女、マリーアントワネットのアドバイスは
ほとんど採用はされない。

でも、
想像上の彼女の、ブッ飛んだ意見は、
通常のワンパターンにはまってしまっている
私の思考回路を刺激するのに、充分な役割を果たしてくれる。

思考回路を刺激して、
パターンを破壊するという目的は達せられるから、
そこからまた考えればいい。

パターン脱却のための、良い意味で行き過ぎた
“自分とのコミュニケーション”
と言えるだろうね。


今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
手紙を読んで、お金持ちになっちゃえばいいじゃない(笑)


空也

 

〔雑記〕 億万長者の、お金の使い方

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

今回は、私のもとに来た一通のメールから
話をはじめていきたいと思う。

メールの送り主は、
すでに専業トレーダーとして活動して、
トレードだけで生活できている人なので、
「成功者」である人だ。

そんな彼から、一通のメールが届いた。

「空也さん、億万長者の方、特に株で財を成した方というのは、
 株以外の時間をどのように使っておられるのでしょうか?

 株の取引にプラスの影響を及ぼす時間の使い方があれば、
 紹介してほしいと思います」


たしかに、
株で財を成した人が、どんな生活をしているのか?
というのは、想像しようと思っても、
なかなか想像できないよね。

平日の9時から15時までのザラ場が終わってしまえば、
ルールの吟味とか、次の日の準備を済ませてしまえば、
あとは全時間が自由時間なわけだ。

中には、ザラ場自体も見ない専業トレーダーもいるので、
一日のほとんどの時間が、

「何をしてもいい時間」
という人も、けっこういる。

「そんなの、ヒマじゃん!」
「一体、どんなことをしているの?」

と、疑問に思われるのも、無理はない。


なので、今回から数回は、私や私以外の億万長者たちが
トレード以外の時間に何をやっているのか?
とか、どんなことにお金を使っているのか?などを
伝えてみようと思う。


億万長者の私生活、覗いてみる?
といったところかな(笑)?

君が実際に億万長者となり、
自由に時間を使えるようになったときの
参考にもなるだろうから、楽しみながら読んでみて欲しい。

では、さっそくはじめよう。



さて。

今回は、まず君も興味が大きいと思われる
「お金の使い方」
について、話をしていこう。

億万長者になる、と言っても、
その方法は、いろいろなプロセスがある。

トレードで財を成す人。
起業、ビジネスで財を成す人。
親からの相続で財を成す人。
宝くじに当たった、なんて人もいるだろうね。

そして、「お金の使い方」についても
億万長者になったプロセスによって
大きな差がある。

億万長者は、みんなお金を贅沢に使っているんだろうなー
と思っているかもしれないけれど、
その使い方は、まったくと言っていいほど違う。

特にトレーダーで財を成した人と、
起業、ビジネスで財を成した人とでは
お金の使い方、捉え方が全く違うので、
差をはっきりと見るために、
二者を比較しながら、説明をしていこう。


株式トレードで億万長者になった、というと、
自由時間は、さぞや豪華に暮らしているんだろうなー、
と思っているかもしれない。

ところが、私の知っているトレーダーは
基本的には、普段はあまりお金を使わないで
過ごしている人が多い。

もちろん、中には贅沢にお金を使って
遊んでいる人もいるけれど、
少数派と言っていいだろう。


起業、ビジネスで億万長者になった人は、
「人との縁」を大事にして、
どんな経験でも
「自分のビジネスに、どうつなげるか?」
と言うことを考えている人が多い。

そして、
「人との縁」も、
「新しい経験」も、
実際に自分のビジネスにうまくつなげることが出来る。

なので、億万長者起業家は、
人との縁を作り出すためだったら、
お金を使っても 後で帰ってくると考えて、
バンバンお金を使う人も多い。

また、人と違う経験をしていると言うことが
そのままビジネスでのプラスになることが多いので、
お金を使って人と違う経験をして、
人とは違うアイディアを出せるようにしておくために
贅沢をする人も多い。


それに対して、トレーダーは
コスト対効果の考え方が、ビジネスマンとは違う。

起業家は、
ほとんどの「人との縁」や「新しい経験」を
「コストを支払っても、自分のビジネスへの効果が大きい」
と考えている。

しかしトレーダーは
ほとんどの「人との縁」や「新しい経験」は、
「自分のトレード成績には無関係なコスト」
と考えている。

なので、
自分が好きなことにはお金を使うけれど、
自分が好きではないことには、徹底してお金を使わない、
というトレーダーが多い。

だから、トレーダーというと
自分の部屋に閉じこもって、人との交流は一切持たない
「ひきこもり」みたいな人を想像されることも多いだろう。

たしかに、そんな「ひきこもり」みたいな
トレーダーもいるにはいるだろうけれど、
だからと言って、トレーダーには友達がいないのか?
というと、そうではない。

大切な友達には、まさしく損得抜きで付き合うし、
多くの時間を割く。

ただ、起業家のような、華やかな付き合いは
する必要や意味を感じないので、
大切な友達と、深く付き合うことを望むトレーダーが
多いように見受けられる。


あと、
起業家とトレーダーでは、お金に対する捉え方が
異なっているように思われる。

起業家は、たとえ所持金がゼロになったとしても
自分のビジネスアイディアと、人の縁と、実行力で
お金を稼ぐことができると考えている。

そして、お金は、自分のアイディアをもとに
商品を作ったり、商品を仕入れたりするため、
「お金は商品との交換ツール」
と考えている。

対して、トレーダーは、
自分の所持金がゼロになってしまったら、
そこで自分のトレーダー生命は終了する。

借金して、またトレードをやれるひとも
中にはいるだろうけれど、
起業家に比べれば、借金の出来る確率は、異常に低い。

そして、お金を使ってお金を殖やしているので、
「お金は、商品そのもの」
と考えているふしがある。

お金が減ることは、そのまま
利益のチャンスが減ることを
意味しているので、
お金を使うこと自体を避けようとする傾向がある。

起業家は、ビジネスアイディアが当たれば
「ゼロからの一発逆転」があるが、
トレーダーは、複利効果とレバレッジだけが武器なので
「コツコツしかありえない」
と言えるね。

しばらく前に、
「人間は、辛いことを避けて、楽しいことを求める」
という話をしたけれど、

極端な話、トレーダーはお金を使うことを
「辛いこと」
と捉えていて、起業家はお金を使うことを
「楽しいこと」
と捉えているのかもしれない。


実際、トレーダーである私のお金の使い方も、
それほど派手なものではない。

私自身が、美味しいものを食べるのが好きなので、
食べ歩きにお金をかけるのは それほど苦にならないのだが、
それ以外のことは、お金をかかることはしない。

車も小型の国産車だし、
家にもお金をかけない。
服を買うのも、1年に1~2回といったところだ。

お金はあっても、使うこと自体は
それほど好きじゃないのかもしれないね。

億万長者のトレーダー同士で話をしていても、
「この前、新しい靴を買うのに、一週間悩んだ」
とか、
「どこそこのスーパーは、安くていいものがある」
とか、
非常に“せせこましい”話も出てくる。

「あんたの損切り金額とか、
 証券会社への手数料、考えてみろー!!」

という、ツッコミが絶えない(笑)


そんな“せせこましい”話をしていたかと思うと、
旅行好きなトレーダーは
「今度、1ヶ月くらい世界を回ってくるわ」
とか話すし、
車が好きなトレーダーは、自分の好きな車だけには
何千万も使っていたりする。
「この前、海外に学校を寄付した」
なんていう、素晴らしい人もいる。

「自分が楽しむ」
「豊かに暮らす」と言うことは、徹底してやるけれど、
他のことには一切お金を使わない。というのが、
「トレーダー流のお金の使い方」
なのかもしれないね。

一概には言えないだろうけれど、

億万長者起業家は、他人から見ても分かりやすい、
うらやましがられる生活、お金の使い方を好み、
億万長者トレーダーは、自分が納得できる
自分の好きなものを追求するお金の使い方を好む、
と言えるかもしれない。

どちらのお金の使い方も、
今までの経験則によって生み出された
「正しい」使い方だ。

君がどのようなお金持ちになるのかは
自分自身で決めればいいと思う。

今回の話が、君のお金持ちの姿の
インスピレーションになってくれることを
願っているよ。

次回は、億万長者トレーダーの
時間の使い方を紹介したいと思う。

今回の手紙のヒントをくれた
Aさんに、感謝します。ありがとう。

今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 億万長者の、時間の使い方

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、億万長者の私生活ということで、
億万長者のトレーダーと起業家の
お金の使い方の違いを見てきた。

お金そのものが「商売道具」である
トレーダーは、お金を使うということに
慎重な人が多い。

もちろん、自分自身が「豊かだ」と思うことに関しては
惜しまずにお金を使うんだけれど、
それ以外のことに関しては、倹約家が多いように思う。

対して起業家の「商売道具」は、
お金そのものではなく、
自身の経験、アイディア、実行力、そして人との縁なので、
新しい経験を積むためにお金を使ったり、
人に一目置かれるように、積極的に
お金の使ったりする傾向がある。

人から見て分かりやすい贅沢をするのは、
どちらかと言うと起業で財を成した人のほうが
多いように見受けられる。


もちろん、
どちらのお金の使い方が正しい、とか
このお金の使い方は、良くない、なんてことはない。

どちらも、自分の「商売道具」を磨いて、
より豊かな人生を送ろうとしているのは
間違いないからね。


以前、
「お金は、欲望を かけ算で増幅させる」
という話をしたことがあった。

お金は、自分が思っていることや、
自分の欲望を倍増・増幅させて具現化させる
という特徴を持っている。

億万長者になったからと言って、
急にお金の使い方が変わる、なんてことはない。

人は、自分が今まで使ってきたように、お金を使う。

なので、
トレーダーは自分の「商売道具」であるお金を
ほとんどのところで倹約して、
自分の使いたいものにだけ つぎ込む。

起業家は、自分の「商売道具」である
経験、アイディア、実行力、人の縁を
拡大させるために、さらにお金を使っていく
という道を選ぶんだろうね。


さてさて、前回は「お金の使い方」を見てきたので、
今回は億万長者トレーダーの「時間の使い方」を
見てみたいと思う。

起業家は、自分のビジネスをさらに拡大させるために
さらなるビッグビジネスを構築しようとする。

もしくは、自分の現在のビジネスを維持するだけでも、
けっこうな時間を費やしてしまうことが多いだろう。

しかし、
トレーダーに関しては
自分のトレードルールさえ確立してしまうと、
時間をもてあましてしまう、と言う人もいる。

特に、安定的に利益が出ている間は、
トレードルールの見直しもしないし、
メンタルも 揺らぐことはない、
なんてケースも考えられるだろう。


そんな事実を踏まえたところで、
もし君が意識的にしろ、無意識にしろ、

「このまま、本当に
 億万長者トレーダーになっちゃったら、
 それはそれでヒマなんじゃないか?」

「億万長者になりたいけれど、
 その後 自分が何をやっているのか
 イメージが湧かない」

なんて思って、億万長者になることに
ブレーキをかけてしまうようなことになったら、
非常にもったいない。

なので、今回は
億万長者の私生活をちょっとだけ覗いてみることにしよう。



さて。

まず、君に朗報(?)だ。

私の友人のトレーダーの中には
「もう一生分、稼ぎきったわ」
「もうお金を稼ぐのは、飽きたわー」
と言う人は、一人もいない。

たとえ、フタケタ億円の資産を
築き上げた人であっても、だ。

もちろん、みんな
「自分は豊かだ、お金持ちだ。運もいい」
と思っているし、
現在の自分の状況に 感謝もしている。

でも、同時に
「自分は、まだまだなんじゃないか?」
「真のお金持ちとは、言えないんじゃないか?」
とも思っている人のほうが多い。

なぜならば、自分がいくら億万長者だったとしても、
自分よりもたくさんのお金を持っている人が
リアルに近くにいる場合も多いし、

欲しいものを手に入れようとする
エネルギーが強い分、
「まだまだ!!」
と思ってしまっているのかもしれないね。


なので、
私の友人の多くは、億万長者になったとしても
より自分が成長して、多くのお金を稼ぐために
時間を使っている。

もともと、お金そのものが好きだから
お金を稼ぐこと自体が好きな人が多いしね。


ある人は、自分のトレードルールを
さらに改善するために検証を重ねている。

より洗練されたトレードをするために、
貪欲に勉強会に参加する人もいる。

またある人は、自分の稼いだお金を使って
ビジネスを始める人もいる。

他にも、別の金融商品(先物、FXなど)に
飛び込んでいく人もいる。

いずれにしても、
より高みを目指すために、
より豊かになるために時間を使うと言う人が
やはり多い。


とはいえ、

「もっと!もっと!」
と、言うのではなく、他のことに
自分の時間を使うトレーダーも、もちろんいる。

自分のトレードルールは確立した。
もちろん、ルールの改善は行っていくけれど、
それ以外のことにも時間を使う。
というタイプだ。

そういうタイプの人は、
「趣味に生きる」
という人が、多いかな?

私の友人のトレーダーの中には、
「日本全国の温泉に入りたい!」
と言って、

日本中の温泉地をめぐって、
1週間くらい同じ温泉宿に泊まっている。

そこでトレードをして、
宿泊代金をトレードで稼いで、

うまく稼げたときは、
次の宿泊地を豪華な宿にして、
それほど稼げなかったときは
安い宿に行く、
という暮らしをしているトレーダーもいる。


他には、
「若い頃、充分に働きすぎた!」
と言っている、現在は専業トレーダーとして
稼いでいる人は、

普段はのんびりと過ごして、
年に数回、趣味の海外旅行に行き、
これまた趣味の野球観戦や、アメリカンフットボールを
本場に見に行く、という生活をしている人もいる。

ガツガツせずに、
自分の人生を謳歌して過ごすと決めた人も
また魅力的だよね。

ただ、ガツガツしていないトレーダーも
「自分の時間をどう使うか?」
「稼いだお金を何に使い、何には使わないか?」
という、自分なりの理念、哲学を
持っている人がほとんどだね。

学歴とかはバラバラだけれど、
自分が生きるということを
真剣に考えている人が、億万長者トレーダーに
なっているような気がする。


「時間を有効に使う」
という言葉は、けっこう頻繁に聞くよね。

でも、どういう使い方が「有効」なのかは、
あまり論議されることがないような気がする。

自分がやりがいを感じていない仕事なのに、
時間管理術をフル活用して
営業成績を社内1位にしても、その人が
「時間の有効活用をしている」とは、私は思えない。

自分が死んじゃうときに
「あー、幸せだった」
と思える人が、
本当に時間を有効に活用している人なんじゃないかな?


億万長者トレーダーの時間の使い方は、
今回書いた以外にも、さまざまだ。

ただ、豊かな億万長者トレーダーに共通しているのは、

「どういう時間を使ったら、自分が有意義に感じるだろう?」
という問いに、その人なりの答えを見つけている。
と言う点だ。

たとえ現時点で億万長者じゃなかったとしても、
上記の質問の答えを見つけていて、
その答えに沿った生き方をしている人は、
とても豊かな人だと私は思うけれど、
君はどうかな?


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君に手紙を書き続ける理由

こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、億万長者トレーダーたちが
どんな風に時間を使っているのかを紹介した。

億万長者トレーダーは
お金そのものが好きで、
生命力にもあふれている人が多いので、

「もっと!先へ!」
と、より多くの資産を持とうと
努力している人が多い。

また、そこまで貪欲ではないトレーダーは、
自分の趣味に生きるという人もいる。

資産増大と趣味、どっちの道を選んでいても、
億万長者トレーダーは
「どういう時間を使ったら、自分が有意義に感じるだろう?」
という問いに、自分なりの答えをみつけている人が多い。

私から見ると、本当の意味で
「時間の有効活用」
が、分かっている人たちなんだなぁ、と
尊敬する人たちばかりだ、という話をしたね。


「時間の有効活用」という意味でも、
起業家とトレーダーは、だいぶ違う
価値観を持っているように思う。

ここ数回の手紙を書いているうちに気が付いたんだけれど、
起業家とトレーダーの違いは、
求めるもの、必要なものの違いなんだなぁと実感した。

両者が求めるものの違いは、何か?

私は、
起業家が求めるものは「広さ」。
そして、トレーダーの求めるものは「深さ」。
のように思う。


起業家は、自分のアイディア、経験、実行力、人の縁が
ビジネスの成否を決定する。

そのため、
自分のアイディアを
よりたくさんの人に認知してもらう必要がある。

よりたくさんの人に認知してもらえば、
その中から、出資者や従業員、そしてお客さんを
集めることが出来るからね。

さらに、ビジネスで適正な判断をするためには、
自分の経験を偏らせることなく、
営業も、経理も、税務も、扱う製品についても
幅広く知っている必要がある。

自分の不得意なことであっても、
少なくともはじめのうちは、全ての分野で
行動し、実行しなければならない。

そして、ビジネスを拡大させるためには、
自分と全く相容れないような人間の言動も
広く理解し、交流をする必要がある。

だから、
付き合う人も幅広いし、
お金の使い方も、様々なことに幅広く使うようになる。

多くの人が興味を持つことにアンテナを張って、
幅広い人間性を養うことが、ビジネスを好転させる。
というわけだ。


対してトレーダーは、

商売道具であるお金を、トレード技術で殖やすのが
最大の目的だ。

目的を達成するために、
自分のトレードルールを、
たくさんの人に認知してもらう必要は、ない。

それどころか、できるだけ人に漏らさない方が
プラスだったりもする。

たくさんの人に認知してもらうかわりに、
自分の中で、深く深くトレードルールを
磨き上げていくことが必要になってくる。

自分の経験が偏っていたとしても、
適切なタイミングでエントリーし、
自分のタイミングで利益確定、損切りをして、
トータルで利益を積み上げていけばいい。

いろんなことを、幅広く知っているよりも、
たった一つでも、自分が利益の出せることに
精通していることに価値がある。

同じ株式を扱うのでも、不得意なこと
(人によって長期投資だったり、デイトレだったり)には
手を出したりしないほうが、目的を達成しやすい。
幅広い知識よりは、一点集中の深い知識が重要視される。

そして、最終的な判断は自分ひとりでやるので、
無理に人付き合いをする必要はない。
好きな人とだけ、過ごせばいい。
ということになる。

だから、
トレーダーは、自分が好きでもないことを
やったりはしないし、
自分が好きじゃない人とは、つるまない。

そして、自分のお金や時間は、
自分が納得できることにだけ
深く深く つぎこんでいく。

という傾向があるのかもしれないね。


人間としては「広さ」「深さ」どちらも必要だ。

起業家として成功している人は「深さ」も持っているし、
トレーダーの成功者でも「広さ」を持ち合わせている人もいる。

でも、まず最初の出発点、
思考回路の違いという意味においては
起業家は「広さ」を求め、
トレーダーは「深さ」を求めるのが、正しいありようだと思う。

君は、どちらの生き方に、
より強く魅かれるだろうか?



さて。

ここ2回の手紙で、「お金と時間」について話をしたので、
いい機会なので、私自身の今の
「お金観」
「時間観」
を伝えておこうと思う。

「お金」
「時間」
どちらも、誰にとっても大切なものだ。

もちろん、私にとっても
かけがえのないものだ。

もしかしたら、君は
「空也さんは、もうお金も充分に持っているし、
 自由に出来る時間もたくさんあるだろうから、
 お金も時間も、もてあましているんじゃない?」
なんて、ほんのちょっとは思っているかもしれない。

もし君がそう思っているのだとしたら、
私が誤解をさせてしまっている。ごめんね。

私は、まだまだお金を稼ぎたいと思っているし、
けっこうギラギラしている(笑)

今後、トレード以外でもお金を稼ぐ
機会があれば稼ぐだろうし、

お金を稼ぐ仕組みを構築できる
ビジネスチャンスがあれば取り組みたいとも思っている。


やりたいことも、まだまだたくさんあるし、
行きたい所も、体験したいことも
山のようにある。

いつも「もっと時間があったらなぁ」
とも思っている。


私が聖人か俗人かと言えば、
もう「超」のつく「ド俗人」なので、

「お金は、もうたくさん稼いだので、
 あとは貢献したいと思います」

なんて、きれいごとを言うつもりもない。
自分が、いい人だとも思わないしね。


ただ、

自分が納得しないまま
自分が好きでもない仕事で稼いだり、
自分がやりたくもないことに
時間と労力を注ぐ必要はない環境は手に入れたので、
この環境、状況を有効に使って、
自分の出来ることをやりたいな、と考えている。

だから、現時点で私は、自分の時間を
自分自身のトレードのレベルアップと、
君にトレードを教えることに費やしている。
というわけ。

トレードでは、がっつり稼いで、
トレードや、他の体験の中で学んだことを
君に伝えている、というスパイラルだね。


そうそう、いい機会だから伝えておこう。

「なんで、私が君にこの手紙を書き続けているのか?」
ということ。

もちろん、この手紙が
君のインスピレーションになるといいなと
思っている部分もある。

ただ、君のためと言う部分だけでなく、
どちらかというと私自身のため、という部分が大きい。

「私自身のため」ということは、どういうことか?
少し説明をしよう。


君には伝わっていると思うけれど、
日々こうやって、自分の考えを
手紙にまとめて伝えるのは、けっこうエネルギーを要する。

「どうやって伝えようかな?」
「どう伝えたら、分かりやすいだろうか?」
「どんなたとえを持ってくると、いいんだろう?」
ってね。

本気で伝えようとしている分、
注いでいるエネルギーも、かなりのものだ。

そんなエネルギーを注いでまで
なんで君に伝えようとしているのか?


それは、

私自身が、自分自身の考えを明確にして、
さらに成長したいためだ。

そして、
経済的にも人格的にも素晴らしい
より豊かな人間に成長して、
自分の尊敬できる人たちと、
思いっきり人生を謳歌したいからだ。

我ながら、すごい自分勝手な欲望だ。
でも、それが偽らない私の本音だ。


当たり前の話だけれど、
自分の中で曖昧だったりモヤモヤしたままのものを
伝えようとしても、君には伝わらない。

なので、手紙に書くときには、
自分の中のモヤモヤを はっきりさせて、
自分の考えを明確にする必要がある。

君に伝える、という必要に迫られて、
トコトン“自分とのコミュニケーション”を
しなければならなくなるわけだ。

そして、その
“自分とのコミュニケーション”は、
何よりも私自身の成長に、
相当プラスになっていると確信している。

私にとって「伝える場・教える場」であるこの手紙は、
私自身が成長するためのフィールドなわけだ。

そして、私が成長すればするほど、
より素晴らしい人や、より素晴らしいチャンスが
私自身に引き寄せられてくると、私は考えている。

結果として、より素晴らしい人生を
謳歌することが出来るだろう、
と、勝手に皮算用しているわけだ。

どうだい?
素晴らしく自分勝手だろう?(笑)


でもね。

その上で、
君がこの手紙からインスピレーションを得て、
私とは違う形で、君自身の持っている
力を開花させてくれたら、これほどうれしいことはない。
とも思っている。

さっき書いたとおり、

「自分自身が成長し、
 自分の尊敬できる人たちと
 思いっきり人生を謳歌する」
というのが、私の望みだ。

その「尊敬できる人」に、
君が入ってくれることを、私は真剣に望んでいる。

どんな人であっても、
その人がもともと持っている真の力が
100%フル活動し出したら、
尊敬せずにはいられない人になる。

もちろん、
君の力が100%発揮されるようになったら、
私は君を、今よりももっと尊敬せずにはいられないだろう。


「世の中、つまんねぇ」
なんて言っている奴らをよそ目に、
真に尊敬できる君や、他の友達と
ワハハハ笑いながら生きていきたい。

そのために、けっこう遠回りかもしれないけれど
いま、手紙を君に書いている。っていうわけ。

もちろん、私だけの力で、
君が豊かになるかどうかはわからないし、
君が豊かになるのは、私の力じゃなくてもかまわない。
ただ、私は私のエネルギーを注ぐだけだ。


原点は、私自身のため。

でも、そこから君自身が、
君の真の力を見出してくれたら、最高だ。

カッコつけずに言えば、

「これだけ私がエネルギーを注いで
 豊かになるコツを書いているんだから、
 早いとこ、豊かになっちまえ!!!!」

っていうのも、正直なところだ(笑)


お互いにバンバン成長して、
より豊かになった次のフィールドでも、
思いっきり楽しく過ごしていきたいね。

今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君が大嫌いな人が、絶対に考えていること

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

突然だけれど、君は苦手な人って、いるかな?

「どうも、この人とは合わないなぁ」
とか、
「何か知らないけれど、避けられてる」
とか、
「キツい態度をとられている」
とか、いろいろあるよね。

人と人が関係を持っていく以上、
多少の摩擦は仕方がないのかもしれない。

けれど、できることなら、
不要な人間関係トラブルは避けたいものだよね。


人間関係っていうのは、私もいまだに勉強中だ。

ただ、
いろんな勉強や、実体験を通してきた上で、

「ああ、このポイントを押さえておけば、
 大トラブルには ならないんだな」

という、本質的な“コツ”みたいなものは、
見えてきている。

この“コツ”を覚えておけば、
まず人に嫌われることはないし、
どんな人間関係も、今よりもうまくいくという
“コツ”がある。

おそらく人間関係をうまくやっている多くの人は
今回 私が話す“コツ”に気が付いている。

そして、この“コツ”自体は
あきれるほど簡単だし、すぐに実践できる内容だ。


ただ、世間一般では、ある理由から
この“コツ”を教えてくれる人が少ない。

「ある理由」というのは、
「効果が大きいものの、
 教えた人の人格が疑われてしまう」
という理由だ。

この“コツ”を伝えること自体は簡単なんだけれど、
それを聞いた人は、まず間違いなく、

「えーっ!?
 そんなことを考えながら、人と接しているんだ」

「そんなあくどい事を考えながら
 人の気持ちを推し量っていたんだ?」

と思って、教えてくれた人に感謝するどころか、
警戒するようになってしまう。


だから、普通の人間関係を扱った本なんかにも書いてないし、
他の人から教えてもらえるチャンスも、ほとんどない。

私自身も、君にこの“コツ”を伝えるのは
少しためらいがある。

君に
「あー、空也さんって
 そんな風に考えていたんだー」
って、ネガティブにとられる可能性もあるからね。


でも、

私は君には、トレーダーとしても成功して欲しいし、
人間関係においても、幸せな状態を作ってほしい。

なので、今回から数回にかけて、今まで私がみつけてきた
人間関係における“コツ”を、君に分かち合いたいと思う。

では、はじめて行こう。



さて。

まず今回は、人間関係上で、最も大きな原則を
伝えようと思う。

全人類が、今から伝える大原則のもと
行動をして、ものを言って、他の人との関係を作っている。

意識的にせよ、無意識にせよ、
全ての人が、頭の中で絶えず繰り返している言葉。

それは、

「私は、間違っていない」

だ。

もちろん、ひとつひとつの出来事を細かく見ていけば、
失敗や間違いをおかしてしまっているということは、
誰でもあるだろうし、その間違いを認めないと言うわけではない。

ただ、
「トータルで、自分は間違った存在だ」
と、心の底から思っている人は、
この世の中にいない。


友人から聞いた話なので、
詳細は忘れてしまったが、こんな話もある。

アメリカのある州で、連続殺人事件が起こった。

若い女性を立て続けに惨殺し、
捜査の網をすり抜け続けた犯人が、
とうとう逮捕され、死刑が決定したそうだ。

その連続殺人犯が、死刑執行される直前に
最後に言った言葉が

「なんで俺が、こんな目に合わなければいけないんだ!?
 俺みたいに誠実に、真面目に生きてきた人間が
 死刑になるなんて、おかしい。
 人は殺したが、俺は、間違っていない」

という言葉だったそうだ。

また、最後まで無実だと訴える死刑囚の方が
罪を認める死刑囚よりずっと多いらしい。


人を殺めてしまうという、
究極的に「間違った」ことをしている人も、
「自分は間違った存在だ」
とは思っていない。

ましてや、普通に生活を営んでいる
君のまわりにいる人たちは、
まず100%
「自分は間違った存在だ」
とは、思っていない。

君だって、君自身のことを
「トータルで、間違った存在だ」
なんて、思っていないだろう?

私も自分のことを間違った存在だ、
なんて思っていないし、
他の人も、自分自身を間違った存在だ、
なんて思っていない。


そりゃ、
ちょっとは嘘をつくし、
人を傷つけちゃったりもするし、
人には言えないような趣味があったり、
大切な人に隠していることもある。

でも、
自分は間違っていない。

もっと人格的に素晴らしい人もいるだろうし、
意義のある仕事をしている人もいるだろう。
自分よりもモテる人もいるし、
お金を稼いでいる人もいるのは知っている。

でも、
今の自分が間違っているわけじゃない。

と、全ての人が思っているわけだ。

他の人から見たら、
「そりゃ、あんた間違ってるよ!」
と思うような言動でも、本人的には
「間違っていない」し、

君と意見が全くかみ合わない人も、
「自分は間違っていない、正しい」
と思って、君と接している。

その確率は、100%だ。

男も女も、老人も子供も、
ヒトラーも路上生活者も、

たとえば君がスクランブル交差点で
すれ違う人 ひとりひとり全員が、
「自分は間違っていない」
と、思っているわけだ。


さて。この
「人は、自分のことを間違っていないと思っている」
という大原則を踏まえて人とコミュニケーションをとると、
まず大きなトラブルは起こりにくい。

例えば、
「昨日、彼女とケンカしちゃったよ」
と話しはじめた友人がいたとしよう。

君がケンカの原因を聞くと、
「いや、俺が彼女からお金借りているのに、
 もう1年以上仕事していないから」
「俺が他の女の子とエッチしちゃったから」
「なんとなく、気分で彼女を殴っちゃったから」
と、いろいろ言ったとしよう。

あきらかにその友人が悪いような
場合であっても、彼は
「自分は間違っていない」
と思っている。

なので、まずは
「そうか、お前は間違ってないよ」
と、いうスタンスで話をスタートさせると、
コミュニケーションは円滑に進む。


被害の矛先が、直接 君に向かってきた時も同様だ。

例えば、君が一緒に仕事をしている同僚がいるとしよう。

本来ならば、その同僚が
片付けなければいけない仕事なのに、
同僚がミスをして、そのせいで
君も深夜まで残業するハメになったとしよう。

同僚は、君に対して
「すまない」
と言うかもしれないし、言わないかもしれない。

でも、心のどこかでは、
「自分は間違っていない」
「今回は、仕方なかった」
と、思っている。

なので、君が黙々と残業をこなす中で
「お前が間違っていたわけじゃないよ」
というスタンスで接すれば、
君と同僚との心理的距離は、一気に縮まるだろう。


立場を逆にすれば、理解が深まるかもしれない。

君が恋人とケンカをしてしまったり、
仕事上のミスをしてしまったときに、

「そりゃ、お前が悪いよ!」
と言われるのと、

「そうか、でもお前が間違っているわけじゃないよ」
と言われるのでは、
どっちが気持ちいいだろう?
どっちが「理解してくれている」と思うだろう?

答えは、明白だよね。


以前、コミュニケーションの基本で
人は“共感”か“解決”しか求めていない、
という話をしたね。

その“共感”の根底にあるものが、今回話した
「人は、自分のことを間違っていないと思っている」
という、心理的大原則だ。


君が今まで出会ってきた人、
これから出会う人、
君が出会うこともない人、全ての人が
「私は間違っていない」
と思って暮らしているんだから、面白いよね。

もし、今 君が人間関係上のトラブルを抱えていたとしたら、
想像してみるのもいいだろう。

「私とトラブっているあの人も、
 “私は間違っていない”と思っている」
「私が嫌いなあの人も、
 “私は間違っていない”と思っている」
「じゃあ、その上で、どんな態度で接すれば
 もう少し楽になるだろう?」
ってね。

けっこうシンプルだけれど、
解決の糸口がみつかるかもしれないよ。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 君は日本語を話していない。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、コミュニケーションの大原則の話をしたね。
人は、誰であっても
「自分は間違っていない」
と思っている。

なので、相手に接するときは、まず
「あなたは間違っていない」
というスタンスでコミュニケーションをスタートさせれば
まず間違いがない。
という話だったね。

これは、
「言うは易し、行うは難し」
で、いつでも、どんな時でも、どんな話でも
「あなたは間違っていない」
というスタンスを取るのは、相当大変だ。

君の意見と、真っ向から対立するときも
あるだろうからね。

でも、
意見が対立している時にも、
「あなたは間違っていない」
というスタンスを取ることは、できる。

たいていは、
「あなたは間違っていない。
 そして私は、別の見方も持っている」
というスタンスを取りつつ、相手とコミュニケート
することができるはずだ。

君にとっても、私にとっても、
ブラッシュアップさせると、よりよい結果が
待っていそうな感じだよね。


さて、今回は、多くの人が勘違いをしている
「言葉」についての解釈についての話をしよう。

他の人とのミス・コミュニケーションが生まれるのは、
今回話す“勘違い”が原因であることも多い。

この“勘違い”を発見できれば、
相当円滑なコミュニケーションが出来るようになるだろう。

では、早速内容に入っていこう。



さて。

唐突だけれど、質問だ。

「君は、普段 何語をしゃべっている?」

普段の会話で、君は何語をしゃべっている事が
多いだろうか?

さほど考えることもないだろうから、
さっと頭の中で答えてから、先を読んで欲しい。

「え?何語って、、、
 空也さん、そりゃ日本語に決まってますよ」
と、君は答えることだろう。

この手紙を読んでいる時点で、日本語を使っていることは
間違いないものね。

もちろん、答えとして正しい。

が、実は勘違いをしている部分もある。


「いや、空也さん。
 間違いなく日本語ですって!」
と、君は思うだろうけれど、
実は、多くの人が勘違いをしている部分が、ここにある。

正確には、君は
「君の日本語」を話している。

私は、
「空也の日本語」を話している。

山田太郎さんは、
「山田太郎の日本語」を話していて、
中村花子さんは
「中村花子の日本語」を話しているんだ。

ひとりひとりが、実はまったく別の言語を話している。
というのが真実で、

「同じ日本語だから、伝わっている」
と思うのは、非常に危険なことなんだよね。

詳しく説明しよう。


例えば、シンプルに
「犬」
と、いう単語を例に挙げよう。

この「犬」という、たったひとつの単語だけでも、
人によって、日本語の意味が変わってくる。

「犬」と言う言葉は、
山田太郎さんの日本語では、
「人なつっこい、ベストフレンド」
という意味が含まれているかもしれない。

中村花子さんの日本語では、
「小さい頃に手をかまれた、危険な猛獣」
という意味で使うのかもしれない。

鈴木スネオさんの日本語では、
「権力者に尻尾を振る、ろくでもないやつ」
という意味しかないかもしれない。

たったひとつの単語でも、
本人が連想するものが全く違う。

ましてや、単語を組み合わせて
日常会話は行われているわけだから、
どの言葉が、その人のどんな気持ちとリンクしているのかは
それこそ無限の組み合わせがあるわけだ。

もはや、ひとりひとりが
「別の日本語をしゃべっている」
と言っても、言い過ぎではないだろう。


なので、

人に話をするとき、
人の話を聞くとき、
「なんか、コミュニケーションがうまく行ってないな」
と感じることがあったら、

「今、この人は、私とは
 全く違う日本語を話しているのかも!?」
と思って、話の仕方、聞き方を
“軌道修正”してみるのも、いいかもしれない。


たとえば、
君の友達が最近、他の友達に
「あんたなんか、生きている意味もない」
級の、非常に嫌なことを言われたとしよう。

そのことを打ち明けに、
君に相談をしに来たとする。

その時、友達がどんな風に話し始めたら、
君は真剣に聞く気になるだろうか?

「最近、とっても、深く傷ついたことがあって。。。
 聞いてくれる?」
と話し始められたら、どうだろう?

「最近、ショックなことがあってね。
 アドバイスくれるかな?」
と話し始められるのは、どうだろう?

「最近、グサッとくることがあってさー!!
 聞いて!!」
と話し始められると、どうだろう?


ある出来事が起きて、
君に話を聞いて欲しくて話し始めているのに、
それぞれの言い回しで、
君の聞く体勢には、若干の違いがありそうじゃないかな?

君は
「“深く傷ついた”“聞いてくれる?”
 と言われたら真剣に聞くけど、
 “ショック”じゃ、よくわからない」
と思うかもしれない。

「いや、“ショック”ならアドバイスするけど、
 “グサッときた”程度なら、
 別に大したことないんじゃない?」
と思うかもしれない。

「“グサッときた”のは、相当辛いよな。
 “傷ついた”って、わからん!」
と思うかもしれない。

ちなみに、私の周りのたくさんの人に
「この3つの表現のうち、どの表現だったら、
 一番真剣に聞くと思う?」
と、軽くアンケートをとったところ、
きれいに3等分で、どの表現がいいかは
偏りがなかった。

「ええ!?この3つの中だったら、
 絶対、この表現が一番でしょう?」
と、君は、君が選んだものを支持するだろうけれど、
事実は違う、ということなんだよね。

(もし興味があったら、
 君のまわりの人に聞いてみて欲しい。
 たぶん、君がコミュニケーションをとりにくい人は
 君とは別のものを選択するかもしれないね)


よく、ちまたのコミュニケーション本の中に
「相手の話を聞く第一段階は、
 相手の言葉をオウム返しにしましょう」
なんていうのがある。

相手に共感をしているという意味もあるんだけれど、
より深い意味も隠されている。

それは、
まずは相手の使う「相手の日本語」に慣れる、
相手の世界観にエントリーさせてもらう、
っていう意味なんだよね。

相手に見えている世界を感じて、
相手との“周波数”を同調させていく、
っていう感じ。

相手にとって、
ある単語はどういう意味を持っているのか?
単語の選び方や組み合わせ方から
どんな連想をしているのか?

それを推し量るためにも、
「オウム返し」は効果があるのだろうね。


「オウム返し」は、相手の世界に入るという意味があるので、
言葉を変えて言うのは、慎重に行った方がいい。

相手が
「ショックだったの」
と言っているのに

「あー、傷ついたんだね」
なんて言い直すのは、
相手の世界観に入ってから、行ったほうがいいだろう。


逆に、自分が話すときも、
自分的にはしっくりきていない表現であっても、
相手に「ピン!!」とくる表現がある。

コミュニケーションは「相手に伝える」と言うのが
大切な目的のひとつなので、
相手に「正確に」伝えるために、
あえて「相手の日本語」に合わせて話す
というのも、時と場合によってはアリだろう。


「同じ日本語を話しているから、
 大丈夫、伝わってる」
と慢心しないで、

「もしかしたら、別の日本語体系を持っている?」
と、思ってみる時も あっていいだろう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 

〔雑記〕 感謝を悪用する。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、
「まわりの人は、みんな同じ日本語を話している」
という勘違いは、やめよう。
って話だったね。

個人個人が、それぞれの単語に抱いている感情が
まるで違うので、伝わり方も変わってくる。

同じ事を伝えようとしても、
「傷ついた」
「ショック」
「グサッときた」
という、言葉の選び方で、
相手の受け取るイメージが変わり、
当然のように、相手から引き出される反応も
変わってくる。
っていう話だったね。

もちろん、
「傷ついた」「ショック」「グサッときた」
だけでなく、全ての言葉について
個人個人で、何かしらのリンクがある。

なので、もし君が、誰かと
うまくコミュニケーションをとれていないな、
と感じたら、

「使っている日本語体系が違うのかも」
と考えて、コミュニケーションを仕切りなおしてみるのも
ひとつの選択肢だといえるだろう。

特に、
その人にとって心理的距離が近い言葉に注意すると
関係改善がスピーディに進む。

心理的距離が近い言葉とは、
たとえば、
「父」「母」などの血縁関係の言葉とか、
「仕事」など、その人の日常の言葉、
あとは、「結婚」「出産」「受験」などの、
人生のイベント系の言葉とか、
身体的特徴を示す言葉とかが挙げられるかな。

他にもたくさんあるけれど、
人によって、ポジティブに捉えている人もいれば
ネガティブに捉えている人もいるであろう言葉に注意すると、
だいぶスムーズになる。

「父」と言う言葉で、
「尊敬、強さ、優しさ」を思い浮かべる人もいるだろうし、
逆に、
「束縛、壁、独善的」という気持ちになる人もいる。
「飲んだくれ、ギャンブラー、でも大好き」という
気持ちが引き出される人もいるだろう。

その人の“引き金”になりやすい言葉は、
より注意して使うといいだろうね。



さて今回は、「感謝」について書こうと思う。

君も親から「感謝をしなさい」と言われたことが
少なくとも何回かはあるだろうし、

ちまたの本とかにも「感謝はとても大切です」
なんてことが、よく書いてある。

お金持ちとか、いわゆる成功者の人も
「感謝、感謝」
と、口をすっぱくして言う。

たしかに、感謝は大切だ。
何かをやってもらったときに感謝するだけでなく、
日々ある普通の出来事にも感謝できる人間であれば
不幸にはなりようがない。

だから、自然に感謝がわきあがってくるような
自分であり続けることができたら、最高なわけだ。


しかし、

今回の手紙で話す「感謝」は、ちょっと違う。


他の本を読めば書いてあるようなことを書いても
しょうがないので、
もっと別のことを書こうと思う。

世の中には
「はぁ?感謝感謝って、
 口だけで言っていて、
 大して感謝してねぇじゃん!」
と思えるような偽善者が、けっこういる。

でも、彼らは臆面も無く「感謝感謝」といい続ける。
それは、何でなんだろう?

また、
自分が金持ちになって、えらくなることしか
考えていないような人も、ある一定の期間を過ぎると
必ず「感謝です」と言いだす。
それは、なぜか?

その辺の裏事情を話したいと思う。


私 個人的には、口でだけ「カンシャカンシャ」言っていて、
心のこもっていないヤツを見ると、ヘドが出る。

気持ちってのは、伝わっちゃうからね。

でも、それと同時に
「こいつ、感謝の“裏の効能”を知っていやがる」
と、相手を認めちゃったりもするんだよね。

人格的に素晴らしい人たちが
自然に行う感謝と、まったく違う
「感謝の使い方」
に気が付いたというのは、
それはそれで価値があるからね。


世間の目を気にする成功者は、絶対に書かない
「感謝の“裏の効能”」。

それは、

「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

そして、
「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

という効能だ。

具体例を示そう。


君が、今、もしくは過去において、
最も嫌いな人物を思い浮かべてみて欲しい。

そして、
できるだけリアルに、
言われたこと、やられたことを
頭の中でイメージしてみて欲しい。

いつ、
どんな場所で、
どんな服装のときに、
まわりにどんな人がいたときに、
どんなことを言われ、
どんなことをされたのか?

おそらく、思い出しただけでも
胸のムカつくような気持ちになるだろうけど、
イメージをしてみて欲しい。


さて、
そんな相手と君が
また顔を合わせたとしよう。

その時、もし相手が、こんな風に
言ってきたら、君の気持ちは
どう変化するだろうか?

「あの時はごめん。
 そして、今は、
 とっても感謝している。
 ありがとう」

もちろん、はじめのうちは

「はぁ?
 何いまさら言っているの?
 しらじらしいわ!」

と、思うかもしれない。

しかし、

その後も、いいタイミングで繰り返し

「ありがとう」
「出会えて感謝している」

と、相手が言ってきたら、
君の気持ちに変化が起きないかな?

少なくとも、
相手が感謝だけを伝えていたら、
君の中のネガティブな気持ちは
パワーダウンしちゃうんじゃないかな?

君は、特にいい人なので、
けっこうすぐに
「もういいよ、わかったよ」
と、相手を許しちゃうことだろう。


嫌いな相手に対しても、
「ま、いっか」
と思えるのだから、
なんとも思っていない人や、
はじめから好きな相手に
感謝を伝えられたら、どうなるだろう?

特になんとも思っていなかった人から
「本当にありがとう」
「会えたことに感謝するよ」
「いつもサンキューです」
と伝えられたら、

「こいつ、いいやつだなぁ」
「魅力的なやつかもしれない」
なんて思うんじゃないかな?

はじめから好きな相手に
「本当~にっ!いつもありがと!」
なんて言われたら、
気持ちがワクワクして、
少々の頼みごとなら、聞きたくなってしまうよね。

これが、「感謝」の効能だ。


偽善者や、自分のことしか考えていない人は、
この「感謝の効能」を悪用する。

誰だって、自分のことを嫌ってほしくはないし、
好きな人には、もっと好きになってもらいたい。

偽善者や、自分のことしか考えていない人も
当然、
「嫌われたくない」
「もっと好きになって欲しい」
と思っている。

だから、彼らは
本当は嫌いで嫌いでたまらない人にも
感謝の気持ちを伝える。

「感謝の効能」を悪用して、
相手のネガティブな気持ちを軽減するためだ。

もう、これ以上やっかいな関係にしないために、
心の底では「うぜぇ」と思っていても、
相手に「ありがとう」「出会えたことに感謝」と伝える。

自分が好きな人、役に立つ人には
「こいつは使える」と腹黒く考えていても
「ありがとう」「感謝」と言葉で伝えるのだ。

よほど下手な使い方をしない限り、
相手のネガティブな気持ちを引き起こすような
“副作用”は、ないから、バンバン使う。

本当は、相手のことを思っていっているのじゃなくて、
自分のメリットだけを考えて使っている。

でも、
それでも効果が出てしまうのが、
感謝のエネルギーのおそろしさだ。



当たり前の話だけれど、
感謝をテクニックで使ったり、
自分の利益になるような道具として使うのは、
そもそも間違っている。

しかし、効果は保証されている。

なので、
もし君が
「付き合いにくい相手だなぁ」
と思う人がいたら、
とりあえず感謝しちゃうというのは、どうだろう?

本当に心から感謝をしていなくてもいい。

自分のために、身勝手に、利己的にでもいいので、
相手に感謝をしてしまうのだ。

そうすると、相手は

「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

という“方程式”にのっとって、
君に対して、ネガティブな対応をとりにくくなってしまう。


好きな相手に感謝を伝えるのは、もっと楽だ。

少しでも相手に「ありがとう」と思ったのならば、
それを伝えればいい。

さらに君を好きになってくれるだろう。


いろんな人を見ていると、どうも、
本当にいい人は感謝を出し惜しみして、
損をしていることが多い。

腹黒い、身勝手な人間ほど
バンバン感謝を伝えて、得をしているように見える。

もし君が感謝を出し惜しみしているのなら、
非常にもったいないことだ。

ぜひ、自分のためでいいので、
感謝を伝えてみるといい。
繰り返し感謝を伝えることで、
絶大な効果を実感できることだろう。



さて、今回の手紙は、ここまで。

当たり前の話だが、
真心のこもった感謝が、もっとも尊いし、
人間として美しい。

しかし、真心のこもっていない感謝も、
感謝しないよりは、断然いい。

「心がこもっていなければ、感謝してはいけない」
というルールを、もし君が持っているのならば、

「心がこもってなくても、
 自分に有利になるためにでも、
 相手に感謝をしてもいい」
というルールを持ってみても
いいのかもしれないね。


うわ、今回の話で、いつものように

「今回も、手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
 ではまた、手紙を書きます」

っていう風に締めくくると、
非常に空々しい感じになるね(笑)


うーむ。

じゃ、またね(笑)


空也

 

〔雑記〕 セットで考えるということ。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

前回は、「感謝を悪用する」ということで、
感謝というものが持っている
“裏の”パワーというものを伝えたね。

感謝は、
「いつ、どんな時も、
 対象のネガティブなエネルギーを
 軽減させることが出来る」

そして、
「いつ、どんな時も、
 対象のポジティブなエネルギーを
 引き出すことが出来る」

というパワーを持っている。

真心がこもっていれば、そのパワーは絶大だが、
心がこもっていなかったとしても、
効力は発揮する。

なので、世の中のワルイヒトたちは、
「感謝というツール」をうまい具合に利用して、
人の気持ちをコントロールしている、
と言う話だったね。

真面目な人たちは、つい
心がこもっていなければ、感謝してはいけない
と、自分自身に枠をはめてしまう。

けれど、別に心がこもってなくても、
感謝の気持ちを伝えたって構わないわけだ。

なので、
自分の都合のためだろうが、
真心がこもっていなかろうが、
相手に下心があろうが、
かまわないので、感謝を利用してみてはどうだろう?
ということだ。


さて、今回で一度コミュニケーション系の話を
一段落させようと思う。

コミュニケーションについては、
君に伝えたいことは、山のようにある。

でも、
「トレーダーになる」
という君をサポートするためにはじめた手紙が、
ずーっとコミュニケーションの話というのも
おかしなことだろう。

なので、これからもちょくちょく
コミュニケーションの話はしていくけれど、
ひとまず今回で締めくくって、
次回からはまたトレードの話に戻ろう。



さてさて、唐突だけれど、
君は、これから紹介する人物について、
どう思うだろうか?

この男は、
・少年時代に放火を働き、自宅の納屋を全焼させた。
・オカルトや超自然的なものが大好き。
・電気椅子による死刑の方法を提案した男だった。
・人の作品の盗作疑惑の絶えない男だった。
・でも、自分の権利を守るための訴訟をし続け
 「訴訟王」の異名をとった。

印象としては、あまりよくないものかもしれないね。
器の小さい、オカルトの狂信者みたいなイメージかもしれない。

もし、君がこの男に会うことになったら、
どんな態度で接することになるか、想像してみて欲しい。

色々な想像を膨らませると思うけれど、
おそらく「尊敬」とか、「憧れ」みたいな感情とは
真逆の気持ちで接する可能性が高いだろう。

しかし、この人の名前を聞いたら、
君の中の気持ちが、一気に変化することになると思う。

この人の名前は、トーマス・エジソン。

そう。
電話機や蓄音機、電球を発明した、
あの発明王エジソンだ。

けっこう、びっくりするよね。


人には、どんな人であっても
素晴らしい側面と、良くない側面がある。

100%素晴らしい人物なんて、
人類の歴史上、存在しない。

ブッダだって、王族として生まれたのに、
自分の妻子を捨てて世捨て人になり、
結果として自分の国を滅亡させた
とんでもない人という側面もあるし、

ライト兄弟だって、自分たちが発明した
飛行機の技術を独占しようとして、
さまざまな妨害をし続けたという
側面もある。

歴史上の「偉人」と言われている人ですら
ダークサイドはあったんだから、
我々が出会う人たちが、
100%完璧で、素晴らしい人である
可能性は、非常に低い。

ここまでの話を踏まえて、君に今回伝えたい
コミュニケーションの話は、ひとつ。

それは、

「人付き合いは、善悪セット」
ということ。


どんな人でも、君にとって
素晴らしい面も持っているし、
とてもムカつく面を持っている。

素晴らしい面が多い人もいるだろうし、
ムカつく面が多い人もいるだろう。

でも、未来永劫 素晴らしい面しかない、
と言う人は、まず出会うことがない。

だったら、
「人付き合いは、善悪セット」
と考えて、ちょっとしたムカつく面だけに
とらわれることなく、人と付き合ったら
どうだろう? という提案だ。

「あの人は、○○だからダメ」
「この人は、××な部分がムカつく」
と、その人の悪い面、出来てない面に
目を向ければ、
その人から受け取ることが出来る
素晴らしい面も、殺してしまうことになる。

そうではなくて、
「ムカつく部分もあるけれど、勉強になる」
とか、
「人としてはどうかと思うけれど、
 ○○については、大したものだ」
と思って接して、吸収するのはどうだろう?

その方が、君にとって得なんじゃないかな?
なんて思うんだよね。


そして。

今回一番伝えたいのは、
「人付き合いは、善悪セット」
という「人付き合い」の、最も大切な人は、

「君自身」

であるということ。


君には、君自身がコンプレックスを抱いている
部分もあるだろう。

生まれてこの方、素晴らしいことばっかり
やってきたわけでもないとおもうし、

人にはとても言えない、邪なことを考えたり
やってきたこともあるかもしれない。

でも、だからと言って
「俺は○○だから、ダメなんだ」
「私は過去に××だったから、
 幸せになっちゃいけない」
「僕は、△△なんだから、お金持ちを
 目指しちゃいけないんだ」
なんて思っては、いけない。

「人付き合いは、善悪セット」。

一生のうちで、最も深く付き合わなければいけない
自分自身を、悪い部分だけにフォーカスして
見てはいけない。

どんな聖人も、
どんな偉人も、
どんな大金持ちも、
どんなに人の尊敬を得ている人も、
善悪セットで生きている。
善悪セットで生きてきた。

君自身が、自分のことを考えるとき、
良くない方にフォーカスするのではなく、
自分自身が「素晴らしい」と思っているところに
フォーカスするのがいい

たとえ人から認められなくても、
君は君自身の素晴らしいところを知る。

そして、自由に生きて、
好きなことをやって、幸せに豊かに
大金持ちを目指せばいい。

一緒に頑張っていこう。


今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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