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〔体〕 証券会社選びよりも、先に選ぶこと。

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

お正月気分も少しずつ抜けて、
世の中もだんだんと普段の生活に戻っていっているね。

年の初めに友人に会うと、かなり高い確率で
「私も今年は、株でもやってみようかなー?」
と、相談される。


プロのトレーダーとして生計を立てている私からすると、

「今年は、株でもやってみようかなー?」
という相談は、
「今年は、プロ野球選手になってみようかなー?」
というのと同じくらい、あまりに気軽な決意に聞こえる。

「え?そんな お気楽な調子で大丈夫?」
と思ってしまうんだけれど、
友人として付き合っている人の相談には、
出来る限り乗ってあげたいとも思う。

そこで、
相談の内容を聞くことになるんだけれど、
どんな人も、聞きたい内容は似通っているものだよね。


質問される内容ベスト3は、

・「これから株は上がると思う?」

・「どの銘柄買えばいいの?」

・「証券会社は、どこにすればいいの?」

かな。

たしかに、3つとも気になる内容なんだろうな、
と思わないでもない。

でも、
意地悪をするつもりは全くないけど、
どの質問も、それだけでは答えにくいものばかりだ。

今まで私の手紙を読んできた君には分かると思うけれど、
株で利益を出すと言っても、アプローチの仕方は様々。

アプローチの仕方が違えば、
専門知識も変わってくる。


例えるならば、、
大きなくくりでは「お医者さん」でも、
専門分野は、さまざまに区分けされているよね。

なのに、
眼科医に「虫歯が痛いんだけれど、どうすればいい?」
と言っても、できることは限られているだろうし、

大学病院の研究者に、盲腸の手術を頼んでも
困った顔をされるだけだろう。


株の世界も同じで、自分の得意とする
やり方以外のことは、概要のアドバイスをするのが
関の山、ということも多い。

私のやり方である、短期の株価の値動きを狙う
トレーダータイプには、3つの質問のうち

「これから株は上がると思う?」
「どの銘柄買えばいいの?」

という2つの質問には、
ほとんどアドバイスできることがない。


一つ目の質問である、
株が上がる=市場全体が上がるか下がるかは、
自分のパフォーマンスにほとんど関係がないので、
見ていないことも多い。

トレーダーの私に気を遣って
「今日の日経平均は○○円だったよね。
 やっぱり、雇用統計の影響かなー」
なんて話を振ってくれる友人に対して、

「あ、そうなんだ」
と私が答える、なんてこともあるくらいだからね。
(さすがに極端な例だけれど)

市場全体が上がるか下がるか?
それは国の機関とか、
証券アナリストが研究する分野であって、
短期トレーダーが、人様にアドバイスできるような
代物ではない、と思う。


二つ目の質問である
「どの銘柄買えばいいの?」
も、その質問だけでは、ちょっと答えにくい。

シンプルに、値上がりが期待できる銘柄を
教えればいいんだろうけれど、
これがまた難しい。

その人の運用資金によって変わってくるし、
短期で儲けたいのか、長期投資をしたいのかによっても
まるで違ってくるだろう。

感覚的には、恋人募集中の友人に
「いい人紹介してよ!」
と言われているのに近い。

「いい人」って言われても、
どんなお付き合いをしたいのか、
どんな性格の人と付き合いたいのかによって、
全然違うのに、紹介。って難しいよね。



そんな中、
強いて言うと、三つ目の質問である
「証券会社は、どこにすればいいの?」
については、多少はアドバイスできることがあるかな。

とはいえ、
この「ベストな証券会社」というのも、
株との付き合い方によって、多少の差がある。

一番はじめに目が行きやすい
売買手数料にしても、安ければ安いほどいい、
とは限らない。

私の友人の長期投資家は、
「自分が気軽に売買をしないため」に、
あえて売買手数料の高い証券会社の口座を
メインの口座にしている人もいる。

ネットでの売買もできるのに、
あえて手軽さを排除して、窓口での
取引だけにしている口座を持っている人もいる。

手数料が高かったり、窓口での取引にすることによって、
ちょっとしたニュースで
「売りたい」
と思っても、簡単にできないような“自分への枠”を
作っている、と言うわけだ。


長期投資家でなかったとしても、
手数料の安さだけでは比較できない要素もある。

要素をちょっと挙げてみても、

・注文方法の多彩さ
(逆指値や、トレーディングストップがあるか?)

・有料サービスや、フォローの充実度
(フォローが充実していそうでも、
 フォローの電話が全く繋がらないなんてこともある)

・注文画面の使いやすいさ
(超短期トレーダーにとっては、
 発注開始から注文完了までの、画面の少なさも
 大切な要素だ)

・注文完了後から、実際に約定されるまでのスピード
(コンマ何秒の世界で戦う超短期トレーダーには重要。
 どうも、規模の小さい証券会社の約定スピードは
 若干遅い可能性もある)

・自動売買ができるかどうか
(特定のシステムトレーダーには必須で、
 自動売買が出来る証券会社は、日本に数えるほど
 しかない)

などなどなど。。。
要素を出していったら、きりがない。


今までの手紙で話してきたような、
トレードルールやマネーマネジメントよりは
ナーバスになる必要のない事だけれど、
証券会社選びも、自分のスタイルにフィットしたものを
選ぶ必要があることが、分かってもらえるだろう。

たとえば、
1回の売買手数料が300円の証券会社と
1,000円の証券会社があったとする。

もし仮に、君が1日3~4銘柄、1年で1,000銘柄を
売買するようなスタイルだったとしよう。

1,000トレードという、かなりアクティブな
トレードをするスタイルだった場合、

1回300円の証券会社の場合は、1年で30万円の手数料。
1回1,000円の証券会社では、1年で100万円がかかる。

「買い」「売り」往復で手数料がかかることが多いので、
その差は

100万円×2 - 30万円×2 = 140万円

となる。

運用資金にもよるが、140万円の差額が出るわけだから、
アクティブな運用の場合は、面倒くさがらずに
手数料コストの削減は やる方がいいだろうね。

特に、数年間 証券会社を変更していないという場合は、
今まで知らなかったような証券会社が
自分のスタイルにフィットすることもある。

今から株の売買を始めるというわけではない君も、
あらためてチェックしてみるのも、いいかもしれない。



今回の手紙は、ここまで。

「株を始めたい!」という場合でも、
今までの見直しをする場合でも、
いずれにしても、やはり はじめに用意するのは
証券口座でもなく、運用資金でもない。

自分の中の、株の運用スタイルを考えなければ、
何ひとつとして はじまらない。というわけだね。

今回も手紙を読んでくれて、本当にありがとう。
ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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〔体〕 投資顧問の真実

 
こんにちは、トレーダーの空也です。

君は、株の投資顧問サービスというのを
使ったことがあるかな?

「明日、○○という銘柄を買ってください」

「○○のタイミングで、△△を売ってください」

という、銘柄推奨サービスだ。


私自身は、使ったことがないので
サービスを使うのが良いとも悪いとも言わない。

ただ、運営する側は、きわめて大変だろうなー
と、思う。


と、いうのも、
お客さんのニーズに応えるような銘柄情報は、
投資顧問会社がどんなにマジメにサービスしようとしても
なかなか提供することが困難だからだ。


すこし説明しよう。


まず、投資顧問サービスをするためには
金融商品取引法に則した許可を取らなければならない。

その上で、法律に則った形で
銘柄情報を配信しなければならないのだが、
これがけっこう厳しい。

少なくとも、自分が銘柄情報を配信した銘柄に関しては
配信者はエントリーすることが出来ない。

なので、
本当に儲けているトレーダーは、
投資顧問業者になることを、基本的に避ける傾向がある。


そんな法律上のこと以外でも、
「銘柄を配信する」
というのは、けっこうハードルが高い。

まず、超短期的なデイトレード銘柄を配信して、
みんなを儲けさせることは、まず不可能に近い。


というのも、通常の銘柄の場合、

「株価の上下に、ほとんど影響を与えない資金量」

というのが、みんなが思っている以上に少ない
という事情がある。

私の経験則だが、
例えば寄り付きで、直近売買代金の
0.2%以上の資金を投入してしまうと、
もう売買板に影響を与えてしまう。

自分が「買い」のエントリーをすると
株価を上昇させてしまい、
「空売り」のエントリーをすると
株価を下落させてしまうわけだ。

ほんの1~2ティックの値動きだが、
デイトレードなどの超短期トレードでは
1~2ティックの変動の影響は大きい。

「売買代金の0.2%」というと、
例えば、売買代金が10億円といった
比較的流動性の高い銘柄であっても、
200万円で到達してしまう。

売買代金が100億円という
売買代金トップクラス銘柄であっても、
2000万円以上投入したら、
多少なりとも売買板に影響がある。

と、なると、

投資顧問でデイトレード銘柄を配信すると、

「買おうと思ったら、株価が上がってしまっている」
「売ろうと思ったら、株価が下がってしまっている」

という状況に、ほとんどなってしまう、
ということになる。

たくさんの顧客をかかえつつ、
デイトレード銘柄を配信して、
さらに儲けてもらうというのは、
相当難しいということが分かってもらえるだろう。



では、売買板への影響を与えつつも、
それ以上に株価上昇を見込む、
スイングトレードなどの中期銘柄推奨はどうだろうか?

こちらは、配信側の読みが、相当難しくなる。

配信する前には、
「これは、このまま行けば上昇するだろう」

というチャートパターンであっても、
配信直前になってパターンが崩れることもあるし、
配信後に別シナリオになることも多いだろう。

顧客が満足できるパフォーマンスを
ずっと出し続けられるチャート読みは
相当難しいはずだ。



では、長期投資ならどうか?

こちらは、財務分析などをして、
かなり詳細なデータを集めれば可能かもしれない。

しかし、今度は、ほとんどのお客さん側が
長期投資の銘柄推奨にお金を支払わないだろう。

投資顧問契約をして、

「○○という銘柄にエントリーして
 5年ほど保有していてください。

 次の銘柄推奨は5年後になります」

という情報に、年間何十万も支払うお客さんは
そうはいないだろう。



マジメに銘柄推奨をしようと思えば思うほど、
そうとう難しい選択を迫られるように思う。

銘柄推奨が意味のあるものになるのは、

たとえば中期的なトレードで

「○○の銘柄が、今後△△になったら
 シナリオAが発動。
 逆に□□になったら、シナリオB発動」

といった、シナリオごとの推奨をする、


もしくは、
大暴落時など、通常の売買代金計算では計れない
“イベント”の時に銘柄推奨する

というサービスならば、機能するかもしれない。


いずれにしても、単に

「推奨している銘柄を買えば儲かる」

なんていう投資顧問は、まず機能していない顧問と言える。


「勝率は低いけれど、30回売買すれば
 儲かる可能性が高い」

とか、

「普段はまったく銘柄配信しないけど
 そのつもりで」

という投資顧問じゃないと、
まず本当に儲かることは難しいだろう。


なので、
投資顧問を利用する側の心構えも問われてしまうので、

もし君が「投資顧問を利用したい」と思ったら
「投資顧問の利用方法」という勉強をしなくては
ならなくなるだろうね。


どんなことでもそうだが、
そんな簡単には儲けさせてはもらえない、というわけだ。



今回も、手紙を読んでくれて本当にありがとう。

ではまた、手紙を書きます。


空也

 
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